2020/03/22 - 2020/04/16
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日之本オタさん
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先日、お遍路2周目を終わらせました。今回はその経験をベースに、気軽に行くお遍路について投稿します。
四国霊場八十八か所をまわるお遍路については、興味がない人からすると、「年より臭い」とか「宗教っぽい」とかいう先入観があり、ともすれば「心に闇を抱えた人がまわるもの」なんぞというイメージまであったりします。もちろん、願掛けのために真剣に回っている人もいますが、もっと気軽にまわるのも悪くはありません。多少不謹慎かもしれませんが、今回はお遍路を楽しむという視点で記載します。
目次
A. お遍路の概要
B. お寺の構成
C. お遍路の作法
D. 準備物
E. 特徴的なお寺
F. 車で行く場合の難所ノウハウ
G. ご本尊についてのうんちく
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
A. お遍路の概要
お遍路についての詳細はネットにいくらでも情報がありますので、ここでは省略します。要するに四国全体に散らばっている88箇所のお寺を回るわけですが、それのどこが楽しいのかというと、僕の場合は「それなりの達成感が得られる」という点につきます(強い思いを込めてまわっている信心深いお遍路さんには大変申し訳ないのですが)。車でまわるにしても、四国に散らばっている88ものお寺を回るのはそれなりに大変ですので、それを全部まわるという目標を決めて、全部こなすということ自体がなかなか楽しいものなのです。 -
また、各お寺では納経(ご朱印)がもらえますので、これが増えていくのはなかなか快感です。写真は甲山寺と善通寺の納経ですが、なかなかかっこいいですね。ちなみに、真ん中の文字は各お寺のご本尊(善通寺なら薬師如来)、右は「奉納」の文字、左はお寺の名前が書かれています。達筆すぎて読めない場合もしばしばですが。
さらに、88箇所のお寺は四国にまんべんなく散らばっており、お遍路をしながら四国一周の観光ができます。室戸岬や足摺岬などのスポットにはちゃんとお寺が設定されており、ツボを押さえながら見て回ることができるのです。つまり、昔の人にとってお遍路は命がけの苦行であると同時に、一生に一度の観光旅行という娯楽的要素もあったのでしょう。今の世では、車で回った場合は苦行の要素は弱く、ほとんど観光旅行に近いかもしれません。ちなみに、車で88箇寺を連続で回った場合、11日ぐらいかかります(下記の正式なお参りをした場合)。
なお、お寺を回る順番ですが、基本は番号通り回る順打ちと呼ばれる回り方です。ただ、これはへんろ道を歩いて回る場合に回りやすい順を示すものですので、車の場合は多少入れ替えた方が便利です。このように順不同で回るものを乱れ打ちというのですが、これもご利益には差がないらしいので気にする必要はありません。ちなみに、88番から逆に回っていくのは逆打ちというのですが、今年はこれが人気です。というのは、お大師さんはうるう年に1年かけて順打ちしているので、うるう年に逆打ちするとどこかでお大師さんと出会えるからだそうです。でも車の場合はへんろ道を通るわけではないため、どこかで行き違いになる可能性も高く、逆打ちする意味はあまりないかもしれません。
車で行く場合、狭い山道を通る必要がある場合もありますが、基本的にはすべて車でのお参りが可能であり、駐車場もあります。駐車場は3割程度が有料です。お寺によっては駐車場からそこそこ歩かないといけないところや、ロープウェイを使った方がいいところもあります。 -
B. お寺の構成
それでは、まずは各お寺の構成について説明します。
88箇所のお寺にはそれぞれ下記があります。
1. 山門: お寺の門です。仁王さんが守っている場合が多いです。
2. 手水場: 手と口を清める所です。
3. 鐘楼: 鐘をつくところです。大抵の場合お寺の鐘は勝手についていいのです。
4. 本堂: そのお寺のご本尊を祀っている建物です。ご本尊に何を祀っているかはお寺によって異なります。
5. 大師堂: 弘法大師を祀っている建物です。
6. 納経所: 納経(ご朱印)をもらうところです。7時~17時まで開いています。
上の写真のお寺の場合、正面の大きな建物が本堂、右が大師堂、左が納経所です。大抵は看板がありますので、すぐわかります。 -
C. お遍路の作法
