韓国 2014 光州～霊岩～木浦 ★ 康津～釜山

2014/04/06 - 2014/06/29

4月6日から霊岩（ヨンアム）へ3泊4日の旅
6月19日から康津（カンジン）と釜山へ9泊10日の旅

2014年4月6日、K夫妻とT子と私の4人組は、K氏の関係で韓国、全羅南道にある霊岩（ヨンアム）へ。霊岩は王仁博士の生まれ故郷という事で毎年盛大な式典を執り行っている。そのため現地の関係者のほか、日本からは王仁博士の終焉の地と言われている大阪から二つの団体、それに博士の到着の地、佐賀県神埼市から関係者が集まりました。私たちは王仁博士のお墓を守っているという大阪の団体の役員という触れ込みです。

しかし旅行の直前、霊岩が王仁博士の故郷というのは、真っ赤な嘘ということが判明したのです。韓国のある国会議員の作り話でした。何しろ王仁博士は「千字文」と「論語」を日本にもたらした人。伝承では百済に渡来した中国人です。

今更キャンセルできないので物見遊山的にやってきました。

前夜の歓迎会では延々と続く挨拶。全くなんの話をしているかわかりませんでした。他の二団体も通訳を連れて来ていませんでしたから。しかも韓国側の参加者は男性のみ。日本のもう一つの団体の女性はどう見ても夜のお仕事の美しい派手めな女性でした。翌日の式典後にやっと通訳Yさんが来てくれて本当に大助かり。

式典後の交流会では、しかし、ウソとわかってしまっているので興ざめで適当にやり過ごし、K氏の仕事もあり、迎えに来てくれた車に乗りサッサと会場を後にしました。それにしても真っ赤な嘘を突き通す、この韓国人の凄さ。驚きました。

その2ヶ月後、私はまた全羅南道へ。5日間田舎でお世話になりその後釜山で友人と合流し4日ほど過ごしました。この二つの韓国への旅の旅行記です。


写真は康津（カンジン）の茶畑です。

エリア 光州(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 5.0

• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: エアプサン
• 旅行の手配内容: 個別手配

2014年4月6日
羽田ー金浦ー光州と飛行機を乗り継いで4人組がやってきたのは霊岩（ヨンアム）。

金浦空港駅で大阪の団体の方2名と合流し、霊岩に最も近い空港、光州空港に到着。空港には霊岩市の方々がお迎えに来てくれていました。K先生とは別に女性3人を送迎してくれたのはがっしりタイプの運転手くん。英語がダメだったので、ホテル到着までに判明したのは新婚さんということと隣町はメロンの産地ということだけでした。

宿泊したホテルからの景色。定かではないですが、正面の山が月出山（ウォルチュル山）。3日目に皆で登りました。

ホテルはスパホテル。温泉は大きなお風呂が7つ。広すぎな感じでした。しかし利用は夜7時まで、朝は10時からと宿泊者には利用し辛かったです。

部屋は初めてのオンドル式。ホテルには普通のベッドの部屋もありました。

ところでこのオンドルが熱くて温度調整できず夜中に窓を開けて寝ました。

さて一連のどうでもいい真っ赤なウソの儀式（桜祭りと併せて大々的に行われました）、式典（参加者が多くてビックリ300名くらいはいました）、ホテルでの交流会（100名くらいの出席者）の後、皆さんとお別れ。

通訳のYさんと4人組はこちらへ。サンサ（先生としておきます。女性です。）が車2台を用意して迎えに来てくれました。

すでに使われていなくて、サンサが管理を任されている山寺に案内されました。個人の山の中のようで山道の入り口は施錠されていました。

向かい側のこちらはまたステキな建物でした。

そのステキな窓からお寺の方を見るとこんな感じです。

この時、こんな自然の中に暮らしたい！という想いが湧き上がっちゃたんですよねー。多分。

部屋の中には美しい屏風などがあり、ドラマのセットかタイムスリップしたかのような体験でした。

様々な茶器などがありお茶をいただきました。お茶は中国式。高価なお茶も中国製でした。

さて山寺からもどり、サンサのお住まいへ案内されました。敷地内には古い韓屋をリノベーションして利用しています。

こちらは敷地内外れにある来客用トイレ。左が男性用。右が女性用。中は綺麗にリノベされた西洋トイレです。

韓国の田舎は来るのは初めてで何もかもが珍しかったです。

映画かテレビドラマのようにカメが並んでいます。中身はお味噌と醤油ということでした。

この後夕食に招待され、サンサお薦めのレストランへ。この食べ物がものすごく臭い。納豆の30倍くらい臭いのです。超強力発酵食でした。納豆大好きの方は好きかもしれません。

