ロンドンが飛び遠刈田温泉になった(´；ω；`)けど、元気出たな

2020/03/16 - 2020/03/19

4月の上旬にロンドン旅行を計画していましたが、武漢ウイルス騒ぎで雲行きが怪しくなった2月半ばに「やめときなはれ」とロンドン在住の人に言われ、キャンセル。無念ではあったけれど、それほどの損失もなく、気持ちを切り替えました。

こうなったら、日ごろの疲れを取らないとね!(^^)!
有給消化の関係で、3月16日から3日間、温泉三昧し、どこにも行かず、湯籠りを決めました。
場所は人が少ない温泉宿がいい。それも、露天風呂付き客室に限る。北海道出身の私は源泉かけ流しでないと認められないので、これもポイントとなりました。
疲れをとる、デトックスが主目的なので、夜のごちそうも不要で、なるべくリーズナブルに。

で、条件が見事合致したのが宮城県の遠刈田温泉「星灯りの宿　まほろば」でした。

エリア 宮城蔵王・遠刈田温泉(宮城)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JALグループ 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

さて、この日は伊丹から仙台へ空でひとっ飛び。
なんと突然真冬に戻る、クソ寒い日なのであった。
温泉にはもってこいかな。

仙台空港 空港

キレイな空港です。
目指すは仙南、遠刈田温泉（とおがったおんせん）です。

ここから遠刈田温泉行バスも出ているらしいが、時間が限られている。

ずんだ茶寮。仙台では大きな駅とかどこにでもある感じ。

ずんだ茶寮 仙台空港店 グルメ・レストラン

つい買ってしまう。
今晩たべようかな。

仙台駅まで電車ででて、駅前から1時間に1本ほどでている高速バスに乗り継ぐ。

仙台駅には25分ほどで到着。
このステンドグラスは、仙台駅の待ち合わせによく使うそうです。
以前は伊達政宗公の銅像があったのだとか。今は青葉城址にあります。

仙台駅 (JR) 駅

観光案内所でバス乗り場の場所を聞く。
おぉ、羽生君です。

政宗公。

2階に出ると、移動しやすいので、仙台駅は、2階に向かうのがベターかと。

遠刈田温泉のチェックインは5時にして、この日は魚介のランチを食し、そのあと映画を見ようと思います。
ネットで調べてこの横にあるお店へ。

仙台朝市アメ横市場 市場・商店街

隣が市場。この地下ですわ。

東家。

じゃーん。
1400円のおみくじ丼。
日によって内容変わりますが、ネタは朝仕入れているとのことで、この日は白魚が乗っています。
味噌汁はぬるかったが…刺身は生（当たり前？）で美味しかったです。

東家 グルメ・レストラン

そして、映画館へ。Fukushima50を東北で見て、お金を落としたいから。
門田隆将のノンフィクションの映画化です。
言わずと知れた、東日本大震災での福島原発で命を賭して戦った英雄たちの話です。

原作を読んでいまして。それでも、最初から泣いてしまいました。

こんな時期でなければ、客が多いはずですが、ガラガラ。日本人には見てほしいですね。

TOHOシネマズ 仙台 名所・史跡

映画館はPARCOの上にあって、ここから仙台駅を眺める。

( ´Д｀)=3 ﾌｩ
いい映画でした。音楽も素晴らしかったなぁ。
日本人て、凄いなぁ。

高速バスで遠刈田温泉へ向け、南へ。
1250円。1時間ちょっとで行けます。

途中みぞれ？雹が降る！
寒いんだ。

到着。
籠ることを考えて、「木村商店」という酒屋に寄りました。

蔵王という銘柄が地元のお酒として有名で、なかでもこの時期だけの生酒純米酒を。
これが微発泡で飲みやすくて。
地酒はいいねぇ。

それと、金華さばで有名な缶詰もあったので、興奮していろいろ買いました。
どれも美味しいってあったから。

お土産なんかもそろうお店なので、結構ここでお買い上げ。

木村商店 グルメ・レストラン

宿に向かいます。
バス停から15分ほどかかります。
橋にはこけしが。

実は、遠刈田温泉はこけし民芸で有名。遠刈田は伝統こけしの二大発祥地の歴史を誇ります。
特徴のひとつは、三日月形の目、だそうで。

星灯りの宿　まほろば。

スタッフさんが出迎えてくれた。
(^^)/　いらっしゃいませ！
(^^♪　いやぁ～～、とおがったわ。にゃはは。

とりあえず、言わないとね。

星灯りの宿　まほろば 宿・ホテル

実は、遠刈田温泉全体は閑散としていたのだけど、ここの系列だけは人がいる！
賑わっている！
その理由は、絶対コレですよ。
源泉かけ流し、露天風呂付き客室ヾ(o´∀｀o)ﾉﾜｧｰｨ♪