さて、お遍路の作法ですが、別に次々お寺を回って手だけ合わせて納得すればそれでもいいのですが、一応正式な作法を以下に説明します。
1. お寺に着いたら山門をくぐる際にまず合掌する。
2. 手水場で、手と口を清める。
3. 仏さまに「来ましたよ」という合図に鐘をつく。これは来た時の挨拶なので、帰りにつくのはダメ。
4. 本堂で下記のことをする。
4.1 ろうそくを1本あげる。
4.2 線香を3本あげる。
4.3 納札箱に納札を入れる。納札は100枚で\100ぐらいで売っています。この一枚一枚に願い事と住所と名前を事前に書いておきます。
4.4 賽銭箱の上の鈴を鳴らす。
4.5 お賽銭を入れる。5円の人が多いですが、いくらであってもご利益に差はないそうです。
4.6 お経を唱える。お経はお遍路用のものが売ってあります。お経の詳細についてはこちらのような他サイトhttps://www.shikoku88.net/ohenro-guide/tips/sutra.phpを参考にしてください。お経が面倒な場合は、ご本尊ごとに設定されている真言という呪文を3回唱えることでも代用できるそうです(例えば釈迦如来の真言は「なうまくさんまんだぼだなんばく」)。ご本尊とその真言は本堂の正面に書いてあります。
5. 大師堂で本堂の4.1~4.6とほぼ同じことをする。「ほぼ」というのは、本堂と大師堂ではお経の一部が少しだけ異なるからです。大師堂では本堂と異なりご本尊がありませんので、お経の中の本尊真言を飛ばします。お経全体を省略する場合は、「南無大師返上金剛」を3回唱えます。
6. 納経所で納経してもらう。納経は300円でしてくれます。人によっては掛け軸に納経してもらいます。その場合は500円です。
7. 帰りに山門で振り返って合掌。
これで1箇寺につき30分程度必要です。
以上ですが、全てちゃんとやっている人は結構少ないです。ろうそくや線香を省略する人も多く、特に読経をちゃんとする人はむしろ少数派です。また、手水場に水がないお寺や、鐘つき禁止のお寺もあるため、そもそもすべて作法通りにはいきません。まあ、考え方に応じてフレキシブルにすればいいのだと思います。
D. 準備物
さて、次にお遍路の準備物について説明します。これも極端な話なにも用意しなくても別にいいのですが、考え方に応じて必要と思うものを用意してください。いずれもお遍路のお寺の近くで売っています。僕の個人的見解で重要度を5つの星でランク付けしておきます。 -
金剛杖: ★★★
この杖は単に装束の一部ではなく、お大師さん自身という考え方があるため、結構重要かもしれません。お遍路はお大師さんと一緒に回るということから、杖を空海と見立てるのです。このため、宿泊時には杖を部屋に持ち込んで土を洗い流し、部屋の奥に鎮座させておく必要があります。
階段を上るときなど歩くときは杖を突いていくと楽なので、実用的でもあります。ただし、橋の上を通るときは杖は突かない方がいいとのことです。これはお大師さんが遍路した際に、橋の下で寝たというという故事によるもので、橋の下にはお大師さんが寝ているかもしれないので、起こさないようにとの配慮なのです。 -
山谷袋: ★★
別にリュックサックでも構いません。お遍路はお参りにいろいろな道具が必要なので、それを出し入れするのにこの袋は便利ではあります。 -
輪袈裟: ★★★★
これを首にかけているのがお遍路の正装となります。 -
数珠: ★★
お遍路の真言宗では長い数珠を2重にして持ちます。
お経: ★★★
お遍路用のお経です。88箇所×2回で176回読むこととなり、最後の方では覚えてしまいますが、たとえ覚えていてもお経は見ながら唱えないといけません。
ろうそくと線香: ★★★
大抵のお寺ではこれらをあげるところで売っています。ただ、かなり割高ですので、100均とかで用意していった方がいいです。88箇所回るためには、ろうそく176本、線香528本が必要です。
ちなみに、お寺のろうそく台は大抵ひな段状になっていますが、ろうそくをあげるときはできるだけ上の方に上げてください。これはご利益云々の話ではなく、下の方のろうそくに火がついている状態でその上にろうそくをあげようとすると火傷をする可能性があるという、単にリスク回避のためのマナーです。
ろうそくに火をつける際、近くにお寺が用意した種火がなければ、自分で火をつけてください。誰かがあげているろうそくから火をもらうのは、厄をもらうことになるといわれているため、避けたほうがいいです。 -
納札:★★
一枚一枚に願い事と住所と名前を事前に書いておき、本堂と大師堂で納めますので、88箇所回るために176枚必要です。 -
