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高齢夫婦のニュージーランド3週間3000kmの旅<br /><br /> 先月2月19日(水)から3月10日(火)の3週間をかけて、70歳<br /> をとうに越えた高齢夫婦二人で、シドニーとニュージーランドを周遊して来ました。<br />  出発当初から、「新型コロナ」のニュースが世間を賑わせ、横浜港入港のクルーズ船の対応やその後の感染者の発生が話題を呼んでおりました。<br /> 旅行を断念することも一時話題にしましたが、航空機の運航や対象国では<br />「新型コロナ」の感染者がまだ出ておらず、入国制限が一切ないことを確認<br />して実施に踏み切りました。<br /> その後、旅先でインターネットを通じてニュースを確認する度に、その拡<br />大ぶりに驚いておりました。<br /> しかも、帰国後まもなく、我が国の渡航自粛要請やオーストラリアもニュ<br />ージーランドも外国人の入国禁止を発表しました。今から思うと、本当に貴<br />重なチャンスを生かした周遊となりました。<br /> 私達夫婦は共に海外旅行を楽しみに、特に退職後は年に2~3回の海外旅<br />行を重ね、個人手配の旅行での渡航回数はすでに50回は越えております。<br /> 平成27年には5週間かけて中・東・北ヨーロッパ諸国を(趣味人倶楽部<br />に掲載済み)、29年には3週間かけてスペイン・ポルトガルを旅してきま<br />した。<br /> さすがにお互いの年齢・体力を考えると、今回が人生最後の長旅と自覚しておりました。<br /> そこで、私たち同様の高齢夫婦の皆様の少しでも参考になればと、今回の<br />寄稿をすることにいたしました。それ故、旅の所感というより記録が中心で<br />す。<br />    今回の旅行の情報源として、このコーナーを最大限利用させていただいたお礼も兼ねております。<br /> <br />【事前手配したもの】 全てインターネットを通じて個人手配しました。<br /> ① 航空券…「トラベルコちゃん等」のサイトを通じ、割安の航空券を     手配。成田→香港→シドニー→クライストチャーチ→オークランド    →ブリスベーン→成田の6航路。<br /> ② レンタカー…エクスペディアを通じ、空港発着の有名店だと割高にな    るため、送迎付きの会社を選び、小型車を手配。<br />    なお、南島、北島間のレンタカー移動は不可です。<br />    クライストチャーチ(10日間)、オークランド(5日間)国際免    許証も取得。<br /> ③ クルーズ船…ミルフォードサウンド(フィヨルド)観光の為、4社の     中で、エンカウターネイチュアクルーズを選択、そのHP から予     約。<br /> ④ ホテル…ホテルズドットコムを通じて予約すると、10泊毎に1泊宿    泊無料の権利が付きます。ここで、対応できなかった3都市はそれ    ぞれのHPから予約。<br />    13都市19泊。交通の便・価格・無料駐車場・WIFI・キッチ      ン・眺望の順で考慮。<br /> ⑤ 電子渡航証明…オーストラリア、ニュージーランドともに必要となり    ました。特に、ニュージーランドは自動的に観光税も 要求されまし    た。各国該当のHPを利用すれば、簡単に手数料もかからずに済みま    す。<br /> ⑥ 各国通貨…両国ともカード払いが普及しているので、換金用に5万円    持参。但しその口座に予め20万円ほど入金しておきました。<br /> ⑦ 旅行保険…21日間。エアトリのHPから、疾病・病気治療費を中心<br />    に。後はカード付帯保険対応。<br /> ⑧ 各国の観光情報の入手…インターネットで各国、観光各地の情報を入    手。個人旅行には極めて大切です。ロードマップ等必要情報は印刷    して持参。私は長年高校で地理を担当しており、情報収集や地図に    は慣れていることも個人手配した背景です。<br /><br />【食事について】 <br />  朝食が付いていない場合は、前日までにスーパーで食材を購入しておきました。<br /> 昼食は余った食材でランチにしたり、地元のレストランを利用しました。<br /> 夕食は、スーパーでの買い出しの他、時には地元料理を味わうためレストランを利用しました。<br /> 水等飲み物は、成田空港で購入した缶コーヒーのアルミ缶を水筒代わりに利用し、ホテルの水を使いました。両国とも飲料水は問題なく飲めます。<br /><br />【服装等について】<br /> 南半球のため、季節が夏の終わりくらいだったので、軽装で済みました。<br /> 但し、シドニーは日本の九州くらいですが、ニュージーランドは北海道に該当しますので、防寒対策にカーディガン、ウインドブレイカー、ダウンジャケットを持参しました。<br /> 上着用にTシャツ、半袖と長袖のポロシャツをそれぞれ3着ずつ、下着は5着分用意しました。結果的にはTシャツは着る機会がありませんでした。<br /> 洗濯は複数滞在日に、ホテル備え付きの洗濯機を利用しました。<br /> ニュージーランドではトレッキング中心の観光となるため、準備を始めた1年くらい前から、少し厚底のシューズを新調し、日常生活ではき慣れておきました。<br /> そのため、二人でスーツケースは中2個、機内持ち込み可能な大きさのリュックサック1つと妻の小物入れで済みました。<br /> 旅行中の楽しみにスナック菓子を相応に持ち込みましたが、両国共に税関通過に問題有りませんでした。<br /> 役に立った持参品はサングラス、三つ又コンセント(プラグはO型)、<br />LDEライト、4色ボールペン(両国ともチップ制度がないので、その代わりに5本持参)、買い物袋、調味料(塩・醤油)、簡易スリッパ等ですが、今回は体温計も持参しました。<br /><br />【語学力】<br /> 夫婦ともに、良く知られた大学の卒業経歴はありますが、当時の語学力は当然維持しておりません。<br /> また、当時の英語教育は英文読解・英文法・英作文の時代でした。妻は英会話2級を取得しておりましたが、共に英会話は得意ではありません。<br /> ネイティブの英語の聞き取りには苦労しましたが、高校1年生レベルの英会話力を駆使して何とか乗り切りました。<br /><br />【訪問した都市と世界遺産】 13都市6カ所を巡りました。<br /> オーストラリア…シドニー(バラックス・ブルーマウンテン・オペラハウス)<br /> ニュージーランド…アーサーパス→テカポ→アオラキ(アオラキ・マウントクック国立公園)→ワナカ→テアナウ(フィヨルドランド国立公園)→インバーカーギル→ダニーデン→クライストチャーチ→ロトルア→タウポ→ナショナルパーク(トンガリロ国立公園)→オークランド<br /><br /> 次回からは、シドニー編、ニュージーランド南島編、北島編に分けて報告します。<br /><br />シドニー編<br /><br />2月19日(水) 晴れ 移動日<br /><br />  岡谷駅→新宿バスタ→成田空港2T。<br /><br />「新型コロナ」感染防止のため、高速バスで移動する。普段新宿からはJR日暮里から京成線利用だが、リムジンバスだと乗り換え無しで、しかも65歳以上は1000円引きも魅力的だった。<br /> 成田空港到着14時、18時フライトのチェックインには時間に余裕があったがキャセイパシフィックはOKだった。余裕の時間はカードラウンジでのんびり過ごせた。<br /> 定刻18時にテイクオフ、香港国際空港には15分ほど早く到着。機中でハリーポッターを2本鑑賞していたら到着。巨大な空港だが、乗り換えもゲートが近くてスムース。<br /> 香港→シドニーは約9時間のフライト、ほぼ寝て過ごした。<br /> 直行便は高いので、フライトの時間と価格で「キャセイ」を選んだ。乗客は70%程度で、「コロナ」の影響が感じられた。<br /><br />2月20日(木) 晴れ シドニー市内観光(午後)<br /><br /> シドニー空港には12時の定時到着。自動改札用のチケットを用意したので、押印無しで入国。<br /> 食料等の持ち込みが厳しいと聞いていたが、「日本製スナック菓子」を<br />持っていると申告したら、何の問題もなくあっさり通過できた。<br /> 市内には地下鉄で移動するため、「オパールカード」を求める。事前に<br />行動範囲の運賃を計算していたので、1人50ドルの券を購入した。<br /> ウインヤード駅から近いホテルは直ぐに見つかり、チェックイン前の荷<br />物をフロントに預けて早速市内見学に出かけ、繁華街を3時間ほどかけて<br />散策した。コースは以下の通り。<br /> 散策後はホテル近くのフードコートで夕食を摂った。<br /><br />① バラックス…囚人が作ったという世界遺産。休館中で入館できず。<br />② セントメリーズ大聖堂…ミサ中だったがゆっくりステンドグラス鑑賞。<br />③ ハイドパーク…都会のオアシス。シドニータワーアイ(260m)を望む。<br />④ シドニータウンホール…1881年完成の旧シドニー市庁舎。<br />⑤ セントアンドリュース大聖堂…オーストラリア最古の大聖堂。<br />⑥ QVBビル…豪華な装飾で有名なショッピングビル。<br /><br /><br />

高齢夫婦のニュージーランド3週間3000kmの旅

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2020/02/19 - 2020/03/10

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ジャイアンさん

高齢夫婦のニュージーランド3週間3000kmの旅

 先月2月19日(水)から3月10日(火)の3週間をかけて、70歳
をとうに越えた高齢夫婦二人で、シドニーとニュージーランドを周遊して来ました。
  出発当初から、「新型コロナ」のニュースが世間を賑わせ、横浜港入港のクルーズ船の対応やその後の感染者の発生が話題を呼んでおりました。
 旅行を断念することも一時話題にしましたが、航空機の運航や対象国では
「新型コロナ」の感染者がまだ出ておらず、入国制限が一切ないことを確認
して実施に踏み切りました。
 その後、旅先でインターネットを通じてニュースを確認する度に、その拡
大ぶりに驚いておりました。
 しかも、帰国後まもなく、我が国の渡航自粛要請やオーストラリアもニュ
ージーランドも外国人の入国禁止を発表しました。今から思うと、本当に貴
重なチャンスを生かした周遊となりました。
 私達夫婦は共に海外旅行を楽しみに、特に退職後は年に2~3回の海外旅
行を重ね、個人手配の旅行での渡航回数はすでに50回は越えております。
 平成27年には5週間かけて中・東・北ヨーロッパ諸国を(趣味人倶楽部
に掲載済み)、29年には3週間かけてスペイン・ポルトガルを旅してきま
した。
 さすがにお互いの年齢・体力を考えると、今回が人生最後の長旅と自覚しておりました。
 そこで、私たち同様の高齢夫婦の皆様の少しでも参考になればと、今回の
寄稿をすることにいたしました。それ故、旅の所感というより記録が中心で
す。
今回の旅行の情報源として、このコーナーを最大限利用させていただいたお礼も兼ねております。
 
【事前手配したもの】 全てインターネットを通じて個人手配しました。
 ① 航空券…「トラベルコちゃん等」のサイトを通じ、割安の航空券を     手配。成田→香港→シドニー→クライストチャーチ→オークランド    →ブリスベーン→成田の6航路。
 ② レンタカー…エクスペディアを通じ、空港発着の有名店だと割高にな    るため、送迎付きの会社を選び、小型車を手配。
    なお、南島、北島間のレンタカー移動は不可です。
    クライストチャーチ(10日間)、オークランド(5日間)国際免    許証も取得。
③ クルーズ船…ミルフォードサウンド(フィヨルド)観光の為、4社の    中で、エンカウターネイチュアクルーズを選択、そのHP から予     約。
④ ホテル…ホテルズドットコムを通じて予約すると、10泊毎に1泊宿    泊無料の権利が付きます。ここで、対応できなかった3都市はそれ    ぞれのHPから予約。
    13都市19泊。交通の便・価格・無料駐車場・WIFI・キッチ     ン・眺望の順で考慮。
⑤ 電子渡航証明…オーストラリア、ニュージーランドともに必要となり    ました。特に、ニュージーランドは自動的に観光税も 要求されまし    た。各国該当のHPを利用すれば、簡単に手数料もかからずに済みま    す。
⑥ 各国通貨…両国ともカード払いが普及しているので、換金用に5万円    持参。但しその口座に予め20万円ほど入金しておきました。
⑦ 旅行保険…21日間。エアトリのHPから、疾病・病気治療費を中心
    に。後はカード付帯保険対応。
⑧ 各国の観光情報の入手…インターネットで各国、観光各地の情報を入    手。個人旅行には極めて大切です。ロードマップ等必要情報は印刷    して持参。私は長年高校で地理を担当しており、情報収集や地図に    は慣れていることも個人手配した背景です。

【食事について】 
朝食が付いていない場合は、前日までにスーパーで食材を購入しておきました。
 昼食は余った食材でランチにしたり、地元のレストランを利用しました。
 夕食は、スーパーでの買い出しの他、時には地元料理を味わうためレストランを利用しました。
 水等飲み物は、成田空港で購入した缶コーヒーのアルミ缶を水筒代わりに利用し、ホテルの水を使いました。両国とも飲料水は問題なく飲めます。

