2019/09/07 - 2019/09/07
465位(同エリア1040件中)
ぶらしんさん
日中、淡路島の沖に浮かぶ沼島(ぬしま)を訪れてから夕刻に高松へ。今夜は夜行のジャンボフェリーで神戸に向かうのだが、この船が小豆島の坂手港に立ち寄るのをいいことに、瀬戸内海のサンセットクルーズと小豆島の夜間散歩を間に組み入れる。時間も時間なので何かを期待して歩いた訳ではないが、「ああ、自分は旅をしているんだなあ」と感じる予想外の演出が…
高松駅→高松港→池田港→坂手港→ジャンボ(ニャンコ?)フェリーで神戸港へ
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高松駅のうどん店「連絡船うどん」。宇高連絡船で営業していた立ち食いうどん店の流れをくんでいるらしい。青函連絡船があった頃の青森市に生まれたため、「連絡船」の文字にはついつい反応してしまう。
メインの入口はホームに面した改札内にあるが、目立たないけど駅舎の外からもアクセスできる。高松駅 駅
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おすすめメニュー。今回は豪勢に肉うどんを注文した。
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メインの入口の正面には以前活躍した4隻(讃岐丸、阿波丸、土佐丸、伊予丸)の写真パネルが大きく飾られているはずだが、裏口から入った客は見られず。せいぜい券売機の側面に飾られた切り絵で当時を偲ぶしかない。
下半分がオレンジ色の船は…伊予丸だったかな。よく見るとホバークラフトも描かれているが、こちらは初代の「かもめ」か二代目の「とびうお」かは判別できず。 -
肉うどんができ上がる。いただきます。
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高松港へ。さっきの切り絵に描かれていた宇高連絡船を一瞬思わせる船が停泊していたが、これは女木島と男木島を結ぶフェリー。いつか乗ってみたい。
高松港旅客ターミナルビル 乗り物
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港では時折奇妙なオブジェを見かけた。3年に一度開催されている瀬戸内国際芸術祭の開催期間中のようで、左側に見える二本の塔もその作品だった。会場の一つである直島に渡るフェリーにもポップな塗装が施されている。
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この看板に従って切符売り場へ。しかしこの年の暮れ、筆頭に書かれていた宇野行きの航路が休止しようとは…そこまで需要が激減したのか?青森~函館間のフェリーは今も一日十数往復運行されているぞ。
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ピクトグラムのアップ。ジンベエザメが小魚を食べようとしているようにも見える。他では見かけないデザインだ。
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切符売り場。高松港から出る小豆島航路は土庄、池田、草壁行きの3航路があるが(坂手行きは高松東港から)、いずれも会社が異なるので窓口も別々。ただし運賃は一律690円だった。
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18時15分発の池田行きに乗る。さっき見た女木島・男木島行きの船も出航したようだ。
フェリーの乗り降りは車優先。車なしの乗客はとかく待たされる。 -
船内ラウンジの様子。ここにもうどんのスタンドがあった。
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「瀬戸の花嫁」のBGMが流れる中で出航する。お約束どおりの展開だった。
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暮れかかる空にオレンジ色の夕陽のスジが放射状に放たれる。この写真にも「旭日旗を連想させる」を言い出す人がいるのだろうか。
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およそ1時間で池田港に到着。すっかり暗くなってしまった。
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路線バスに乗って坂手港へ。終点は一つ先の坂手東というバス停で、暇なので終点まで乗り通してから港まで歩く。バスの運賃は300円を上限としているようで、始発の土庄港から乗っても途中の池田港から乗っても運賃は共に300円。ちょっと損した気分になる。
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坂手港のフェリーターミナル。ここにも芸術祭に協賛したかのような前衛的なイラストが施されていた。着いてすぐの頃には鎖錠され、明かりも消えていたので焦ったが、よく見ると「22時から営業再開」の案内があったのでホッとした。(写真は営業再開後に撮影したもの)
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港の入口で見かけた仮設の居酒屋。この時間帯、周囲で営業している唯一の店だった。しかし歩いているのは数少ない若者とネコだけ。
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港には、ライトアップされた怒れる竜のオブジェが展示されていた。しかもゆっくり回転している。
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作品名は「スター・アンガー」。竜は怒っていたようだ。作者のヤノベケンジ氏の名は、少し歩いてから再び目にする。
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船の時刻まで3時間以上あるので近場を散策してみる。早速高台に向かって歩いていくと祠らしき建造物に遭遇。闇夜に浮かび上がる銀色と赤色の光…ここにも何やら怪しげなオブジェがありそう。
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いた。これまた怖そうなオブジェだ。
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作品名は「アンガー・フロム・ザ・ボトム」。あちこちが怒りに満ち溢れているようだ。作者は…ビートたけしとヤノベケンジ?
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手前には両氏の手形を添えた解説文が設置されていた。それによるとこのオブジェは2013年(前々回)の芸術祭でお披露目され、その翌年、地元有志によって水の恵みを祈願する「美井戸(ビート)神社」が建てられたという。
ビートたけしは「殿」から「神」になったのか?! -
美井戸神社を後にし、狭い路地を選びながら港に戻る。この時、どこかの民家から「男はつらいよ」のエンディング曲が聞こえてきた。そういえばBSテレ東が「土曜は寅さん」を毎週土曜日の夜に放映しており、ちょうど番組が終了する頃だっけ。
一人、旅先で耳にする寅さんのエンディング曲…沁みるよ。 -
港に戻ってボーっとしていること2時間。前面にネコの顔のイラストを描いた「ニャンコフェリー」ことジャンボフェリーが神戸三宮港からやって来た。就航50周年を記念して、今年の7月5日からこのメイクを施したそうだ。
この便は高松東港経由で神戸三宮港に向かうので直行便より時間はかかるが、夜間の移動なのでむしろありがたい。しかも坂手港から乗っても高松東港から乗っても運賃は一緒(但し深夜割増と土休日割増は各々加算される)。小豆島絡みの公共交通機関の運賃体系は不思議だ。
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