１４年前の中央ヨーロッパを振り返る、前回のドイツ～チェコに続いてオーストリア～ハンガリーを廻ります！（２/２）

2006/12/10 - 2006/12/13

前回に続く１４年前の行程は、オーストリアからハンガリーを行きます。
２００６年１２月１０日（日）ザルツブルグのミラベル庭園～ゲトライデガッセ～モーツァルトの生家～ザルツァハ川畔～ザルツカンマーグート～ハルシュタット湖～ウィーン（泊）
１２月１１日（月）ウィーンのシェーンブルン宮殿～ベルヴェデーレ宮殿 ～ウィーン市庁舎～クリスマスマーケット～ハンガリー・ブダペスト（泊）
１２月１２日（火）旧王宮・ブダ城～漁夫の砦～マーチャーシュ教会～ゲッレールトの丘～ブダペスト中央市場～エステルゴム～センテンドレ～ドナウ川ナイトクルーズ
１２月１３日（水）ブダペスト発、アムステルダム乗り継ぎで関空へ

　表紙は、ハンガリー、ブダペストの旧王宮・ブダ城

エリア ブダペスト(ハンガリー)

• 旅行の満足度: 5.0

１２月１０日（日）ＡＭ８時ザルツブルグ郊外のホテルから出発。
予定していた別のホテルの直前のアクシデントにより、ザルツブルク市内から約２０ｋｍ離れたフシュル湖を見下ろす丘の上のホテル「Arabella Sheraton Hotel」に泊まり、朝うっすらと雪が。

Arabella Jagdhof Resort am Fuschlsee, a Tribute Portfolio Hotel ホテル

ホテルから見下ろすフシュル湖

ザルツブルグ市内に向かう途中の雪景色です。

ザルツブルグ市内に入ってきました。今日は日曜日、朝９時です。まだ静かなビル街です。遥か遠くには、ホーエンザルツブルグ城が見えています。

ミラベルとは「美しい眺め」の意味で、ホーエンザルツブルグ城が最も美しく見える場所です。

ミラベル庭園 広場・公園

ミラベル宮殿・庭園
１６０６年、大司教ヴォルフ・ディートリヒが建てたが、現在の建物は再建されたもので、市庁舎等に使用されています。季節は冬ですが、庭園には緑の芝と花々が咲いています。

サウンド・オブ・ミュージックの舞台になった一つ、マリアと子供たちが歌い踊ったバラのトンネル。

ミラベル庭園
ギリシア神話の神々の彫刻が点在し、噴水や石造りの野外ステージなどが築かれています。

庭園内に寒桜かな？

石像の外側から庭園、宮殿を見ます。ここも映画で撮影された場所です。

ホーエンザルツブルグ城とザルツァハ川
１１世紀後半に着工、約７００年の間、増改築されて現在の城になりました。ザルツブルグは、ザルツは塩、ブルグは城塞のとおり、紀元前より岩塩の交易により栄えてきた街、「ザルツブルグ市街の歴史地区」として１９９６年世界遺産になりました。

ザルツァハ川

ゲトライデガッセ
ザルツブルク旧市街の中央を走るメーンストリート、高級ファッションの店、宝石店などが建ち並びモーツァルトの生家があります。

ゲトライデガッセに建ち並ぶ建物に見られる芸術的な細工を施した看板

モーツァルトの生家
ゲトライデガッセに面した、ウオルフガング・アマデウス・モーツァルトが１７５６年に生まれて７才まで過ごした家。建物の４階に生まれました。幼年期、最初に使ったピアノ、バイオリン等の楽器と自筆の楽譜そして少年時代の肖像画が公開され、当時の育った頃の部屋の様子が再現されています。

モーツァルトの生家 建造物

モーツァルトの生家

ザルツブルグ大聖堂
７７４年創建、現在の大聖堂は１７世紀初めにバロック様式によって建て直されたもの。

ホーエンザルツブルク城
1077年、大司教ゲプハルト・フォン・ヘルフェンシュタイン1世が、市の南端のメンヒスブルク山山頂に建設した要塞。コンラート1世（1098年頃 - 1157年）の代にほぼ完成した。

レジデンス広場には、クリスマスマーケットが出て賑わいはじめています。

ザルツブルグ市街から、ザルツカンマーグートに向かう車窓から。

ザルツカンマーグート地方に入り、目指す湖の街が近くなってきました。

ハルシュタット湖
ザルツブルグのザルツカンマーグート地方に位置し、表面積８.５５ｋ㎡、最大水深は１２５ｍ。世界中の湖岸の街の中で最も美しい街、世界最古の塩坑で、岩塩の採掘の歴史は紀元前にまでさかのぼります。