【服装等について】
 南半球のため、季節が夏の終わりくらいだったので、軽装で済みました。
 但し、シドニーは日本の九州くらいですが、ニュージーランドは北海道に該当しますので、防寒対策にカーディガン、ウインドブレイカー、ダウンジャケットを持参しました。
 上着用にTシャツ、半袖と長袖のポロシャツをそれぞれ3着ずつ、下着は5着分用意しました。結果的にはTシャツは着る機会がありませんでした。
 洗濯は複数滞在日に、ホテル備え付きの洗濯機を利用しました。
 ニュージーランドではトレッキング中心の観光となるため、準備を始めた1年くらい前から、少し厚底のシューズを新調し、日常生活ではき慣れておきました。
 そのため、二人でスーツケースは中2個、機内持ち込み可能な大きさのリュックサック1つと妻の小物入れで済みました。
 旅行中の楽しみにスナック菓子を相応に持ち込みましたが、両国共に税関通過に問題有りませんでした。
 役に立った持参品はサングラス、三つ又コンセント(プラグはO型)、
LDEライト、4色ボールペン(両国ともチップ制度がないので、その代わりに5本持参)、買い物袋、調味料(塩・醤油)、簡易スリッパ等ですが、今回は体温計も持参しました。

【語学力】
 夫婦ともに、良く知られた大学の卒業経歴はありますが、当時の語学力は当然維持しておりません。
 また、当時の英語教育は英文読解・英文法・英作文の時代でした。妻は英会話2級を取得しておりましたが、共に英会話は得意ではありません。
 ネイティブの英語の聞き取りには苦労しましたが、高校1年生レベルの英会話力を駆使して何とか乗り切りました。

【訪問した都市と世界遺産】 13都市6カ所を巡りました。
 オーストラリア…シドニー(バラックス・ブルーマウンテン・オペラハウス)
 ニュージーランド…アーサーパス→テカポ→アオラキ(アオラキ・マウントクック国立公園)→ワナカ→テアナウ(フィヨルドランド国立公園)→インバーカーギル→ダニーデン→クライストチャーチ→ロトルア→タウポ→ナショナルパーク(トンガリロ国立公園)→オークランド

 次回からは、シドニー編、ニュージーランド南島編、北島編に分けて報告します。

シドニー編

2月19日(水) 晴れ 移動日

  岡谷駅→新宿バスタ→成田空港2T。

「新型コロナ」感染防止のため、高速バスで移動する。普段新宿からはJR日暮里から京成線利用だが、リムジンバスだと乗り換え無しで、しかも65歳以上は1000円引きも魅力的だった。
 成田空港到着14時、18時フライトのチェックインには時間に余裕があったがキャセイパシフィックはOKだった。余裕の時間はカードラウンジでのんびり過ごせた。
 定刻18時にテイクオフ、香港国際空港には15分ほど早く到着。機中でハリーポッターを2本鑑賞していたら到着。巨大な空港だが、乗り換えもゲートが近くてスムース。
 香港→シドニーは約9時間のフライト、ほぼ寝て過ごした。
 直行便は高いので、フライトの時間と価格で「キャセイ」を選んだ。乗客は70%程度で、「コロナ」の影響が感じられた。

2月20日(木) 晴れ シドニー市内観光(午後)

 シドニー空港には12時の定時到着。自動改札用のチケットを用意したので、押印無しで入国。
 食料等の持ち込みが厳しいと聞いていたが、「日本製スナック菓子」を
持っていると申告したら、何の問題もなくあっさり通過できた。
 市内には地下鉄で移動するため、「オパールカード」を求める。事前に
行動範囲の運賃を計算していたので、1人50ドルの券を購入した。
 ウインヤード駅から近いホテルは直ぐに見つかり、チェックイン前の荷
物をフロントに預けて早速市内見学に出かけ、繁華街を3時間ほどかけて
散策した。コースは以下の通り。
 散策後はホテル近くのフードコートで夕食を摂った。

① バラックス…囚人が作ったという世界遺産。休館中で入館できず。
② セントメリーズ大聖堂…ミサ中だったがゆっくりステンドグラス鑑賞。
③ ハイドパーク…都会のオアシス。シドニータワーアイ(260m)を望む。
④ シドニータウンホール…1881年完成の旧シドニー市庁舎。
⑤ セントアンドリュース大聖堂…オーストラリア最古の大聖堂。
⑥ QVBビル…豪華な装飾で有名なショッピングビル。


旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
5.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
レンタカー 徒歩 飛行機
航空会社
キャセイパシフィック航空 ニュージーランド航空 カンタス航空
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
エアトリ
  •         世界遺産 ハイドパーク バラックス<br /><br /> 2月21日(金) 晴れ 世界遺産「ブルーマウンテン」の観光<br /><br /> 「ウインヤード駅」→「中央駅」→「 ? 」→「カトゥーンバ駅」→<br /> 「ブルーマウンテン展望台」→「トレッキング」→「シーニックワールド」 <br /><br /> 最寄り駅のカトゥーンバ駅までは2時間の移動。車内には、卒業旅行らしい日本の大学生グループがいた。<br /> 途中、列車が運行停止、他の乗客も降りていく。聞くと、この後はバスによる代行運行とのこと、ちょっと驚く。なぜか、オパールカードのチェックはなかった。<br /> 「カトゥーンバ」駅からはオパールカードが使えるので市内バスでブルーマウンテンに移動、10分ほどで到着した。<br /> 駅前からツアーバスもあるがこれは割高。  <br /><br /> 思ったほど観光客はおらず、存分に「スリーシスターズ」と「ブルーマウンテン」の山並みを鑑賞した。一帯のユーカリの木からでる油分で青みかかるとのことだった。<br /> 1週間前まで、世間を騒がした山火事の煙は一切見えなかった。<br />  <br /> 本日の最大のミッションはシーニックワールドまでのトレッキングである。展望台ベンチで、持参した昼食で腹ごしらえをしてから出発。<br /> 谷底までの980段といわれるジャイアントステアウェイが高齢夫婦には殊の外厳しかった!<br /> 更に谷底の小径を歩きながら、途中大きな滝を眺めてシーニックワールドの底に着いた。所要時間は2時間程度だった。<br /> ここからは、最大傾斜50度の名物トロッコ列車で一気に上部に戻った。<br />  <br /> 帰りも同様の交通機関で中央駅まで戻った。すでに7時近くなっていたが、空はまだ薄暮である。<br /> インターネットで探しておいた安いステーキ店での夕食を楽しみに店を探した<br />が、有るべきところに無い!<br /> 右往左往しながら探したが見つからず、近くで聞くと既に2年前に閉店とのことだった。がっかり、疲れがどっと出た。<br /><br /> 時間のせいか、他のフードコートも閉店後で、結局マクドナルドのみが開いていて、ここでの夕食となった。<br /> コンビニでビール(酒)を販売していなかったのもショックに追い打ちをかけた。 <br /> この日の歩数計は20,000歩を越えた。<br /><br /><br /><br />

            世界遺産 ハイドパーク バラックス

     2月21日(金) 晴れ 世界遺産「ブルーマウンテン」の観光

     「ウインヤード駅」→「中央駅」→「 ? 」→「カトゥーンバ駅」→
     「ブルーマウンテン展望台」→「トレッキング」→「シーニックワールド」 

     最寄り駅のカトゥーンバ駅までは2時間の移動。車内には、卒業旅行らしい日本の大学生グループがいた。
     途中、列車が運行停止、他の乗客も降りていく。聞くと、この後はバスによる代行運行とのこと、ちょっと驚く。なぜか、オパールカードのチェックはなかった。
     「カトゥーンバ」駅からはオパールカードが使えるので市内バスでブルーマウンテンに移動、10分ほどで到着した。
     駅前からツアーバスもあるがこれは割高。  

     思ったほど観光客はおらず、存分に「スリーシスターズ」と「ブルーマウンテン」の山並みを鑑賞した。一帯のユーカリの木からでる油分で青みかかるとのことだった。
     1週間前まで、世間を騒がした山火事の煙は一切見えなかった。
      
     本日の最大のミッションはシーニックワールドまでのトレッキングである。展望台ベンチで、持参した昼食で腹ごしらえをしてから出発。
     谷底までの980段といわれるジャイアントステアウェイが高齢夫婦には殊の外厳しかった!
     更に谷底の小径を歩きながら、途中大きな滝を眺めてシーニックワールドの底に着いた。所要時間は2時間程度だった。
     ここからは、最大傾斜50度の名物トロッコ列車で一気に上部に戻った。
      
     帰りも同様の交通機関で中央駅まで戻った。すでに7時近くなっていたが、空はまだ薄暮である。
     インターネットで探しておいた安いステーキ店での夕食を楽しみに店を探した
    が、有るべきところに無い!
     右往左往しながら探したが見つからず、近くで聞くと既に2年前に閉店とのことだった。がっかり、疲れがどっと出た。

     時間のせいか、他のフードコートも閉店後で、結局マクドナルドのみが開いていて、ここでの夕食となった。
     コンビニでビール(酒)を販売していなかったのもショックに追い打ちをかけた。 
     この日の歩数計は20,000歩を越えた。



  •       ブルーマウンテン展望台から眺めた「スリーシスターズ」。<br /><br /> 2月22日(土) 曇り時々晴れ シドニー市内観光<br /><br />  シドニーの最終日は市内観光である。観光コースは以下の通り。<br /><br /> ① 王立植物園…4000種以上の植物を管理する広大かつ最古の植物園。<br /> ② ミセスマックォーリーズポイント…オペラハウス等の絶景ポイント。<br /> ③ オペラハウス…言わずと知れた世界遺産。<br /> ④ サーキュラキー・ロックス…シドニーの海の玄関口に当たる繁華街。<br /> ⑤ カドマンの家…現存するロックス最古の家。<br /> ⑥ First Impressions…入植時代の囚人・兵士・棄民家族の象徴記念碑。<br /> ⑦ シドニー天文台…オーストラリア最古の天文台。現在は博物館。<br /> ⑧ アーガイルカット…囚人達の手堀りで作られた隧道。<br /> ⑨ パイロン展望台…ハーバーブリッジにあり、オペラハウスを眺望。<br /><br />  ホテルから王立植物園を抜け、マックォーリーズポイントからオペラハウスまで辿り着くのに1時間くらいかかった。<br /> 途中、オペラハウスを眺めながらの散策だったが、残念ながらこの日は生憎の曇り空で、絵はがきのような景色では無かった。<br /> その場にいくと、3つの建物からなる壮大な建築物でした。<br /> 日本語の館内ツアーもありましたが、昨日のブルーマウンテントレッキング20000歩の疲労が大きく、妻の休憩依頼に応えてツアーはパス、桟橋脇の公園で一休みです。<br /><br /> ブルーマウンテン行きは今日にするプランもあったが、昨日は晴天だったので、つい実行してしまったのが悔やまれた。<br /> 妻の意欲がなかなか回復しないので、⑤以降は私1人でのウォーキング散策です。<br /> その後妻と合流して、遅いランチを摂るために初日のフードコートへ向かうとなんと全て閉館中。土曜日は一斉休業のようでした。<br /> 仕方なく、たった一軒開いていたベトナム料理店で、フォーのチャーュー麺を注文しました。<br /> 結局これも完食できず、今後は二人でシェアすることにしました。<br /> <br /> 明日のニュージーランド行きに備え、駅でオパールカードの残額を確認すると、なぜか数ドル足りません。<br /> 昨日の代行バスで、カトゥーンバ駅に着いた際のタップをしなかったのが原因かも知れません。<br /> 不足して乗車すると罰金の恐れがあるということで、仕方なく20ドル(最低額)をチャージしました。<br /> ところが翌朝、地下鉄で空港に向かうと中央駅からまた代替バスによる運行で、果たしてオパールカードのチャージは必要だったか疑問を感じました。<br /><br />

          ブルーマウンテン展望台から眺めた「スリーシスターズ」。

     2月22日(土) 曇り時々晴れ シドニー市内観光

      シドニーの最終日は市内観光である。観光コースは以下の通り。

     ① 王立植物園…4000種以上の植物を管理する広大かつ最古の植物園。
     ② ミセスマックォーリーズポイント…オペラハウス等の絶景ポイント。
     ③ オペラハウス…言わずと知れた世界遺産。
     ④ サーキュラキー・ロックス…シドニーの海の玄関口に当たる繁華街。
     ⑤ カドマンの家…現存するロックス最古の家。
     ⑥ First Impressions…入植時代の囚人・兵士・棄民家族の象徴記念碑。
     ⑦ シドニー天文台…オーストラリア最古の天文台。現在は博物館。
     ⑧ アーガイルカット…囚人達の手堀りで作られた隧道。
     ⑨ パイロン展望台…ハーバーブリッジにあり、オペラハウスを眺望。

