加賀100万石　金沢2泊3日の旅

2020/10/01 - 2020/10/03

今回は北陸新幹線で金沢へ。
雨模様も心配されましたが、暑いくらいのお天気に恵まれました。
ホテルの大浴場でお湯につかりながら、ちょうど、中秋の名月を眺めることができたのはよい思い出になりました。
加賀百万石の華やかで賑やかだった往時を想像しながらあちこち回った3日間でした。

エリア 石川

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 徒歩

10月1日（木）
新幹線かがやきで東京駅を出発し、朝10時前に金沢着。
駅の観光案内所で周遊バスの1日乗車券を購入（＠￥600）

左回り二つ目の「南町　尾山神社」で降りて、ホテルへスーツケースを預け、5分ほど駅へ戻るように歩くと近江町市場です。

名鉄エムザ前の入り口を入ってすぐ右側に「かいてん寿し　大倉」がありました。

ちょうど11時少し前だったので、看板につられて中へ。

Bランチ　￥1000　です。
お安くてお得！！と思ったのですが、改めて周りを見回すと、常連さんは、限定20食のAランチ　￥500　を注文しています。
そっか～、しまった～！

ガス海老も食べてみました。
肉厚で存在感のある海老ちゃんでした。

とても美味しくいただきました。

市場内を散策。

カニや岩ガキなど、おいしそうなのが並んでるけど、おなかいっぱいなので見るだけ～。

もう一度左回りのバスで金沢城へ。

前田利家公の像。

兼六園の入り口にある茶屋街。
人がいませんねぇ。
お店も暇そうで気の毒です。

橋を渡って石川門から場内へ入ります。

石川門（重要文化財）

侵入してきた敵の勢いをそぐ目的で作られた「枡形門」ってやつですね。

いよいよ中に入ります。

菱櫓と五十軒長屋。
ここは後で中に入って見学します。

河北門（かわきたもんって勝手に読んでたけど、正しくは「かほくもん」でした！）。

太い梁ですねぇ！

菱櫓。

二の丸広場の周りをぐるっと回るのがコースのようです。

時節柄、彼岸花が咲いていました。

金沢城の石垣はいろんな積み方をしているようです。

三十軒長屋（重要文化財）。

大きな石です。
運ぶの大変だったろうなぁ。

戌亥櫓跡（いぬいやぐらあと）。

空堀。

苔むしてていい雰囲気です。

鶴丸倉庫（重要文化財）。
幕末に再建された武具土蔵。

この後は、菱櫓、五十軒長屋、橋爪門続櫓の内部を見学。

二の丸跡は発掘作業が進められています。

いずれ再建計画もあるそうです。
楽しみですね。

橋爪門。

橋爪門続櫓。

河北門から出て新丸広場を横切り、大手門口から城外へ出ます。

お堀通りを百万石通りへ向かって少し行くと金沢白鳥路ホテル山楽があります。

ここでちょっと休憩してお茶を。

お目当てはこのステンドグラス。

許可をいただいて、全部写真を撮らせていただいたので、お付き合いくださいね。

ケーキセット。
お皿が九谷焼で素敵です。

とても素敵なステンドグラスを堪能できて幸せでした。

大手堀を見ながら歩いてホテルへ向かいます。
チェックインによい時間です。

三井ガーデンホテル。
2泊お世話になります。

去年オープンの新しいホテルです。

フロント。

コンフォートツイン。　　11階でした。

イスが2脚あるのはうれしいです。
ツインなのに1脚しかない所も時々あるので。
お部屋で飲食するときはイス2脚ほしいですよね。

13階に大浴場があるので、お部屋のバスタブは使いませんでした。

アメニティ。

晩ご飯を食べに金沢駅までバスで。
2駅なので、割とすぐです。

駅の「あんと」の中にいろいろお店があるので、そこで食べて帰ろうと思ってましたが、夫があまりお腹の調子がよくないというので、何か買って帰り、部屋でゆっくりすることにしました。

鼓門がライトアップされました。
The　KANAZAWA! 　ですね。

舟楽の箱鮨と玉寿司の笹寿し、デザートはすゞめの塩豆大福。
金沢棒茶のティーバッグがお部屋にサービスされてたので、それで夕食となりました。

夫はほとんど食べず、どうしてだろう？何か悪いもの食べたかなぁ？と言いながら、元気なく早々に寝ました。
朝早く出たので、疲れもあったのかもしれませんね。

忘れていましたが、今日は十五夜。
大浴場の大きな窓から中秋の名月が見えました。
タイルの枕が付いて斜めになっている寝湯に寝そべってゆったり満月を眺める至福のひと時を過ごしました。

