京急のみさきまぐろきっぷで巡るおいしい日帰り三浦半島

2020/09/04 - 2020/09/04

予定が急にあいてしまった貴重な平日。
前から目にしていて、ずっと気になっていた京急の「みさきまぐろきっぷ」を使ってお出かけしてみました。
交通（電車・バス）とお食事、観光がセットになっているというこの切符。
思っていた以上にお値打ちで、短時間でもたっぷりと楽しむことができました。

みさきまぐろきっぷ　品川発3570円
　
もし、みさきまぐろきっぷを使わなかったら
　電車　1900円
　バス　1000円くらい
　食事　2000円
　水族館　1800円　　　計6700円
ということは、3000円以上もお得に遊べたということね。

エリア 三浦海岸・三崎(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

京急の電車というと羽田に行くときにお世話になりますが。
今日はちょっと違う方向にずーっと乗って、終点の三崎口までやって来ました。
品川から特急で約1時間20分、ロングシートの車両なのでなんだか通勤気分。

「みさきまぐろきっぷ」とは、その名の通り三浦半島にまぐろを食べに行くためのお得な切符で、
　A券：京急電鉄の往復乗車券＋バス乗車券
　B券：まぐろまんぷく券
　C券：三浦・三崎おもひで券
の3枚セットになっています。
A券では、三崎口までの往復乗車（途中下車可能ですが後戻りは不可）と、三浦半島の指定区域内での東急バスが乗り放題。
B券で、加盟店でまぐろを使った丼や刺身などのお食事ができます。
C券は、温泉の日帰り入浴やレンタサイクル、観光船の乗船や水族館への入園など観光に使えます。
そんな時間はない、という人向けには、お土産を選ぶという方法も。
ちなみに品川駅から3570円、クレジットカード払いは不可でした。

三崎口駅、と思ったら、口→マグロなのね。
駅からすでにマグロが泳いでいます。

三崎口駅 駅

三崎口着が10:20、ここから各所まではA券を使って路線バスで行くことができます。
ですがちょうど10:30発、城ケ島行きのオープントップバスがあるので、そちらに乗ってみることに。

改札を出てコンビニの横を通ってまっすぐ行くと、黒い建物があります。
そちらで「Keikyu Open Top Bus」に乗りたいと言うと、
「住所、名前、連絡先を書いてください。」
と、ここにもコロナの影響が。
このバス、C券も使えますが、現金だと1000円。
C券はあとのお楽しみに取っておくため、ここは現金で払いました。