ウォルチュル山登山や、木浦までドライブし海洋博物館など案内していただき、あまりにお世話になったので陶器を購入しました。ついでに2ヶ月後に私だけホームステイさせていただくことになりました。

お土産にK氏はコーヒーカップセットを購入。

サンサの敷地に隣接して陶器の博物館があり、どうやらお世話になった人が案内されると購入するようなシステムのようです。今時、大きな敷地、弟子、余計な日本人他色々来客があるわけで、運営維持が上手いということもサンサの資質の一つです。

私はサンサに強く勧められたのでゴブレットを購入しました。（因みにお値段は15万円。これは次回5日間の滞在費用かなと思いました）

私に課されたのは、韓国語を勉強してくることと白い服を着ることでした。そういえばサンサも2人の弟子も白装束。帰りは光州空港へ送ってくれたのですが、すごく目立っていました。まわりの韓国人がサッと道を開けるほどです。

2ヶ月後、6月19日
成田から直行便で釜山、キメ空港へ到着。過去にソウル（出張）、チェジュ（休暇）などには来たことがありますが、こんなディープな南部韓国へは初めて。旅慣れた友人が田舎は反日だから気をつけてと特にアドバイスしてくれる位だったので緊張しました。

初めての釜山。翌日の移動に備えて西部バスターミナルのあるササン駅にホテルをネット予約していました。が、なんとどう見てもラブホテル。入るのにすごく抵抗がありました。受付のおばさんはとても親切で部屋まで案内してくれてスマホの通訳機能を使って色々言ってくれるのですが、その時の通訳機能は全然ダメでした。6年前は、役に立たなかったですね。

そうしたらホテルの並びの先にあるこのカフェへ連れてきてくれました。こちらのオーナーは日本人と結婚して神戸に住んでいた方。ご主人が亡くなり成人した二人の子供を日本に残して釜山へ戻ってきたのでした。2人で日本語を話してお互いにホッとしました。

空港からホテルまでもなかなか英語も通じない上、路上の道を聞いたオモニ（おばさん）達からヒソヒソとイルボン（日本人）と言われいや～な感じでした。過去の韓国旅行ではない体験で不安が増大。

カフェでは明日のバスのチケットをターミナルに買いに行ってくれるという男性がいて、えー？？と思ったら宿泊しているラブホテルのオーナーでした。おじさん年齢の韓国人男性が誰かのためにチケットを買ってくるなんて話し初めて聞いた、とカフェオーナーのホンさん。

とりあえず大きなバスターミナルで韓国語もできず、チケットを買えるか不安だったので助かりました。

6月20日、無事光州行きのバスに乗りました。

日本語学校入っているという女性が偶然にも隣に座り約5時間のバスの旅はおしゃべりしていてあっと言う間でした。

バスのトイレ休憩。サービスエリアで購入したトウモロコシは冷凍でした。まず！！

光州バスターミナルに迎えに来てくださった白装束の三人。光州の歴史地区で食事をしお茶をして康津（カンジン）へ。

サンサの住まいの敷地はこういう壁で囲まれています。こういう昔風な住まいにしている家が田舎には多くて驚きました。

サンサの家は三方は水田でした。田植えは日本と同じ頃みたいです。

滞在中散歩をしていると後ろからトラクターが来て止まりました。農家のおじさんがなんとかカントカ？とりあえず挨拶をすると、「日本人か？」と聞かれました。

そうなのです。このあたりではあそこに「日本人の弟子」が入ったらしいと言う噂になっていたのでした。

5日間の修行に来たわけですが、サンサのところには様々な人が相談に来ます。

来客中は私はこの池のほとりの東屋みたいなところで韓国語の勉強。前回より帰国して直ぐに2ヶ月間個人教授してもらいましたが、2ヶ月で言葉を覚えるほど頭は良くなかったです！！

そういえば蓮の花だってよく観察したこともなかったなぁやはり日本は忙しすぎる。こんな自然の中で素朴に生活したいと思っていました。この時の私には理想郷。

ボケーっと景色を眺めていて本当に幸せ～って感じでした。

既にこの時早く仕事を引退したいと考えていたのかもしれません。

お茶を運んでくれる兄弟子。ついでに韓国語の祈りの言葉を教えてくれます。しかし、無理！あまりに難易度高すぎて一つも覚えられない。

それにしても東屋からは塀を越えた先に低い山々が見えてとても美しい。

おしるこのようなランチは相談者からの差し入れ。見た目とは違います。とても美味しかったです。

「日本人の弟子」と言う噂で、入れ替わり立ち替わりその日本人の弟子を見に来るので少し落ち着かなかったです。日系企業で仕事をしていて日本語が話せる人やフランスに駐在していてフランス語ができる人、韓米ハーフで英語ができる人、こう言う人達の話を合わせると、サンサのところに来る人たちは悩みを抱えている人が多いみたいです。サンサの神力を頼みに来るのでしょうか？