白衣: ★
とってもお遍路っぽくなるので、形から入る人は着てください。長袖と袖なしがあります。 -
納経帳: ★★★★★
折角88箇所回るのであれば、証拠になるので是非準備してください。ページごとにすでにお寺の名前が印刷されており、そこに納経してくれます。これが埋まっていくのが快感です。 -
御影帳: ★★★
納経をすると御影と呼ばれるご本尊を印刷したペラペラの紙がもらえます。この御影をコレクションするためのコレクションブックが御影帳です。 -
上は御影の例です。これは善通寺と金蔵寺のものです。ちなみに、御影は200円でカラーの高級版にしてもらえます。
-
E. 特徴的なお寺
88ヶ寺もありますので、お寺についてはそれぞれです。町中のごみごみしたところにあるお寺もありますし、とんでもない山の中のお寺もあります。以下特徴的なお寺を示します。
1番 霊山寺
最初のお寺です。駐車場の横にお遍路に必要な用具の売店があり、そこで何でも揃います。でもちょっと高めのような気がします。 -
10番 切幡寺
山の中にあります。車で山門まで行き、そこから333段の階段を上がることになります。初めての山寺ですので、それまでの町中のお寺と雰囲気が変わってなかなかよろしいです。参道にあるお遍路用具店は比較的安くてサービスもよかったです。 -
12番 焼山寺
車での最大の難所です。前後のお寺からかなり離れた山中にあり、細い山道を登っていく必要があります。駐車場に着いたときはエンジンが焼けたにおいがします。駐車場から山門までも少し歩く必要がありますが、途中いろいろな仏様の石像があるため、お参りしながら歩いていけます。とてつもなく山の中にありますので、境内には太い杉が何本もあり、俗人の僕でも霊気を感じます。
14番 常楽寺
境内がごつごつした岩肌むき出しで、こけないように気を付けて歩く必要があります。
15番 国分寺
ここだけはなぜか真言宗ではなく、曹洞宗のお寺なのです。いつ行っても工事中なのですが・・。 -
21番 太龍寺
車で行けないこともないようですが、ロープウェイで行きます。川を越えて登っていくロープウェイはなかなか圧巻です。でもロープウェイの値段が高いっ!!
24番 最御崎寺
室戸岬にあります。お寺の山門からすぐのところに室戸岬灯台があります。 -
27番 神峰寺
車での一番の難所だと思います。すれちがいができないような細い道を延々と登っていきます。でも苦労して上がったお寺は庭もきれいだし、山と海のコントラストもすばらしいです。
31番 竹林寺
牧野植物園の駐車場に停めていきます。苔生した庭と五重塔が魅力です。 -
32番 禅師峰寺
低い山の山頂にあります。境内から土佐湾が一望できます。境内のごつごつした岩もなんか良いです。 -
35番 清瀧寺
途中極めて細い道があり、対向車が来ないことを祈るばかりです。境内の大きな観音像の土台は中に入っていくことができ、真っ暗闇を体験できます。 -
37番 岩本寺
唯一ご本尊が複数ある寺です。天井にはお寺らしくない絵が描かれています。 -
38番 金剛福寺
足摺岬にあるお寺です。妙に新しいです。
ここは1つ前のお寺と1つ後のお寺の両方から遠く離れたところにあるので、時間がかかります。 -
45番 岩屋寺
駐車場から境内までが最も遠いお寺です。階段と坂道を頑張って登っていく必要があります。岩肌に作られており、はしごで岩の祠まで登ることもできます。
51番 石手寺
松山市民の憩いのお寺です。お遍路さんより一般市民が多いです。本堂と大師堂がどこにあるか迷います。 -
58番 仙遊寺
今治が一望に見渡せる山にあります。途中、桜、ツツジ、モミジと季節に応じて楽しめます。
60番 横峰寺
お寺の駐車場まで有料道路を通りますが、通行料が1850円と高い。駐車場からの景色はとても素晴らしいです。また駐車場にいるシジュウカラ(野鳥)は人に慣れています。駐車場からお寺までもそこそこ歩く必要があります。 -
61番 香園寺
鉄筋の建物1つの中に巨大なご本尊とお大師さん像があります。 -
66番 雲辺寺
88箇所の中で最も標高の高いところにあります。ロープウェイで行く人が多いですが、車でも行けます。
69番 観音寺
1つ前の神恵院と同じところにあります。このため、1か所で4回お経を唱えることとなります。 -
71番 弥谷寺
駐車場から階段を540段登っていきます。階段が昇れない人は、500円で大師堂までシャトルバスが出ています。本堂からの景色はとてもいいです。大師堂は靴を脱いで入っていき、建物の中でお参りします。
75番 善通寺
