山肌をオレンジに染める大栗山のオオキツネカミソリ♪花言葉は妖艶

2020/08/14 - 2020/08/14

連日の暑さが堪える今日この頃です。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
浜松では、４０度を超える暑さで、各地でも熱中症とコロナが新聞記事を賑わさせています。

以前の旅行記でも紹介したことがある、稲武の大栗山のオオキツネカミソリ。
小さかった孫のみうと登ったあの日のことが、思い出に甦ってきます。
大栗山は、登り２０分程度なので、花のない季節ならあまり印象がない山ですが、月ケ平とか、夏焼城ケ山とか縦走すれば、楽しい山登りとなると思います。

初めて行く人と一緒に、いつもの写真仲間と行ってきました。
ナビでは、「名古屋市稲武野外教育センター」を目標にしていただくとわかりやすいです。

エリア 豊田(愛知)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車 徒歩

いつもの集合場所に６時半集合、一路稲武に向かうものの、国道１５３沿いにある伊勢神トンネルのバイパス工事現場を見てみました。

旧伊勢神トンネルは、心霊スポットで有名で、幽霊がでたとか、奇妙な音がきこえるとかで、肝試しの人たちが後を絶ちません。

登山口周辺に、車を停める場所がありますが、競争率は高め。
花の時期には早朝がおすすめ。
付近にはトイレがないので、道の駅どんぐりに寄りました。
ここは、５回目かな。

マムシグサ発見。

中間地点、この階段を登ればすぐですよ。

岩をすり抜ければ。

観察小屋が見えてきて、ベンチがあるので、水分補給したり、三脚伸ばしたりと。

小屋を出ると、オレンジの群落が見えてきます。

明治時代に大栗山に住み着いた木地師が、球根をすりつぶしたものが傷薬になるとしてオオキツネノカミソリを栽培したとされています、時代の流れにより木地師も移転してオオキツネノカミソリが群生していたものを地元の有志が集まって保存会を作り手入れをしているそうです。

約一万平方メートルに二万本が自生し、全国有数の群生地になっていて、毎年、8月上旬から咲き始め、8月中旬から下旬にかけて見ごろを迎えます。

カミソリノキツネという種類もありますが。

オオキツネノカミソリは同じヒガンバナ科の仲間ですが、花は大きく、一目見て分かるのがオシベとメシベが長いのです。

群生地はロープなどで保護されていますが、真ん中あたりに観察道があるのと、ロープ外でも咲いていて、わりと近くで眺められます。

ケヤキの森の中を埋めるように咲いててきれいです。

２１世紀の森にあったような古木に寄り添うように咲いてました。

古木が横たわってました。

オオキツネノカイソリも彼岸花と同様に毒があるらしい。

名前の由来は、細長い葉が剃刀にように見えたことから来ているようです。
「狐」がついている理由は、色々あるようですが、「オオキツネノカミソリ」は葉っぱがない状態で花が咲くので、その姿が狐に化かされたようだ、という説があります。
オレンジの色合いも狐っぽいですよね。

花言葉は、妖艶。
薄暗い山中に、オレンジの花が艶めかしく見えるのかも。

反対側に獣害ネット柵がしてあって、道は細いです。

谷のような場所に群落。

陽が昇るにつれて、花も白飛びしてきた。

真ん中に遊歩道ができていて、歩きながら鑑賞できるのです。

自分の影が写ってたので、夢中で撮りました。

登山スタイルの方も、カメラの方も増えてきました。

ロープ内ですが、中には踏みつけられて無残なのがありました。
くれぐれも足元に気をつけましょうね。

オオキツネノカミソリはヒガンバナの仲間なので、花の季節には葉がなく、葉の季節には花がない、

ロープ外に咲いていた。

最後の花の一枚を撮り終えました。

名残惜しいですが、観察小屋を後にします。

稲武に行ったときは、必ず寄るさぬき亭。
いつも混むので１１時１５分に到着。
ほどなく呼ばれて見渡せば、満席でした。
冷たいおうどんに、サクサク天ぷら。
ご馳走様でした。
帰りに寄った道の駅では、混み混みでしたよ。

