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皆様、2020年度新年明けましておめでとうございます。旧年中はお客様他多くの方にお世話になりましたが、本年度もお客様の笑顔の為に弊社一丸となって邁進する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。<br /><br />本年度も皆様の一年がご多幸に満ちたものとなりますよう、スタッフ一同心よりお祈りいたしております。<br /><br />さて、11月12月は一年で最も忙しい月なのですが、過去16年の中で2019年度は10月までのお客様の数が少なく推移していたこともあり、完全に予想を見誤り、、、昨年度の年末、本年度の年始は、多くのお客様をお断りする羽目に陥ってしまいました。。。せっかく、数多くあるツアー会社の中より弊社にと思ってご連絡を頂いたお客様には大変申し訳ない事をしてしまいました。。。<br /><br />弊社少人数制という姿勢を繁忙期も変わらず導入していることもあり、運よく?ご予約をいただけたお客様には、他が大混雑だった中、充実した一日を楽しんでいただけたのではないかなと思います。本年度もこの少人数については継続しますので、弊社ご検討されているお客様におかれましては早めのご予約どうぞよろしくお願いいたします。<br /><br />さて、初年度一発目。。。店長ブログいってみようか!<br /><br />新年を迎えて毎年早い段階でご挨拶の掲載をと思って急いで仕上げてあったブログを削除した。ふと、ここ数年の自分の仕事に納得がいっていないという思いがあったのに、その場を繕うだけの挨拶など何の意味もないと感じたから。<br /><br />いつの間にか、お客様を引っ張る立場から、追いかける立場に変わっていたように思ったから。<br /><br />自分が疑問に思うような場所や内容でも、売れるから、人気があるからという理由で販売する事に一生懸命になっていた。背負い込むものが増えたのもある。自分ひとりでやっていたころと違い社員も増え、家族も増えた。自分の意思だけで物事が動かせるほど単純な世界ではなくなり、、、また世の中が多様化し、自分が良いと思う事と現実との乖離を世代間ジェネーレーションにくくりつけ、理解することをやめ、安易に迎合する思考に陥っていた。<br /><br />何のことはない、いつもボクが言っている真相を理解することなく安易に表面的な見えている部分だけで判断をしてしまっていたわけだ。。。<br /><br />しかし、そういう思考回路でいけばどうなる?<br /><br />どこも代り映えしないツアー企画になり、どこで申し込んでも一緒なら値段比較になる。その結果、価格競争の泥沼にはまり、零細であるウチなんかがやっていける余地などなくなってしまう。<br /><br />もともと、この会社は自分自身の意思一つでやってきた。自分が面白いと思うものを企画化し、面白いと思わない人には申し込んで頂かなくて結構という立場でやってきた。だからこそ、強烈なファンも生まれ、そのファンのお客様のおかけでこれまでやってこれた。<br /><br />しかし、どこかで、自分の意思一つでやっていく限界を感じ始めたのかもしれない。もしかしたら、自分という存在がなくなったら、スタッフや家族はどうなるんだろうという心配が心の中に芽生えたのかもしれない。私と言う個人ではなく、組織として、自分がいなくても回せるような会社にしていかねばならないと考えるようになったのかもしれない。<br /><br />しかし結果はどうだ?<br /><br />気が付けばなんの代り映えもしないありきたりのツアーばかり。面白さではなく、お客さんは、カンクンに来たら、とりあえず行っておけばいいというだけのツアーばかりになってしまった。<br /><br />カンクンには、店長吉田のツアーに参加する為に行きます。。。<br /><br />そういうツアーがいつの間にかなくなってしまった。。。ステロタイプのありきたり、どこの会社でもやっている、どこでも申し込めるツアーばかりになってしまった。。。<br /><br />これで良いわけがない、、、売れればそれでいいのか?<br /><br />それで、カンクンという魅力を本当に伝えられるのか?<br /><br />どんなに考えても、心の中でYESという答えは 見つからなかった。<br /><br />一日で全部を回るツアーが良いと思うのか?? 写真だけ撮れればそれでいいのか??? 何も考えないでお客さんにとって便利な都合の良いツアーだけ催行していればいいのだろうか?<br /><br />NO NO NO…<br /><br />うちら弱小零細ツアー会社に求められているのは、ありきたりのツアーではない、本物の旅の醍醐味を味わえるツアーの筈だ。。。<br /><br />ちょうど、そんな折、新年のあいさつに知人から不思議なメッセージが届いた。。。<br /><br />「富士山にご来光拝みに行きます。。。今回は時間がないので徒歩ではなく鈍行でいく。。。ボクがしたいのは旅、、、だから、その過程を楽しむのだ。。。今年もご来光に至るまでに様々人との出会いやアクシデントや何か未知なるものが待ち構えているだろう。。。その先にあるご来光が、、、今年はどんな風にみえるか楽しみだ。。。ちなみに断っておくが、富士のご来光を拝みに行くだけが目的なら、飛行機と車で行けば事足りる、、、でも、それは旅行という奴でボクがしたい旅とは違うので悪しからず」<br /><br />相変わらず変わった人だ。。。いつもは歩いて行くんだぜ。。。彼がいるのはボクと同じ地元なので石川県。。。しかも七尾だから能登だ。能登半島から歩いて静岡の富士まで歩いていくのだ。。。変人だと思うだろ(笑)<br /><br />でも、その時ふと感じた。旅行ではなく旅をする。。。<br /><br />そう、自分たちがここ数年売っていたのは旅行でしかない。。。目的地にお客様を連れて行くだけの感動も何もないただの仕事だ。<br /><br />でも、、、ボクが売っていたのは旅だった筈だ、、、旅の目的である過程を楽しみ、その結果として目的地に行ったときに得られる高揚感と本物の感動。。。