見晴らしよし！
路線バスより目線が高いというのも、このバスのウリなのです。

バスガイドさんの説明付き、オープントップ、乗客少なし。
換気ばっちり、密ではない、なので安心です。

バスですが、内装・外装ともに京急の電車車両2100形をイメージしているそうです。
路線図が貼ってあるのはそういう理由なのね。

畑の向こうに家、その向こうには海。
三浦といえば野菜、三浦市の面積の4割は畑だそうです。

バスは途中から、路線バスでは通らない細い道を通って行きます。
ちょうど今は野菜のシーズンが変わる真っ最中ということで、ちょっと寂しい。

ようやく野菜に出会えました。

畑が全部緑色だったらとっても綺麗でしょうね。

道の両サイドとも畑。
そしてまた、路線バスの通る道へ合流していきます。

城ケ島が見えてきました。

城ケ島大橋に入ってきました。

対岸には房総半島の先端が見えます。

雲がなければ、富士山も見えるはず。

城ケ島大橋 名所・史跡

ぐるっと回ると、もう少しで目的地。

城ケ島駐在所は灯台の形をしています。

終点の城ケ島に着きました。

城ヶ島 自然・景勝地

海まで行ってみましょう。

こちらを右に曲がります。
ちなみにここは「磯料理　かねあ」さん、B券でお食事ができます。

釣り？をされている方も。

荒々しい岩、かっこいい！
城ケ島はミシュラン・グリーンガイドで2つ星として紹介されています。

足場はあまり良くないので、足元はしっかりした靴の方が楽しめそう。

ざぶーん。

台風のうねりが来ているのでしょうか。

ちょうどこの城ケ島灯台の周りを、海岸線沿いにぐるっと周ってきました。

城ヶ島灯台 名所・史跡

潮だまりになっているところもあり、台風がなければ磯遊びも楽しめそうです。

「城ケ島ハイキングコース」を歩くと、もっと自然を楽しめそうですが。

遊歩道はかなり草ぼうぼう、しかも炎天下はきつい。
進む勇気はなく、Uターンします。

波や雨風の浸食によって岩に穴が開いた「馬の背洞門」も、ここから眺めて終わりとしました。

こちらからバス停まで戻ります。

城ケ島のメインストリートを散策。
ここ「濱田屋」さんもB券が使えます。

低温冷蔵？
暑ーいから、マグロと一緒に冷蔵されてみたい、なんて。

どこを向いてもマグロ。
こちらは「しぶき亭」、B券オッケー。

路線バスで移動します。
城ケ島に来るバスの本数は少ないので、観光前に時刻表をチェックした方が良さそうです。

また城ケ島大橋を渡って、

三崎港の近くに来ました。
バス停「日ノ出」で下車します。

道路を渡って、

目的地に行きましょう。
みさきまぐろきっぷで利用できるお店は、スマホで混雑状況が確認できるという便利なシステムがあります。
11:05に検索したときは待ち時間なし、だったのですが。

お目当ての「くろば亭本店」に着いた11:40過ぎには、この状況。
店頭にある紙に名前を書いて待ちます。
ちなみに、このすぐ隣には同じく人気店の「紀の代」があって、お店の中はにぎわっているようでした。

くろば亭 グルメ・レストラン

お店の向かい側には、こんな待合室もあります。

中にあるクレーンゲームも、まぐろ。

そしてそのそばには、大漁旗を作成している染元の「三富染物店」が。

大漁旗は買えませんが、手ぬぐいがかわいかったのでお買い上げ。
1枚750円、まぐろきっぷのC券を使って1枚いただくこともできます。

今日はおひとりさまなので、少し順番が早く来て20分ほどでお店に入ることが出来ました。
まぐろきっぷでいただけるのはこの3種、迷っちゃうな。
周りをなんとなく見てみると、船盛り定食が人気のようだったので。
船盛りとビールをいただきましょう。

メニューを見ると、珍味が美味しそう、というか面白そう。
マグロのいろんな部位を余すところなく頂けるようです。
こちらはおひとりじゃないときに注文したいな。

そしてやってきました船盛り定食。
まぐろの他は、金目、アジ、カツオ、タコ、あと1つなんだったっけ？
とにかく、ぴきぴきで美味しいー。

胃袋が満足した後は、階段を上ってカロリー消費します。

城ケ島大橋のいい眺め♪

相模国三浦総鎮守の海南神社にやって来ました。
まずはお参りをします。

海南神社 寺・神社・教会

源頼朝がお植えになられたという御神木もあります。
良いパワーをいただけたような。

疫病退散、してほしいと切に願います。

海の方に進みましょう。
漁具船具のお店、と思ったら、お蕎麦屋さんでした。

紳士服・婦人用品の文字がなんだか懐かしい昭和な私。

波をモチーフにしたオブジェでしょうけど。
今日は暑くて暑くて、灼熱の炎に見えてくるわ...

店先の大きなまぐろと、金目鯛の干物に魅かれてふらっと入ってみました。
近くで食堂やお寿司屋さんも開いていらっしゃる「魚音」の本店です。

でっかい金目、美味しそう。

店内にはマグロだけじゃなくてタコ、サザエ、などなども。

「今日食べるならこっちがいいよ。」
と見せていただいたのはこちら。
お天気がこんなじゃなければ、お持ち帰りしたいところです。

目の前には「うらりマルシェ」という楽しい食の宝庫がありますが、こちらは後のお楽しみにして、

ちょっとだけ足を延ばして「市場食堂」の文字につられて歩きます。

魚市場食堂、きっと美味しいものがいただけるはず。
こちらもB券が使えるお店です。
ちなみに、魚市場はコロナ以前は見学ができていたようです。

三崎「魚市場食堂」 グルメ・レストラン

うらりマルシェに戻ってきました。

半潜水式の観光船「にじいろさかな号」に乗ってみようかなと思ったら。
今日は海が荒れていて水中は見れないということで、乗るのはやめにしました。

うらりの1階はさかな館。
魚のお店が並んでいます。

三崎フィッシャリーナ ウォーフうらり 名所・史跡

2階はやさい館。

なすも数種類。

パプリカやししとう。
東京から来るとこちらの野菜の値段はとても魅力的、しっかりお買い物をしました。

近隣の地図です。
てくてくしたいが、暑すぎる...

