2020/02/06 - 2020/02/10
72位(同エリア1972件中)
Kちゃんさん
「プチ」が続きます。
1月末に続き2月も所用による旅がありました。 訪れたフィリピンマニラでの用が終わったあと、丁度日本では飛び石連休なので1日のマニラ観光を追加しました。 「所用」の部分は抜きにして「観光部分」の紹介です。 これまでビジネス用件で何度かのマニラ渡航をしていますが、いずれも取引先とホテルとの往復のみで、いわゆる観光の経験は無し。 今回初めてマニラ市街でどこか見てみようかと思っても、意外とマニラ市内には「観光スポット」と呼ばれるものが少ないことに気がつきました。 1日しか在りませんので重点的にと選んだスポットはフィリピン唯一の世界遺産登録であるサン・アグスティン教会とサン・ティアゴ要塞の2カ所。 「たった2カ所」と思いながら出掛けましたがどちらも興味深くゆっくり堪能できました。成田からマニラへの飛行機のなかは、これまで何度も訪れた台湾や香港への飛行機のなかの雰囲気と異なり、「オッサン比率」の高いこと(私も含め)、しかもどう見てもビジネス渡航にも思えない様子です。 台湾便に多い夫婦、家族連れ、女性同士、といった組み合わせは少数部類です。 また猛威を振るうコロナウイルス肺炎の影響で機内乗務員さんは皆マスク姿。 マニラ市街でこそマスク姿は少ないもののホテル入り口ではいつもの厳重なセキュリティーチェックとともに「検温」も実施されるなどものものしい体制です。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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何処の都市でも着陸前の機内から見える風景は、ある意味でその国を表しているともいえます。 マニラへの着陸も平べったく見える街と赤い屋根、またよく見ると乱雑な様子など、フィリピンを良く表しているのではないでしょうか。
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到着して、渋滞する高速路を走り着いたのはマカティにあるホテル。 窓の外、特にマカティーでもこの海外企業のオフィスが集まる一角だけはマニラ首都圏でも特別な地域と言え、高層ビルと高級ホテルが建ち並んでいます。
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夕食を兼ねた打ち合わせまでの一時を、早速フィリピンビールで過ごします。
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夕食に出掛けたホテルでも中国発のコロナウイルス肺炎処置として、来場者には体温検査が課せられます。 マニラ市街ではマスク姿の通行人はまず見かけませんが、こういうところはやけに慎重ですね。
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街で見かけるジープニー。 もとは米軍払い下げの本物ジープを改造した乗合バスですが、今は中古のトラックシャーシをベースに専門(と言っても手作り)業者がジープに似せて造っているようです。 運転席横でさえ窓のない吹きさらしのベンチシートで乗客は肩を寄せ合ってギュウギュウ詰め。
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こちらは自転車タクシー。 自転車の横につけた補助車に乗せます。
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こちらは立派なタクシー。 バスでもタクシーでもエアコン付きは料金が高くなります。 今回の滞在中、移動は全て取引先の車か取引先手配のハイヤーを使いましたが、取引先担当者曰く「タクシーでも危ないので使ってはいけません」と念を押されました。 空港からタクシーに乗って、途中どこか解らないところへ連れて行かれいって多額のお金を要求され、払わないとそこで降ろされてしまうような雲助が今も横行しているようです。
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マニラ市中での車内からですが、こんなところばかりですから雲助タクシーの話もうなずけます。
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こういう高層ビルの建築が進む足下でも、
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このような風景はあたりまえ。
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ただ、活気はありますね。
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市中を流れるパシーグ川には上流からおびただしい植物が流されてきます。
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ただおびただしい量のゴミも一緒に浮遊していて・・
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連れて行ってもらったゴルフ練習場の風景、ボールの回収は檻を背負った係の人力作業。
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ボールをセットするのも人力、1球1球セットしてくれますが・・
チップは¥200程。 取引先のマニラ近郊(それでも車で1時間半)の工場では勤務する作業者の日給は¥1000程度とか。 -
反面、市内のショッピングセンターでは飲食店やブランド店が軒を連ねています。
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それぞれのお値段は日本と大差ないかものによっては高価。 富裕層と一般市民の乖離は日本では想像出来ないくらいに大きいものです。
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と、1日滞在を延ばしてプチ観光です。 「マニラ」で観光って、思いつくようなスポットはあるでしょうか? 勉強不足なのは承知でハイヤーの運転手さんに任せてしまいました。 まずは歴史地区のイントラムロスへ。 一部には400年ほど前の石畳道も残されていて・・
イントラムロスとは城壁の街の意味でスペイン人が植民地化した際に建造した城壁の内部に造った都市を意味します。 -
古い建造物の中はそれぞれに飲食店などに改装されているようです。
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フィリピンで唯一の世界遺産登録されている サン・アグスチャン教会。 正面が教会、右の建物がかって修道院としていた建物で現在は博物館となっています。
第二次世界大戦の際、アメリカ軍との市街戦の舞台となってしまったこの地区では多くの建物が破壊され、残っているものは僅か。 -
入り口は博物館から。 庭園を囲む回廊を進みます。
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格子戸の一つ一つは貝殻がはめ込まれています。
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聖堂へ入ります。 フィリピンはその歴史でスペインに統治されるなどのなか、カトリックが広く布教され、今も多くの国民はカトリック信者だと聞きます。 当時のバロック様式建築が綺麗に保たれています。
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「ミイラ」ではありませんが下の横になっているキリスト像は珍しいですね。
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ステンドグラス
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著名な画家の作ではありませんが「最後の晩餐」が描かれています。
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その「最後の晩餐」の前に備えられた12個のパン。
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中庭へ出てみます。
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この中央に噴水を配したレイアウトは良く見ますね。
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博物館には往年の教会備品も多く所蔵されています。
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聖堂後部2階へ上がることが出来ます。 上から見ると一層荘厳な造りですね。
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後部の2階は聖歌隊と演奏のスペース。 立派なパイプオルガンです。
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2階回廊から見下ろす庭園
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同じ歴史地区にあるサン・ティアゴ要塞へ。 要塞ですからFORTなんでしょうけれど、ハイヤーの運転手は盛んにPRISONと言います。 その訳は後で解りました。
