気晴らしに温泉でも

2020/09/14 - 2020/09/17

コロナ自粛による閉塞感とうつ気分からの束の間の解放を期待して、プチ旅気分を味わうべく非日常時間への逃避。
そんな思いで、この7月8月はGoToトラベルを利用して時どき地元のホテルにStay Hotel(1泊ずつだけど)してました。

そこで今回は、近場の温泉で比較的安いビジネスホテルなどもある大分市と別府に行ってきました。

エリア 大分市(大分)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

9月14日(月)小倉駅前から、北九州～別府･大分線 高速バス「ゆのくに号」に乗って約2時間半、大分駅近くで下車。運賃は1700円。

大分県の県庁所在地である大分市。
2015年に完成した大分駅の新駅ビルが、意外に都会らしさを見せています。

ホテルチェックインまでの時間つぶしに大分駅や付近の商店街などを見て歩きました。

大分駅北口から南北に延びるメインストリートの中央通りと昭和通りが交わる角っこに建つ「レオタードの女」。その向こうに一泊目の「ホテル法華クラブ大分」が見えます。

大分市の街を歩くとあちこちで屋外彫刻を目にする。
荒城の月で有名な作曲家の滝廉太郎終焉之地として、昭和25年に遊歩公園の一角に滝廉太郎像が建てられたのを始め、市内の60数か所に屋外彫刻が置かれているそうです。

法華クラブ大分に15時チェックインして、9階のシングルルームに入りました。
じゃらんスペシャルウィーク期間限定プラン朝食付きで1泊5500円(税込み)。GoToクーポン利用で35％割引の3575円。

さっそく15時30分から、あまり大きくない大浴場(人工温泉「準天然」光明石温泉)で一人ゆったりと湯に浸かりました。

ホテル法華クラブ大分 宿・ホテル

夕食はファミレスのガスト。
平日10時30分から18時までハッピーアワーで生ビールが税込220円。
料理は二の次、生ビールが安く飲めるというだけでつい足が向いてしまいます。

SmartNewsアプリのクーポンで半額になる「チーズINハンバーグ＆海老フライ(通常税抜849円)」をいただきました。
さらに鶏の唐揚げ5個と生ビールもう一杯で、総額1432円と安上がりな夕食を楽しみました。

翌朝、法華クラブ大分の10階レストランで朝食バイキング。
この時期、バイキング形式を中止しているホテルが多いなか、ここはまだ従来通りのようでしたが、ちょっと期待しすぎたかな。

法華クラブをチェックアウトしてから、大分駅そばにある次のホテルに荷物を預けて街歩き。といってもお目当てはおはぎ。

大分製餡のおはぎを買いに行く途中でたまたま見つけた「OLD RAIL BOARDWALK」のゲート。2019年12月に完成した、線路跡地に古いレールを敷いて作った約440mのボードウォーク「線路敷ボードウォーク広場」だそうです。

レールが敷かれたスギの板張りの上を歩いていくと、左向こうに見えてきたのが「大友氏館跡庭園」。

観光はほとんどなしの今回の大分市2泊と別府1泊ですが、通りすがりの縁で大友氏館跡にある「南蛮BVNGO交流館」(入場無料)にちょっと寄ってみました。

大友宗麟の招きで1551年9月に豊後の国(大分県)の首都であった府内を訪れた、宣教師フランシスコ･ザビエル(イエズス会の創設メンバーの1人)。これを機に南蛮貿易が始まり、「府内のまち」は日本有数の国際貿易都市として栄えたそうです。

こじんまりとした館内で展示品は多くないですが、歴史ゾーンとシアターゾーンで大友宗麟の半生や大友氏遺跡の概要をまとめた映像を観ました。
※この旅行から帰ってきて読んだ、帚木蓬生氏の小説「守教」にキリシタン大名であった大友宗麟の話が出てきました。

大友氏館跡 名所・史跡

大友氏館跡を出て、お目当ての大分製餡(みつあん)に来ました。

6種おはぎセットを買うつもりだったがもう売り切れ。まだ午前11時(10時開店)というのに残っていたのはこの2つだけ。私など二口で食べてしまいそうな小ぶりなおはぎですが、1つ200円とはなかなかいい値段。

みつあん グルメ・レストラン

また「OLD RAIL BOARDWALK」を歩いて大分駅に戻ってきました。

大分駅構内に置かれていた、土日祝日だけ駅構内をゆっくり走るミニトレイン「ぶんぶん号」(1周300円)。

大分駅 駅

おはぎ2つでは物足りず、グーグルマップで見つけた「堀川饅頭本舗」でまんじゅうでも食べようかと足を運んでみると、なんと「しばらくお休みします」との張り紙が。

仕方ないので次に狙いを定めたのが「京都伊三郎製ぱん」。饅頭屋から2km弱あるけど、鼻先に人参をぶら下げられた馬のようにずんずん歩いていきました。

「感動の100円ぱん」がキャッチフレーズだけどぜんぶが100円というわけではなく、くるみのあんバターは130円。まあ感動するほどではなかったですが、おいしくいただきました。

