スターウォーズ旧三部作の撮影地を探しにデスバレー国立公園へ

2020/01/18 - 2020/01/18

スターウォーズの新作を見ましたが、私にはどうやら旧三部作のほうがあっているみたい。旧作を懐かしんで、撮影地を探しにデスバレー国立公園に行ってきました。

撮影地を探すのには、以下のサイトを大いに参考にさせてもらいました。

https://www.panamintcity.com/exclusives/starwars.html

このサイトにはスターウォーズファンの大先輩たちが、10年以上もの月日をかけてデスバレー中を回り、撮影地となったたくさんの場所を正確に探し出している様子が記されています。このページを事前に読んでいった私は、デスバレーへの半日の滞在で一体いくつ撮影場所を見つけることができたでしょうか。

予告編以外の撮影地へもいくつか行き、映画を見ていない人にはネタバレの内容も含まれてしまうのでご注意ください。

エリア デス・バレー(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 旅行の手配内容: 個別手配

日の出前にデスバレー国立公園のMesquite Flat Sand Dunesの駐車場に到着。ここから一番高い砂丘に向かって半分くらい歩きます。

この日の早朝の気温は5度くらいで、砂丘の上の散歩でも全く暑くなかったです。

しばらく歩いた後に到着するのはこのあたり。タトゥイーンに降り立ったR2-D2とC-3POとが意見があわず別々の行動をすることになり、R2-D2だけが単体で砂漠を越えていくシーンの撮影地がこの辺です。

砂丘は常に形を変えていくので、砂の部分は違う形です。背景の山は同じ。右下の色が違う斜面を目安にすると見つけやすいです。

もう少し上に登ると映画と同じくらいの角度になりそうですね。

次はアーティストドライブに来ました。アーティストパレットに向けて右折する手前。ここにあるいくつかの土手のどれかに登って南を見ます。

R2-D2とC-3POが捕まったサンドクローラーが写ったシーンの撮影地です。

後ろの山が同じ形。手前の土手は別のものの可能性があります。

次はアーティストパレット。ここの駐車場の北側から下をのぞき込むと・・

R2-D2がオビワンを探しに来て迷い込んだ小峡谷が。映画の中では夕方でした。

アーティストパレットから下に降りて、すぐ左に曲がったところがここ。これもR2-D2の冒険シーンですね。

次はアーティストドライブの出口からバッドウォーターロードに戻って、北に1.1マイル進みます。標識も何もないこの未舗装路を右折。0.5マイルで駐車場というか、ロータリーに着きます。Desolation Canyonの駐車場です。ここから東側にある丘の北側を抜けて、地面にうっすらと残った足跡を辿り、山に向かってひたすら歩きます。1キロくらい。北側に黒い面白そうな谷が見えますがそちらではなく、遠めの東側の山を目指します。

日陰も何もない荒野でのハイキングです。冬のこの時期でも暑く感じました。

到着するのがここ。サンドピープルがバンサにまたがるシーンがこのあたりでした。

山に向かってもうちょっと進むとDesolation Canyonのトレイルです。水が削った幅の狭い谷や乾燥でひび割れた地面の景色が楽しめます。

次に行きたいところはゴールデンキャニオン。いつも人がたくさんいるところです。Desolation Canyonの駐車場からもたくさん車が止まっているのが見えます。駐車場に空きがあるといいんですけど。

ゴールデンキャニオンの駐車場から。ルークがサンドピープルにつかまった後のシーンでこの景色が流れましたね。

ここもそのすぐ後のシーンのところ。

こっちはR2-D2がジャワにつかまる前のシーン。岩の下の隙間にジャワが隠れてましたね。

ここも別のジャワが隠れていた岩。

次はTwenty Mule Team Canyonへ。ゴールデンキャニオンからだと、バッドウォーターロードを北上して、突き当たりの190号を右折。4.7マイルほど進んだところ、またはザブリスキーポイントをちょっと越えたところに入口があります。入口のゲートを過ぎた直後に待避所があるのでそこに車を止めます。

ルークがR2-D2にライトセーバーを渡していたところの背景？

この辺りから、事前に見ていたサイトの記憶があいまいな状況に。確か、次の待避所まで行って隣にある泥の丘に登れと書いていたような・・。

車を進め、待避所を探します。いくつか路肩に車で乗り越えて駐車したような跡を見かけましたが、そういった微妙なのはすべて無視してこれこそ待避所と断言できそうなここに駐車。