私が泊まった部屋の台所の窓から見た景色。この窓！

薪みたいなモノを挟んで開けておきます。リアル田舎です！

朝のお茶と朝食の用意は弟弟子が用意してくれます。庭にサンチュやジャガイモ、その他野菜がたくさん。

弟弟子は床の上のござに綺麗にセットしてくれますが、韓国ではお椀を手に持ってはいけないんです。お味噌汁はスプーンで飲みますが、それはそれは飲みづらい。しかもサンサと兄弟子と弟弟子の目がじっと私に注がれているのでマジ食べるのが大変でした。

五穀米の様なのと、各種キムチ、それに庭でとれた、時期的にジャガイモなどの煮付けの様な品、それに汁椀です。質素ですがどれも美味しかったです。どれも自然で無農薬。（サンサは無農薬以外は食べません）

これはまた見た目とは全然違うのですがお餅と言ってました。
よもぎ餅の様な感じのものですがこれがまた柔らかく絶品でした。

どなたかの差し入れのトウモロコシ！すごい粘着性のあるトウモロコシでした。遺伝子組み換えしていないトウモロコシ！！

こんな風に昔からのモノを今だに作っているところがすごい！日本のスーパーでは、甘くて美味しいスィートコーン以外のトウモロコシはもはや売っていないですよね。

この韓国ノリは手作りです。この厚さにするまで何度もノリを重ね塗るらしいです。最後にごま油とゴマを付けます。こういうのを手作りしているのは見たことがありません。これを作ったオモニの家で夜ご飯をご馳走になりました。
このように家でノリを手作りする人は韓国でももう僅かと言っていました。

あっという間の5日間。ハスの花の咲く池があるって言うだけで私には異世界でした。

言葉がわからなくて逆に良かったのかも。心の洗濯をした気分でした。

6月25日、バスで釜山へ戻ってきて、チャガルチの真ん中あたりの新築ホテルでM子さんと合流。

友人のルーさんが案内してくれてハイキングに行きました。

登ったのはこの山だったかなぁ。金井山城。地図ではちょうど真下あたりを韓国の新幹線が通っているようでした。

砦などは昔の韓国風です。

わざわざ韓国王朝時代風にしているところがありますねー

霊岩のウォルチュル山と言い、金井山城と言い、よくまぁこんなに歩いてるなぁというくらい老いも若きもハイキングをしていました。健康ブームの韓国。

この方たちは皆さん一泊二日、二泊三日くらいでお寺に泊まっている旅行者です。流行っているそうです、お寺宿泊修行体験。

ルーさんが行きたいと言って連れてきてくれた展示会。この後ルーさんのお宅でお茶をしました。この会場では草間彌生さんの小さなドットのかぼちゃの絵が600万円で売っていました。

ルーさん宅は広いマンション、200平米はありそう。そのベランダも広くてサンルームのようになっていてキムチ保存場所でもありました。

これはトウモロコシ茶？
味は覚えてないです。

隣国韓国の食べ物は日本より豊富に思えました。都市部は遺伝子組み換えの日本と同じ様な品揃えだけれど田舎にはまだまだ伝統的な食べ物が残っています。

半島という地理的なハンデ。片や中国という大国、片や大海原。その半島に位置する小国の歴史は、韓国史を知るほどに、島国の民からは比較出来ないほど過酷だったことを感じられた旅でした。

この旅行記へのコメント （2）

• みかちゃんっすさん 2023/02/16 21:23:54

  いいね！ありがとうございます！

  Siniさん、私の拙い旅行記見ていただきありがとうございます！
  いいね！まで頂きありがとうございます！
  
  私もママ友６人とソウル中心に韓国旅行に５年前に行きました！
  色々とすったもんだアクシデントもありましたが、思い出深い旅になりました！
  次は釜山や済州島にも行きたいと思っていましたが、コロナで海外旅行どころではなくなってしまいましたね・・・(*_*)
  早く出来ることを祈ります！
  
  また訪問させて頂きますね～(^^♪

  Siniさん からの返信 2023/02/17 23:51:38

  Re: いいね！ありがとうございます！

  みかちゃんっすさん
  
  コメントありがとうございます。
  お隣の国、韓国は近くて食事が美味しくて、買い物も楽しく好きな国です。はい！本当に！早く再訪したいですね！
  
  Sini