    ホテルから王立植物園を抜け、マックォーリーズポイントからオペラハウスまで辿り着くのに1時間くらいかかった。
     途中、オペラハウスを眺めながらの散策だったが、残念ながらこの日は生憎の曇り空で、絵はがきのような景色では無かった。
     その場にいくと、3つの建物からなる壮大な建築物でした。
     日本語の館内ツアーもありましたが、昨日のブルーマウンテントレッキング20000歩の疲労が大きく、妻の休憩依頼に応えてツアーはパス、桟橋脇の公園で一休みです。

     ブルーマウンテン行きは今日にするプランもあったが、昨日は晴天だったので、つい実行してしまったのが悔やまれた。
     妻の意欲がなかなか回復しないので、⑤以降は私1人でのウォーキング散策です。
     その後妻と合流して、遅いランチを摂るために初日のフードコートへ向かうとなんと全て閉館中。土曜日は一斉休業のようでした。
     仕方なく、たった一軒開いていたベトナム料理店で、フォーのチャーュー麺を注文しました。
     結局これも完食できず、今後は二人でシェアすることにしました。
     
     明日のニュージーランド行きに備え、駅でオパールカードの残額を確認すると、なぜか数ドル足りません。
     昨日の代行バスで、カトゥーンバ駅に着いた際のタップをしなかったのが原因かも知れません。
     不足して乗車すると罰金の恐れがあるということで、仕方なく20ドル(最低額)をチャージしました。
     ところが翌朝、地下鉄で空港に向かうと中央駅からまた代替バスによる運行で、果たしてオパールカードのチャージは必要だったか疑問を感じました。

  • パイロン展望台から眺めた「オペラハウス」。<br /><br /><br />  ニュージーランド南島編(その1)<br /><br /> 2月23日(日) 快晴 ニュージーランドへの移動日<br />  『ウインヤード駅』→『中央駅』→『シドニー空港』→『クライストチャーチ 空港』→『アーサーパス』<br /><br /> フライトが8時45分と早朝だったため、ホテルは6時にチェックアウトした。 フロントは開いていなかったが、支払い済みの為、キーボックスに投函するだけで済んだ。これはその後のホテルでも同様だった。<br /> 日曜日のせいか、ウインヤード駅から直通の空港行きが無く、中央駅に向かったら、代行バスによる運行だった。<br /><br />   チケットは安かったので海外のe-Dream社を通じて購入した。評判に難はあったが、私の場合問題なく発券された。<br /> ニュージーランド航空かと思ったら、エミレーツとの共同運行便で、ドバイから来たエアバス2階建ての大型機だった。中東からの客で満席だった。<br /> 残雪のニュージランドアルプスの雄大な眺めに思わず胸を躍らせた。<br /><br /> オーストラリア以上に税関が厳しいとのことで、入国カードの食料欄にチェックを入れると、案の定別レーンで審査を受けた。<br /> シドニーのホテルで失敬した小パックのジャム類のうち、ハチミツがアウトだった。<br /> この経緯で、ハチミツがニュージーランドの名物だと知り、土産の候補にした。<br /><br /> 空港から専門電話でレンタカー会社に連絡、ピックアップしてもらう。<br /> 車はマツダのデミオでラッキー、ニュージーランドは日本と同じ左側通行なので、これも問題なし。<br /><br /> 1号線から73号線でアーサーパスに向かう。行程140kmだが、信号は町を出る1箇所のみで、郊外の制限速度は80~100km。対面通行とは言え、車の往来はほとんど無く、また、人が歩く姿は全く見かけなかった。<br /> レンタカーの保険に、対人保険が含まれていない事情が飲み込めた。実際の事故の時は政府が肩代わりするのがニュージーランドの流儀らしい。<br /><br /> 73号線はニュージーランドに数多くあるscenic road の1つで、沿線の景観の良さで有名な道路である。平行して観光列車が1日1回運行されているが、バカ高い。私達はレンタカーで沿線の景観を楽しんだ。<br /> 2時間ほどで、無事、アーサーパスに到着した。1000m近い標高があり、やや肌寒かった。<br /><br /> 2月24日(月) 快晴 アーサーパスからテカポへ向かう<br />  <br /> 折角アーサーパスまで来たので、近在のトレッキングコースに向かう。 <br /> 選んだのは、「デビルス・パンチボウル滝」コース。この附近で最も高い落差の滝(131m)を見に行った。<br /> 滝は兎も角、往復880段の階段の道は整備されていたとはいえ、きついコースだった。<br /><br /> テカポまでの道のりは300kmと結構な道のりだが、道中の景観はそれを補うには充分だった。<br /> 途中、シェフィールドという小さな町のカフェで地元伝統というパイを買い求め、ランチとした。<br /><br /> 73号線を戻り、77→72→79→8号線を通過して、午後3時頃にはテカポに到着した。分岐には分かりやすい道路表示があって問題無し。<br /> 湖が見えた瞬間、その何とも言えない独特の青さには思わず感動した。<br /> テカポ湖岸に建つ「善き羊飼いの教会」の景観も楽しみにしていたひとつ、早速訪れた。観光客でいっぱいだったが、少し時間をかけて、十字架の窓越しに広がるテカポ湖とアルプスの山並みの写真を撮影できた。<br /><br /> 近くの「バウンダリー犬の像」を訪れた後、今回の旅行の目玉の1つ、「満点の星空」を鑑賞できるゴルフ場を探してからモーテルに入った。<br /> 星空を鑑賞するツアーもあるが、やはり高額なので、インターネットで、同様の星空を鑑賞できる穴場を探しておいたのだ。<br /><br /> 実は今回の旅行の日程は、全てこの日がテカポの新月の日であることを確かめて企画を進めてきた。星空鑑賞には月が出ない新月が最も適しているからだ。<br /> 夕闇が迫り、空は夕焼けに染まってきた。間違いなく満点の星空が見えるはずだ。<br /><br /> あたりが暗くなった9時過ぎに例のゴルフ場に出かける。平坦なゴルフ場のど真ん中なので、ほぼ360度が地平線である。それ故、真っ暗闇になったのは10時過ぎだった。<br /> 車を降りて天空を見上げる。まさに期待通りの満点の星空が広がっていた。<br /> 星が多すぎて、星座が判別できない。やっとオリオン座が見えた。<br /> 天の川も薄いけれど白い帯となってはっきり確認できた。<br /> 今回の旅行の目的の1つが達成できた瞬間だった。<br /><br /><br />

    パイロン展望台から眺めた「オペラハウス」。


    ニュージーランド南島編(その1)

     2月23日(日) 快晴 ニュージーランドへの移動日
      『ウインヤード駅』→『中央駅』→『シドニー空港』→『クライストチャーチ 空港』→『アーサーパス』

     フライトが8時45分と早朝だったため、ホテルは6時にチェックアウトした。 フロントは開いていなかったが、支払い済みの為、キーボックスに投函するだけで済んだ。これはその後のホテルでも同様だった。
     日曜日のせいか、ウインヤード駅から直通の空港行きが無く、中央駅に向かったら、代行バスによる運行だった。

    チケットは安かったので海外のe-Dream社を通じて購入した。評判に難はあったが、私の場合問題なく発券された。
     ニュージーランド航空かと思ったら、エミレーツとの共同運行便で、ドバイから来たエアバス2階建ての大型機だった。中東からの客で満席だった。
     残雪のニュージランドアルプスの雄大な眺めに思わず胸を躍らせた。

     オーストラリア以上に税関が厳しいとのことで、入国カードの食料欄にチェックを入れると、案の定別レーンで審査を受けた。
     シドニーのホテルで失敬した小パックのジャム類のうち、ハチミツがアウトだった。
     この経緯で、ハチミツがニュージーランドの名物だと知り、土産の候補にした。

     空港から専門電話でレンタカー会社に連絡、ピックアップしてもらう。
     車はマツダのデミオでラッキー、ニュージーランドは日本と同じ左側通行なので、これも問題なし。

     1号線から73号線でアーサーパスに向かう。行程140kmだが、信号は町を出る1箇所のみで、郊外の制限速度は80~100km。対面通行とは言え、車の往来はほとんど無く、また、人が歩く姿は全く見かけなかった。
     レンタカーの保険に、対人保険が含まれていない事情が飲み込めた。実際の事故の時は政府が肩代わりするのがニュージーランドの流儀らしい。

     73号線はニュージーランドに数多くあるscenic road の1つで、沿線の景観の良さで有名な道路である。平行して観光列車が1日1回運行されているが、バカ高い。私達はレンタカーで沿線の景観を楽しんだ。
     2時間ほどで、無事、アーサーパスに到着した。1000m近い標高があり、やや肌寒かった。

     2月24日(月) 快晴 アーサーパスからテカポへ向かう
      
     折角アーサーパスまで来たので、近在のトレッキングコースに向かう。 
     選んだのは、「デビルス・パンチボウル滝」コース。この附近で最も高い落差の滝(131m)を見に行った。
     滝は兎も角、往復880段の階段の道は整備されていたとはいえ、きついコースだった。

     テカポまでの道のりは300kmと結構な道のりだが、道中の景観はそれを補うには充分だった。
     途中、シェフィールドという小さな町のカフェで地元伝統というパイを買い求め、ランチとした。

     73号線を戻り、77→72→79→8号線を通過して、午後3時頃にはテカポに到着した。分岐には分かりやすい道路表示があって問題無し。
     湖が見えた瞬間、その何とも言えない独特の青さには思わず感動した。
     テカポ湖岸に建つ「善き羊飼いの教会」の景観も楽しみにしていたひとつ、早速訪れた。観光客でいっぱいだったが、少し時間をかけて、十字架の窓越しに広がるテカポ湖とアルプスの山並みの写真を撮影できた。

     近くの「バウンダリー犬の像」を訪れた後、今回の旅行の目玉の1つ、「満点の星空」を鑑賞できるゴルフ場を探してからモーテルに入った。
     星空を鑑賞するツアーもあるが、やはり高額なので、インターネットで、同様の星空を鑑賞できる穴場を探しておいたのだ。

     実は今回の旅行の日程は、全てこの日がテカポの新月の日であることを確かめて企画を進めてきた。星空鑑賞には月が出ない新月が最も適しているからだ。
     夕闇が迫り、空は夕焼けに染まってきた。間違いなく満点の星空が見えるはずだ。

     あたりが暗くなった9時過ぎに例のゴルフ場に出かける。平坦なゴルフ場のど真ん中なので、ほぼ360度が地平線である。それ故、真っ暗闇になったのは10時過ぎだった。
     車を降りて天空を見上げる。まさに期待通りの満点の星空が広がっていた。
     星が多すぎて、星座が判別できない。やっとオリオン座が見えた。
     天の川も薄いけれど白い帯となってはっきり確認できた。
     今回の旅行の目的の1つが達成できた瞬間だった。


  • テカポ湖岸に佇む「善き羊飼いの教会」。<br /><br />

    テカポ湖岸に佇む「善き羊飼いの教会」。

  • 十字架と窓越しのテカポ湖とサザンアルプス。<br /><br /><br /> 2月25日(火) 快晴  マウントジョンへのトレッキング<br /><br /> 今日も抜けるような快晴の空が広がっている。予定はマウントジョンへのトレッキングである。<br /> 標高700mのテカポ湖から高低差約330mの往復3時間の登山コースである。<br /> そのことを話したら、妻はリタイア、部屋での休養と湖畔の散策を申し出た。仕方なく、私1人で向かうことになった。<br /> 登山口に、上り2時間と1時間の2つのコース表示があった。好天に恵まれていたので、景色を眺められながら行ける2時間コースを進む。<br /> コースは整備されていて問題ない。但し、平坦な道を進むと急坂になるジグザクを繰り返すコースで、その急坂がなかなか大変であった。<br /> 幸い、眺望は最高!適宜に休憩を取りながら、その眺望を楽しんで行き、やっと2時間後に山頂に到着した。<br /><br /> 頂上付近にあるカフェは大変な混みようだった。喉を潤すつもりで、カフェでビールを探したがジュースのみで断念、帰ってからの楽しみにした。<br /> この近くに天文台があり、星空ツアーの舞台となっている。<br /><br /> 頂上からの眺望は絶景で、妻に見せられないのが残念だった。山頂までの道路はあるが、これが高額の有料道路では致し方ない。<br /> はるか彼方に「アオラキ」の山容を見届けた時は、旅行の大きな目的を達成した気持ちだった。<br /> 帰り道は樹林帯の中を一気に下るコースで、1時間で麓に着いた。<br /><br /> 部屋に戻って妻にビールを要求すると、衝撃的な事件勃発が明らかになった。<br /> 何と、共用冷蔵庫に置いておいた食料品が全て盗難にあったと言う。勿論缶ビール5~6本も…。<br /> このモーテルは20軒ほどのコテージタイプで、トイレ・シャワー等の共有スペースは別の棟にある。大型冷蔵庫は4つも並んでいたが、全てが空っぽだった。<br /> よく見ると、冷蔵庫のガラスの面に「盗難注意。管理は自己責任で。」<br />との表記があった。気づくのが遅い!<br /> 同じ敷地内に駐車していた20台余りのキャンピングカー(キッチン・冷蔵庫完備)の犯行と推定出来るが、今更仕方がない。<br /> それにしても5~6軒分の食料を全部盗難するとは…、仕方なく、再び食料補給にスーパーに向かう羽目になった。<br /><br /> 暗闇が迫り、今晩も星空鑑賞を楽しむことにした。前の晩同様の満天の星空が広がっていた。<br /> その中に、突然人工衛星の様な光の移動を発見、眺めていたら次から次と20個くらいの線になって動いていく。まるで、銀河鉄道のようだった。<br /> 不思議に思い調べてみると、ロシアが連続して打ち上げた人工衛星らしいことが判明した。星空に思わぬものを見届けた夜になった。<br /><br />