お大師さん生誕の地で、非常に大きな境内です。駐車場から大師堂のある境内をいったん通過し、本堂のある別境内をお参りした後、大師堂のある境内に戻ってお参りすることとなります。
81番 白峰寺
五色台という山の中にあります。崇徳天皇陵に隣接しており、お堂もたくさんあります。 -
82番 根香寺
山門から階段を下りて、しばらく行って、また階段を上がって境内に入ります。本堂に行く途中の建物の中に33000体の観音像があります。
84番 屋島寺
観光地となっている屋島の山上にあります。高松が一望に見渡せます。 -
85番 八栗寺
ケーブルカーで行く人が多いですが、車でも行けます。境内から特徴的な岩の山頂が見えて荘厳な雰囲気です。 -
88番 大窪寺
最後のお寺です。全部回り終えて置いていかれた杖が大量に奉納されています。希望すれば88箇所全部回った証明の結願証がもらえます。 -
F. 車で行く場合の難所ノウハウ
いくつかのお寺は山の中にあり、そこに車で行くには結構苦労します。このため、ここではそれら車難所のお寺に行くためのノウハウを紹介します。下記の文章はグーグルマップおよびストリートビューと見比べながら読んでいただくとわかりやすいかと思います。
10番 切幡寺
県道139号から切幡寺に向かって北向きに上がっていく際、「切幡寺」の道路標識が示す道はとても狭いです。むしろその道よりも一本西にある道を「日浅モータース」の看板を左手に見ながら上がっていくほうが走りやすいです。また、山門を過ぎてすぐに駐車場がありますが、駐車場を右に見ながらさらに登っていくと、境内すぐ横の駐車場まで行けます。ただし、山門近くの駐車場に停めて階段を上がっていく方が趣があっておすすめです。
12番 焼山寺
11番の藤井寺から行く場合、歩きお遍路では県道43号を使いますが、車でこの道を行くのはやめた方がいいです。藤井寺からでも、遠回りして県道20号と国道438号を経由して、県道43号で反対側から行った方がいいです。また、たぶん11番の藤井寺で初日が終わるので、ホテルの選択肢が多い徳島市内に一泊したのち、2日目の朝に徳島市から直接国道438号を通って行くのがおすすめです。
20番 鶴林寺
ノウハウはありません。県道16号から仕出川に沿って細い道を南下してください。
21番 太龍寺
ロープウェイで行く場合は簡単です。県道19号を走れば途中細くなっているところはあるもののロープウェイ乗り場まで行けます。僕は行ったことがありませんが、ロープウェイを使わずに行くこともできるようです。その場合、県道28号から加茂谷川に沿って西に向かい、車で行けるとこまで行ってあとは30分ほど歩く経路があるようです。
26番 金剛頂寺
ここも細い道を通りますが、ノウハウはありません。道路標識に従って行ってください。
27番 神峰寺
国道55号から道路標識に従って「民宿とうの浜」を過ぎてすぐ右折すると、とてつもなく狭い道を延々と走ることになります。ここでは曲がらず、しばらく国道55号をまっすぐ進み、「唐浜駅」の道路標識に従って右折すると新しい広い道を通り、途中で本来の道に合流できます。その後は結局狭い道になりますが。
35番 清瀧寺
道の狭さでいえば88箇所中トップですが、残念ながらノウハウはありません。とにかく対向車が来ないことを願うだけです。でも、ここにキャンピングカーで来ている人がいたのにはびっくりしました。
43番明石寺~44番大寶寺
この間は距離が長いため、いろいろなルートがあります。できるだけ良い道を通りたければ、高速道路で松山ICまで行って国道379号から国道440号を通ればいいですが、かなり遠回りになります。現実的な経路としては、内子五十崎ICで高速を下りて、少し国道56号を北上した後、右折して国道379号に入り、その後380号を通る経路です。ただし、380号の一部には「これが国道か」と思うような山道があるのでご注意を。
60番 横峰寺
普通に行く場合、有料道路を通りますが、通行料が1850円と高いです。このため、ただで行ける別ルートを紹介します。まず国道11号から県道147号を南下します。県道147号は横峰寺への有料道路よりもはるかにいい道です。県道147号を行けるところまで行くと、駐車場とトイレが整備されており、ここに車を停めます。で・・あとは小一時間ひたすら登りの山道を歩いていきます。半分ぐらいまでは川に沿った比較的緩やかな登りですが、後半は延々と続く急な階段を上ることになります。以下写真で説明していきます。 -
まず駐車場です。ちゃんと整備されています。