ただ、行っただけでは得られない本物の体験。。。それが旅の本質。<br /><br />そうだ、、、旅行ではなく、旅なのだ。。。<br /><br />同じチチェンイッツア遺跡に行く。バスで快適に2時間半ゆられ、目的地についたらチケット渡して入場し、目的てあるククルカンの神殿前で写真を撮る。。。これは旅行だ。それでよいという人にはそれでいい。<br /><br />しかし、ウチが求めるツアーは違う。<br /><br />チチェンイッツァ遺跡が何故この場所に建設されたのか?<br /><br />その文化的歴史的な背景はどこにある?<br /><br />食事一つとっても、観光客向けに作られた商売の為の料理とは違う、一品一品心を込めて作られた地元に愛される食事をとるだけで、食を通じて秘められた歴史的な背景だって見えてくる。<br /><br />商売を離れた地元の人との触れ合い。つたないスペイン語やマヤ語で一瞬でも心が通っただけで、同じ人間として感じる心にふれる琴線が、、、チチェンイッツア遺跡のピラミッドに意味を持たせてくれるのは何故か?<br /><br />歴史や文化から学ぶというのは、その体験を通じて自分の生き方に変化が生まれるということだ。その時には目に見える大きな変化でなくても、ずっと後になって大きな影響が出てくることもある。<br /><br />ただ行くのではなく、何故そこに至ったのかの意味を感じ取ること。。。<br /><br />そう、、、それが旅行ではない旅の真理。。。目的地ではなくそこに至る過程に重きを置く行為。。。<br /><br />これは今でも意識をしている事だけれど、今年はさらにこの部分を強く意識した企画をしていこう、、、「旅」をテーマに据えて行こうと思った瞬間だった。ウチのツアーを通じて人生を豊かにするきっかけを作ってもらえるような旅。。。そんなツアーを今年は追及していきたいと思う。。。<br /><br />それにしても、人生は何かを成し遂げようとするにはあまりに短いとつくづく感じる。多くの日本の皆さんは人生は長いと思っているかもしれない。。。短いと感じてる僕でさえ、日本に一時帰国する度に、人生は実は長いのではないかと錯覚させられる(苦笑)<br /><br />でも、人の一生など一瞬だ。特に、ここメキシコに住んでいると感じる。昨年末12月23日にボクが贔屓にしていたルチャドールの一人である「ミスター・ニエブラ」が突然亡くなった。つい先日も試合を観戦し、大いに盛り上がっただけに、あまりに突然の出来事に悲嘆にくれた。2019年9月の試合で受けた怪我が起因となる敗血症だった。<br /><br />自分が10月に観戦した時も怪我を押しての参戦だったのだ。<br /><br />ファンがいる。試合がある。怪我の治りが悪い。治療に専念した方がよいのは分かっていても、組まれた試合を放棄するわけにはいかない。待っているファンの期待を裏切れないプロ意識。。。自らの命を削ってまで観客の笑顔の為に戦い続けたミスターニエブラに、心からの哀悼の意を感じずにはいられない。<br /><br />ルチャレリブレはヤラセの八百長、安全なショーだと思っている人は結構多い。けれど、観戦すれば分かるがかなりきわどい技を肉体を酷使して繰り広げている。安全なサーカスや劇とはやはり違うのだ。空中戦が得意な選手、重量級のルードなどはいつも体中にテーピングをしている。マットに倒れて足を引きずりながら花道を引き返すルチャドール。。。案の定その翌日の試合では体中にテーピングをまきながら、参戦してくる(毎日のように試合が組まれるので治療している暇などない)<br /><br />ボクがルチャブレが好きなのは、そこがあらゆる意味で人間臭いからでもある。<br /><br />ガチのボクシングや格闘技とは違う、もっと我々に近い場所にある世界。。。<br /><br />彼らの試合を見ていると、誤魔化しながらもまっすぐに生きようともがく自分と重なる。誤魔化しの利かない格闘技じゃない。誤魔化しが効くから、余計に人を魅了することが難しいこともある。分かっている事を、説明して感動させること。。。我々ガイドの仕事も似ている。<br /><br />命を削る彼らの方がもっと刹那的だけれど、そんな自分もいつか死ぬのは一緒だ。だから、今この瞬間を一生懸命に生きなければならないと感じさせられるのだ。<br /><br />ミスターニエブラが亡くなり、、、ふと、いろいろな思いが駆け巡った。彼は容姿に似合わずまだ46歳だった。。。メキシコで生きていると、、、本当に人が簡単に死んでいく。。。それは犯罪に巻き込まれるなんて映画の世界じゃないよ。。。現実的に人の死を目の当たりにすることが多いというだけだ。でも、所詮人間というのはいつか亡くなるのだから、それが早いか遅いかだけだ。<br /><br />46年が短いか、80年が長いかは人それぞれだけれど、80年が長いと感じている人は、自分が80歳になったときに今と同じように長かったと感じるだろうか? 結局、人は今ある自分のその瞬間から未来の長さに人生の時間を感じるのだとしたら、、、80歳になったときに、今長いと感じている人はきっと、あっという間だったと感じるに違いない。<br /><br />逆に人生を思いっきり燃焼して生きたミスターニエブラは、本望でなかったにしても、悔いのない人生を全うしたのだと思う。だからこそ、自分も思いっきり燃焼する人生を歩んで行こうと思うのだ。<br /><br />さて。。。そんな本年度は、ルチャリブレ観戦ツアーにも力をどんどん入れていく。メキシコシティのツアーもどんどん企画していく。カンクンは、独自規格をたくさん出していくので、是非楽しみにしていてください。<br /><br />2020年度のテーマは「旅行ではない「旅」のご紹介」です。。。<br /><br />乞うご期待!<br /><br />皆様の素晴らしい一年であります事を祈って!<br /><br />店長吉田拝<br /><br />PS.表題の古都バヤドリのイルミネーションについては、写真の方でご紹介しますね。いろいろ思う事あって、出かけたバヤドリの街は、ごちゃごちゃした思いをまとめるにはとても良い旅になりました。やはり、「旅行」ではなく「旅」がいいと思う一日でした(^^)<br />