    十字架と窓越しのテカポ湖とサザンアルプス。


     2月25日(火) 快晴  マウントジョンへのトレッキング

     今日も抜けるような快晴の空が広がっている。予定はマウントジョンへのトレッキングである。
     標高700mのテカポ湖から高低差約330mの往復3時間の登山コースである。
     そのことを話したら、妻はリタイア、部屋での休養と湖畔の散策を申し出た。仕方なく、私1人で向かうことになった。
     登山口に、上り2時間と1時間の2つのコース表示があった。好天に恵まれていたので、景色を眺められながら行ける2時間コースを進む。
     コースは整備されていて問題ない。但し、平坦な道を進むと急坂になるジグザクを繰り返すコースで、その急坂がなかなか大変であった。
     幸い、眺望は最高!適宜に休憩を取りながら、その眺望を楽しんで行き、やっと2時間後に山頂に到着した。

     頂上付近にあるカフェは大変な混みようだった。喉を潤すつもりで、カフェでビールを探したがジュースのみで断念、帰ってからの楽しみにした。
     この近くに天文台があり、星空ツアーの舞台となっている。

     頂上からの眺望は絶景で、妻に見せられないのが残念だった。山頂までの道路はあるが、これが高額の有料道路では致し方ない。
     はるか彼方に「アオラキ」の山容を見届けた時は、旅行の大きな目的を達成した気持ちだった。
     帰り道は樹林帯の中を一気に下るコースで、1時間で麓に着いた。

     部屋に戻って妻にビールを要求すると、衝撃的な事件勃発が明らかになった。
     何と、共用冷蔵庫に置いておいた食料品が全て盗難にあったと言う。勿論缶ビール5~6本も…。
     このモーテルは20軒ほどのコテージタイプで、トイレ・シャワー等の共有スペースは別の棟にある。大型冷蔵庫は4つも並んでいたが、全てが空っぽだった。
     よく見ると、冷蔵庫のガラスの面に「盗難注意。管理は自己責任で。」
    との表記があった。気づくのが遅い!
     同じ敷地内に駐車していた20台余りのキャンピングカー(キッチン・冷蔵庫完備)の犯行と推定出来るが、今更仕方がない。
     それにしても5~6軒分の食料を全部盗難するとは…、仕方なく、再び食料補給にスーパーに向かう羽目になった。

     暗闇が迫り、今晩も星空鑑賞を楽しむことにした。前の晩同様の満天の星空が広がっていた。
     その中に、突然人工衛星の様な光の移動を発見、眺めていたら次から次と20個くらいの線になって動いていく。まるで、銀河鉄道のようだった。
     不思議に思い調べてみると、ロシアが連続して打ち上げた人工衛星らしいことが判明した。星空に思わぬものを見届けた夜になった。

  • マウントジョンの頂上近くからの眺望。背後はテカポ湖とサザンアルプス。<br /><br /><br /> 2月26日(水) 快晴  フッカーバレー(アオラキ)トレッキング<br /><br /> 今日も快晴に恵まれた。ついているとしか言いようのない好天続きである。もしかしたら、晴れたアオラキを眺められるかも知れないと心が躍る。<br /><br /> 早めに朝食とチェックアウトを済ませ、8時半にはテカポを出発する。<br /> 8号線をプカキから80号線に入れば麓の村まで約100kmの道のりである。<br /> 道路脇には日本の道の駅のような場所は全くないが、所々に木陰にベンチをおいた駐車場があるのがニュージーランド風である。トイレのある駐車場もある。また、眺望の良いところには、scenic pointの表記もある。<br /><br /> やがてプカキ湖岸に出る。scenic pointの1つで景色を眺めると、何と遙か50km先に、雪を頂く雄大な山容のアオラキの姿をはっきりと捉えることができた。麓の村に近づくにつれ、その山容は大きくなって行く。<br />

    マウントジョンの頂上近くからの眺望。背後はテカポ湖とサザンアルプス。


     2月26日(水) 快晴  フッカーバレー(アオラキ)トレッキング

     今日も快晴に恵まれた。ついているとしか言いようのない好天続きである。もしかしたら、晴れたアオラキを眺められるかも知れないと心が躍る。

     早めに朝食とチェックアウトを済ませ、8時半にはテカポを出発する。
     8号線をプカキから80号線に入れば麓の村まで約100kmの道のりである。
     道路脇には日本の道の駅のような場所は全くないが、所々に木陰にベンチをおいた駐車場があるのがニュージーランド風である。トイレのある駐車場もある。また、眺望の良いところには、scenic pointの表記もある。

     やがてプカキ湖岸に出る。scenic pointの1つで景色を眺めると、何と遙か50km先に、雪を頂く雄大な山容のアオラキの姿をはっきりと捉えることができた。麓の村に近づくにつれ、その山容は大きくなって行く。

  • プカキ湖の彼方に浮かぶ「アオラキ」の勇姿。<br /><br /> トレッキングのスタート地点の駐車場に車を止め、10時30分、フッカーバレー(アオラキ)トレッキングを始める。<br /> 比較的平坦なコースである。1つ目の吊り橋を渡り、しばらく行くとアオラキの雄大な姿が目の前に現れた。思わず感激のシャッターを切った。<br /> アオラキは国の最高峰(3754m)で、この山を中心に一帯は世界遺産に登録されている。<br /> 本来、この辺のサザンアルプスはタスマン海の偏西風がぶつかり、ほぼ年間を通して雲に覆われることが多いとのことだったが、真っ青な空を貫く白い山容が目の前に展開しているのだ。<br /> テカポの満天の星空と良い、アオラキといい、本当に天気に恵まれた。<br /><br /> 更に吊り橋を2つ渡り、11時50分に展望台に到着した。<br /> 雄大なアオラキの山容を眺めつつ、昼食を摂る。目の前には氷片を浮かべたフッカー湖が広がっている。<br /><br /> ホテルに入る前に、ハーミテージホテル内のヒラリー氏の遺品を見学した。泊まるのはその姉妹ホテルだが、目の前にセフトン山(3157m)が押し被さるように聳え立つ姿が眺められる部屋で、満足この上なかった。<br /><br />

    プカキ湖の彼方に浮かぶ「アオラキ」の勇姿。

     トレッキングのスタート地点の駐車場に車を止め、10時30分、フッカーバレー(アオラキ)トレッキングを始める。
     比較的平坦なコースである。1つ目の吊り橋を渡り、しばらく行くとアオラキの雄大な姿が目の前に現れた。思わず感激のシャッターを切った。
     アオラキは国の最高峰(3754m)で、この山を中心に一帯は世界遺産に登録されている。
     本来、この辺のサザンアルプスはタスマン海の偏西風がぶつかり、ほぼ年間を通して雲に覆われることが多いとのことだったが、真っ青な空を貫く白い山容が目の前に展開しているのだ。
     テカポの満天の星空と良い、アオラキといい、本当に天気に恵まれた。

     更に吊り橋を2つ渡り、11時50分に展望台に到着した。
     雄大なアオラキの山容を眺めつつ、昼食を摂る。目の前には氷片を浮かべたフッカー湖が広がっている。

     ホテルに入る前に、ハーミテージホテル内のヒラリー氏の遺品を見学した。泊まるのはその姉妹ホテルだが、目の前にセフトン山(3157m)が押し被さるように聳え立つ姿が眺められる部屋で、満足この上なかった。

  • 氷河を抱くアオラキ(マウントクック)の勇姿。<br /><br /> 2月27日(木) 晴れ  ワナカへの移動日<br /><br /> ワナカに移動する前にタスマンバレーに立ち寄った。駐車場から徒歩30分ほどで、高さ100mほどの巨大なモレーンによって形成されたブルー湖に出る。<br /> 案内板には30年ほど前までは一帯が氷河によって埋め尽くされていたとのこと、地球温暖化の影響をまざまざと語っていた。<br /> この谷からも、雪を頂くアオラキの山頂を見ることが出来た。<br />  <br /> 9時半ワナカに向かって移動する。80号線から8号線に戻り、約200kmの行程。3時間で到着した。<br /> 道中、羊の大群を見つけたので、道路脇に駐車して写真を撮っていると、何とパトカーの注意を受けた。指定場所以外は駐車禁止とのこと、罰金を取られずに済んで良かった。<br /><br /> 沿線の景観は相変わらず絶景である。映画「ロードオブザリング」の撮影がこの附近でも行われたそうだが、どこをとっても映画の舞台になりそうなところばかりである。<br /><br /> ワナカは比較的大きな町だった。信号はないが、町中の至る所にラウンドアバウト交差点があった。<br /> 湖岸の有名カフェ(BIG FIG)でランチを摂る。盛り合わせ1皿をシェアしたが、料理の値段(18ドル)に比べ、ビール(生350ml程度8ドル)が高いのが気になった。ジュースは5ドルだった。<br /><br /> 時間に余裕があったので、ホテルに入る前に、明日のトレッキングコースのスタート地点の下見をした。明日はマウントロイへの登山である。<br /> 標高差は1,000mを越え、往復5~6時間の難コースだが、頂上からの景観はニュージーランドを代表するものだという。<br /><br /> 帰りに、これも有名な「ワナカの木」を見学した。湖の岸辺から50mほど入った湖中に一本の木(柳の一種)が生えている。その景観はいわゆるインスタ映えそのものだった。<br /><br />2月28日(金) 雨のち曇り  マウントアイアントレキッング<br /><br /> とうとう雨の日が来た。朝起きると、音を立てて降っていた。時折は止<br />んで日差しもあり、湖面に虹が架かったが、肝心のマウントロイは雲の中<br />である。トレッキングは諦めざるを得なかった。<br /> 妻は帰って大喜び、仕方なく窓からワナカ湖を眺めて過ごすことにした。<br /><br /> 午後になると雨が止んだので、近在のマウントアイアントレキッングに出かけることにした。1時間ほどで上り、眼下の町並みや景色を楽しんだが、相変わらずサザンアルプスの姿は雲の中だった。<br /><br /> 午後4時から、予約しておいた「リッポンワイナリー」の試飲会に出かけた。事前にインターネットで予約しておいたのだ。<br /> ワインでも有名な国だから、美味しいワインが飲み放題かと思ったら、大きな期待はずれだった。<br /> 大半が理解不能の英語による説明で、結局試飲は4種、会わせてもワイングラス半杯程度だった。<br /> ニュージーランドの飲酒運転はお国柄か、随分甘い。ワイングラズ3杯ほどは引っかからないとのことだったが、半杯では物足りなかった。<br /><br />

    氷河を抱くアオラキ(マウントクック)の勇姿。

     2月27日(木) 晴れ  ワナカへの移動日

     ワナカに移動する前にタスマンバレーに立ち寄った。駐車場から徒歩30分ほどで、高さ100mほどの巨大なモレーンによって形成されたブルー湖に出る。
     案内板には30年ほど前までは一帯が氷河によって埋め尽くされていたとのこと、地球温暖化の影響をまざまざと語っていた。
     この谷からも、雪を頂くアオラキの山頂を見ることが出来た。
      
     9時半ワナカに向かって移動する。80号線から8号線に戻り、約200kmの行程。3時間で到着した。
     道中、羊の大群を見つけたので、道路脇に駐車して写真を撮っていると、何とパトカーの注意を受けた。指定場所以外は駐車禁止とのこと、罰金を取られずに済んで良かった。

     沿線の景観は相変わらず絶景である。映画「ロードオブザリング」の撮影がこの附近でも行われたそうだが、どこをとっても映画の舞台になりそうなところばかりである。

     ワナカは比較的大きな町だった。信号はないが、町中の至る所にラウンドアバウト交差点があった。
     湖岸の有名カフェ(BIG FIG)でランチを摂る。盛り合わせ1皿をシェアしたが、料理の値段(18ドル)に比べ、ビール(生350ml程度8ドル)が高いのが気になった。ジュースは5ドルだった。

     時間に余裕があったので、ホテルに入る前に、明日のトレッキングコースのスタート地点の下見をした。明日はマウントロイへの登山である。
     標高差は1,000mを越え、往復5~6時間の難コースだが、頂上からの景観はニュージーランドを代表するものだという。