ハルシュタット湖 滝・河川・湖

雪を少し冠った山々と美しい街並みを映し出す静かな湖面

ハルシュタットの街

ハルシュタットルーテル教会

ハルシュタット湖の家々、京都府伊根の舟屋と同じような構えです。

ハルシュタットの街

掘り出した岩塩を運ぶ地元の職人の石像
これから、ウィーンに向かいます。

ウィーンに向かうヴォルフガングゼー湖に映す山々。

薄っすらと冠った雪に夕日が赤く照らし始めてきます。

１２月１１日（月）ウイーン、シェーンブルン宮殿の正門

シェーンブルン宮殿
〝美しい泉”という意味をもち、ハプスブルグ家の夏の離宮として１７世紀末に建てられた建物と宮殿は、ヨーロッパ有数のバロック宮殿としての最高傑作。
マリア・テレジア、エリザベートの暮らしたこの宮殿には約１,４００もの豪華な部屋が造られています。

シェーンブルン宮殿と庭園群 城・宮殿

庭園側の宮殿の中央バルコニー

庭園側の宮殿の中央バルコニー

庭園側から宮殿の全景

シェーンブルン庭園の奥の丘の上に建つグロリエッテは、列柱廻廊として１７７５年に建造された。手前は、ギリシャ神話の１シーンを表わすネプチューン噴水。

ネプチューン噴水

ベルヴェデーレ宮殿の正門

ベレヴェデーレ宮殿 上宮
ラテン語で「美しい眺め」を意味する。１７１６年住居用として下宮が、１７２３年レセプション用として上宮が建設されたバロック様式の宮殿。世界１０大美景の一つに数えられている。現在、上宮は、１９、２０世紀を中心とした絵画館として使用されています。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

庭園のスフィンクス〝獅子女身像”

オーストリア国会議事堂
１９世紀の皇帝フランツ ヨーゼフ I 世の時代、デンマーク生まれアテネ育ちの建築家テオフィル・フォン・ハンセンの設計によって建てられた古代ギリシャ神殿ファサードの建築物。

オーストリア国会議事堂

オーストリア国会議事堂

ウイーン市庁舎とその前に開かれているクリスマスマーケット

ウィーン市庁舎 現代・近代建築

ヴォティーフ教会

ウイーン市庁舎
１９世紀後半に完成したネオゴシック様式の建物、左側の９８ｍの中央塔の上には槍を手にした騎士像が立つ。

ウィーン市庁舎の中、アインシュタイン（写真が壁に掛けてある）が愛用したレストランで昼食です。

魚のムニエルを美味しく頂きました。

ウイーン市庁舎

ウイーン市庁舎

クリスマスマーケット
これから専用バスで約２４２ｋｍ、ハンガリーのブダペストへ向かいます。

ハンガリー旧王宮・ブダ城
現在２１時過ぎたところです。ブダペストのくさり橋近くのホテルに到着し夕食後、外に出てみます。明日行くところです。

マーチャーシュ教会と漁夫の砦

くさり橋
セーチェーニ鎖橋といい、１８４２年から１８４９年に建設されたブダペストで初めてブダ地区とペスト地区ををつないだ橋で、ドナウ川に架かる橋で最も美しい橋といわれています。

セーチェニー鎖橋 建造物

くさり橋

くさり橋を歩きます。

１２月１２日（火）右側が泊っているインターコンチネンタル・ブダペスト、くさり橋のペスト側たもとにあります。

インターコンチネンタル ブダペスト バイ IHG ホテル

霧の中のくさり橋

くさり橋

１８５２年に設置されたくさり橋のライオン像

ハンガリー旧王宮・ブダ城
１３世紀にベーラ４世が創建した王宮。１６世紀にトルコ軍に占領され、１７世紀ハプスブルグ家によって再建、その後も幾度もの戦禍に見舞われ崩壊と再建が繰り返されました。

ブダ城 (ブダ王宮) 城・宮殿

ハンガリー旧王宮・ブダ城

ハンガリー旧王宮・ブダ城

漁夫の砦とハンガリー初代国王、聖イシュトヴァーン騎馬像。砦は、白い石造りのネオロマネスク廻廊式の建物、ドナウの漁師組合が守っていたという説があります。

マーチャーシュ教会と漁夫の砦

漁夫の砦

霧の中のマーチャーシュ教会
伝承によると１０１５年建造されたとあります。現在の建造物は１４世紀後半に後期ゴシック様式で建造され、以降広範囲に修復が施されてきました。

