台南の浪漫を感じ、高雄へ戻る

2020/01/03 - 2020/01/03

台湾周遊6日目の朝、すっかり台湾の空気に馴れてしまいました。この日は昼過ぎまで台南市内を回って歩く事にしたので、重い荷物を何とかしたいものです。　ホテルの受付にチェックアウト後も荷物を預かってもらえるか聞いたらOKとの事。　バックパッカースタイルの旅だと重い荷物の有り無しで疲れが全然違うんですよ（汗　　
台南は2004年の8月に来て観光の途中で熱中症になった苦い思い出がありますが、今回は暑くも寒くもない天気なのでじっくりと見て回る事にします。

エリア 台南(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの朝食はあえて野菜を多く食べるようにしました。　

ダイナスティー ホテル ホテル

ホテルから少し歩いた「大観音亭興済宮」で、行事が行われており神様の練り歩きと、爆竹風の音が響き渡りました。　

以前は本物の爆竹を使っていたのでしょうが、近年は安全性や環境負荷の問題で爆竹音装置を積んだトラックが音を鳴らすだけになっているようです（観光客的には物足りない）。

大観音亭興済宮 寺院・教会

練り歩きは迫力があります。

大観音亭興済宮の動画はこちらからどうぞ
https://www.instagram.com/p/B8MOFJyph3I/

歩いて赤崁楼へ。10数年ぶりですが、何となく思い出が蘇ってきました。当時は気温36度超えにも関わらず、夢中で歩いたので体調の異変に気づくのが遅かったですが、今日は気温20度程度と過ごしやすいです。　

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

ここは日本統治時代よりもさらに前に作られました。　

歴史的遺産なので世界中から観光客がやってきます。　

当時の城壁が残ります。

台湾の御神籤です。

インスタ映えしますね！！

色々な角度で写真を撮り、満足したところで次の目的地へ移動。　

祀典武廟 寺院・教会

日本統治時代の街並みでしょうか？

次は観光名所・・・と言うより普通のお店。　
ここに来たのは理由があり、この店の店主さんは最近、日本へボランティアへ行かれてニュースになりました。　
2019年9月に襲った台風19号で深刻な被害を受けた福島県丸森町へ「自腹で」行き、現地の被災した住宅の片付けを手伝いに行きました。それも2回も！！この事はTVのニュースでも報じられ、その方は台南でスイーツ店を営業している事が分かったので、日本人としての「お礼」を伝えに行く事にしました。開店前に行きましたが既に何人かのお客さんが待っています。その中の一人は私と同じように日本人で、店主の方に紙袋入りのお礼の品を渡す為に来ていたようでした。同じような気持ちの日本人の方が居て良かったです。日本人は義理硬く恩義を忘れない事を、台湾の方に改めて知ってほしいのです！！
　

せっかくなので、この店の看板メニューを頂きます。ハトムギを使ったアイスはさっぱりしていて食べやすいです。台南へ来て時間が取られる方は、是非ともこの店へ訪れて、お礼を伝えるだけでなく、売り上げに協力しては如何でしょうか？

台南は見所が多いのですが、街から離れた所に点在しているので全てを周ろうとするならタクシーをチャーターしないと難しいです。　
安平地区も行きたかったのですが、私が次に向かったのは「飛虎将軍」。

こここそ真面目な日本人に訪れてほしい場所。
ここに祀られているのは台南で戦死した旧日本軍パイロット「杉浦少尉」です。

鎮安堂飛虎将軍廟 寺院・教会

詳細は公式のサイトでご覧頂きたいのですが、簡単に説明すると、台南で米軍に襲撃（直後にパラシュートで脱出すれば助かったが、そのままでは戦闘機が集落に墜落してしまうので、機首を上げて墜落を回避させた）されて亡くなります。

戦後になってこの近くの畑で夜になると白い服を着た人物が現れ、村人は泥棒だと思って追いかけると姿が見えなくなり、それが何度も続いたそうです。あまりにも奇怪なので村人が神様に相談した所、その人物はこの地で戦死した杉浦少尉だと告げたそうです。　そこで村人は杉浦少尉を供養して祠を建てたところ、村は豊作になったとの事です。　

