2020/04/05 - 2020/04/05
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watersportscancunさん
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皆さま、こんにちは。ウォータースポーツカンクンの店長吉田です。本来であれば、本日4月5日よりセマナ・サンタ(イースター)の祝日になっていますが、自宅待機するよう勧告されています。よって、とても静かなイースターになっています。
4月5日時点での感染状況
メキシコ
感染者2143名
疑惑 5209名
死亡94名
キンタナロー州
感染者 86名
疑惑 51名
死亡 4名/全てカンクン
内カンクン
感染者58名
プラヤデルカルメン15名
コスメル 5名
昨日から一気に感染者が300名増えて2000名を突破。ただし、疑惑が600名減ったので、確定者が増えたというだけとも。ただし、死者が毎日20名ずつ増えているのは心配の種ではあります。
シカレーグループが全施設及びホテル閉鎖を5月まで延期することを発表。
カンクンでは、いよいよ、自宅待機が厳しく取り締まられるようになりました。ホテルゾーンは実質用事のない人間は入ることが出来なくなっています。弊社岡が本日、ホテルゾーンに出掛けたところが、検問が厳しく、いたるところに警察が見張っており、早々に引き返して来たと報告がありました。ちなみに、そうした中で、ホリデーインが売りに出されている事も判明。コロナの影響で早くもこうして破たんをしてしまう事例が出てきています。写真載せます。
私も本日、買い出しに出掛けましたが、セマナサンタの日曜日と言う事もあるのか、人が全然いない。。。カンクンの町中、まさにゴーストタウン状態に驚くとともに、早々に家に引き上げました。これも写真をあげます。
そして、明日4月6日よりカンクンの自治体と政府による食料配布が始まります。まずは本当に必要とされている貧困エリアからスタートし、2週間かけて配布されるとのことです。政府機関を介在せず一般倉庫ではなく、軍部の貯蔵基地にて保管されるため、襲撃は不可能であること、更に軍部と国家警察の管轄の下、厳重な警護の元に配布が行われるので、取り付け騒ぎ等は出来ないようトラックにも一切近づけないとのことです。必ず必要な人の元には届くので秩序ある行動をするようにとのアナウンスが出ています。
それにしても、一般倉庫だと襲撃される恐れがあるので、軍の貯蔵庫に保管するというアナウンスが、メキシコのリアルを表しています(笑) まずはカンクンの全人口の25%に当たる25万世帯に配布がされるとの事です。
そして、本日4月5日の18:00より36時間、外出を控える呼びかけが市民団体より出されています。法的な拘束力はないですが、市民運動的な一環としてコロナ抑え込みへの一致団結を呼びかけるものです。
お隣ユカタン州では、カンクンより厳しい外出禁止令に沸騰した市民が早くもあちらこちらで暴走を始めています(笑)本日はニュースでこんなのやってました。出てはいけないと言われる海にジェットスキーで出かけて暴走し、警察のヘリとチェイスする映像(笑) 気持ちは分からないでもない?!が、それにしても、ヘリでチェイスとは予算たっぷりあるユカタン州の豊かさが垣間見えます(苦笑)
https://youtu.be/kTzSOLtJQRQ
https://twitter.com/clauessier/status/1246502470760759301
コロナのピークアウトはこの二週間がヤマであると保健相から発表。なんか、どこかで聞いたことがあるフレーズに苦笑い、、、永遠の二週間にならないように切に願うばかりですが、この二週間の増加率次第でフェーズ3宣言を出すか、終息に向かうかのターニングポイントになるので、全国民に向け自宅待機を再度強く促す勧告が出されました。
というわけで、暇を持て余して、いろいろと考える時間だけはあるので、本日は、ふと、思いついたことについて、書いてみたいと思います。。。
それでは、店長日記行ってみよう!