マーチャーシュ教会 寺院・教会

マーチャーシュ教会内部

マーチャーシュ教会主祭壇

マーチャーシュ教会内部

マーチャーシュ教会　ステンドグラス

ハンガリー国王の王冠

マーチャーシュ教会　エリザベート皇妃像
ハンガリー王妃、そして夫フランツ・ヨーゼフ１世がハンガリー国王として戴冠式を当教会であげました。

マーチャーシュ教会の壁画

マーチャーシュ教会
外へでたら霧が晴れてきました。

王宮の丘に並ぶショップの伝統的なハンガリー刺繍。

ハンガリー刺繍をみやげに求めます。

ゲッレールトの丘へ登る途中、霜が付いた葉です、少し寒いです。

丘へ向かう途中の城塞跡に掲げられていた何枚かの内の一部、１９３０年くさり橋が完成したときの写真

１９４５年くさり橋が第二次大戦で破壊された写真

ゲッレールトの丘　城塞跡
1848年から翌1849年にかけてオーストリア＝ハンガリー二重君主国、ハプスブルク家の治世の下で造られ、ブダ、ペスト双方の叛乱監視拠点として機能した。

ゲッレールトの丘からのドナウ川とくさり橋

ゲッレールトの丘に立つ、シュロの葉を掲げた自由の女神

ゲッレールトの丘 山・渓谷

シュロの葉を掲げた自由の女神

ブダペスト中央市場
１８９７年に建設された３階建て、外観がモザイク模様のブダペスト最大の市場。

中央市場 市場

ブダペスト中央市場
１階は食材、特産品、２階は民芸品等が豊富に並ぶ活気あふれる市場です。

果物が豊富に、美味そうに、そして美しく並べられています。

エステルゴム大聖堂
1000年頃、ハンガリー国王イシュトヴァーン1世により聖アダルベルトの教会として建設され、その後火災、トルコ軍の襲撃により破壊。現在の大聖堂は１８２２年建設開始し、一時中断され１８６９年に完成した。

エステルゴム大聖堂 寺院・教会

イシュトバーン国王の王冠をかぶる聖母子像

エステルゴム大聖堂祭壇とドーム

祭壇画　聖母マリアの被昇天

エステルゴム大聖堂

ドナウ川が大きく曲がるドナウベント、川の向うはスロヴァキア、両国をつなぐ国境橋マーリア・ヴァレーリア橋は第二次大戦の時、ドイツの撤退時に爆破された。２００１年１０月に再開通した。

エステルゴム 散歩・街歩き

センテンドレのフェー広場、Blagovestenska教会
ブダペストの北に位置する小さな街で、美しい景観を有し、多くの博物館や画廊、芸術家が多いことで知られています。

センテンドレ 散歩・街歩き

石畳の道沿いには伝統の刺繍、美術コレクション、カフェなど可愛いショップ、レストランが建ち並んでいます。

フェー広場に灯かりが灯り始めました。

カフェでコーヒータイムです。

こちらのハンガリー刺繍を買いました。

ドナウ川ナイトクルーズ
エステルゴム、センテンドレからブダベストのホテルに戻り、夕食後クルーズに出ました。ライトアップされたくさり橋です。

マーチャーシュ教会とくさり橋

セーチェニー鎖橋 建造物

旧王宮・ブダ城とくさり橋

ハンガリー国会議事堂
１８８５年着工して１９０４年完成、４,０００万個のレンガ、５０万の宝石そして４０ｋｇの金が使われたといわれています。

ゲッレールトの丘に立つ、シュロの葉を掲げた自由の女神

１２月１３日（水）ＡＭ７時５０分、ホテルで朝食です。
ブダペスト空港１１時５０分発ＫＬ－３２０６でアムステルダム乗り継ぎ、翌１４日（木）ＡＭ１０時２０分着で関空へ向かいます。

マーチャーシュ教会と漁夫の砦、そしてくさり橋
朝食のあとドナウ川のほとりに立ちます。この時共産圏時代のハンガリーの背景をも描かれた、宮本輝著「ドナウの旅人」を思い出す。
今日もマーチャーシュ教会は霧の中です。

セーチェニー鎖橋 建造物