2014/07/01 - 2014/07/05
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chibisabaさん
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気軽な海外渡航がまだまだ先になりそうなので、旅の計画を練るかわりに
私が好きなギリシャを多くの方に知って欲しいなと、
旅行記や口コミが少ない所をピックアップして書いてみることにしました。
今回は北東エーゲ諸島のサモトラキ島Σαμοθράκηです。
古典ギリシア語ではサモトラケ。そう、サモトラケのニケ像ですよ!
「ニケ像を見る!」となったらフランスのルーブル美術館を目指すのが普通でしょう。
「ニケ像があった場所に行きたい!」とサモトラキ島を目指すのがギリシャ・マニア。
2014年の訪問です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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サモトラキ島には空港がないので、アテネからはアレクサンドルゥポリを経由することに。
アレクサンドルゥポリ到着日にフェリーでの島への移動は出来なかったので1泊。
美味しいタベルナがあったし、人は親切だし、機会があれば再訪したい街です。
写真は機内から見下ろすアレクサンドルゥポリ。 -
街のシンボル、灯台。
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電車も走っています。本数は極端に少ないですが。
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タベルナでは「厨房で料理を見て」(ギリシャ語)と言われ、フードケースの前へ。
定番のムサカやイェミスタの他、煮込み系が並ぶ中に初めて見る丸い物体が。
説明によるとレバーとお米を混ぜたものを包んだものだそう。
居合わせたおじいちゃん(客)が食べてごらんと身振り手振りで勧めるので注文しました。 -
どどーんと。
丸い物体の料理名はτξιγεροσαρμάς。 -
見た目よりあっさりしていて美味しかった。
食後にサービスでスイカを頂きました。 -
アレクサンドルゥポリからサモトラキへはSaos Ferriesで渡ります。
船内で聞こえるのはギリシャ語ばかり。 -
2時間ちょっとで到着したサモトラキ島。
山の存在感がびしばしですが、フェンガリ山はエーゲ海で一番高い山。
滞在は港があるカマリオティッサという町にしました。 -
町にあった地図。ここでも思いっきり「山!」という圧を感じます。
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カマリオティッサからサモトラキ神殿群へ行くには、ファニアス行きのバスに乗って途中のパレオポリ下車。
乗客が私ともう一人しかおらず、10分程で着いたパレオポリで降りたのは私だけ。 -
バスを降りて脇に入ると、神殿に続く道への入り口になります。
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道は整備されていますが林の中。誰も歩いていないのが気になる…
サモトラキ神殿群は観光名所じゃないのかな?
歩いて行くと、数人のおじさん達が建物の前に集まっていました。
何だか視線を感じる^^; -
「遺跡のインフォメーションか何かかなあ」と思い建物に近付こうとしましたが、手前に目立たない標識があり、左手に入る道が遺跡だと示しています。
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標識に従い先ほどよりも狭く、上り坂になった道を進んで行くと、これまた地味な入り口が。
何だか農場とか放牧用私有地の入り口みたいじゃないですか?
でも、ここが正真正銘、サモトラキ神殿群(Sanctuary of the Great Gods)です。
ギリシャ語ではΙερό Των Μεγαλών Θέον。 -
入った所。左側のちっこい建物がチケット売り場(横から撮っています)。
担当はおじさん一人でした。退屈しそうですねえ。
入場料は博物館とセットで3ユーロ。
チケット購入くらいならギリシャ語でやり取り出来るので、「どこから来たんだい?」と聞かれました。 -
チケットと一緒に渡された、地図入りの案内を片手に遺跡巡りです。
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地図に番号が振ってありますが、見る順番ではないみたい。
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随所にきちんと案内があります。
地図があるので配置はわかりやすいですね。 -
案内が英語だったので英語表記で。
Neorion -
Neorion
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Stoa
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Orthostate structure、その中央にRotunda of ArsinoeⅡ
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そして、ここがNike Monument です!