【カンクン発】新年のご挨拶はバヤドリのイルミネーションから Byウォータースポーツカンクン店長吉田

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2020/01/11 - 2020/01/11

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watersportscancun

watersportscancunさん

皆様、2020年度新年明けましておめでとうございます。旧年中はお客様他多くの方にお世話になりましたが、本年度もお客様の笑顔の為に弊社一丸となって邁進する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

本年度も皆様の一年がご多幸に満ちたものとなりますよう、スタッフ一同心よりお祈りいたしております。

さて、11月12月は一年で最も忙しい月なのですが、過去16年の中で2019年度は10月までのお客様の数が少なく推移していたこともあり、完全に予想を見誤り、、、昨年度の年末、本年度の年始は、多くのお客様をお断りする羽目に陥ってしまいました。。。せっかく、数多くあるツアー会社の中より弊社にと思ってご連絡を頂いたお客様には大変申し訳ない事をしてしまいました。。。

弊社少人数制という姿勢を繁忙期も変わらず導入していることもあり、運よく?ご予約をいただけたお客様には、他が大混雑だった中、充実した一日を楽しんでいただけたのではないかなと思います。本年度もこの少人数については継続しますので、弊社ご検討されているお客様におかれましては早めのご予約どうぞよろしくお願いいたします。

さて、初年度一発目。。。店長ブログいってみようか!

新年を迎えて毎年早い段階でご挨拶の掲載をと思って急いで仕上げてあったブログを削除した。ふと、ここ数年の自分の仕事に納得がいっていないという思いがあったのに、その場を繕うだけの挨拶など何の意味もないと感じたから。

いつの間にか、お客様を引っ張る立場から、追いかける立場に変わっていたように思ったから。

自分が疑問に思うような場所や内容でも、売れるから、人気があるからという理由で販売する事に一生懸命になっていた。背負い込むものが増えたのもある。自分ひとりでやっていたころと違い社員も増え、家族も増えた。自分の意思だけで物事が動かせるほど単純な世界ではなくなり、、、また世の中が多様化し、自分が良いと思う事と現実との乖離を世代間ジェネーレーションにくくりつけ、理解することをやめ、安易に迎合する思考に陥っていた。

何のことはない、いつもボクが言っている真相を理解することなく安易に表面的な見えている部分だけで判断をしてしまっていたわけだ。。。

しかし、そういう思考回路でいけばどうなる?