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駐車場と道を挟んで横峰寺への登り口があります。大きな看板がありますので、間違えることはありません。ここから2.2kmの登りが待っています。
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途中にはほぼ200m毎に距離を示す表示がありますが、写真の木製の標識は距離の表示が正確でないものが時々ありました。
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一方、こちらのカラーの表示は正確でした。
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また、これもほぼ200m毎に距離を示すお地蔵さんがいました。
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最初はこんな感じの道です。
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何箇所かこんな橋を渡ります。
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ここらは小河に沿った散歩道という感じです。
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所々、土砂崩れで道が荒れています。
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半分あたりから、谷から尾根に向けた急な階段になります。
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ひたすら階段が続きます。
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50分ぐらい歩いてようやく山門に着きました。
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山門です。
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ようやく本堂にたどり着きました。
小一時間かけて階段を上り続けるか、1850円払って有料道路でお寺近くまで行くかは個人の自由です。ただし、有料道路を使った場合も駐車場から境内までは山道を十数分歩く必要があります。
65番 三角寺
僕は前回、三島川之江ICのすぐ近くから細い道に入っていきましたが、こちらは大間違いでした。本来の道は国道192号のSOLATOのガソリンスタンドから入る道で、ここにはちゃんと「三角寺」の道路標識があります。
66番 雲辺寺
一般的には香川の大野原からロープウェイを使うのですが、運賃がそれなりに高いので、車で行く道を示します。車では山道を通っていくのですが、こちらは神峰寺や清瀧寺に比べれば大したことはありません(距離は長いですが)。ルートとしては、三角寺から国道192号を東に行き、吉野川の1kmぐらい手前で県道268号に入ります。「雲辺寺」の道路標識も出ています。その後、県道268号から左に分岐していきますが、ちゃんと道路標識がありますので迷うことはありません。駐車場もあります。
85番 八栗寺
ここも一般的にはケーブルカーを使うのですが、運賃がそれなりに高いので、車で行く道を示します。屋島寺からは国道11号を東に向かうのですが、「八栗寺」の道路標識は無視してそのままは国道11号を東に進みます。そのうち、国道11号がJRと琴電に挟まれ、JRの讃岐牟礼駅がまで来たら、左の踏切を渡って県道145号を北上します。あとはひたすら県道145号をを進み、途中の有料駐車場は無視して行けるところまで行くと、八栗寺手前まで行けます。そこが少し広くなっており、路駐できます。
以上、経験に基づく「車でお遍路」のノウハウでした。 -
G. ご本尊についてのうんちく
ここからはただの蘊蓄ですが、知っておけばお寺参りがより楽しくなるかもしれません。
上述のように、普通お寺の本堂にはそのお寺のご本尊となる仏様が祀られています。四国八十八箇所のお寺のご本尊はほとんどが如来と菩薩ですが、明王と天部の場合もあります。
1. 如来