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ゲートで入場料を払うと、そこは綺麗な公園になっています。 ただ、この綺麗な公園も、16世紀のスペインによる占領、アメリカによる統治、フィリピン革命、また第二次大戦中の日本軍の占拠、とフィリピンの歴史のなかで全て舞台となってきた場所なのですね。
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入って直ぐの左手、要塞の城壁が見えます。 元は16世紀にスペインが進行してきて、この辺りの要塞と城壁を築き自分たちの陣地としたのが始まり。 その後独立の戦乱や第二次世界大戦中の日本軍が司令部とした際に造られたり改装したり、と様々な年代のものが混在します。
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大砲そのものは本物ですが、当時からこのように置かれていたかは「?」です
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城壁の上の通路
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城壁の周囲はゴルフ場になっていました
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城壁沿いにあるグリーンとバンカー
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この部分はだいぶ古い感じですね
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大砲のところから外を見ると・・
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その城壁に埋め込まれるように教会
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教会の内部です。
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こちらは第二次大戦後に米軍が接収して事務所としていた建物。 いまは朽ち果てているが窓枠などは16世紀のものではなく米軍時代のものでしょう
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米国が植民地化していたフィリピンを再び独立させ大統領に就いたElpidio Quirinoが監禁されていたとされる建物。
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当時のものか大戦中のものか解りませんが 建物には無数の弾痕と思われる跡が。
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その建物のなかは近代建築デザインの発表の場として使われていました。 鉄骨は当時のものでなく保存のための補強でしょう。
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要塞の入り口ゲート
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中に入ります。
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このゲートは大戦中の砲撃で損傷しているとか。
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2重に城壁が巡らされた構造
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至る所に地下牢が設けられています。 この地下牢はスペイン軍要塞当時に造られたものか大戦中に造られたものかはわかりませんが多くのフィリピン人がここで犠牲になったと・・
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川沿いの地下牢野天井は無く吹きさらしでした。
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川沿いへ抜けるトンネル
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ホセ・リサールの像
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川沿いの城壁
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ホセ・リサールはこのように投獄されていた場所から処刑の地へ向かった?
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大戦中に犠牲になった方を悼む十字架
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日本軍による虐殺の慰霊碑
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城壁の上の通路
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川沿いの城壁から
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階段。 日本の古い城にある石垣の階段のように1段づつは狭く急な階段。
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城壁の弾痕は先頭の激しさか?
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川沿いの見張り詰め所?
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敷地内にあるホセ・リサール博物館
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館内はホセ・リサールに関わる展示
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ホセ・リサールはスペイン統治からフィリピンを独立に導く英雄だが、早々に嫌疑を掛けられ銃殺されてしまう。
リサールは若き日に来日したこともあり、その時に知り合った日本女性の画や思い出の画も掲げられている。
その日本女性の墓には今でもフィリピン大使館のひとが命日に花を手向けているとか。 -
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公園からの帰路、噴水発見です。
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翌日の朝便で帰国。 マニラ空港のJALが使う第一ターミナルはリニューアルなったとはいえ古く狭い建物。 おまけにセキュリティーチェックがターミナルに入るところから搭乗まで計3回と厳重。(検査そのものは緩く中国のよう)
免税品店も少なく「空港でお買い物」と思っていたら適しません。 -
JALのラウンジも狭く設備はイマイチ、というよりショボイ。
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ビールはサン・ミゲールとキリン
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カップ麺
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一応のリキュールやワインはありますので台湾桃園や松山よりはまし。
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カボチャスープとカレー
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で、搭乗前にこんなお食事
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搭乗ゲート、このロープの中に入るのに最後のセキュリティー検査
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機内はほぼ満席です。
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乗務員はマスク姿で対応
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3時間ほどの飛行で成田到着。 いつもは一杯のゲートにも航空機は少なめなのは多くの中国便がキャンセルになっているから?
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イミグレーションを終え荷物引き取りのターンテーブルに降りてきても人はまばらでした。
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到着案内をみると、極一部の上海便などのほかは中国各地からの表示がありません。 空いているわけです。
なお、フィリピン政府はこの日から「台湾」もコロナ肺炎防止の入国制限に加えました。 台湾で多くの感染者が発生しているわけでなく、「台湾も中国の一部」と中国政府にシッポを振った事による処置。 この処置が数日早く実施されてしまっていたら今回の旅行には出掛けられなかった事になります。
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