ギリシャの遺跡あるあるで想像力が必要ですが、ここに奉納されていたのか~
今はルーブル暮らしですが、帰りたいのかなあ。 -
像はフェンガリ山から舞い降りたように見える位置に置かれていたと考えられるそうで、光をまとう姿が想像出来ます。まさに神々しい。
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案内の表紙写真に使われているのがThe Hierion。
ですが思いっきり修復中でした。 -
‘Theatral’ circular area
古から文化の香り。
神殿到着から90分。炎天下にクラクラしながら、案内図に番号を振られた所は制覇。
本当はさらに東に古代の町の跡があるのですが、ここまででも満足です。
来た道を引き返し。
来る時におじさん達が集まっていた建物をいったんはスルーしてしまったのですが、思い返して戻り「ここ、何ですか?」とギリシャ語で尋ねたら。
「ムシオ(=博物館)」
げっ!!!危ない、すっかり忘れてスルーしてしまうところだった! -
サモトラキ考古学博物館(Αρχαιολόγικο Μυοσείο)です。
博物館入り口。
近づかないとプレートがあることさえ、わからない^^; -
展示室は4つのみの小さな博物館です。天井が高く、自然光で見せています。
この時の入場者は私だけ。(帰り際に入れ替わりで数人が来ましたが) -
ライオンのオーナメントがかわいい。
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私が最後に入った展示室にニケ像がありました。
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部屋の隅に、静かに凛々しい姿で。
私はルーブルにある本物を見たことはありません。
だから比べてどうこうは言えませんが、このレプリカでも美しさはわかります。 -
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ギリシャの彫像を見る時に必ず注目してしまうのが服の襞。
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筋肉の動きが伝わっているかのような羽の質感。
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反対側に回り、斜め下から。きれいなラインだな~
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正面。胸からウエスト、おへそ、腰へのゆるいSカーブが魅力的。
ニケ像が生身の方だったら「いい加減にしてよ」と言われるくらい、じっくり眺めました。
(本当は触りたい)
博物館を出る時に、係のおじさんの一人にここからホラ(という集落)まで徒歩で行けるか尋ねました。
「行けるけど今日はすごく暑いよ 」
確かに神殿群を巡りながら、それはよーくわかりました。
でも距離にしておそらく4㎞くらい。
それならこれまでのギリシャ旅で何度も歩いたことがあります。
おじさんによれば道は二通りで、博物館の前を通る小道と、いったん海沿いに出て、カストロ・ホテルの横を上る道。
後者の方が楽だと言うので、海に向かって、来た道を下りて行くことにしました。 -
海沿いを歩き、カストロ・ホテル発見。この道を行くのね。
歩きやすい道だわと、気楽に歩き始めましたが。 -
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時刻は13時を回ったばかり。太陽は真上です。
そしてホラへ向かうには、南の方向に歩くのであった…
暑い!ありえないくらい暑い!
考古学博物館のおじさんの「今日は暑いよ」の忠告を、聞き流した私がバカでした。
わずかな木陰で休憩したら、その場に根が生えてしまいそう。 -
自分にダメ出ししながら、1時間半。ようやくホラに到着。
カストロは立ち入り不可。 -
カストロのすぐそばには洒落た石造りのカフェがありました。
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カフェの外席からの眺め。(カフェを利用しなかったんですけど、ちゃっかり写真だけ撮った)
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ホラは石畳がある、とても雰囲気の良い集落でした。
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そして猫さんがとても多い。
どの子ものんびり。 -
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遅め(15:00)の昼食にしました。
テーブルから遠くに海が見えます。良い眺め。 -
「σταμνάτο」はメニューの説明で「牛肉とマッシュルームのワイン煮込み」とありました。
「στάμνα」が「深鍋」のことらしいので、牛肉に限らず、そういう鍋で作る料理全般が「σταμνάτο」なのかな?
濃い味付けが、疲れた体には嬉しい。 -
サービスでもらったグリコ・クタリウ(スプーン・スイーツ)。
スタッフも感じが良くて、16:30まで長居してしまいました。 -
昼食後、カマリオティッサに戻るバスの時刻(18:10)まで散策。
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いわゆるお昼寝時間なので、ほとんどの店が閉まっていたのが残念。
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サモトラキのシンボルはやっぱりニケ。
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これも手にしてみたかったなあ。
フロスト仕様のニケ像、他でみたことはありません。 -
カマリオティッサに戻って買ったマグネットと、島内のバスのチケット。
ニケ像のレプリカは日本含め世界各地にあるそうですが、バスのチケットに像が描かれているのはサモトラキ島だけでしょう。
ルーブルにいた方が輝けるのかもしれないけれど、たまには里帰りさせてあげたい…なんて、ダメなのかな。
私はギリシャ彫刻でニケ像が一番好きです。
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