2000年6月　愛媛県一本松町へ、精神修養の旅（笑）

2000/06/11 - 2000/06/17

　2000年ころ、仕事で愛媛県は一本松（現・南宇和郡愛南町）に通っていたときのことです。毎度で恐縮なのですが、現地の写真や観光情報はほとんどありませんのであしからずご了承ください。　当時、アメリカ側の要求と、日本の生産拠点の現状とのギャップの大きさに押しつぶされそうな日々のことを、拙い紀行文を書きながら思い出しました。

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（2020年11月24日　追記）
最近、当地（愛媛県）に行かれた知人の写真などを拝借して若干記事を補強しました（笑）。

エリア 宇和島(愛媛)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー ANAグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 近畿日本ツーリスト

バスから見るしまなみ海道。最近（2020年秋）、尾道から今治へバスで渡った人の写真を拝借しました。

しまなみ海道 名所・史跡

おなじくしまなみ海道。こちらは、同じルートを電動サイクルで渡った人から拝借。azumino_kaku君、本来、旅行記とはこのように楽しい旅を記録するものなのだよ・・少しは考えたまえ（天の声・・・笑）

しまなみ海道 名所・史跡

　さて、以降はまったく楽しくなかった（苦笑）20年前（2020年を基準に）の私の旅の話です。こんな紀行をお読みになられて楽しいかどうか疑問ですが・・。
　
　当時の私の職場で、愛媛県一本松への出張を「精神修養の旅」と名付けたのは同僚エンジニアMさんです。絶妙のネーミングセンスに感服した記憶があります。

　当時の手帳。働いてますね（笑）。
土曜に愛媛から東京に戻って、また翌日日曜に、愛媛に戻っています。
当時は住民票を、愛媛に移そうかとか、アパートを現地で借りようかと思ったくらい、足しげく通いました。

私は、愛媛の生産拠点での新システムのカットオーバー（稼働開始）の現場に立ち会っていました。米国で構築したシステムを日本の製造現場で生かす。そんな仕事に何年か携わっていました。

　1999年10月のMilpitas(サンノゼ）→コロラドスプリングスの出張時は、もうやってられない・・と弱音を吐いていたことはよく覚えていたのですが、そのあと仕事をしていたかどうか記憶がなかったです（笑）。

いまみると、私は、帰国してから、気を取り直して（？）働いていたんですねぇ・・（笑）

　当時のプロジェクト管理者は、私のことを「英語ができない」とかなんとかこき下ろしながら、うまいこと現地（日本の生産拠点）のリソースとして活用し、日本拠点のカットオーバー（稼働開始）をローンチ（着地）したわけです。ちなみにプロジェクト管理者は白人女性で、日本語は一切話しません。

　翌週のスケジュール。週に一回、週末に愛媛にゆき、週末東京に戻り、洗濯をして（笑）、また愛媛に戻る。そんな生活です。

　で、毎度のいきなりへんてこな構成で恐縮です。

　Yahoo路線と、Google地図での検索結果です。愛媛県の一本松町（現・愛南町）まで、東京から行く場合にどれくらいかかるかを示したものです。

この図ですと、朝5時に自宅（都内）を出て、羽田空港から午前7時ころの松山行きに乗る。松山からＪＲ四国の特急宇和海で、宇和島まで。宇和島からはレンタカー。国道56号線・宇和島街道を南下して、一本松につくのは14時です。レンタカーで走る一本道の国道ではお遍路さんの姿をよく見かけました。
　
　このインターネット検索の結果は、２０２０年７月時点のCOVID感染拡大で、ダイヤが減便されている状況下のものです。

　私が通っていたころ（2000年ころ）はCOVIDも何もなく（笑）、平常ダイヤでした。そのため、本紀行のスケジュール欄は、ちょっと古いですが２０１９年５月号のJR時刻表（交通新聞社）を参照して記載しています。
　
　筆者が実際に訪れていたころはもう少し遅い時間帯、羽田9時45分発→松山11時15分着くらいの便をつかうことが多かったと思います。松山空港から松山駅へはタクシー。松山駅で昼食を摂り、午後一番の宇和島行き、ディーゼル特急宇和海に乗り、南へ。伊予市、内子（うちこ）、伊予大洲（いよおおず）、八幡浜（やわたはま）、卯之町、伊予吉田、宇和島と進みます。

　経由地については、こちらではさらっと書いておりますが、大洲（おおず）は天守が再建された大洲城があります。また「肱川（ひじかわ）おろし」と呼ばれる川霧を伴う自然現象がみられます。
　内子には、内子座という大正期に建てられた芝居小屋をもつ文化のまちです。このようにJR予讃線沿線は、途中下車したい見どころ満載ですが、なにせ、味気のないビジネスの旅（笑）。すべて素通りし一本松の用務先へと急ぎます。