ちなみにこの日、デスバレー内で携帯の電波が届く場所は一切ありませんでした。現地でスマホで調べ物をしようと思っても全くできない状況です。

私の記憶だと、車を止めたところの隣の丘からの景色は、ミレニアムファルコンを停めた場所のはずだったんですが。何か違いますね。左上の山の頂上の形はそっくりですが、後ろの山の稜線や真ん前にある丘などが合いません。もっとずっと左斜め前から見ないと、真ん前の丘を視界から外すことができないような。

帰ってから再度調べてみたところ、この待避所からではなく、さっきの待避所の近くから眺めるべきだったようでした。

丘を降りて少し先まで歩いていったところから見た風景がこれ。ここはジャバ・ザ・ハットの宮殿までの道を撮影した場所で間違いなさそうです。左の4つ子みたいな特徴の山も同じだし、真ん中の丘もそっくりだし。

ちなみに、私が駐車したところからよりも、右に見えている2台の車が止めてある待避所から歩いたほうがここへは近そうです。

最後にDante's View（標高1,669メートル）に行って、モス・アイズリーの撮影地になった風景を見ようと思いましたが通行止めでした。寒くて道が凍っているようです。

これによって、この日見ることができた撮影場所は11～12か所ということになりました。行く前にうすうす気づいていましたが、私が事前に見て行ったサイトは神サイトですね。デスバレーは広大で、日本の都道府県で言うと広さのランキングで4位と5位に位置する長野県と新潟県の間に入ります。ぎりぎり長野県に負けるくらい。そんな広さのデスバレーには、無限に感じるくらいのたくさんの丘や谷、山があるんですが、その中から撮影地を探り当てるなんて。目印になりやすい建物や木があれば比較的簡単になると思いますが、そんなのがほとんどない荒地での捜索です。協力者のスターウォーズへの愛があふれていますね。みんなで、このシーンはこうだった、あのシーンはこんな感じだったと話しながら探していったんでしょうね。

そういえば、最新作と旧作とは素晴らしい音楽を提供する作曲者も同じだし魅力的なキャラクター、演じている役者など共通点が多いです。それなのになぜ私は圧倒的に旧作寄りで、新三部作は合わなかったんだろうといろいろと考えてみました。たぶん、私は旧作の「適当にゆるい」感じが合っていたんだと思います。

スターウォーズ＝星間戦争という名前のわりに、話を聞いていると聞こえてくるのはある一家庭内でのもめ事ばかり。戦いのシーンの話を聞くと、大きな爆発音がしたり、火が燃えたり墜落する宇宙船がたくさん。旧作の監督によると、俺の宇宙では音がするんだよと。これ、やっぱり遠く離れた宇宙じゃなくて隣のご家庭とそれに巻き込まれたご近所さんの話じゃないのかと思えますよね。

年末年始の親戚の集まりや、集会所でおこなわれる地域の集まり。そういったところに行けば一人か二人いる、話の面白いおじさんから繰り出されるとんでもない昔話。旧作は、私にとっては暖房の効いた温かい部屋でそういったおじさん達の話を聞いているような定番感があったのです。おじさんがまた大げさな話をしてる、相変わらず適当だよねと子供たち同士でツッコミを入れたりしながら聞いた時のような。適当だけど、あのおじさんは面白い話ばかりだし、ふと気づくと昔話っていうことで近所の人の悪口や噂話は出てこないので、悪口が原因でもし町内で喧嘩になったらどっち側についたらいいんだろうなんて余計なことを考えずにすむ、まっすぐおじさんのほうだけ向いて話を聞いたり応援したりできる、みたいな。何年か後に振り返ってみたらあのおじさんの話は昔はでたらめみたいに感じたけど、よく考えたら構成が完璧に出来てたことに気づかされたり。うまく言えないけどなんとなくそんな方面のイメージなのです。

話とは全然関係ないですが、写真はデスバレー訪問中に見た鳥です。

新作ではそんなおじさんの話をまた聞きに集会所にいったところ、羽毛布団を売ろうというセールスマンが待ち構えていたような気分になりました。羽毛布団の性能がいいのは分かってるけど、今日は別の目的で来たんだから。布団の話はまた次にして、という感じです。