床暖房なので、ぬくぬく。
いつでも好きなときに温泉に入れるって、凄いなぁ。

遠刈田温泉を代表する白濁したお湯は、この部屋の向かい側の部屋だそう。大浴場まほろばの湯にも入れますが、コロナ騒ぎで、湯を共有できない私。。

私の部屋は透明の湯。
このお湯ね、入っている最中はじんじんする程度ですが、風呂から上がると汗がブワァでした。
これ以上の贅沢があっただろうか？
私だけのために、お湯がこんこんと注がれ、流れていくのです。

ツバキを愛でながら温泉。
贅沢ですね。
本当に、何もしない、風呂に入って、昼寝。食って、風呂に入り、また昼寝。
それなのに、夜も寝る。

疲れる年ごろなんですが、
温泉のいいところは、芯の奥に潜む疲れを表に出してくれること。
だるくて眠くなるので昼寝をして、薄皮をむくように疲れを取っていくのです。

お部屋にはかまぼこも。
晩酌にいいね。

チーズ入り。

さて、夜ご飯は軽くひとり焼肉へ。
宿の隣に炭火焼肉まほろばがあり、ビールを飲みながら

仙台だから、タン塩でしょ。
ニュージーランド産って。

なんで名物かというと、昔は舌なんて、捨てていたのだとか。
それを食べるようにした。東京でもすでにやっていたらしいが、流行ったんですな。

美味しいタン塩。
そして、まほろばホルモン。
オリジナルの味噌ダレが美味しい。

食べきれないので、焼いて部屋に持ち帰った。

夜は長い。
ずんだ餅を食べつつ、蔵王の日本酒。

こうして夕方から３回も風呂に入る私。
入りすぎはダメなんですってね。
2～3回にしとけと。

なんででしょう。
理由はあとでわかりました。
目が冴えて眠れなくなるとか、爪が割れる、肌が脱脂されてしまう、などでしょうか。
でも、私は1日4回は入ってました。

翌朝、向かいにあるくぬぎ庵で朝食。

わぁ。すごい品数。これにジュージュー焼くキノコ＆ベーコンもあって。
野菜、粕漬の魚、漬物、煮物、なんでも美味しかった。
白飯もうまかった。

1泊朝食付きで14000円。すごくない？
オープンからこの値段なんだとか。

朝風呂、朝食、風呂（　＾ω＾）・・・ずんだ餅昼食
昼寝…やっとダルさが取れてきたのでお散歩へ。

全然誰ともすれ違わない。

地面に這う笹。
これが北国の特徴なのではないかしら。
北海道も野っぱらはこんな笹がからまっている。

開拓のとき、大変だったのですよね。笹が根を張り巡らせて。開墾するのに、苦労したそうです。

松川という川。

こけしがいます。

遠刈田温泉にドイツ料理とビールの店がありましたので、おなかすいていないけど、ビール飲みに行ってみましょう。

森のソーセージレストラン ベルツ グルメ・レストラン

エッティンガー、ヴァイツェンビール。
生ビールでした。

ぶらぶら歩いて、宿に戻ろう。

向かいのまほろばの湯の売店には、チーズケーキも売っています。
チーズ好きな私は買う。

晩御飯？

酒飲む、風呂入る、寝る。。

まほろばの湯 温泉

翌朝。
わぉ。

湯豆腐付き。

ネコちゃんがいます。
私は猫アレルギーだから触らなかったけど。

キミたちはいいもの食いすぎて太っているのかな。。

私、寝る、風呂入る…

さすがに、1日１回くらい散歩しないとね。

水仙だ。

まずは昼ご飯。
宿の系列のピザ屋さんに来ました。

赤い三角屋根、というお店。
店内素敵です。

ジェノヴァピザ、平日1000円！
安いわぁ。

しかも、生地が美味しい。シーフードがぷりっぷり。
これは満足。宿の領収書を見せると100円引きでした。

ここはお客さんがちゃんと入っていました。
頑張っている系列なんでしょうね。

春の花。

お腹いっぱいなので、歩かないと。
途中川沿いにサイクリングロードがあったので、どこに行くのかわからないまま歩くことに。

松川沿いです。
松川は一級河川なんだそうです。
水源地帯は蔵王火山。1万年前に大爆発を起こし、「お釜」などができた。
石がこの地帯にゴロゴロあって。

私の部屋の湯舟も岩です。なんか溶岩でできた感じの岩。

それは爆発による火山礫がこんなところまで飛んできたか、川で流されてきたのかというところ。

更地ですが、岩だらけでしょ。

ほら。この岩、溶岩でできたんちゃうか、という感じ。