     帰りに、これも有名な「ワナカの木」を見学した。湖の岸辺から50mほど入った湖中に一本の木(柳の一種)が生えている。その景観はいわゆるインスタ映えそのものだった。

    2月28日(金) 雨のち曇り  マウントアイアントレキッング

     とうとう雨の日が来た。朝起きると、音を立てて降っていた。時折は止
    んで日差しもあり、湖面に虹が架かったが、肝心のマウントロイは雲の中
    である。トレッキングは諦めざるを得なかった。
     妻は帰って大喜び、仕方なく窓からワナカ湖を眺めて過ごすことにした。

     午後になると雨が止んだので、近在のマウントアイアントレキッングに出かけることにした。1時間ほどで上り、眼下の町並みや景色を楽しんだが、相変わらずサザンアルプスの姿は雲の中だった。

     午後4時から、予約しておいた「リッポンワイナリー」の試飲会に出かけた。事前にインターネットで予約しておいたのだ。
     ワインでも有名な国だから、美味しいワインが飲み放題かと思ったら、大きな期待はずれだった。
     大半が理解不能の英語による説明で、結局試飲は4種、会わせてもワイングラス半杯程度だった。
     ニュージーランドの飲酒運転はお国柄か、随分甘い。ワイングラズ3杯ほどは引っかからないとのことだったが、半杯では物足りなかった。

  • 湖面に映えるワナカの木。<br /><br /> 2月29日(土) 晴れ  クイーンズタウンからテ・アナウへ<br /><br /> ワナカ→カードローナバレー→クイーンズタウン→テ・アナウ 250km<br /><br /> 実は旅行に旅立つ2週間ほど前の2月上旬、南島南部は大洪水の被害に遭い、至る所で道路が寸断、町が孤立とのニュースが伝わっていた。<br /> 道路事情が心配なので、ホテルのオーナーに聞くともう心配ないとのこと。カードローナバレーロードもOKで、大変景色が良いと教えてくれた。<br /><br /> 長旅なので8時20分に出発、10時にはクイーンズタウンに到着した。 噂どおりの美しい湖と山並みに囲まれた町だった。<br /> ロープウェイもあったが、倹約家の私たち夫婦は自前の足で、クイーンズタウン・ヒルのトレッキングで美しい町並みを見下ろすことにした。<br /> <br /> 出費をケチる私に妻の不満がここで爆発、気まずい雰囲気になってしまった。<br /> ランチ後は機嫌を直して、一路テ・アナウへ向かう。6号線から97号線、94号線を経由して3時過ぎにはホテルに到着した。<br /><br /> チェックインの時、大きな問題が浮上した。わざわざテ・アナウまで南下したのは、ミルフォードサウンドへの入り口だからだ。<br /><br /> 道路事情を確かめると、何とオーナーから、「ミルフォードロードは許可されたツアーバスのみが通行可能」と聞かされた。<br /> 焦った私は、クルーズ船の予約書を見せ、これがあれば行けるか訪ねた。<br /> オーナーは親切にも予約書をみて、オフィスに電話で確かめてくれた。<br /> 答えは、「キャンセルするか、別のツアーに参加するか決めてくれ。」 だった。<br /> 焦ったのは言うまでもない。ミルフォードサウンド(フィヨルド探訪)は長年地理を教えていた私の夢で、今回の旅行の大きな目的の1つだった。何としても行きたい。<br /> 妻は既に娘のスウェーデン留学中に2回ノルウェーのフィヨルドを訪れている。いずれも、雨の中であまり良い思い出ではないらしいが…。<br /><br /> オーナーに明日の天気を調べてもらうと、何と快晴とのこと。<br /> 実は、このミルフォードサウンドも一年の大半は天気に恵まれないところだ。私達の今回の日程は本当についている。<br /> 早速オフィスを訪れ、追加料金1人111ドルを払い、明日のミルフォードサウンドツアーを確保した。<br /><br /> ホテルのオーナーには、その親切な対応のお礼に、持参した4色ボールペンを渡した。日本のボールペンは結構海外では喜ばれる。オーナーにも喜んでもらえた。<br /><br />

    湖面に映えるワナカの木。

     2月29日(土) 晴れ  クイーンズタウンからテ・アナウへ

     ワナカ→カードローナバレー→クイーンズタウン→テ・アナウ 250km

     実は旅行に旅立つ2週間ほど前の2月上旬、南島南部は大洪水の被害に遭い、至る所で道路が寸断、町が孤立とのニュースが伝わっていた。
     道路事情が心配なので、ホテルのオーナーに聞くともう心配ないとのこと。カードローナバレーロードもOKで、大変景色が良いと教えてくれた。

     長旅なので8時20分に出発、10時にはクイーンズタウンに到着した。 噂どおりの美しい湖と山並みに囲まれた町だった。
     ロープウェイもあったが、倹約家の私たち夫婦は自前の足で、クイーンズタウン・ヒルのトレッキングで美しい町並みを見下ろすことにした。
     
     出費をケチる私に妻の不満がここで爆発、気まずい雰囲気になってしまった。
     ランチ後は機嫌を直して、一路テ・アナウへ向かう。6号線から97号線、94号線を経由して3時過ぎにはホテルに到着した。

     チェックインの時、大きな問題が浮上した。わざわざテ・アナウまで南下したのは、ミルフォードサウンドへの入り口だからだ。

     道路事情を確かめると、何とオーナーから、「ミルフォードロードは許可されたツアーバスのみが通行可能」と聞かされた。
     焦った私は、クルーズ船の予約書を見せ、これがあれば行けるか訪ねた。
     オーナーは親切にも予約書をみて、オフィスに電話で確かめてくれた。
     答えは、「キャンセルするか、別のツアーに参加するか決めてくれ。」 だった。
     焦ったのは言うまでもない。ミルフォードサウンド(フィヨルド探訪)は長年地理を教えていた私の夢で、今回の旅行の大きな目的の1つだった。何としても行きたい。
     妻は既に娘のスウェーデン留学中に2回ノルウェーのフィヨルドを訪れている。いずれも、雨の中であまり良い思い出ではないらしいが…。

     オーナーに明日の天気を調べてもらうと、何と快晴とのこと。
     実は、このミルフォードサウンドも一年の大半は天気に恵まれないところだ。私達の今回の日程は本当についている。
     早速オフィスを訪れ、追加料金1人111ドルを払い、明日のミルフォードサウンドツアーを確保した。

     ホテルのオーナーには、その親切な対応のお礼に、持参した4色ボールペンを渡した。日本のボールペンは結構海外では喜ばれる。オーナーにも喜んでもらえた。

  • クイーンズタウンの町。<br /><br />   ニュージーランド南島編(その3)<br /><br /> 3月 1日(日) 快晴  ミルフォードサウンド観光<br /><br /> 案の定、快晴に恵まれた。<br /> 10時、クルーズ会社のオフィス前から大型バスで出発する。天井までスケルトンが広がっていて景色を楽しめる構造になっていた。<br /> 車内は満席で、日本人は私たち夫婦のみだった。<br /><br /> レンタカーでの場合、ミルフォードサウンドに到着する前に、寄りたい場所が幾つかあったが、ツアーバスもトイレ休憩を兼ね、その内の2つに寄ってくれた。<br /> ミラー湖もその名の通り、背景の山並みをきれいに湖面に映し出していた。<br />

    クイーンズタウンの町。

       ニュージーランド南島編(その3)

     3月 1日(日) 快晴  ミルフォードサウンド観光

     案の定、快晴に恵まれた。
     10時、クルーズ会社のオフィス前から大型バスで出発する。天井までスケルトンが広がっていて景色を楽しめる構造になっていた。
     車内は満席で、日本人は私たち夫婦のみだった。

     レンタカーでの場合、ミルフォードサウンドに到着する前に、寄りたい場所が幾つかあったが、ツアーバスもトイレ休憩を兼ね、その内の2つに寄ってくれた。
     ミラー湖もその名の通り、背景の山並みをきれいに湖面に映し出していた。

  • ミラーレイクが映し出す背後の山脈。<br /><br /> ミルフォードロード(94号線)は、ホーマートンネルの手前あたりで、3~4箇所、激流に削られた跡が生々しく残っていた。各ツアー会社の大型バスが連なりながら、一台一台注意深く通過していく。<br /> 時間がかかり、これでは一部の通行許可車でなければ無理と納得した。<br /><br /> やがて、目の前にミルフォードサウンドのランドマーク、マイターホーンの姿が飛び込んで来た。これからの景観に心が躍った。<br /> 桟橋には幾つかのクルーズ船が停泊しており、どうも各クルーズ会社が共同で運行しているようだった。<br /> 私達も大勢の観光客を乗せ、1時30分に出発した。コースは以下の通り。<br /><br /> ① マイターホーン…1,692mのランドマーク。隣のシンバット渓谷の   カールも美しい。<br /> ② ボーウェン滝…常時流れている滝で、161mと最大の落差を誇る。<br /> ③ オットセイの岩場…やや小型のオットセイが日向ぼっこをしていた。<br /> ④ フェアリー滝…滝に架かる虹が妖精を思わせるところからの命名。<br /> ⑤ デール岬…タスマン海への出口。この辺で巾548m、水深300m。<br /> ⑥ ペンブローク山…フィヨルド内の最高峰。2,014m。<br /> ⑦ ライオン岩…切り立った岸壁の岩の模様がライオンに見えるからか。<br /> ⑧ スターリン滝…落差155mで水量が豊か。クルーズ船はこの真下まで             来て、私達に水しぶきを浴びせてくれた。<br /><br /> 約2時間のクルーズだったが、快晴のもと、世界遺産の見事なフィヨルドの景観には心の底から感動に浸ることが出来た。<br /><br /> 帰着は5時45分と1日がかりのツアーとなったが、心からの満足感に浸った充実した日となった。<br /> これで、テカポの星空・アオラキ・ミルフォードサウンドと3つの目標は奇跡的に全て快晴のもとで達成できた。<br /><br />

    ミラーレイクが映し出す背後の山脈。

     ミルフォードロード(94号線)は、ホーマートンネルの手前あたりで、3~4箇所、激流に削られた跡が生々しく残っていた。各ツアー会社の大型バスが連なりながら、一台一台注意深く通過していく。
     時間がかかり、これでは一部の通行許可車でなければ無理と納得した。

     やがて、目の前にミルフォードサウンドのランドマーク、マイターホーンの姿が飛び込んで来た。これからの景観に心が躍った。
     桟橋には幾つかのクルーズ船が停泊しており、どうも各クルーズ会社が共同で運行しているようだった。
     私達も大勢の観光客を乗せ、1時30分に出発した。コースは以下の通り。

     ① マイターホーン…1,692mのランドマーク。隣のシンバット渓谷の   カールも美しい。
     ② ボーウェン滝…常時流れている滝で、161mと最大の落差を誇る。
     ③ オットセイの岩場…やや小型のオットセイが日向ぼっこをしていた。
     ④ フェアリー滝…滝に架かる虹が妖精を思わせるところからの命名。
     ⑤ デール岬…タスマン海への出口。この辺で巾548m、水深300m。
     ⑥ ペンブローク山…フィヨルド内の最高峰。2,014m。
     ⑦ ライオン岩…切り立った岸壁の岩の模様がライオンに見えるからか。
     ⑧ スターリン滝…落差155mで水量が豊か。クルーズ船はこの真下まで             来て、私達に水しぶきを浴びせてくれた。

     約2時間のクルーズだったが、快晴のもと、世界遺産の見事なフィヨルドの景観には心の底から感動に浸ることが出来た。

     帰着は5時45分と1日がかりのツアーとなったが、心からの満足感に浸った充実した日となった。
     これで、テカポの星空・アオラキ・ミルフォードサウンドと3つの目標は奇跡的に全て快晴のもとで達成できた。

  • ミルフォードサウンドのランドマーク「マイターピーク」とカールが美しいシンバット渓谷。<br /><br /><br />  3月 2日(月) 晴れ  ダニーデンへの移動日<br /><br /> 今日はダニーデンへの移動日、95号線→99号線→6号線→1号線→93号線→1号線を経由する、350kmのロングドライブである。<br /><br /> 8時出発。途中、トイレ休憩を兼ねてリバートンにあるマオリ族の博物館に寄った。<br /> この辺は地殻変動が大きく、様々な岩石や宝石が採掘出来るようで、それを目当てに古くからマオリの人々が暮らしていたようだ。<br /> ニュージーランドという国は先住民マオリを大変尊敬し、彼らの文化を大切に護っている。我が国や他国との大きな違いを感じた。<br /><br /> なお、道中トイレには困ることはなかった。道脇の駐車場、スーパーマーケット、カフェ、見学箇所等のトイレを利用してドライブを続けた。<br /><br /> インバーカーギルには11時30分頃到着した。南島最南端の都市で、南緯46度を超えており、これは日本の宗谷岬より高緯度となる。<br /> ここでは、かつて、世界最速のオートバイとして話題を呼んだ「インディアン」やランドマークの「水道塔」を見学した。<br /> 博物館で恐竜に似たオオトカゲを見たいと思ったが、妻の拒否で寄れなかった。<br /><br /> この町の人気カフェでランチを摂る。ベーコントーストを頼んだが、大きすぎて半分は夕食に回った。エスプレッソがとても美味だった。<br /> 1号線に出てまもなく、セントマリー寺院の伝統的な教会を眺めながら、一路ダニーデンへと向かった。<br />   <br /> ダニーデンには4時頃到着した。スコットランドの人々が開拓し、今でもその伝統が残る美しい町だった。<br /> 市中心部のスーパーに車を止め、観光に出かける。<br /><br />① 長老派教会…この地区で一番古い教会。尖塔が美しかった。<br />② セントポール大聖堂…この地域の中心教会。ステンドガラスが美しい。<br />③ 旧ダニーデン駅舎…スコットランド風建築で、外観も内装も一見の価値              ある美しさであった。<br /><br />