京都伊三郎製ぱん 西大分店 グルメ・レストラン

大分駅の北口駅前広場に建つ、大友宗麟像と左端のフランシスコ･ザビエル像。
その向こうに見えるのが、2泊目の「天然温泉 ドーミーイン大分」。

ホテルチェックイン時の検温は手のひらでした。
検温部位はおでこが一般的ですが、中には手首というところもありました。

九州在住者限定の朝食付プランで8090円。
GoToトラベルとじゃらんのキャンペーンクーポン(1200円)を適用して、4059円で泊まることができました。

天然温泉 白糸の湯 ドーミーイン大分 宿・ホテル

11階の部屋からは大分駅北口が見えます。

まずは最上階の12階にある温泉。
15時から天然温泉白糸の湯に貸し切り状態でゆったりと入りました。40度くらいのぬるくもないしそれほど熱くもない、ほどよい湯温で気持ちよく浸かりました。

ホテルの温泉で癒された後、またガストで生ビールと日替わりランチ。
グルメ通でない私は、安く生ビールが飲めるだけで単純にうれしい。

甘いものばかりに時間を費やしてもう府内城跡には入れなかったので、夕暮れの中、堀の周りをそぞろ歩き。

大分城址公園 府内城跡 名所・史跡

メインストリートの中央通りを歩いて大分駅そばのホテルへ戻ります。

11階部屋の窓から見る、夜20時頃の大分駅北口広場。
この時間帯になると、人の出入りも少なく閑散とした感じ。

22時頃に2度目の温泉に入りました。

湯上りに生ビールかハイボール(1杯だけ)と夜鳴きそばのサービスがあるのがドーミーインの売りですが、今回はパス。(っていうかもう2度とありつけないかも)

朝6時過ぎに温泉に入ってから、ドーミーイン大分の1階で朝食。

コロナ禍の影響で通常のバイキングからセミバイキング形式になっていて、ラップをかけた状態で小分けにして提供されていましたが、全体的に品数は少なめ。

ホテルをチェックアウトして10時半過ぎ、大分駅からJRで別府駅へ移動。所要13分で280円。

別府駅前のホテルシーウェブ別府に荷物を預けました。

そしてまずはお楽しみの友永パン屋へ来てみると行列が。相変わらず大人気。
店内にも何人かの客が入ってましたが、コロナ対策である程度人数制限をしているようです。

回転は意外に早いので10数分ほど待って買えました。買ったのは好物のあんぱんですが、2月の時より10円値上がりしていて、こしあんぱん100円、つぶあんぱん110円。

友永パン屋 グルメ・レストラン

ホテルチェックインの15時まで適当に時間つぶし。

別府駅の西500mくらいの所にある別府公園に行き、時おり小雨がパラつく中、公園内を散策。

別府公園 公園・植物園

公園内の花壇が目を楽しませてくれます。

花の蜜を求めて、大きな蝶が何匹も飛びかっていました。

別府公園から別府駅に戻ってきて、駅構内のカフェでさらに時間をつぶし、シーウェブ別府に15時過ぎにチェックイン。

平日限定の2食付きプランはGoTo利用で税込み3640円。

12階の部屋は偶然にも2月に泊まった時と同じ部屋で、眼下に別府駅が望めるのであんがい気に入ってます。

別府駅前 ホテルシーウェーブ別府 宿・ホテル

16時からの温泉に入ったあと、18時から1階で夕食。
テーブルの間にビニールの仕切りを取り付けてコロナ対策をしていました。

18時から20時30分が夕食時間となっていましたが、やはり宿泊客は少ないようで、この時間帯は二人だけという寂しさ。

小雨が降ったりやんだりの、20時半頃の別府駅。

翌朝7時頃、通勤通学の人たちがホームに立つ、小雨に濡れる別府駅。

6時過ぎにホテル1階の温泉に入ったあと、朝食バイキング。前回の時よりも料理の品数が少なくなっていました。

3泊ともビジネスホテルの温泉なのでリゾート感はぜんぜんないですが、温泉に浸かって身も心もほどけ、束の間の気晴らしを味わって別府北浜から9時半のバスで帰路につきました。

この旅行記へのコメント （2）

• salsaladyさん 2021/02/16 08:43:40

  Old R.R.Walk !

  ☆何気ない市内散策に、昔から変わらぬ風景と、全く未知の世界Rail Board Walk?
  
  ☆誰が考えたか、面白そうな散歩道だこと！どの辺を歩けるのかしら？
  
  ☆半世紀前に大分を後にしたままの故郷を懐かしむと言うよりは、新しい発見がありそうで、今一度尋ねてみようかな？遊歩公園で蛍狩りをした子供時代や大友宗麟の名を知っては居ても、彼の履歴を知らぬまま、キリシタン大名としてのみの知識！
  
  ☆どんな街にも掘り起こせば色んな歴史が有る事を再認識しました。～謝謝～

  Dwind_999さん からの返信 2021/02/16 21:13:15

  コメント、ありがとうございました

  salsaladyさん、こんばんは。
  
  半世紀前の遊歩公園辺りでは蛍狩りができたとのことですが、懐かしき、今は昔の追憶物語ですね。
  
  別府ばかりで大分市にはあまり目が向かなかったのですが、立派な駅舎もできて、駅前通りには商店街も多く、コロナ禍もあってか人の流れはそれほどでもなかったですが、都会の街らしい雰囲気を感じました。
  
  たしかにどんな小さな村や町にも、そこで生きて生活をしてあの世に旅立っていった、歴史の潮流に埋もれた無名の市井の人たちの、ささやかな歴史の一端を担う人生物語があるんでしょうね。
  
  旅行記を見てコメントをいただき、こちらこそ〜謝謝〜です。
  
  Dwind_999