風呂、昼寝、晩酌、風呂

朝。
鮭の粕漬。うまいねぇ。

毎日食べすぎ。

名残惜しく風呂に入って、発つ用意をする。
あっという間に3日経っちゃった。

何もしないで、温泉で湯籠り。
3日じゃ足りなかった。
湯治って、１週間くらいすると違うといいますから。

バス乗り場に向かう。
ここは松川。この先は蔵王のお山ですね。

とその前に再び木村商店へ。

お！伊達政宗様？　いや、伊達男まさおくん。
お買い上げ。

バス停にはベンチと遠刈田温泉の歴史が掲示されていました。
六文銭の旗印。。真田幸村ゆかりの郷って？？
(。´・ω・)ん?

そうだ、真田幸村の娘、阿梅（おうめ）は伊達政宗の家臣片倉家に嫁いだのだった。
で、幸村と政宗は幸村の息子の大八を育て、時期を見て真田の姓を伝えることを約束をしていた。大八は片倉家を名乗ったりしながら真田家再興の時期を待っていたのだが、この蔵王町のあたりなんですって。

昔の松川のたもと

意外な歴史だなぁ。

さぁ、バスに乗って、この日は青葉城へ行こう。

と、その前に、仙台にいる元同僚と落ち合うことに。10年ぶりの再会。
なんと、指定されたのは再び東家さん。。

中落丼を食べる。

天野川：青葉城に行って、伊達政宗公の銅像を拝んでくる！
元同僚：城址。ジョ・ウ・シ。
天野川：え？城あと？
元同僚：うん。城はもうないんだよ。

仙台駅でるーぷる仙台という観光バスに乗って、青葉城へ。
城は山城なので、これで行くほうが無難。

鳥居をくぐって、城址へ。

まっさら。。更地。本当に跡地なんだね。

仙台城跡 名所・史跡

おぉ！

伊達政宗灰塚 名所・史跡

伊達政宗公の騎馬像だ。

独眼竜政宗のファンだったから。原作の『独眼竜政宗』（作：山岡荘八）はまだ手を付けられていないけど、山岡荘八の大ファンとしては、近々読みたいものです。

そういえば、Fukushima50も、大河ドラマの「独眼竜政宗」も渡辺謙が演じている。

初めての仙台だけど、いいときに来れてよかった。

ちょうど卒業式の日だったようで、街中にははかま姿の子らが美しく着飾っていました。城にも来ていました。

自粛してなくて、よかったな。伝統は続けてほしい。

青葉城資料展示館が気になる。
700円かかるけど、VRで当時の城の様子が見れるというのだから。
若い子も入っていくし、やっぱり見よう。

青葉城資料展示館 美術館・博物館

伊達政宗画像。
右目はあるけど、たしかに殿の指示通りに右目を描いたのだと思う。

昔の城の風景。
VRは、見てよかった。
青葉城は典型的な山城で、難攻不落の要素をしっかり満たした自然の要塞であったこともわかりました。
VRなので、俯瞰的に地理を確認できるところや、当時の城の様子も確認できてよいですね。
こののち、電車に乗るために坂をくだるのですが、こんなところまで脚で登るのはしんどいですね。

政宗の一生は、大河ドラマと、小説『徳川家康』（作：山岡荘八）の中でも割と出てくるので、VRもふむふむとよくわかりました。

この青葉城は戦争で焼け落ちてみることは叶わないけど、当時は随一の技師や棟梁を招聘し、素晴らしい普請の建物に絢爛な襖絵であったようです。
天守は家康の目を気にして作らなかったとのこと。反逆を疑われるので。

さてと、いい時間になったので帰る。

麓に地下鉄駅があるので、そこまで下りることにします。
途中、支倉常長の像がありました。

彼は遣欧使節団で、日本製の船に乗って、はるばるスペイン王国（スペイン帝国）国王のフェリペ3世やローマ教皇パウロ5世に謁見しているんですよね。
これはすごいこと。

この土塀は当時の姿で残る唯一のもの。

仙台空港に着き、夕方なので、食べ物屋をうろうろ。
すると、アツアツの笹かまを食べられるところを発見。

特別価格200円。
これを食べて、思わず「うめぇ！」と叫んでしまいました。
味の濃いタラのうまみが凄くて。ぷりっぷり。

橋本蒲鉾 (仙台空港店) 専門店

思わずご購入(^▽^)/

今回の旅の目的の第2は、東北にお金を落とすこと。
日本人として、当然ではないか。
Fukushima50を見て、さらにそう思います。

遠刈田温泉も、また行きたいです。
春から、また頑張ろう。