今日はちょっと哲学してみるぞ(笑)
イギリス人は歩きながら考え、フランス人は考えた後で走り出し、スペイン人は走ってしまった後で考える。。。どこかで聞いた話をふと、思い出した。
翻ってメキシコを考えると、さしずめ、スペインの植民地支配の時代よりメスチソ化が進んだメキシコは、先住民の血とスペインの血を半分ずつ受け継いでいる性向を秘めている。一度走り始めると、行動の意味や言動をあまり深く考えることなく暴走し、すべてが終わった後にいろいろ考えはじめる性格と、抑圧された歴史の中で守り抜いた独自のDNAが、時として感情豊かで繊細な、情熱の中に秘める繊細な詩や絵画を生み出すことが混在する民族である。
これはさしずめ、一見思慮深いと考えがちな我々日本民族も同じで、外来の思想や思考法をやみ雲に受け入れながら、その解釈が学問として生活の中に溶け込み、実践される事なく宙に浮いてしまい、結果身につかず、理論を感情的に理解をする日本の文化とも重なる。
逆説的にみると、思想が観念的なものになるという事は、そこに理屈や思考的なベースというものがない付け焼刃の知識にしかならず、その上辺の知識をこねくり回し、精神性と方向が一になった時、暴走をするということだ。。。日本の二次大戦の暴走は、明治維新後の短期間に外来の思想をやみ雲に受け入れ咀嚼することなく表面的に理解をして実践という以前に精神性に結び付けた結果であると言われるのもそこに原因の一端がある。
とどのつまり、日本人は多分にスペイン的なところがあるという事であり、また、メキシコ人の中に何故か日本人的な部分を見ることが出来るのもその所為なのかもしれない。
メキシコは文化の受容という意味では強制された歴史がある。独自の文化を否定され、押し付けのスペインの文化を植民地政策の下で500年にわたり強制された。文化の受容という話をすると、受け入れる対象の力に押されてそのままの形で取り込んでしまうと、自主性を失うことになってしまう。
問題は文化の受容というものは自主性を失わずに自らの歴史や文化の中で整理をし、咀嚼、消化し、新しいエネルギーに変えることによってのみ進展の道が開けるのであって、自主性を持たない単なる押し付けの文化の受容からは、模倣は出来ても、創造は生まれないと言う事だ。
主体性とは、自らの信念の内に存在する。信念とは自らを信じる行為でもあり、その為に不断の検証と実践の積み重ねを必要とする(それが本来の生きた歴史の重みとなり、民族の財産ともなるイデオロギーに昇華する)
しかし、こうした努力もなく、表面的な事象と理論にのみ捕らわれて、大雑把な解釈のみの理解によって結論を導き出し、実際には成り行き任せに流されているにも関わらず、それを現実直視という詭弁で乗り切ろうとするやり方では、生きた歴史の研鑽も財産となる知識も何も得られない。知識が空回りをするだけで前進をしない。。。
日本の歴史に当てはめれば、そうして、感情的に突入していったのが、日本における二次大戦であり、メキシコにおけるメキシコ革命のように思える。つまり、我々日本人もメキシコ人も、考え方が現実的ではなく、より観念的な面に左右されているということだ。今回のコロナ禍での対応を見ても良く分かる。
大学卒業後、仕事の関係でイギリスによく出張をした。そこで出会うイギリス人の考え方というのは、ディベートというものが何のためにあるのかを強く感じさせられるものだった。我々日本人はディベートというと討論と翻訳し、相手を議論で打ち負かす、、、という勝ち負けの色合いが強い性向を持つように思うけれど、イギリス人のいうそれは、お互いに解決点を見出すための話し合い的な意味合いが強く、お互いにいろいろと主張を出し合いながらも妥協点を見出そうとする形をとった。当たり前だが、熱く議論をするという事はなく、静かに穏やかに話をするというものだった。そして何故、議長というものが、存在するのかと言えば、その結論をまとめる為に存在しているということも知った。決して勝ち負けの判定を下す審判ではないと言う事だ。それはやはり、彼らが100年単位で歴史をとらえ、その1000年の歴史の中で積み上げた議論の合理的な積み重ねという歴史がそうさせている事をしった。今更、過去に議論し尽くされている合理的な結論について動かしようのない答えが存在しているという自信の表れであり、そこに信念の本質が存在していた。
しかし、メキシコ人も日本人も、そういう部分は何かあるとどこまでも観念的だ。観念的といっても、自ら生み出した論理的に構成される観念に従うという種のものではなく、例えば、根性論に従う「男なら血の汗流せ」的な漠然とした単なる気分のような意味だ。ほとんど概念のない、単なる言葉でしかない。だから、熱くなる。。。
歴史的な裏付けもなく、外部から無条件に無秩序に雑多に持ち込まれた思想や観念論が、広く検証される事もないまま、トップダウン形式で大学や学者の難しい学問として、その理解と解釈に力がそそがれる。結果、一般民衆までその意味やあり方について浸透することがなく、言葉は暗記教育の中で頭の中でのみ理解するだけにとどまり、日本人にとっての観念とは、言ってみれば単なる希望の表明という程度の意味合いしか持たなくなってしまった。
これでは、現実からは浮いた言葉になってしまうのは当然のことだ。