皆様も、夏バテ、コロナを元気に乗り越えましょう。

この旅行記へのコメント （4）

• akikoさん 2020/08/19 23:52:28

  大変珍しい花、オオキツネノカミソリ♪

  みちるさん、こんばんは。
  
  オオキツネノカミソリって初めて知ったお花でした。
  パッと見、オレンジ色のユリかなと思いましたが、
  彼岸花に近い、妖艶な花なんですね～。　
  
  もともとは、球根をすりつぶしたものが傷薬に
  なるとして栽培されたのが始まりだったとか。
  森の中を埋めるように群生して咲く様子はとても美しく、
  森をオレンジ色で華やかに彩っていますね！
  これは見に行きたくなります!!!
  今は有志の方が保存会を作り、育成しているようですが
  今後もずっとこの美しい風景が見られるといいですね。
  
  とても貴重なお花を紹介していただきました♪
  
  akiko
  

  みちるさん からの返信 2020/08/20 19:58:59

  Re: 大変珍しい花、オオキツネノカミソリ♪

  akikoさん、こんばんは
  いつもありがとうございます。
  
  ぱっと見、ユリが咲いてるように見えます。
  昔より増えたような気がするのも、地元の保存会の皆さんの努力のたまものと思います。
  他所で、咲いてるのも見たことないし、こんなにたくさん咲いてるのは、珍しいのではないでしょうか。
  普段山歩きされない方でも、簡単に山の気分を味わいながら登れるので、人気があるのだと思います。
  昼からだと、花が白く飛んでしまうので、やはり朝がきれいに写真が撮れます。
  
  コロナの時期、遠出も難しいので、しばしお花に癒されて元気を貰いました。

• hirootaniさん 2020/08/19 22:09:26

  ラブ愛知！素晴らし場所をいつも紹介していただき、ありがとうございます

  みちるさん、こんばんは。
  
  またまた、私の知らない愛知県の素晴らしい風景ですね。私は、生まれも育ちも高校・大学も愛知県なのですが、家が尾張の三重県境にあるので、実は三河方面に疎いのです。県内の会社に入って、初めて三河に足を踏み入れました。４年間、豊田市で暮らしましたが、その時は、三河以外の場所ばかり訪れていて、足元を全く知らずでした。その後、東京に３年、後は名古屋に戻り、海外と行き来しながら、今を迎えています。
  
  したがって、3月以降に愛知県から離れられなくなって、三河地方の自然の素晴らしさを初めて知るようになりました。コロナ第２波を迎えて、お盆の北海道旅行をキャンセルしてから、前田真三先生の「奥三河」をメルカリで購入して、三河のどこに行くのが良いかを探っているところです。
  
  そんな中、みちるさんが、いつも三河方面の私の知らない場所をたくさん紹介いただけるので、とても参考になっています。
  
  今後ともラブ愛知の素晴らしい場所をご紹介ください。
  
  hirootani

  みちるさん からの返信 2020/08/20 19:48:58

  Re: ラブ愛知！素晴らし場所をいつも紹介していただき、ありがとうございます

  hirootaniさん、こんばんは
  いつもありがとうございます。
  
  コロナの影響で遠出ができないので、地元の良さを見直しって感じですが、少々飽きも出てきました(;'∀')
  
  大栗山は、知る人ぞ知るって感じですね。
  カメラ愛好家の方は、結構来てますよ。
  春の飯森山のカタクリみたいに、近くで撮れるのがいいですね。
  奥に行くに従い、たくさんの花が迎えてくれて、地元の保存会の方たちのお世話が行き届いてます。
  奥三河は、登山が趣味の頃はよく出かけましたが、いい被写体がたくさんあると思います。
  私も機会があれば、泊りでじっくりと撮ってみたいとは思ってますが、何時になるかしら。
  コロナの終息が見えないと安心して出かけられませんね。