10月2日（金）
ホテルの朝食です。
普段はビュッフェスタイルらしいですが、コロナ対策で和食か洋食のプレートになります。

私は洋食（卵はオムレツか目玉焼きの選択）

何とか持ち直した夫は和食をセレクト。

どちらにも豚のしゃぶしゃぶの小鉢が付いて、お代わり自由です。

ご飯、お味噌汁、洋食のスープ、納豆、海苔などは自由に追加できます。
コーヒー、ジュース、お茶などはセルフサービスでした。

追加しなくても十分な量で、美味しくいただきました。

夫が「大丈夫、だいぶ良くなった」と言うので、午前中はひがし茶屋街を歩いてみようと思います。

今日も周遊バスで回ります。
チケットはホテルのフロントで購入できました。

ひがし茶屋休憩館でガイドさんのお話を聞いて、ぶらぶら散策します。
10時半ごろ着いたのですが、飲食店などは11時開店のお店が多いようでした。

志摩（国指定重要文化財)。
1820年築のお茶屋さんです。

人が少ないですね。

家々の軒先にあったお飾り。
トウモロコシのようです。
どういう謂れがあるのでしょうね。

お茶屋美術館に入ってみました。

文政3年（1820年）築のお茶屋さんです。

風雅な趣の紅い弁柄の壁。

奥の離れは鮮やかな群青の壁。
造作材は一部を除き拭き漆で仕上げられています。

酒器類。

水琴窟のある中庭。

櫛やかんざしなどの髪飾り。

蒔絵のお道具類。

硯や筆など。

お化粧道具類。

盃や蒔絵手付盃盆。

おしゃれで粋な空間だったのでしょうね。

入り口の神棚の上の吹き抜け。

時代を感じる貴重な建物でした。

また、ぶらぶら。

きんつばの中田屋さん。

こちらの2階カフェで休憩します。

九谷焼のかわいいお皿と謎の入れ物。
店員さんにお聞きしてみたのですが、「ぐい呑みではないけど、よくわからない」そうです。

あんことソフトクリームに最中が付いてます。

小豆の入ったロールケーキ。

お土産にきんつば。
この時期限定の毬栗きんつばは差し上げてしまって画像無し。

ガイドさんに勧められたので、浅野川を渡った向こう側の主計町（かずえまち）茶屋街もちょっとだけ追加でぶらぶら。

浅野川大橋。

「暗がり坂」を歩くつもりが、間違えて「あかり坂」でした。

夫の体調が完全ではないので、午前中はこれでホテルへ戻ります。

昨日、金沢城入城前にお土産屋さんで買った九谷焼の一輪挿し。

どちらかひとつと思ったのですが、迷って決められず、こちらも捨てがたかったので両方購入。

九谷焼の箸置き。
いろんな柄があって迷いました。

午後は、長町武家屋敷跡へ。
周遊バスをお隣の香林坊で降りて、5分くらい。

老舗記念館。
天正7年開業の薬舗「中屋」を移築したものです。

1階は薬舗の様子を再現したもの。

2階は老舗に伝わるいろいろな道具類が展示されています。

結納の品々。

大店のりっぱな建物でした。

老舗記念館の斜め向かいにあるのは、前田土佐守家資料館。

前田土佐守家ゆかりの資料を9000点も所蔵しているそうで、

加賀藩祖前田利家の妻まつの書状をはじめとする古文書、書画、調度品など約80点を常時展示しています。

ガイドビデオもあったので、ゆっくりお勉強することができました。

2日目の夜も金沢駅の「あんと」へ。

夫のお腹の調子もだいぶよくなったようですが大事を取っておうどんで夕食。

加賀野菜の天ぷらうどん。
緑の葉っぱは金時草（きんじそう）でした。

夫は海老天うどん。
海老1本は私のお腹に入りました。

10月3日（土）　最終日です。

朝6時から大浴場が使えるので行ってみたら、ちょうど雲の上に朝日が昇るのが見えました。
満月に続いて、とてもラッキーでした。

今日は私が和食にしました。
九谷焼のお皿がとてもカラフルでかわいくて、幸せな気分。
お味もよかったです。

朝食は近くの近江市場の「能加万菜」で海鮮丼セットか能登牛あぶり丼セットに変更することもできました。（ランチにしてもよいそうです）

夫の洋食プレート。
目玉焼き。

庭を眺めながらの席もありました。

7時半～8時の割と混みそうな時間帯に行ったのですが、それほど混んでいませんでした。
go to travel は始まったけど、まだまだ人の動きは鈍いのかもしれませんね。