近代的な学問や思想について、メキシコでも強く感じるのだけれど、来るもの拒まずで、自国に見合う形に加工も、手も加えられず、それぞれが層をなして相まみえる事もなく並行して存在してしまっているのでは、それは、単なる外来思想の博物館にしかならない。つまり、こうなると、自分の趣向に合う思想を、自らの思想として自由に取り入れることになってしまうので、各個の考えに分裂を生むことになってしまう。つまり、この流れで行くと共感が生まれないと言う事になる。
そして、自分の考えがないという事にもなり、すると既存の思想を鵜呑みにすることで心のよりどころとするようになる。これでは、学問も思想も哲学も、単なる宗教的信条になってしまう。こうした流れが如何に危険かは分かると思う。
もちろん、この気分的な観念が、日本独特の詫び寂びの美を生み出している事は否定しない。日本の美しい精神性の高い文化というものは、こうした面に大きく影響を受けている。しかしながら、社会経済における実態経済にまで、この夢や気分を持ち込み混在し、最後は計算抜きになるというのでは本末転倒であるし、結果的に日本の政治などがいつまでも混迷し続けている理由のようにも思えてくる。。
メキシコ人も同様に、こうした面で文化的にも強制された歴史の中で培われた気分に左右される観念的な文化的土壌が、美しい韻を踏むオクタビオ・パスの詩のような精神性の高い芸術を生み出した半面、メキシコ革命のように、やむにやまれぬ事情があったとしても、結果的には計算抜きの一面を大きく孕んでいたことは間違いないわけで、これは、日本における太平洋戦争も同じで、いろいろな理由が現在では研究しつくされているにしろ、無謀な戦争に突入したのは、感情的な計算抜きの一面が最後にはあったことと同じだろう。
さて、そういう意味でそんなメキシコの中で暮らしていると性向が似ている文化の中で、日本における明治維新から太平洋戦争への流れが、メキシコにおける独立闘争から革命に至る歴史と同じであることにふと気が付いたのだった(笑)
今回のコロナ禍でのメキシコの社会情勢と日本のそれと、実によく似ていると感じるのはその所為だ。日本では強い自制によって襲撃などは起こらないが、それはメキシコとは社会構成が違っているという意外に大きな理由はない。日本人も一歩立場が異なれば、恐らくスーパーを襲撃するようになる。
その精神構成は、先にも書いた計算抜きの感情論と同じだ。
日本では、ルールを守らなければならないというルールに強く縛られている。だからこそ、そのルールを少しでも破ろうものなら社会的にも私刑で抹殺される。自宅や氏名を調べ上げられてネットにさらされ、挙句自宅に脅迫電話までかかるのが日本の社会だ。その背景には、そのような社会の秩序を乱す行為を犯す国民は許さないという多分に感情的な計算抜きの発想がある。そして、それが社会正義だと勘違いすれば、メキシコで義賊的に商店を襲撃する心理となんら変わらない事に気がつこう。
今一度、冷静に自らの行動を見直してみよう。そして、一つ一つの行動に意味があり、その行動がどのような結果につながるのか、しっかりと考えて行動をしてみよう。皆が我慢して外出を控えているのだから、自分も我慢しなければならないという押し付けられた感情論ではなく、何故自宅待機をしているのか、そこにはどういう意味があり、結果にどのような違いが生まれるのか。しっかりと冷静に考えてみよう。自主性のある思考というものは、それが例え荒唐無稽に思える行為でも(例えば、ボクがここの所毎日実践しているグランディングのように)、必ず、模倣ではない本物の創造的な未来が待っている。
そして、その積み重ねこそが、自らに自信を植え付け信念ある行動となって表れてくることを学んでみたい。
コロナ終息までどれだけの時間がかかるか分かりませんが、この運命の二週間をどうか無事乗り切り、フェーズ3に至らず終息をしていくことを、その為に私もしっかりと取り組んでいきたいと思います。
皆様の素敵な一日を心より祈って。。。
店長吉田
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キンタナロー州は感染86名
疑惑51名
死亡2名増えて合計4名
内、カンクンは 感染58名
コスメル 5名
プラヤデルカルメン 15名
着実に増え続けています。。。ここから二週間がヤマとの事で、外出自粛要請が出されています。 -
いつもは、全く停めるスペースがないラスアメリカスモールの第一駐車場。こんなに車が停まっていないのを見るのは初めての事でびっくり。。。
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メインのボナンパック通もこんな状態。。。いつもは渋滞する通りです。
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同じくボナンパック通り。。。こんなに車が走ってないメインストリートを体験するのも初!
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あまりに車が走っていないので、怖くなって早々に家に引き返しました。ちなみに、民間団体より本日より36時間は家から出ないようにチャレンジしてみようという呼びかけがありました。
明日以降は更に人通りがなくなるかもしれません。。。ってか、これでも十分いないのですが。。。
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