仏教の本来の目的は悟りを開くことです。悟りを開くというのは、「日常の喜怒哀楽は一時的な細かいことであり、それを真に理解すれば、何が起こっても心穏やかで全ての物事を超越できるようになること」です。悟りを開いた者が如来と呼ばれ、まずはお釈迦様が如来となったものが釈迦如来と呼ばれます。お釈迦様はすでに悟りを開いてしまったので、精神はあっちの世界に行ってしまい、今は如来となっているのです。四国八十八箇所には釈迦如来をご本尊としたお寺が5つあります。
余談ですが、お釈迦様には面白い逸話が残っています。お釈迦様が悟りを開く以前のことですが、弟子がお釈迦様を尊敬するあまり「先生が亡くなられた後は、先生の像を作って毎日拝むようにします」と言いました。それを聞いたお釈迦様は、「私を拝んで何になる」とあっさりと否定したそうです。要するに、お釈迦様の教えは悟りを開くことなので、仏像を拝むことなんぞには何も意味がないということをお釈迦様自身が明言していたのです。それなのに、現代ではお寺で一生懸命仏像を拝んでいるというのは何なんでしょうね。・・なんてことを考える不信心者ですみません。
別の如来として、大日如来を祀っているのが6箇寺あります。大日如来は真言宗では最高位の如来となっています。大日如来は元々インドの神様を取り入れたもので、本来のお釈迦様の教えにはないのですが、太陽を司るという点から日本人にとって天照信仰に関連してなじみやすかったのだと思います。
最も人気なのが薬師如来で、23箇寺と大人気です。薬師如来は薬壺を持っていて、病を治すと信じられています。仏にすがる人の多くは病を治したいという理由からであるため、大人気なのでしょうね。でも如来というものは悟りを開いて現世には興味を失っているので、個々の人を助けてくれたりするものでしょうか。まあ、あまりにも尊いので、薬師如来自身にその気がなくてもそのご威光で病気が治ってしまう、ということにしておきましょう。
他にも如来はいろいろいますが、ほかにメジャーどころとして阿弥陀如来は10箇寺でご本尊とされています。阿弥陀如来といえば鎌倉の大仏様ですね。
2. 菩薩
菩薩は如来になる一歩手前の修行中の身で、先輩として我々の手助けをしてくれます。そういう意味で、如来を拝むよりは菩薩を拝む方がご利益がありそうです。
菩薩で人気なのが観音菩薩です。観音様はいろいろなバリエーションがあり、千手観音、十一面観音、馬頭観音やそれらの組み合わせなど種類があり、全部合わせると30箇寺がご本尊にするなど人気者です。観音様は慈悲深いとされていることから、観音様を頼るのは理にかなっています。
次に人気なのが地蔵菩薩で、6箇寺がご本尊としています。お地蔵さんは、如来になれる力を持ちながら、人々を救うために現世に留まって菩薩のままでいるとされています。このため、お地蔵さんはあっちこっちに置いてあって信仰を集めていますね。何かお願いをするのに一番頼りになるのはお地蔵さんかもしれません。
他に有名な菩薩としては、文殊菩薩や弥勒菩薩などがあります。
3. 明王
明王は、人々に信仰を促すために如来が変化たものです。最も有名な不動明王は、人々があまりに不信心なのにしびれを切らした大日如来が、「お前ら信仰せい」と怒りを露わにした姿だそうです。ん? 如来は悟りを開いているから怒りとは無縁なはずだし、そもそも現世には興味がないので信仰を勧めることもないのでは、と疑問を持つのは僕だけでしょうか。不動明王をご本尊とするのは4箇寺ありますが、不動明王の役割からすると不動明王を拝むことにどういう意味があるかよくわかりません。
4. 天部
天部は天に住んでいるいろいろな役割を持った神様のことです。仏教が広まっていく過程で、インドの土着の神様などを取り込んでいったものであり、仏教か神道かわけがわかりません。でも、八百万の神様の日本では、違和感なく信仰に取り入れられています。有名どころとして、弁財天、毘沙門天、大黒天、韋駄天などがありますね。
四国八十八箇所で天部をご本尊としているのは、毘沙門天を祀っている吉祥寺だけです。毘沙門天の奥さんが吉祥天なので吉祥寺という名前となったのでしょうか。ご本尊としているのはここ1箇寺だけなのですが、弁天様はいろいろなお寺に弁天堂がありますし、仁王さんの代わりに天部が山門を守っているところもいくつかあるなど、注意してみると天部の神様達もちらちら登場します。七福神も天部の神様の集まりで、あっちこっちのお寺に祠があります。
ここまで蛇足の蘊蓄でした。
以上、お遍路について書いてきましたが、四国八十八箇所をすべてお参りしたら、最後に高野山の奥の院をお参りするのがよいとされています。納経帳にもちゃんと高野山の納経ページがありますので、ぜひそちらにも行かれるとよいのではと思います。
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