　当時の物流担当同僚いわく、
「一本松よりシンガポールのほうが近い」と。国内より、海外のほうが近いとは、どういうことなのでしょう。

　当時の私には、よく意味がわかりませんでした。一緒に謎解きをしましょう（笑）。
　
　成田空港からシンガポール・チャンギ空港までのフライトが約7時間。かたや、自宅から一本松の拠点まではドアツードアで9時間。
厳密にいうと、「リンゴとリンゴの比較」になっていない（シンガポールは、自宅から空港までの移動や、空港で掛かる時間を含めていない）のですが、おそらくそういう意味だったんでしょう。

　私が一本松に何回通ったか、当時の手帳などをすべて当たってきちんと調べればわかるのでしょうが、手抜きして（笑）、当時、羽田・松山間を利用していた航空会社（全日空）での私の生涯飛行マイル（LTマイル）を、羽田・松山間（往復）のマイレージで割って、おおよその往復回数が推計できるとしました。海外への出張は米系会社を使っていたので、他の観光や国内出張を除くとしても、東京と一本松の間を20回以上は往復しているものと思います。

　当時の私の仕事場があった工場は、愛媛と高知の県境に近い場所でした。このカードは峠を越えて、高知県宿毛のイタリアンレストランのものです。同僚と何度か行って、パスタだのピザだのをワインとともに頂ききました。いま（2020年10月現在）も営業していることに驚くとともに、松山→宇和島→愛南の旅を今度こそ、観光でやりたいと何年も言い続けていまだに実現せず・・苦笑。

ポモドーロ グルメ・レストラン

　宇和島のビジネスホテル。遅い時間に、工場から東京へ戻ろうとすると、宇和島から先の電車がなく宇和島どまりになることが何度かありました。この手帳の予定でも、6月17日は、自宅→羽田→松山→宇和島と行き、そこで時間切れになって宇和島泊となっています。

JRホテルクレメント宇和島 宿・ホテル

　この曲をカーステレオで、コンパクトカセットで（古い・・笑）、トヨタレンタカー宇和島店で借りたカローラの・・で聴きました（笑）。国道56号線、Misiaさんの「Mother Father Brother Sister」（アリスタジャパン 1998年）、超ヘビーローテーション・・テープが伸び気味になるまで（笑）聴きました。11曲目、「陽のあたる場所」
12曲目、「星降る丘」も良い曲です。「つつみ込むように」は13曲目です。
蛇足ですが、毎週日曜日の「TOKIO HOT 100」(在京FM局　J-WAVE)の 1998年の年間チャートでは、「陽のあたる場所」は4位、「つつみ込むように」は22位です。

レンタカー店には駅から歩いて2分。顔パスとは言わないですが、当時の勤務先は、レンタカー店さんのみならず、現地の旅館、ビジネスホテルなどからみても、上得意だったはずです。

こちらも高知県側、宿毛市の宿のパンフレット。

宿毛リゾート椰子の湯 宿・ホテル

高知のお菓子、芋けんぴです。

ミレービスケットも。なかなか素朴な味わいですね。

　いつか、仕事ではなくて観光で回りたい。サイクリングでも良いでしょうね。お遍路さんという手もあります（笑）。

　宇和島から一本松の、信号の少ない道・・国道56号線　宿毛（すくも）街道・のドライブは、仕事の疲労とプレッシャーさえなければもっと楽しめたのではと思います。海に面した山には秋には橙色のミカンの木。海側は豊後水道。複雑な地形にそってうねうねとカーブをたどっていくと、たまにカキか何かの養殖をしている集落のようなところを通ったり。

私自身は、海のない県、かつてタンパク源が乏しく、蜂の子だのイナゴだのを食べていた土地で生まれましたので、山にミカンがなっていて、海で魚介がとれる土地のなんと豊かなことかと、思いました、瀬戸内地方を移動するときも同様のことを思います。

　毎度、グルメ情報も、観光情報もない、旅行記を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

　2010年以降の紀行は、現地写真などのストックも手元にあり、構成が変わってくるかと思います。いつになるかわかりませんがアップできたらと思います。その節はよろしくお願いします。

（追記）2020年11月下旬、現地で購入されたものを頂きました。なかなか甘くておいしいミカンです。
秋から冬にかけて、空港から松山駅へのタクシーで見る景色、予讃線の車窓の景色など、一面に橙色が広がっていた記憶があります。

こちらの農協さんのミカンですね。今地図を見ていて気付いたのですが、八幡浜から伊方（四国電力の原子力発電所が立地）はこんなに近いんですねぇ・・2000年の当時、私が、いかに漠然と旅をしていたかがよくわかります・・・苦笑