どこも代り映えしないツアー企画になり、どこで申し込んでも一緒なら値段比較になる。その結果、価格競争の泥沼にはまり、零細であるウチなんかがやっていける余地などなくなってしまう。

もともと、この会社は自分自身の意思一つでやってきた。自分が面白いと思うものを企画化し、面白いと思わない人には申し込んで頂かなくて結構という立場でやってきた。だからこそ、強烈なファンも生まれ、そのファンのお客様のおかけでこれまでやってこれた。

しかし、どこかで、自分の意思一つでやっていく限界を感じ始めたのかもしれない。もしかしたら、自分という存在がなくなったら、スタッフや家族はどうなるんだろうという心配が心の中に芽生えたのかもしれない。私と言う個人ではなく、組織として、自分がいなくても回せるような会社にしていかねばならないと考えるようになったのかもしれない。

しかし結果はどうだ?

気が付けばなんの代り映えもしないありきたりのツアーばかり。面白さではなく、お客さんは、カンクンに来たら、とりあえず行っておけばいいというだけのツアーばかりになってしまった。

カンクンには、店長吉田のツアーに参加する為に行きます。。。

そういうツアーがいつの間にかなくなってしまった。。。ステロタイプのありきたり、どこの会社でもやっている、どこでも申し込めるツアーばかりになってしまった。。。

これで良いわけがない、、、売れればそれでいいのか?

それで、カンクンという魅力を本当に伝えられるのか?

どんなに考えても、心の中でYESという答えは 見つからなかった。

一日で全部を回るツアーが良いと思うのか?? 写真だけ撮れればそれでいいのか??? 何も考えないでお客さんにとって便利な都合の良いツアーだけ催行していればいいのだろうか?

NO NO NO…

うちら弱小零細ツアー会社に求められているのは、ありきたりのツアーではない、本物の旅の醍醐味を味わえるツアーの筈だ。。。

ちょうど、そんな折、新年のあいさつに知人から不思議なメッセージが届いた。。。

「富士山にご来光拝みに行きます。。。今回は時間がないので徒歩ではなく鈍行でいく。。。ボクがしたいのは旅、、、だから、その過程を楽しむのだ。。。今年もご来光に至るまでに様々人との出会いやアクシデントや何か未知なるものが待ち構えているだろう。。。その先にあるご来光が、、、今年はどんな風にみえるか楽しみだ。。。ちなみに断っておくが、富士のご来光を拝みに行くだけが目的なら、飛行機と車で行けば事足りる、、、でも、それは旅行という奴でボクがしたい旅とは違うので悪しからず」

相変わらず変わった人だ。。。いつもは歩いて行くんだぜ。。。彼がいるのはボクと同じ地元なので石川県。。。しかも七尾だから能登だ。能登半島から歩いて静岡の富士まで歩いていくのだ。。。変人だと思うだろ(笑)

でも、その時ふと感じた。旅行ではなく旅をする。。。

そう、自分たちがここ数年売っていたのは旅行でしかない。。。目的地にお客様を連れて行くだけの感動も何もないただの仕事だ。

でも、、、ボクが売っていたのは旅だった筈だ、、、旅の目的である過程を楽しみ、その結果として目的地に行ったときに得られる高揚感と本物の感動。。。ただ、行っただけでは得られない本物の体験。。。それが旅の本質。

そうだ、、、旅行ではなく、旅なのだ。。。

同じチチェンイッツア遺跡に行く。バスで快適に2時間半ゆられ、目的地についたらチケット渡して入場し、目的てあるククルカンの神殿前で写真を撮る。。。これは旅行だ。それでよいという人にはそれでいい。

しかし、ウチが求めるツアーは違う。

チチェンイッツァ遺跡が何故この場所に建設されたのか?

その文化的歴史的な背景はどこにある?

食事一つとっても、観光客向けに作られた商売の為の料理とは違う、一品一品心を込めて作られた地元に愛される食事をとるだけで、食を通じて秘められた歴史的な背景だって見えてくる。

商売を離れた地元の人との触れ合い。つたないスペイン語やマヤ語で一瞬でも心が通っただけで、同じ人間として感じる心にふれる琴線が、、、チチェンイッツア遺跡のピラミッドに意味を持たせてくれるのは何故か?