こちらでビール、と思って眺めてみたけど。
生でオリジナル、というのがなさそうだったので断念。

健康的に、スイカミルクをいただきました。

さて、屋外活動は暑さでもう限界なので。
屋内活動ができるところに移動しましょう。

A券を使ってバスに乗って移動します。

やってきたのは、京急油壺マリンパーク、水族館です。
こちらの入館料、大人1800円なのですが。
なんと、まぐろきっぷのC券で入れちゃうんです。

いるか・あしかパフォーマンスは整理券がないと見れないようになっていましたが、平日で空いていたので余裕で券を頂けました。

京急油壺マリンパーク 動物園・水族館

行ってきまーす。

入ってすぐに「長寿おめでとう」はシロチョウザメさん。
なんと飼育47年目！
調べてみたらこちらの水族館、1968年に開園なので。
開園してから数年後から、ずーっと住んでいらっしゃるのね。

相模湾は昭和天皇にゆかりのある地域のようです。

シマが薄くなっているけど、美味しそうなカンパチさん。

とっても仲良し、美味しそうなクエさん。
マグロの街だから何でも食べ物に見えてしまいます。

さかなクンもこちらに来られたのね。

黒潮パワーを分かりやすく。
お子さんにも興味を持って見てもらえそうです。

深海にいる希少なサメ、メガマウスシャーク。
その骨格標本が展示してあります。

2階には、円形の回遊水槽があります。
魚もぐるぐる、人もぐるぐる。
サメでたー！

ノコギリエイでたー。
と、とても楽しく鑑賞しました。

魚たちここに眠る。
慰霊碑のようなものでしょうか。
ゆっくり説明を見ればよかった。

魚たちも楽しいけど、景色もきれいです。

北方向の眺め。
しかし、眺めを楽しむのが辛いくらい暑い...

実はこの水族館、ペット同伴で入園できるのです。
ドッグランも完備されていて、人にもペットにも優しい、けど、暑すぎて誰もいません。

ペンギンたちも日陰に避難中。

今思えば暑さで熱中症寸前だったかも。
この日の最高気温は36℃、クールダウンのために三浦すいかでできたシロップを使ったかき氷を頂いて、ちょっと生き返りました。

そうして15時過ぎには三崎口駅に向かい、帰宅ラッシュが本格的になる前に自宅に着くことが出来ました。

みさきまぐろきっぷ、まぐろだけじゃなくて美味しい新鮮なお魚が食べたくなった時にふらっとお出かけするのに、ぴったりの切符だと思います。
8月までは土日の切符の販売は中止されていたそうですが、9/5から土日の販売も時間限定で再開するとのこと。
違うお店でまぐろを食べてみたいし、今度は家族で行ってみようかな？

この旅行記へのコメント （2）

• たらよろさん 2020/09/09 22:59:08

  3000円もお得に～

  こんばんは、のこちゃんさん
  
  みさきマグロ切符、
  なんてお値打ちなの。
  マグロを食べるために三崎港に行くなら絶対に必須のチケットですね。
  それにしても、マグロ～
  安くて美味しくて、さすがみさき！！
  私はまだ行ったことないんです…
  東京や横浜に行っても、なかなかその先に行けなくて…
  でも、こんなにマグロを満喫できるなら、
  絶対に行ってみたいなぁ。
  
  たらよろ

  のこちゃんさん からの返信 2020/09/16 22:37:03

  Re: 3000円もお得に～

  たらよろさん、こんにちは。
  
  みさきまぐろきっぷ、本当にお得すぎていいんですかー？
  とツッコミを入れたくなるようなきっぷです。
  確かに、東京や横浜からはちょっと足を延ばす感じですが。
  時間的には東京から箱根に行くのと変わらないので。
  もっと有名になってもいいのかな、と思いました。
  たらよろさんも機会があれば是非！
  
  のこちゃん