中国や韓国などでは戦時中の日本の事に触れるのはタブーですが、台湾のいくつかの場所では日本統治時代の遺構が大切に保存されていたりします。

台湾でもごく一部では日本統治時代を否定する方も居るとは思いますが、概ねその時代について肯定的な見解を伝える資料が多いです。　

近年になって立派なお寺に建て替えられてご神体を立派に祀り、その様子は日本でも知られるようになったので日本人の参拝者が後を絶たない状態になっているそうです。　

戦死した方を供養するだけなら、他国では否定的な扱いを受ける旧日本軍パイロットを「村を守った神様」として扱われるとは感慨深いものです。
台湾が単純に近くて親日でグルメが楽しめる国として旅行に行くのは結構ですが、このような歴史に触れてみると台湾の魅力を強く感じるでしょう。

旧日本軍の方を「神様」として祀っているのは台湾だけ。
この事実を大切に受け止める必要があるのでは無いでしょうか？

「飛虎将軍」からはバスで台南市街へ戻りました。　町外れの小さなバス停ですが、電光掲示板付きで、次のバスが何分後に来るかが表示されているのが凄いです。

ホテルに預けていた荷物を受け取り、いよいよ高雄へ戻ります。　

最初にやってきた高雄方面の電車は何度も乗ったEMU800系で新鮮味が無いので見送ります。　

台南駅 駅

20分ほど待って次に来たのがEMU500系（日本製ではない）。
10年前に乗った時は好きにはなれなかった車両ですが、今や幹線の主要運用から外され、今後は引退が近くなってくる事が予想されるのであえて乗りました。　
先頭車両はモーター付きなので、独特のインバーター音が聴けて面白いです。全体的な造りが野暮ったいのが、日本の電車にない特徴を醸し出し、本当に海外の電車に乗っている実感を得られます。
EMU800系ほど速く走れないですが、短距離で乗る分には面白いです。　

40分ほど走って高雄駅に到着。今回は高雄起点で反時計回りに台湾を鉄道で１周しました。高雄駅からMRTで空港の最寄り駅へ。

高雄駅 駅

台湾出国で利用する飛行機の時間が5日の早朝7時にフライトなので、その兼ね合いで高雄国際空港近くのビジネスホテルに連泊します。　

ジン ジャン コマーシャル ホテル ホテル

荷物を置いて再び高雄の街へ繰り出します。　
高雄市自体は台湾へ来る度に訪れているのですが、いつも「六合夜市」で夕食になってしまうので、あえて違う夜市へ。　

やってきたのは「瑞豐夜市」。
六合夜市は典型的な観光客向けとされていて、ここは地元の方が集まるとの事ですが、実際には外国人観光客だらけ（何故か欧米系が多い）です。六合夜市と違うのは、道路でない広場に屋台が軒を連ねているので、迷路のようですが美味しそうな店が多く、何を食べるか迷ってしまいます。

瑞豐夜市 散歩・街歩き

台湾の定番グルメですね！！

この夜市は月曜日が休みなので注意して行きましょう（7年前に来たら月曜定休にあたった（泣）

ドリンクスタンドで台湾らしいフルーツジュースを買います。

鶏の卵など台湾の屋台らしい物を食べたらお腹いっぱいです！！

巨蛋站の東側にある「小北百貨高雄裕誠店」で台湾にしか売っていないお菓子やインスタント食品等を買います。この店は台湾国民の日常品が沢山置いてあり、日本では見る事が出来ない台湾の事務用品などがあり、生活感を感じて面白いです。

カー用品には日本製の物もありますが、洗車グッズが多い印象でした。　

明後日の早朝帰国なので、実質には明日が台湾最終日。
買い物等は早めに済ませる事にしました。
お菓子類ではパイナップルケーキが置いてあり、当然ながら空港の土産屋の半額以下で買えます。時間を確保できるなら、このような地元民御用達の店でお土産探しをした方が良いでしょう。　
この日のうちにメインの買い物を済ませたので明日は完全に自由時間にして、台湾最後の日を満喫します！！