歴史や文化から学ぶというのは、その体験を通じて自分の生き方に変化が生まれるということだ。その時には目に見える大きな変化でなくても、ずっと後になって大きな影響が出てくることもある。

ただ行くのではなく、何故そこに至ったのかの意味を感じ取ること。。。

そう、、、それが旅行ではない旅の真理。。。目的地ではなくそこに至る過程に重きを置く行為。。。

これは今でも意識をしている事だけれど、今年はさらにこの部分を強く意識した企画をしていこう、、、「旅」をテーマに据えて行こうと思った瞬間だった。ウチのツアーを通じて人生を豊かにするきっかけを作ってもらえるような旅。。。そんなツアーを今年は追及していきたいと思う。。。

それにしても、人生は何かを成し遂げようとするにはあまりに短いとつくづく感じる。多くの日本の皆さんは人生は長いと思っているかもしれない。。。短いと感じてる僕でさえ、日本に一時帰国する度に、人生は実は長いのではないかと錯覚させられる(苦笑)

でも、人の一生など一瞬だ。特に、ここメキシコに住んでいると感じる。昨年末12月23日にボクが贔屓にしていたルチャドールの一人である「ミスター・ニエブラ」が突然亡くなった。つい先日も試合を観戦し、大いに盛り上がっただけに、あまりに突然の出来事に悲嘆にくれた。2019年9月の試合で受けた怪我が起因となる敗血症だった。

自分が10月に観戦した時も怪我を押しての参戦だったのだ。

ファンがいる。試合がある。怪我の治りが悪い。治療に専念した方がよいのは分かっていても、組まれた試合を放棄するわけにはいかない。待っているファンの期待を裏切れないプロ意識。。。自らの命を削ってまで観客の笑顔の為に戦い続けたミスターニエブラに、心からの哀悼の意を感じずにはいられない。

ルチャレリブレはヤラセの八百長、安全なショーだと思っている人は結構多い。けれど、観戦すれば分かるがかなりきわどい技を肉体を酷使して繰り広げている。安全なサーカスや劇とはやはり違うのだ。空中戦が得意な選手、重量級のルードなどはいつも体中にテーピングをしている。マットに倒れて足を引きずりながら花道を引き返すルチャドール。。。案の定その翌日の試合では体中にテーピングをまきながら、参戦してくる(毎日のように試合が組まれるので治療している暇などない)

ボクがルチャブレが好きなのは、そこがあらゆる意味で人間臭いからでもある。

ガチのボクシングや格闘技とは違う、もっと我々に近い場所にある世界。。。

彼らの試合を見ていると、誤魔化しながらもまっすぐに生きようともがく自分と重なる。誤魔化しの利かない格闘技じゃない。誤魔化しが効くから、余計に人を魅了することが難しいこともある。分かっている事を、説明して感動させること。。。我々ガイドの仕事も似ている。

命を削る彼らの方がもっと刹那的だけれど、そんな自分もいつか死ぬのは一緒だ。だから、今この瞬間を一生懸命に生きなければならないと感じさせられるのだ。

ミスターニエブラが亡くなり、、、ふと、いろいろな思いが駆け巡った。彼は容姿に似合わずまだ46歳だった。。。メキシコで生きていると、、、本当に人が簡単に死んでいく。。。それは犯罪に巻き込まれるなんて映画の世界じゃないよ。。。現実的に人の死を目の当たりにすることが多いというだけだ。でも、所詮人間というのはいつか亡くなるのだから、それが早いか遅いかだけだ。

46年が短いか、80年が長いかは人それぞれだけれど、80年が長いと感じている人は、自分が80歳になったときに今と同じように長かったと感じるだろうか? 結局、人は今ある自分のその瞬間から未来の長さに人生の時間を感じるのだとしたら、、、80歳になったときに、今長いと感じている人はきっと、あっという間だったと感じるに違いない。

逆に人生を思いっきり燃焼して生きたミスターニエブラは、本望でなかったにしても、悔いのない人生を全うしたのだと思う。だからこそ、自分も思いっきり燃焼する人生を歩んで行こうと思うのだ。

さて。。。そんな本年度は、ルチャリブレ観戦ツアーにも力をどんどん入れていく。メキシコシティのツアーもどんどん企画していく。カンクンは、独自規格をたくさん出していくので、是非楽しみにしていてください。

2020年度のテーマは「旅行ではない「旅」のご紹介」です。。。

乞うご期待!

皆様の素晴らしい一年であります事を祈って!