チェックアウトしてスーツケースを預けて、昨日の長町武家屋敷跡巡りの続きをします。

長町は加賀藩の中級武士が住んだ町だそうです。

往時の土塀が残っています。

大野庄用水。
金沢には、犀川と浅野川を水源とする55本の用水があるそうです。
港からの物資運搬、防火、灌漑、城下町防御などの役割を果たしていました。

武家屋敷跡　野村家

長町で唯一一般公開されている武家屋敷。

前田利家に直臣として従っていた野村家は明治の廃藩まで11代続いた由緒ある家柄です。

禄高1200石、御馬廻り組頭など歴任し1000坪余の屋敷を拝領していました。

武家制度の解体後、明治、大正期に窮乏し、土地・館とも分割され、現在の建物は土塀や門以外は、藩政時代北前船で繁盛した豪商の館を移築したものです。

この風情あるお庭はミシュラン2つ星を獲得しているそうです。
すごい！

謁見の間。

上段の間。

仏間。

大きくてりっぱな鯉が悠々と泳いでいました。

内庭。

蔵の部分が「鬼川文庫」になっています。

野村家のお隣、駐車場前は野村家の庭園を見ながらくつろげる和菓子の茶菓工房です。

次は、旧加賀藩士高田家跡。

池泉回遊式庭園が当時の面影を残しています。

右側が厩の跡、左側は当時の住み込み使用人仲間（ちゅうげん）が寝泊まりした部屋跡です。

長屋門。

足軽資料館。

2棟移築されています。
高西家。
平成6年まで住居として使われていたそうです。

当時は一汁一菜、一日2食だったそうです。

長町武家屋敷休憩館のガイドさんに「石が置かれた屋根を見てくださいね～」と言われていたのをうっかり忘れて帰ってしまうところでした。
当時の屋根はこんなだったんですね！
よかった！思い出して。

帰りにもう一度土塀の通りを歩いて、九谷焼の鏑木商舗のギャラリーで貴重な九谷焼の作品を色々見せていただいて、小さなお皿とお香立てを購入しました。

こちらがお皿。
いろんな柄があってしばらく迷いました。

お香立ては前日買った一輪挿しの紅い方、木米（もくべい）柄の同じものにしました。

最後はまたバスに乗って、県立歴史博物館へ。

石垣のある階段を上がっていきました。

別名「赤レンガミュージアム」です。
旧陸軍の兵器庫でした。
（国重要文化財）

3棟から成っていて、加賀本多博物館が併設されています。

せっかくなので入ってみます。

まずは、加賀本多博物館。
今は「秋季特別展　加賀本多家のはじまり　前田利長と本多政重」をやっていました。

前田家の２代目、前田利長は我亡き後を案じ、徳川四天王のひとり、本多忠勝一族の政重に加賀藩の行く末を託しました。
本多家は加賀藩士の中で最高禄の５万石を拝領し、年寄役などの重鎮としてその後永く加賀藩を支えました。
先ほど上がってきた階段の下の町は本多町で、本多家の家臣が多く住んでいたそうです。

県立歴史博物館は10月10日から「秋季特別展　加賀藩　江戸屋敷」が始まります。
こちらも来たかったなぁ！　残念！

特別展の会場は2階のようでした。

加賀藩江戸屋敷は今の東大、赤門があるところですよね。

常設展。

縄文時代から明治時代までの歴史、民俗の展示がされています。

加賀藩の江戸への参勤交代の道筋が北陸新幹線とほぼ重なって同じなのはびっくりでした。

今、新幹線で2時間半弱の行程を12日かけて踏破したんですね。

お隣は東京から移ってきて10月25日にオープンする国立工芸館です。

北の丸公園にあった工芸館は赤煉瓦の瀟洒な建物でしたが、今度は白い洋館になるのですね。

オープンしたら賑わいそうですね。

さぁ、ホテルにスーツケースを受け取りに戻りましょう。

向こう側に左回りの緑色の周遊バスが見えました。

右回りの赤い周遊バスが来ました。

３日間でずいぶんお世話になりました。
乗りましょう！

こちらがフリーパスの一日乗車券。
北鉄バスやJRの路線バスにも乗れるので便利でした。
（路線バスに乗るときは整理券を取るのを忘れずに！）

最後に近江市場の「もりもり寿司」で締めのお寿司を。

まぐろ５点盛りと北陸５点盛り（だったかな？）

のどぐろ

ここまでは写真も撮ったけど、あとは時間も気になり食べることに集中。

最後に「あんと」内の芝寿しさんで笹寿しをとどめに買い、すゞめの塩豆大福と土九（つちきゅう）で五郎島金時のたい焼きを買って、15：55の新幹線で帰京しました。

旅の楽しみは、「観ること」「食べること」「買うこと」かな？と思っています。

金沢は私の旅の3要素を全部満たしてくれる街でした。

またいつか、今度はカニの季節にでも訪れたいなぁ、と思っています。