    ミルフォードサウンドのランドマーク「マイターピーク」とカールが美しいシンバット渓谷。


      3月 2日(月) 晴れ  ダニーデンへの移動日

     今日はダニーデンへの移動日、95号線→99号線→6号線→1号線→93号線→1号線を経由する、350kmのロングドライブである。

     8時出発。途中、トイレ休憩を兼ねてリバートンにあるマオリ族の博物館に寄った。
     この辺は地殻変動が大きく、様々な岩石や宝石が採掘出来るようで、それを目当てに古くからマオリの人々が暮らしていたようだ。
     ニュージーランドという国は先住民マオリを大変尊敬し、彼らの文化を大切に護っている。我が国や他国との大きな違いを感じた。

     なお、道中トイレには困ることはなかった。道脇の駐車場、スーパーマーケット、カフェ、見学箇所等のトイレを利用してドライブを続けた。

     インバーカーギルには11時30分頃到着した。南島最南端の都市で、南緯46度を超えており、これは日本の宗谷岬より高緯度となる。
     ここでは、かつて、世界最速のオートバイとして話題を呼んだ「インディアン」やランドマークの「水道塔」を見学した。
     博物館で恐竜に似たオオトカゲを見たいと思ったが、妻の拒否で寄れなかった。

     この町の人気カフェでランチを摂る。ベーコントーストを頼んだが、大きすぎて半分は夕食に回った。エスプレッソがとても美味だった。
     1号線に出てまもなく、セントマリー寺院の伝統的な教会を眺めながら、一路ダニーデンへと向かった。
       
     ダニーデンには4時頃到着した。スコットランドの人々が開拓し、今でもその伝統が残る美しい町だった。
     市中心部のスーパーに車を止め、観光に出かける。

    ① 長老派教会…この地区で一番古い教会。尖塔が美しかった。
    ② セントポール大聖堂…この地域の中心教会。ステンドガラスが美しい。
    ③ 旧ダニーデン駅舎…スコットランド風建築で、外観も内装も一見の価値              ある美しさであった。

  • 旧ダニーデン駅舎。<br /><br />  3月 3日(火) 雨  クライストチャーチへの移動日<br /><br /> ほぼ1日雨が降ったが、移動日で幸いだった。今日も1号線をひた走り、クライストチャーチに向かう360kmの長丁場の日である。<br /><br /> 7時40分に出発、ダニーデン郊外にある世界一の急坂「ボルドウィン・ストリートに向かう。<br /> 噂どおりの急坂で、部分的には多分30度は越えていると思われる。こんなところに良く家を建てたものだとつくづく感心した。<br /><br /> 当初の計画では途中アカロアへ向かい、風光明媚な景観を楽しむつもりだったが、既に今までのドライブで充分堪能したので、割愛することにした。<br /> その代わりに、途中のオマルーとティマルの観光を楽しむことにした。<br /><br />① オマルーの旧市街地…ビクトリア時代の古い町並みが保存されていた。<br />② ティマルのセントメアリー教会…旧ダニーデン駅舎と同様、黒と白のコ   ントラストのレンガ模様が大変美しかった。<br />

    旧ダニーデン駅舎。

      3月 3日(火) 雨  クライストチャーチへの移動日

     ほぼ1日雨が降ったが、移動日で幸いだった。今日も1号線をひた走り、クライストチャーチに向かう360kmの長丁場の日である。

     7時40分に出発、ダニーデン郊外にある世界一の急坂「ボルドウィン・ストリートに向かう。
     噂どおりの急坂で、部分的には多分30度は越えていると思われる。こんなところに良く家を建てたものだとつくづく感心した。

     当初の計画では途中アカロアへ向かい、風光明媚な景観を楽しむつもりだったが、既に今までのドライブで充分堪能したので、割愛することにした。
     その代わりに、途中のオマルーとティマルの観光を楽しむことにした。

    ① オマルーの旧市街地…ビクトリア時代の古い町並みが保存されていた。
    ② ティマルのセントメアリー教会…旧ダニーデン駅舎と同様、黒と白のコ   ントラストのレンガ模様が大変美しかった。

  • 世界一の急坂「ボルドウィン・ストリート」。<br /><br /> 3時にクライストチャーチに入った。まずは、ホテルにチェックインして荷物を置いてから、レンタカーの返却の手順を取る。<br /> ホテルは、カードボード・カセドラル(仮設大聖堂)の近くにあった。<br /> レンタカー返却前に市内見学をする。<br /><br />① クライストチャーチ大聖堂…東日本大震災1ケ月前のカンタベリー地震で、こ の大聖堂は崩壊してしまった。<br />   現在、修復中だが、塔の他、建物の崩落が痛ましかった。<br />② 追憶の橋…戦場で無くなった兵士を追悼して建立された国内の歴史的建    造物。<br /><br /> レンタカーの返還は滞りなく終了した。走行距離は1,950kmになった。 <br /> これはほぼ東京―下関間の往復に当たる。我ながら、良く走破したものだ。<br /> お世話になった女性スタッフに例のボールペンをプレゼントした。<br /><br /> 返却後は空港までの送りは断り、会社近くのバス停から市内に移動した。<br /> シドニーでもそうだったが、空港利用税が無い代わりに空港駅利用者に税金が乗せられているのだ。<br /> 荷物は既にホテルに置いてあるので、気軽に行動できる。<br /> 因みに、帰りは4,2ドルなのに、市内から空港までは8,5ドルかかった。<br /><br /> バスターミナルで下車、雨に濡れながらホテル近くのフードコートに行き、ここで夕食とした。<br /> 建物は恐らくリスタートで使用したコンテナを改造したものである。<br /> 隣には、まだ地震の爪痕を残した建物が残っている。<br /> 町も、新しいビルが建ち始めているものの、空き地も結構残っていて、地震の被害の大きさを物語っていた。<br /><br />

    世界一の急坂「ボルドウィン・ストリート」。

     3時にクライストチャーチに入った。まずは、ホテルにチェックインして荷物を置いてから、レンタカーの返却の手順を取る。
     ホテルは、カードボード・カセドラル(仮設大聖堂)の近くにあった。
     レンタカー返却前に市内見学をする。

    ① クライストチャーチ大聖堂…東日本大震災1ケ月前のカンタベリー地震で、こ の大聖堂は崩壊してしまった。
       現在、修復中だが、塔の他、建物の崩落が痛ましかった。
    ② 追憶の橋…戦場で無くなった兵士を追悼して建立された国内の歴史的建    造物。

     レンタカーの返還は滞りなく終了した。走行距離は1,950kmになった。 
     これはほぼ東京―下関間の往復に当たる。我ながら、良く走破したものだ。
     お世話になった女性スタッフに例のボールペンをプレゼントした。

     返却後は空港までの送りは断り、会社近くのバス停から市内に移動した。
     シドニーでもそうだったが、空港利用税が無い代わりに空港駅利用者に税金が乗せられているのだ。
     荷物は既にホテルに置いてあるので、気軽に行動できる。
     因みに、帰りは4,2ドルなのに、市内から空港までは8,5ドルかかった。

     バスターミナルで下車、雨に濡れながらホテル近くのフードコートに行き、ここで夕食とした。
     建物は恐らくリスタートで使用したコンテナを改造したものである。
     隣には、まだ地震の爪痕を残した建物が残っている。
     町も、新しいビルが建ち始めているものの、空き地も結構残っていて、地震の被害の大きさを物語っていた。

  • 大地震で崩壊した「クライストチャーチ大聖堂」。<br /><br /><br />  ニュージーランド北島編(その1)<br /><br /> 3月 4日(水) 晴れ  南島から北島ロトルアへの移動日<br /><br /> 南島観光を終え、いよいよ北島へ移動です。<br /> 朝8時、ホテル最寄りのバス停から空港へ移動する。早朝なので、客は数組のみだった。<br /><br /> 空港到着後、空港内のカフェで朝食を摂る。カフェラテが美味しかった。<br /> オーストラリアドルをニュジーランドドルに換金し出国して待合室で待つ。<br /> 搭乗時間になっても搭乗が始まらないのでおかしいと思っていたら、共同運行便で、ドバイからの到着が40分遅れているとのことだった。<br /> 結局1時間遅れで出発、オークランドには1時過ぎの到着となった。<br /> 飛行中は一面の雲だったが、オークランドは晴れているのが幸いだった。<br /><br /> 今回も空港から離れたレンタカー会社のピックアップである。借りた車はスズキのエスクートでこれまた日本車でラッキーである。最も同国を走っている車の恐らく90%は日本車だった。<br /><br /> 早速ロトルアに向けて出発する。約220kmの道のりである。1号線より27号線の方が景色が良いとの情報により、途中から2号線に入り、27号線を南下する。<br /><br /> 途中のチーズ工場直営店での味見が楽しみだったが、生憎定休日だった。<br /> マタマタにはどうしても寄りたいところがあった。観光案内所である。<br /> 映画「ホビット」の村のセットが近在に保存されており、観光名所となっている。その「ホビット」の家を模して建てられているのが観光案内所だった。<br /><br /> ロトルア到着は6時を過ぎてしまった。ホテルの近在にフードコートがあることを確かめてあったので、そこに向かった。通りの両側に10軒ほどのレストランがあったが、すでにディナータイムで、コース料理が中心だった。<br /> 夫婦2人で食すれば軽く見ても5000円の出費となる。諦めて、スーパーに向かうことにした。<br /><br /> 同国内には、大きな町には必ずスーパーがある。私達がよく利用したのはcountdownという大型店か、FOUR SQUAREという小型店の系列だった。<br /> 主な買い出しは、主食のパン類(安い)と総菜盛り合わせ、飲み物のビール・ワイン・ジュース、牛乳・ヨーグルト・チーズ・ハム(これが美味しかった)、フルーツでリンゴ・キウイ・イチゴと卵(ゆで卵にする)ぐらいで、食事を済ませていた。<br /> ついでにガソリンは町と町の間が離れているので、目盛りの半分を過ぎると意識して満タンにしておいた。1リットル140~50円は日本とほぼ同額である。<br /><br />3月 5日(木) 晴れ  ロトルア観光<br /><br /> この頃になって気が付いたことだけど、朝、着替えの際にズボンのバンドを定位置の穴で締めると、何か緩い。もう1つ縮めて丁度良くなった。<br /> つまり、腹回りが締まったのだ。これは積極的なトレッキングの賜と自覚した。<br /><br /> ロトルアからタウポにかけては国内有数の火山・地熱地帯で、至る所にそれを感じさせる場所がある。<br /> 例えば、ロトルアから近い海上のホワイト島が昨年暮れに突然噴火して、5名の観光客が亡くなったことも記憶に新しい。<br /> これらの火山地形の観光は地理教師の私にとって楽しみの場所だった。<br /><br />観光したコースは以下の通り<br /><br />① ホテル近くの温泉池…広大な池に湯気がモウモウと立ちこめている。<br />② オヒネムツ・マオリ村…実際にマオリの人々の集落で自由に見学できた。<br />③ ロトルアの観光案内所…マオリの伝統風建物。ここで友人、家族へのお     土産にする「マヌカハニー」を調達できた。<br />④  ガバメントガーデン…広い公園で、博物館があったが開館前だった。<br />⑤ レッドウッドフォレスト…セコイア杉の大木が密集した公園。<br />⑥ 火山湖巡り…5~6個の火山湖が点在していた。タラウェア湖岸からタ     ラウェウ火山を眺めながらランチとした。<br />⑦ テ・プイア…湧出量世界一のポフツ間欠泉が有名。四六時中吹き上げて     おり、これでは間欠泉ではない常時噴泉である。<br />  その他、ブループール、泥温泉など見どころが多かった。<br /><br /> テ・プイアで少々歩き疲れたので、この先のワイマング渓谷は割愛して早めにホテルに入って休息を取ることにした。<br /> ホテルは5号線沿いのドライブイン(食堂)で、カフェと宿泊を兼ねてい<br />た。<br /> <br /> ゆっくり休むつもりだったのに、大事件が発覚した。<br /> オーナーにWiFiのパスワードを聞こうとしたら、フリーだと言う。ではと、部屋に戻り、iPADを出そうとしたら、iPADが無い!<br /> 荷物全部を出しても見つからない。これが無ければ、様々な情報収集が困難になる。<br /> 必死に思い起こしたら、前日泊まった部屋に充電した後、コードだけしまい、本体はベッドのうえに置き忘れてしまったのだった。<br /><br /> ホテルに置き忘れを確かめるために携帯電話をかけることにした。ところが私のも妻のも繋がらないのである。<br /> ここはオーナーの電話に頼るより仕方なく、事情を話したら、店の電話を貸してくれた。電話は通じ、ホテルに保管してあること、ほっとした。<br /><br /> 問題はどうやって手にするかである。幸い、ロトルアのホテルはここから30kmくらい戻ったところだった。<br /> 妻をホテルに残し、私が取りに戻って無事事なきを得た。良かった。<br /> 繋がらなかったのは、国番号を入れなかったからかも知れない。今後の教訓としなければならない。<br /><br /> 双方のオーナーにお礼の4色ボールペンを贈った。とんだところで役に立つ4色ボールペンだった。<br /><br /> このホテルで夕食としたが、店内にビリヤードがあり、近在の常連がお酒を飲みながら楽しんでいた。そのローカル達の姿が楽しく、見入ってしまった。<br /> 一泊1部屋7,000円の朝食付で、お薦めである。