店長吉田拝

PS.表題の古都バヤドリのイルミネーションについては、写真の方でご紹介しますね。いろいろ思う事あって、出かけたバヤドリの街は、ごちゃごちゃした思いをまとめるにはとても良い旅になりました。やはり、「旅行」ではなく「旅」がいいと思う一日でした(^^)

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  • 古都バヤドリにあるサンベルナディーノ修道院<br /><br />歴史は古く16世紀半ばまでさかのぼる。その堅固な要塞のような作りは当時の布教活動が如何に危険を伴うものであったかを示している。。。そして、この要塞のような作りが19世紀に起こるカースト戦争でマヤ独立解放軍の司令部として多くの血を流す拠点となっていく。。。<br /><br />色とりどりに美しく輝くプロジェクションマッピングで歴史を美化して紹介する手法をボクは手放しに喜ぶことは出来ないけれど、歴史を知るきっかけとしては必要な事だと強く感じる。実際、この美しいライトショーで解説されるバヤドリの歴史を聞きながら、更に浮かぶ疑問についていろいろと紐解くことになれば、様々な事実を学ぶことにもなる。。。

    古都バヤドリにあるサンベルナディーノ修道院

    歴史は古く16世紀半ばまでさかのぼる。その堅固な要塞のような作りは当時の布教活動が如何に危険を伴うものであったかを示している。。。そして、この要塞のような作りが19世紀に起こるカースト戦争でマヤ独立解放軍の司令部として多くの血を流す拠点となっていく。。。

    色とりどりに美しく輝くプロジェクションマッピングで歴史を美化して紹介する手法をボクは手放しに喜ぶことは出来ないけれど、歴史を知るきっかけとしては必要な事だと強く感じる。実際、この美しいライトショーで解説されるバヤドリの歴史を聞きながら、更に浮かぶ疑問についていろいろと紐解くことになれば、様々な事実を学ぶことにもなる。。。

  • 基本、乾季の21:00からスペイン語版21:00-21:25まで、英語版21:30-21:55の一日二回行われている。時間が時間なので、観光客も個人かバヤドリに滞在している人たちに限定されている。

    基本、乾季の21:00からスペイン語版21:00-21:25まで、英語版21:30-21:55の一日二回行われている。時間が時間なので、観光客も個人かバヤドリに滞在している人たちに限定されている。

  • それにしても、プロジェクションマッピングはどんな場所をも美しい劇場に仕上げてしまう。。。見ていてその幻想的な演出に見惚れしまう<br />

    それにしても、プロジェクションマッピングはどんな場所をも美しい劇場に仕上げてしまう。。。見ていてその幻想的な演出に見惚れしまう

  • 今ではテオティワカン遺跡やチチェンイッツア遺跡でも行われているプロジェクションマッピングによるナイトショーだが、昼間見る歴史的な建造物が、こうした演出によって生々しくよみがえる様は見ごたえがあるの一言だ。

    今ではテオティワカン遺跡やチチェンイッツア遺跡でも行われているプロジェクションマッピングによるナイトショーだが、昼間見る歴史的な建造物が、こうした演出によって生々しくよみがえる様は見ごたえがあるの一言だ。

  • 2020年度は、冬季限定でこのプロジェクションマッピング鑑賞ツアーをチチェンイッツァ遺跡のナイトショーとからめて企画をしますので、お楽しみにどうぞ。<br /><br />ただ、綺麗なマッピングを見て感動するだけではなく、、、このマッピングに至るまでの過程もまた大事なツアーの一つとして組み立てていきますので乞うご期待(^^)

    2020年度は、冬季限定でこのプロジェクションマッピング鑑賞ツアーをチチェンイッツァ遺跡のナイトショーとからめて企画をしますので、お楽しみにどうぞ。

    ただ、綺麗なマッピングを見て感動するだけではなく、、、このマッピングに至るまでの過程もまた大事なツアーの一つとして組み立てていきますので乞うご期待(^^)

  • 夜の古都バヤドリの街は、観光客が引けた静かな田舎町に戻りひと時の安らぎの時を迎える。。。<br /><br />昼間の喧騒とは裏腹に、、、ローカルの人々が夕涼みに門前に腰かけて見上げる夜空には星が広がる。。。

    夜の古都バヤドリの街は、観光客が引けた静かな田舎町に戻りひと時の安らぎの時を迎える。。。

    昼間の喧騒とは裏腹に、、、ローカルの人々が夕涼みに門前に腰かけて見上げる夜空には星が広がる。。。

  • サンベルナディーノ修道院へと続くロスフライレス通りは、バヤドリが建設された1542年、最初に敷設された最も古い道。。。<br /><br />この写真の上空に金星が光っているのが見えますか。。。マヤの人々が最も重要視していた金星は、今も当時の人々がみた同じ姿で夜空に瞬いています。。。<br /><br /><br />