新三部作だと大昔に原作者が言っていたのとストーリーが変わっていましたね。あれだと、何が星間戦争だよ家庭内内暴力じゃないかとヤジを飛ばすことができなくて、本当の戦争の話を聞くことになってしまいますね。

それにしても、近所のご家庭で起こっただけの例え話でこれだけ楽しい話を聞けるなら、世の中にはもっともっと面白い話が転がっているはずだと思えますよね。そんな無限の可能性を感じることができたのも、スターウォーズの魅力でした。

妻から見ると、私は何百回もスターウォーズの映画を見ている大ファンということらしいですが。私自身はそうは感じていません。確かにDVDの再生ボタンを押した回数は100回を超えているかもしれませんが。

私は映画やテレビを見ながら他の何かをしていることが多いので、画面から目を離している時間帯も多いのです。画面をあまり見ないのにテレビを付けたりしているのは無駄なように思われるかもしれませんが、ある時ふと画面を見たり聞いたりした時に目に映ったキャラクターがかわいかったり耳に入って来たセリフに優しさが感じられるものだったりするとうれしくなるのです。シャンプーやリンスを買うときに、値段や容量、効用が同じなら好きな香りがするやつを買うのに似ているかもしれません。どうせなら好きなものに囲まれていたい気持ち。

そんなわけで、映画を再生した回数は少なくありませんが細かいシーンは見ていないところも多いです。今回、撮影地を見に行ってこの旅行記を書こうとして、知らないキャラクターや乗り物の名前がたくさんあることに気づきました。まだまだスターウォーズの映画を繰り返し見て楽しめれる箇所は多そうです。今回訪問したデスバレーにも。

この旅行記へのコメント （4）

• Antonioさん 2020/08/10 09:00:34

  旧3部作

  こんにちは。私もスターウォーズは好きで特にオリジナルの3部作を気に入っています。ルーカスが手掛けた99年頃から公開された3部作は少しマニアックなところがあり、エピソード3以外は面白みに欠けるように感じましたが、それでもディズニーの最新3作よりも楽しめましたね。
  
  表題の写真は、見た瞬間アレックスギネスが
  演じるオビワンが最初に登場したシーンのロケ地とわかりました。砂漠シーンの多くは、チュニジア等の北アフリカだと思ったのですが、ルーカスの本拠地に近いところで撮影していたのですね。

  Joshuatreeさん からの返信 2020/08/10 09:30:44

  RE: 旧3部作

  Antonioさん、こんにちは。
  
  はい、デスバレーでは多くの撮影場所を見ることができました。この時の訪問は一年で一番涼しいくらいの時期のはずでしたら、それでも結構暑かったです。撮影する時は監督もスタッフも大変だったでしょうね。あの映画はいろいろな素晴らしいアイデアだけでなく、スタッフの努力の結晶というのを改めて感じました。
  
  

• ぴろろんさん 2020/01/25 21:14:41

  私もスターウォーズ大好きです

  私の場合は、この公園内で撮影したことは知らなくてデスバレーに行きました。
  で、公園内のトレイルを歩いてるときに、待てよ、この風景スターウォーズに似てる、と思って帰ってきてから調べたら、やっぱりそうか、てな感じでした。
  最初から知ってたら、歩き方も違ったかも、ですね。

  Joshuatreeさん からの返信 2020/01/26 08:45:57

  RE: 私もスターウォーズ大好きです

  スターウォーズ、いいですよね。特に旧シリーズ。
  
  今回はここで撮影されたんですよねという視点を持って訪問しましたが、あの隙間にカメラマンとカメラは入ったのかなとか、映画ではこの方向に太陽がなかったから朝じゃなくて、灼熱になる午後に撮影したのかなとか考えながら公園を周りました。
  
  私も初めての訪問の時はスターウォーズが撮影されたことは知りませんでした。初訪問の時は公園に入る前に路上でタランチュラを何匹か見かけ、早い速度（制限速度90キロくらい）で走っていたのに見つけるなんてすごいねと妻におだてられ、もっと褒められたいと思って道路ばかり注視していたので、周りの景色はあまり見なかったように思います。