アモルゴス島 パナギア・ホゾヴィオティッサ修道院

2013/06/06 - 2013/06/06

気軽な海外渡航がまだまだ先になりそうなので、旅の計画を練るかわりに、
私が好きなギリシャを多くの方に知って欲しいなと、
旅行記や口コミが少ない所をピックアップして書いてみることにしました。

今回はアモルゴス島のパナギア・ホゾヴィオティッサ（Παναγία Χοζοβιώτισσα）修道院です。
私は過去に2回アモルゴス島を訪れていますが、今回の投稿は2013年の訪問の様子です。

エリア その他の観光地(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

アモルゴス島はキクラデス諸島に属しますが、諸島の他の島との船での往来はそれほど便利ではありません。
島には2003年、2013年と2回訪れましたが、いずれも船の発着が深夜・早朝でした。
空港もないので、アテネから一気に飛ぶことも出来ません。
その分、ついでに寄ってみるというのではなく、この島を目的にやって来る人が多い気がします。
映画「グラン・ブルー」のロケ地として有名ですが、88年公開なんですね。
ずい分前になってしまった…

パナギア・ホゾヴィオティッサは島の東側、岸壁に張り付くように建っています。
私が滞在した港町カタポラからはバスが出ていて、島の中央にあるホラ経由で日に2便。（ホラから修道院だとさらに3便あります）

9：45発のバスはほぼ満席。島の西側のカタポラから島の東側へ、バスは山の中へ入って行きます。
写真はバスから見た、遠くなるカタポラの町。


15分程走ってホラへ。ステッキを持った登山グループがここで下車。

さらに5分程走って修道院のバス停に到着しました。

バス停からは坂道を下ります。

映画「グラン・ブルー」のタイトルそのまま、眼下には深い青色の海が広がります。

門の前に来ました。
ここからさらに石段を上って行きます。

写真を撮ったり景色を眺めたりしながらののんびりペースで、門から約10分。

修道院の入り口に到着しました。

この位置からの写真はご存知の方も多いと思います。
2003年にも同じ位置で撮影しましたが、ほとんど変わっていません。

中に入ると誰もいません。
2003年はここで服装チェックがあり、女性は膝が隠れる長さのスカートでないとダメ、男性の半ズボンもNGでした。
今回は壁のフックに大きな布や長いパンツがかけられていたので、そちらを貸し出してくれるようです。

狭くて急な階段を上がると、談話室と厨房があります。
談話室は先客で賑わっていました。

談話室をいったん素通りして上の階へ行くと、礼拝室があります（撮影禁止）。
渋い色使いの落ち着いた部屋です。パパス（司祭さん）もいらっしゃいました。

この階ではバルコニーに出ることが出来て、足を踏み出すと素晴らしい景色。

聴こえるのは風の音だけです。波の砕ける様は見えても音は届きません。

下に戻り談話室へ。ここではルクミとラコメロ（アモルゴスのお酒）を振る舞われます。
ルクミはシロス島で作られたものでした。
ルクミの写真を撮りたくて厨房に行ったら、ルクミをもっと食べたいのかと思われ、「好きなだけ取っていいよ！」と言われました。

談話室から見る海。青色にもこんなに種類があるなんて。
横にいた方と「本当に綺麗ですよね」と会話。

石段を上らないとたどり着けない修道院なので、物資の搬出入にはロバさんが活躍。
居合わせた観光客も手伝って、大量の水や食品と思われる箱を運び入れていました。

人里離れた場所ですが猫が暮らしています。
修道院で面倒をみてもらっていると思われるので人慣れしていましたが、べたべたせずにクールな子猫でした。


何時間でも過ごせるくらい好きな場所ですが、修道院を後にします。
修道院発のバスを見送って、ホラまで歩いてみました。
ゆっくり歩いて30分ほど。

ホラに到着。

キクラデス諸島特有の白壁の家が多くありますが、人気の島に比べるととても素朴です。

ホラで昼食を取りました。店名の「Λιοτρίβι（リオトゥリヴィ）」の意味はオイルプレス。

コトプロ・フィレト・メ・サルツァ・カリ（チキンフィレのカレーソース）が美味しかった！

ホラの外れまで来ました。
ギリシャでは眺めのいい場所にベンチが置かれています。
海を見下ろす位置に東向きに置かれたベンチ。ここで朝日を見たら気持ち良いだろうなあ。

見下ろすと吸い込まれそうな海。

過去の2回はカタポラ泊だったので、次回はホラで宿泊してみたい。

午後のお昼寝時間で静かなホラを探索したら、カタポラ行き最終バス（18：40発）で戻りました。