    サンベルナディーノ修道院へと続くロスフライレス通りは、バヤドリが建設された1542年、最初に敷設された最も古い道。。。

    この写真の上空に金星が光っているのが見えますか。。。マヤの人々が最も重要視していた金星は、今も当時の人々がみた同じ姿で夜空に瞬いています。。。


  • この通りも10年前まではただの何もない古い町並みだけの通りだった。<br /><br />今ではしゃれたブティックやホテルが営業をする。夜遅くまで営業をしているのでふらりと歩くと風情を感じることが出来る。。。<br /><br />昔を知るボクとしては、開発された一角に一抹の寂しさも感じるが、あまりに寂れたエリアを詫び寂びと感じるのは日本人特有の粋という奴で、こうして歴史と共に生き続ける方が未来を感じることが出来て良いと思う。<br />

    この通りも10年前まではただの何もない古い町並みだけの通りだった。

    今ではしゃれたブティックやホテルが営業をする。夜遅くまで営業をしているのでふらりと歩くと風情を感じることが出来る。。。

    昔を知るボクとしては、開発された一角に一抹の寂しさも感じるが、あまりに寂れたエリアを詫び寂びと感じるのは日本人特有の粋という奴で、こうして歴史と共に生き続ける方が未来を感じることが出来て良いと思う。

  • 何気ない木製扉にも多くの歴史が刻まれている。。。こうして昔のものを大切に利用をする文化は素敵だと思う。<br /><br />コロニアル様式の扉は非常に大きいのが特徴だが、これは馬に乗ったまま入ることが出来るように大きく間取りを取ったのが始まりとも言われている。<br /><br />

    何気ない木製扉にも多くの歴史が刻まれている。。。こうして昔のものを大切に利用をする文化は素敵だと思う。

    コロニアル様式の扉は非常に大きいのが特徴だが、これは馬に乗ったまま入ることが出来るように大きく間取りを取ったのが始まりとも言われている。

  • 日中のロスフライレス通り<br /><br />コロニアルの建造物とは通りに面して入口があり、中に入ると中庭が大きく取られているスタイルを言う。<br /><br />夏場はこのそそり立つ壁のおかげでコロニアルの街はどこでもかなりの熱を帯びるが、家の中は非常に涼しかったりする。。。<br />

    日中のロスフライレス通り

    コロニアルの建造物とは通りに面して入口があり、中に入ると中庭が大きく取られているスタイルを言う。

    夏場はこのそそり立つ壁のおかげでコロニアルの街はどこでもかなりの熱を帯びるが、家の中は非常に涼しかったりする。。。

  • 瀟洒なブティックやカフェに混ざって、こういう昔ながらのティエンダ(商店)も営業している。。。ただ、いつまで営業しているか時間の問題だろう。。。開発の波は思った以上にはやく、、、時代の波はこうした昔ながらのゆったりとした時間にも容赦なく現実を突きつけていく。。。<br /><br />それにしても、コカ・コーラのシェアNo.1のメキシコだけあってどこに行ってもコカ・コーラだけは売っている(^^)<br /><br /><br />

    瀟洒なブティックやカフェに混ざって、こういう昔ながらのティエンダ(商店)も営業している。。。ただ、いつまで営業しているか時間の問題だろう。。。開発の波は思った以上にはやく、、、時代の波はこうした昔ながらのゆったりとした時間にも容赦なく現実を突きつけていく。。。

    それにしても、コカ・コーラのシェアNo.1のメキシコだけあってどこに行ってもコカ・コーラだけは売っている(^^)


  • この街並みは、恐らくあと100年経ってもこのままだろう。。。そう考えると何だか落ち着く気持ちになれるのは、歴史の懐の深さというものなのか。。。1542年から478年の歴史だが、マヤのサチというセンターがあった時代も、ここはメイン通りだったと考えられているので、1000年以上の時代がこの通りには流れていることになる。。。<br />

    この街並みは、恐らくあと100年経ってもこのままだろう。。。そう考えると何だか落ち着く気持ちになれるのは、歴史の懐の深さというものなのか。。。1542年から478年の歴史だが、マヤのサチというセンターがあった時代も、ここはメイン通りだったと考えられているので、1000年以上の時代がこの通りには流れていることになる。。。

  • 歴史の横たわる通りに自分もまた想い出を刻み込む。。。10年後、20年後、、、同じ場所にあなたは何をみるだろう? 

    歴史の横たわる通りに自分もまた想い出を刻み込む。。。10年後、20年後、、、同じ場所にあなたは何をみるだろう? 