    大地震で崩壊した「クライストチャーチ大聖堂」。


      ニュージーランド北島編(その1)

     3月 4日(水) 晴れ  南島から北島ロトルアへの移動日

     南島観光を終え、いよいよ北島へ移動です。
     朝8時、ホテル最寄りのバス停から空港へ移動する。早朝なので、客は数組のみだった。

     空港到着後、空港内のカフェで朝食を摂る。カフェラテが美味しかった。
     オーストラリアドルをニュジーランドドルに換金し出国して待合室で待つ。
     搭乗時間になっても搭乗が始まらないのでおかしいと思っていたら、共同運行便で、ドバイからの到着が40分遅れているとのことだった。
     結局1時間遅れで出発、オークランドには1時過ぎの到着となった。
     飛行中は一面の雲だったが、オークランドは晴れているのが幸いだった。

     今回も空港から離れたレンタカー会社のピックアップである。借りた車はスズキのエスクートでこれまた日本車でラッキーである。最も同国を走っている車の恐らく90%は日本車だった。

     早速ロトルアに向けて出発する。約220kmの道のりである。1号線より27号線の方が景色が良いとの情報により、途中から2号線に入り、27号線を南下する。

     途中のチーズ工場直営店での味見が楽しみだったが、生憎定休日だった。
     マタマタにはどうしても寄りたいところがあった。観光案内所である。
     映画「ホビット」の村のセットが近在に保存されており、観光名所となっている。その「ホビット」の家を模して建てられているのが観光案内所だった。

     ロトルア到着は6時を過ぎてしまった。ホテルの近在にフードコートがあることを確かめてあったので、そこに向かった。通りの両側に10軒ほどのレストランがあったが、すでにディナータイムで、コース料理が中心だった。
     夫婦2人で食すれば軽く見ても5000円の出費となる。諦めて、スーパーに向かうことにした。

     同国内には、大きな町には必ずスーパーがある。私達がよく利用したのはcountdownという大型店か、FOUR SQUAREという小型店の系列だった。
     主な買い出しは、主食のパン類(安い)と総菜盛り合わせ、飲み物のビール・ワイン・ジュース、牛乳・ヨーグルト・チーズ・ハム(これが美味しかった)、フルーツでリンゴ・キウイ・イチゴと卵(ゆで卵にする)ぐらいで、食事を済ませていた。
     ついでにガソリンは町と町の間が離れているので、目盛りの半分を過ぎると意識して満タンにしておいた。1リットル140~50円は日本とほぼ同額である。

    3月 5日(木) 晴れ  ロトルア観光

     この頃になって気が付いたことだけど、朝、着替えの際にズボンのバンドを定位置の穴で締めると、何か緩い。もう1つ縮めて丁度良くなった。
     つまり、腹回りが締まったのだ。これは積極的なトレッキングの賜と自覚した。

     ロトルアからタウポにかけては国内有数の火山・地熱地帯で、至る所にそれを感じさせる場所がある。
     例えば、ロトルアから近い海上のホワイト島が昨年暮れに突然噴火して、5名の観光客が亡くなったことも記憶に新しい。
     これらの火山地形の観光は地理教師の私にとって楽しみの場所だった。

    観光したコースは以下の通り

    ① ホテル近くの温泉池…広大な池に湯気がモウモウと立ちこめている。
    ② オヒネムツ・マオリ村…実際にマオリの人々の集落で自由に見学できた。
    ③ ロトルアの観光案内所…マオリの伝統風建物。ここで友人、家族へのお     土産にする「マヌカハニー」を調達できた。
    ④ ガバメントガーデン…広い公園で、博物館があったが開館前だった。
    ⑤ レッドウッドフォレスト…セコイア杉の大木が密集した公園。
    ⑥ 火山湖巡り…5~6個の火山湖が点在していた。タラウェア湖岸からタ     ラウェウ火山を眺めながらランチとした。
    ⑦ テ・プイア…湧出量世界一のポフツ間欠泉が有名。四六時中吹き上げて     おり、これでは間欠泉ではない常時噴泉である。
      その他、ブループール、泥温泉など見どころが多かった。

     テ・プイアで少々歩き疲れたので、この先のワイマング渓谷は割愛して早めにホテルに入って休息を取ることにした。
     ホテルは5号線沿いのドライブイン(食堂)で、カフェと宿泊を兼ねてい
    た。
     
     ゆっくり休むつもりだったのに、大事件が発覚した。
     オーナーにWiFiのパスワードを聞こうとしたら、フリーだと言う。ではと、部屋に戻り、iPADを出そうとしたら、iPADが無い!
     荷物全部を出しても見つからない。これが無ければ、様々な情報収集が困難になる。
     必死に思い起こしたら、前日泊まった部屋に充電した後、コードだけしまい、本体はベッドのうえに置き忘れてしまったのだった。

     ホテルに置き忘れを確かめるために携帯電話をかけることにした。ところが私のも妻のも繋がらないのである。
     ここはオーナーの電話に頼るより仕方なく、事情を話したら、店の電話を貸してくれた。電話は通じ、ホテルに保管してあること、ほっとした。

     問題はどうやって手にするかである。幸い、ロトルアのホテルはここから30kmくらい戻ったところだった。
     妻をホテルに残し、私が取りに戻って無事事なきを得た。良かった。
     繋がらなかったのは、国番号を入れなかったからかも知れない。今後の教訓としなければならない。

     双方のオーナーにお礼の4色ボールペンを贈った。とんだところで役に立つ4色ボールペンだった。

     このホテルで夕食としたが、店内にビリヤードがあり、近在の常連がお酒を飲みながら楽しんでいた。そのローカル達の姿が楽しく、見入ってしまった。
     一泊1部屋7,000円の朝食付で、お薦めである。

  • ひっきりなしに噴出する「テ・プイア」の「ポフツ間欠泉」。ロトルア。<br /><br /> 3月 6日(金) 快晴  ワイオタブからタウポ、トンガリロへ<br /><br /> ここに宿を取った最大の理由は、この地域で一番楽しみにしていたワイオタブサーマルワンダーランドに最も近く、しかも、1日1回午前10時15分のレディ・ノックス間欠泉を鑑賞するためだった。<br /><br /> 8時にホテルを出て、ワイオタブには一番乗りをした。ここにも様々な地熱や火山地形がある。見学したのは以下の通り。<br /><br />① 画家のパレット…種々の鉱物が混じり合い、様々な色を出現させている。<br />② 悪魔のインク壺…大きなクレーターで底は深くて覗けなかった。<br />③ シャンパン池…炭酸ガスを含んだ泡が吹き出していて視界不良だった。<br />④ ブライダルベール滝…無数の糸のように落ちる様がそう見える。<br />⑤ デビルズバス…有毒なヒ素を含み、独特の色を放っていた。<br />⑥ レディ・ノックス間欠泉…石けんを投入すると、ブクブク泡が出てきて、その  うちに20mくらい吹き上げた。1~2分程度のショーだった。

    ひっきりなしに噴出する「テ・プイア」の「ポフツ間欠泉」。ロトルア。

     3月 6日(金) 快晴  ワイオタブからタウポ、トンガリロへ

     ここに宿を取った最大の理由は、この地域で一番楽しみにしていたワイオタブサーマルワンダーランドに最も近く、しかも、1日1回午前10時15分のレディ・ノックス間欠泉を鑑賞するためだった。

     8時にホテルを出て、ワイオタブには一番乗りをした。ここにも様々な地熱や火山地形がある。見学したのは以下の通り。

    ① 画家のパレット…種々の鉱物が混じり合い、様々な色を出現させている。
    ② 悪魔のインク壺…大きなクレーターで底は深くて覗けなかった。
    ③ シャンパン池…炭酸ガスを含んだ泡が吹き出していて視界不良だった。
    ④ ブライダルベール滝…無数の糸のように落ちる様がそう見える。
    ⑤ デビルズバス…有毒なヒ素を含み、独特の色を放っていた。
    ⑥ レディ・ノックス間欠泉…石けんを投入すると、ブクブク泡が出てきて、その  うちに20mくらい吹き上げた。1~2分程度のショーだった。

  • 「ワイオタブ」の「デビルズバス」。ロトルア。<br /><br />タウポでは以下の観光をした。<br /><br />① ラティアティア・ラピッズ…ダムの放流で、迫力満点の水量だった。<br />② フカハニーハイブ…ハチミツの店。お土産のマヌカハニーを試飲した。<br />③ フカフォール…この地域最大の観光ポイント。ラピッズの方が面白い。<br /><br /> タウポのスーパーで明日からの2日分の食料を調達して、タウポ湖湖岸でランチとした。湖岸に出る前に、本物の飛行機の機体を店にしたマクドナルドの店を発見して感心した。<br /><br /> 湖岸のはるか彼方にこれから行くトンガリロの山並みが霞んで見えた。<br /> トンガリロには3時半に到着。山小屋タイプのホテルだった。<br />

    「ワイオタブ」の「デビルズバス」。ロトルア。

    タウポでは以下の観光をした。

    ① ラティアティア・ラピッズ…ダムの放流で、迫力満点の水量だった。
    ② フカハニーハイブ…ハチミツの店。お土産のマヌカハニーを試飲した。
    ③ フカフォール…この地域最大の観光ポイント。ラピッズの方が面白い。

     タウポのスーパーで明日からの2日分の食料を調達して、タウポ湖湖岸でランチとした。湖岸に出る前に、本物の飛行機の機体を店にしたマクドナルドの店を発見して感心した。

     湖岸のはるか彼方にこれから行くトンガリロの山並みが霞んで見えた。
     トンガリロには3時半に到着。山小屋タイプのホテルだった。

  • フカフォールで有名なタウポの町中で見かけた、航空機の機体を利用したマクドナルドの店。<br /><br /><br /> 3月 7日(土) 快晴  ルアペフ登山<br /><br /> トンガリロ国立公園は一帯の山々で世界遺産に登録されている。<br /> 私達の泊まったホテルはそのすそ野に広がる標高1630mのファカパパと呼ばれる登山基地である。日が落ちるとさすがに寒い。<br /><br /> 今回の旅行では5つの大きな目標があり、最後の1つはトンガリロアルペンクロッシングという、ニュージーランドを代表する1日がかりのトレッキングコース走破だった。<br /> 残念ながら、今までの妻の足を考えると断念せざるを得なかった。代わりに意図したのは、ルアペフ山へのトレッキングだった。<br /> 「ロードオブザリング」の最終舞台、指輪を投げ入れる火の山である。<br /><br /> 朝起きて山の方向を眺めるときれいな朝焼けだった。嘘みたいに大事な日には快晴に恵まれる。<br /> 景色が良いからと、兎も角ゴンドラでルアペフ山(2797m)の中腹までは行くことにした。<br /> しかし、山頂駅からは尾根が邪魔になり、肝心のナウルホエ山(2297m)の方向は見えなかった。<br /><br /> 見えるところまで行こうと妻を励まし、登り始めるが足場はかなり悪い。<br />妻は直ぐに断念、ゴンドラ駅のカフェで待つという。<br /> 大学時代のワンゲル部の面影は全く感じられなかった。それを言うと、「50年も前のこと」と一蹴された。<br /><br /> 今まで6本のトレッキングをこなして来たが、このコースが最も辛かった。妻の判断は正しかった。<br /> それでも、約1時間の頑張りの後、ルアペフ山の尾根から見えた富士山そっくりのナウルホエ山方面の景色は嘘のような絶景で、汗をかいた価値が充分あった。<br /> 今回の旅行に掲げた5つの大きな目標が全て達成された瞬間だった。<br /><br /> 2時間後妻と再会、カフェの展望デッキから雄大な景色を眺めつつ、天候に恵まれた今回の長旅を振り返りながらランチを摂った。<br /><br />