  • こんな洒落たパナマ帽のお店もある。隣は散髪屋でいつも髭をあててもらうローカルが絶えない。

    こんな洒落たパナマ帽のお店もある。隣は散髪屋でいつも髭をあててもらうローカルが絶えない。

  • そして、やっぱり旅の醍醐味はローカルフード<br /><br />そんな僕にとって、ここは今では切っても切れない場所になっている。初めて訪れた場所で出会ったローカルの味、、決して感動的な旨さがあるわけじゃないけれど、自分の人生と重なる時間が長くなると、、、そして、そこに生きる人たちつながりが、長くなればなるほど、心の味に変わっていく。。。<br /><br />別に頻繁に訪れているわけではないのに、一年に一度しか訪れなくてもそこが大切な場所になったりする。。。これが旅行とは違う旅の意味。。。<br /><br />そんな旅の楽しみを得られるツアーをご案内していきたい

    そして、やっぱり旅の醍醐味はローカルフード

    そんな僕にとって、ここは今では切っても切れない場所になっている。初めて訪れた場所で出会ったローカルの味、、決して感動的な旨さがあるわけじゃないけれど、自分の人生と重なる時間が長くなると、、、そして、そこに生きる人たちつながりが、長くなればなるほど、心の味に変わっていく。。。

    別に頻繁に訪れているわけではないのに、一年に一度しか訪れなくてもそこが大切な場所になったりする。。。これが旅行とは違う旅の意味。。。

    そんな旅の楽しみを得られるツアーをご案内していきたい

  • 初代カシアーノ爺さんから店を引き継いだ二代目のヘスス。出会った16年前はまだ幼い顔をした若き青年だった。気が付けば白髪交じり、頭の上も薄くなり始めて、お互い顔を見合わすたびに苦笑いをしている。<br /><br />カシアーノ爺さんは隠居して元気にしているそうだ。50年以上地元に愛されるカシアーノの店。何故愛されているのかは、この店に行けば分かる。<br /><br />観光客向けではないローカルの食堂にウチのツアーはご案内することが多いけれど、今年はここも紹介していきたいと思っている。<br /><br />メキシコに来たら贔屓の店があるって、、、何だか素敵でしょう? そういうお店を紹介することも旅の醍醐味をご紹介する我々の使命だと感じている。。。

    初代カシアーノ爺さんから店を引き継いだ二代目のヘスス。出会った16年前はまだ幼い顔をした若き青年だった。気が付けば白髪交じり、頭の上も薄くなり始めて、お互い顔を見合わすたびに苦笑いをしている。

    カシアーノ爺さんは隠居して元気にしているそうだ。50年以上地元に愛されるカシアーノの店。何故愛されているのかは、この店に行けば分かる。

    観光客向けではないローカルの食堂にウチのツアーはご案内することが多いけれど、今年はここも紹介していきたいと思っている。

    メキシコに来たら贔屓の店があるって、、、何だか素敵でしょう? そういうお店を紹介することも旅の醍醐味をご紹介する我々の使命だと感じている。。。

  • ユカタン料理のタコスと言えばコレ! サルブーテという。ふわふわしたトルティーヤの生地が特徴で、ピリ辛のサルサをかけて食べるのが美味い。<br /><br />50年間変わらないローカルの味を時代を超えて体験してみて欲しい(^^)

    ユカタン料理のタコスと言えばコレ! サルブーテという。ふわふわしたトルティーヤの生地が特徴で、ピリ辛のサルサをかけて食べるのが美味い。

    50年間変わらないローカルの味を時代を超えて体験してみて欲しい(^^)

  • 最後は、在りし日のミスターニエブラ。。。2019年10月12日、アレナコリセオで。。。この時、9月の試合で受けた大きな傷を肘に抱えており、、、この傷を起因とする敗血症にて2カ月後の12月23日に永眠する。。。<br /><br />そんなそぶりを一つも見せずに大暴れをした希有のエストレージャ・ルードはそのプロ根性を我々に見せつける素晴らしい試合だった。去年46歳。。。若すぎる死であった。。。<br /><br />ご冥福を祈ります(涙)

    最後は、在りし日のミスターニエブラ。。。2019年10月12日、アレナコリセオで。。。この時、9月の試合で受けた大きな傷を肘に抱えており、、、この傷を起因とする敗血症にて2カ月後の12月23日に永眠する。。。

    そんなそぶりを一つも見せずに大暴れをした希有のエストレージャ・ルードはそのプロ根性を我々に見せつける素晴らしい試合だった。去年46歳。。。若すぎる死であった。。。

    ご冥福を祈ります(涙)

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