    フカフォールで有名なタウポの町中で見かけた、航空機の機体を利用したマクドナルドの店。


     3月 7日(土) 快晴  ルアペフ登山

     トンガリロ国立公園は一帯の山々で世界遺産に登録されている。
     私達の泊まったホテルはそのすそ野に広がる標高1630mのファカパパと呼ばれる登山基地である。日が落ちるとさすがに寒い。

     今回の旅行では5つの大きな目標があり、最後の1つはトンガリロアルペンクロッシングという、ニュージーランドを代表する1日がかりのトレッキングコース走破だった。
     残念ながら、今までの妻の足を考えると断念せざるを得なかった。代わりに意図したのは、ルアペフ山へのトレッキングだった。
     「ロードオブザリング」の最終舞台、指輪を投げ入れる火の山である。

     朝起きて山の方向を眺めるときれいな朝焼けだった。嘘みたいに大事な日には快晴に恵まれる。
     景色が良いからと、兎も角ゴンドラでルアペフ山(2797m)の中腹までは行くことにした。
     しかし、山頂駅からは尾根が邪魔になり、肝心のナウルホエ山(2297m)の方向は見えなかった。

     見えるところまで行こうと妻を励まし、登り始めるが足場はかなり悪い。
    妻は直ぐに断念、ゴンドラ駅のカフェで待つという。
     大学時代のワンゲル部の面影は全く感じられなかった。それを言うと、「50年も前のこと」と一蹴された。

     今まで6本のトレッキングをこなして来たが、このコースが最も辛かった。妻の判断は正しかった。
     それでも、約1時間の頑張りの後、ルアペフ山の尾根から見えた富士山そっくりのナウルホエ山方面の景色は嘘のような絶景で、汗をかいた価値が充分あった。
     今回の旅行に掲げた5つの大きな目標が全て達成された瞬間だった。

     2時間後妻と再会、カフェの展望デッキから雄大な景色を眺めつつ、天候に恵まれた今回の長旅を振り返りながらランチを摂った。

  • ルアペフ山の尾根から眺めたナウルホエ山方面の景観。

    ルアペフ山の尾根から眺めたナウルホエ山方面の景観。

  • ナウルホエ山の朝焼け。<br /><br /> 3月 8日(日) 晴れ   ワイトモ洞窟とオークランド<br /><br /> とうとうこの旅行も最終日を迎えた。明日は帰国する日である。<br /> ナウルホエ山もルアペフ山も美しい朝焼けの中にその勇姿を見せてくれた。<br /><br /> 47号線から4→3→1号線と北上し、オークランドまで340kmの長丁場である。<br /> 妻の要望で、ワイトモ洞窟のツチボタルを鑑賞してオークランドに向かうことにした。<br /> 7時30分にファカパパを立ち、順調にドライブ、9時30分にはワイトモ洞窟に到着した。<br /> 鑑賞ツアーを申し込んだら11時30分からのツアーだと言う。2時間の待ち時間に躊躇したが、所定場所に待機した。<br /> しばらく待っていると、取り残された私達を見て気の毒に思ったのか、案内人が10時30分のツアーに参加させてくれた。ラッキー!<br /><br /> 45分間のツアーの大半は鍾乳洞の説明だった。<br /> やっと、ツチボタル鑑賞に小舟に乗って出発した。暗闇の洞窟の中を数分進むと星空の様な空間が現れた。<br /><br /> これがツチボタルか! 不思議な光景だった。ツチボタルはハエの幼虫の一種らしいが、青白い光を発して餌の虫を捕獲するとのことだった。<br /> その景観は正しくあのテカポの満天の星空を思い起こさせるものだった。<br /><br /> 途中のオトロハンガという小さな町のカフェで、トイレを兼ねてランチを摂る。ソーセージとコロッケを挟んだ安くて美味しいパンだった。<br /><br /> 道路は自動車専用のモーターウェイ(無料)となり、2時、オークランドに到着した。<br /> さすがに同国最大の都市である。青空のもとに高層ビル群が建ち並んでいた。<br /><br /> 町中に休火山の小山がいくつも存在している。その中で、市民の憩いの場となっている「マウントイーデン」と「ワントゥリー」を訪れることにした。<br /> 小高い丘が建物の上に見え、程なく到着した。実際に来てみると、案外大きな山体だった。<br /> かつては自動車で頂上まで行けたそうだが、ここはマオリの人々の大切な聖地のひとつで最近乗り入れを禁じたと言う。<br /> こんなところにも、マオリの人々の文化を大切にする国民感情を感じることが出来た。<br /><br /> 麓の駐車場に車を止め、山頂を目指そうとしたら、案の定、妻はいずれも車で待機するとのこと、トレッキングには相当懲りたのかも知れない。<br /> 仕方なく、1人でトレッキングを開始する。そうはいっても案外きつかった。マウントイーデンは4重くらの山体の複合火山だった。<br /> 頂上からは海を背景にオークランドの市街地が展開していた。<br /> 視点を変え、お目当てのイーデンパークを探す。程なく発見、感激である。<br /> ここはかの有名な「オールブラックス」の本拠地なのだ。<br /><br /> ワントゥリーの一帯は牧場となっていて、囲いの中には羊と牛が放牧されていた。<br /> 国全体に牧場は多く見られたが、まさか都会のど真ん中にまであるとは思わなかった。いかにも、ニュージーランドらしい光景だった。<br /> 頂上に、かつての一本の大木を象徴する記念碑が建てられていた。<br /><br /> レンタカー返還前にホテルに寄り、一休みの後無事返却した。<br /> 走行距離は1022km、南島と会わせて約3000kmとなった。<br /><br />これで、私達高齢夫婦の「The Lord of the Rings」ならぬ、『The  Road of the New Zealand』の完結となりました。<br />

    ナウルホエ山の朝焼け。

     3月 8日(日) 晴れ   ワイトモ洞窟とオークランド

     とうとうこの旅行も最終日を迎えた。明日は帰国する日である。
     ナウルホエ山もルアペフ山も美しい朝焼けの中にその勇姿を見せてくれた。

     47号線から4→3→1号線と北上し、オークランドまで340kmの長丁場である。
     妻の要望で、ワイトモ洞窟のツチボタルを鑑賞してオークランドに向かうことにした。
     7時30分にファカパパを立ち、順調にドライブ、9時30分にはワイトモ洞窟に到着した。
     鑑賞ツアーを申し込んだら11時30分からのツアーだと言う。2時間の待ち時間に躊躇したが、所定場所に待機した。
     しばらく待っていると、取り残された私達を見て気の毒に思ったのか、案内人が10時30分のツアーに参加させてくれた。ラッキー!

     45分間のツアーの大半は鍾乳洞の説明だった。
     やっと、ツチボタル鑑賞に小舟に乗って出発した。暗闇の洞窟の中を数分進むと星空の様な空間が現れた。

     これがツチボタルか! 不思議な光景だった。ツチボタルはハエの幼虫の一種らしいが、青白い光を発して餌の虫を捕獲するとのことだった。
     その景観は正しくあのテカポの満天の星空を思い起こさせるものだった。

     途中のオトロハンガという小さな町のカフェで、トイレを兼ねてランチを摂る。ソーセージとコロッケを挟んだ安くて美味しいパンだった。

     道路は自動車専用のモーターウェイ(無料)となり、2時、オークランドに到着した。
     さすがに同国最大の都市である。青空のもとに高層ビル群が建ち並んでいた。

     町中に休火山の小山がいくつも存在している。その中で、市民の憩いの場となっている「マウントイーデン」と「ワントゥリー」を訪れることにした。
     小高い丘が建物の上に見え、程なく到着した。実際に来てみると、案外大きな山体だった。
     かつては自動車で頂上まで行けたそうだが、ここはマオリの人々の大切な聖地のひとつで最近乗り入れを禁じたと言う。
     こんなところにも、マオリの人々の文化を大切にする国民感情を感じることが出来た。

     麓の駐車場に車を止め、山頂を目指そうとしたら、案の定、妻はいずれも車で待機するとのこと、トレッキングには相当懲りたのかも知れない。
     仕方なく、1人でトレッキングを開始する。そうはいっても案外きつかった。マウントイーデンは4重くらの山体の複合火山だった。
     頂上からは海を背景にオークランドの市街地が展開していた。
     視点を変え、お目当てのイーデンパークを探す。程なく発見、感激である。
     ここはかの有名な「オールブラックス」の本拠地なのだ。

     ワントゥリーの一帯は牧場となっていて、囲いの中には羊と牛が放牧されていた。
     国全体に牧場は多く見られたが、まさか都会のど真ん中にまであるとは思わなかった。いかにも、ニュージーランドらしい光景だった。
     頂上に、かつての一本の大木を象徴する記念碑が建てられていた。

     レンタカー返還前にホテルに寄り、一休みの後無事返却した。
     走行距離は1022km、南島と会わせて約3000kmとなった。

    これで、私達高齢夫婦の「The Lord of the Rings」ならぬ、『The Road of the New Zealand』の完結となりました。

  • マウントイーデンから眺めたオールブラックスの本拠地「イーデンパーク」。<br /><br />    3月 9日(月) 帰国日<br />    10日(火) 帰 宅<br /><br /> オークランド空港からブリスベーン経由で無事成田に帰国した。<br /> 新型コロナの拡大は旅先でチェックしていたものの、その拡大ぶりに無事入国できるか一抹の不安もあった。<br /><br /> 新型コロナの影響で、カンタス航空の機内はガラガラだった。<br /> A330型機は270人乗りの大型機だか、乗客は50人前後だった。<br /> ブリスベーンからは約9時間の飛行だったか、4列の座席に長々と体を休めての飛行だった。<br /> 成田空港も、宿泊した成田のホテルも、帰りのバスも全てガラガラ、新型コロナの拡大の凄まじさを感じた。<br /><br /> 帰国してほどなく、オーストラリア、ニュージーランドとも全ての外国人は入国禁止となった。振り返れば本当に危機一髪の旅行だった。<br /><br /> 今回の旅のまとめは以下とおりです。同様の旅を企画している皆様の参考になれば幸いです。<br /><br />  【出費】 夫婦2人3週間の旅にしては格安に出来ました。<br />       旅行期間中に円高になったのも(10円高)、幸いでした。<br /><br />  ① 航空チケット…280,319円(6フライト)<br />  ② 宿泊費   …184,550円(19泊分)<br />  ③ 交通費   … 75,210円(主にレンタカーとガソリン代)<br />  ④ 食 費   … 58,211円<br />  ⑤ 見学費   … 53,000円<br />  ⑥ その他   … 65,340円(保険料、電子渡航証明など)<br />         計…716,630円<br /><br />  【総歩数】 210,213歩 本当に良く歩いたと思います。<br /><br />  【反省点】 今後の海外旅行に活かせねばと思います。<br />       ① 共有冷蔵庫での品物の保管→盗難の恐れ有り。<br />       ② 忘れ物に注意→手元に戻すのに大変です。<br />       ③ 海外での携帯電話の使用方法→通じず、慌てました<br />         ④ 綿密な事前調査→特に道路状況。<br /><br />

    マウントイーデンから眺めたオールブラックスの本拠地「イーデンパーク」。

    3月 9日(月) 帰国日
        10日(火) 帰 宅

     オークランド空港からブリスベーン経由で無事成田に帰国した。
     新型コロナの拡大は旅先でチェックしていたものの、その拡大ぶりに無事入国できるか一抹の不安もあった。

     新型コロナの影響で、カンタス航空の機内はガラガラだった。
     A330型機は270人乗りの大型機だか、乗客は50人前後だった。
     ブリスベーンからは約9時間の飛行だったか、4列の座席に長々と体を休めての飛行だった。
     成田空港も、宿泊した成田のホテルも、帰りのバスも全てガラガラ、新型コロナの拡大の凄まじさを感じた。

     帰国してほどなく、オーストラリア、ニュージーランドとも全ての外国人は入国禁止となった。振り返れば本当に危機一髪の旅行だった。

     今回の旅のまとめは以下とおりです。同様の旅を企画している皆様の参考になれば幸いです。

      【出費】 夫婦2人3週間の旅にしては格安に出来ました。
           旅行期間中に円高になったのも(10円高)、幸いでした。

      ① 航空チケット…280,319円(6フライト)
      ② 宿泊費   …184,550円(19泊分)
      ③ 交通費   … 75,210円(主にレンタカーとガソリン代)
      ④ 食 費   … 58,211円
      ⑤ 見学費   … 53,000円
      ⑥ その他   … 65,340円(保険料、電子渡航証明など)
             計…716,630円

      【総歩数】 210,213歩 本当に良く歩いたと思います。

      【反省点】 今後の海外旅行に活かせねばと思います。
           ① 共有冷蔵庫での品物の保管→盗難の恐れ有り。
           ② 忘れ物に注意→手元に戻すのに大変です。
           ③ 海外での携帯電話の使用方法→通じず、慌てました
           ④ 綿密な事前調査→特に道路状況。

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