2019/12/23 - 2019/12/23
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chiaki-kさん
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モナコ公国はフランスの地中海沿岸地方コート・ダジュールのイタリアとの国境近くに位置する世界で2番目に小さいミニ国家。国連加盟国の中では世界最小である。周囲を険しい山に囲まれ、平地は無く、上へ伸びるか(高層ビル)、下に潜るか(地下トンネル)しか無い場所に立地している。モナコはカジノで有名だが、F1モナコグランプリ、WRCラリー・モンテカルロが開催されることでも知られる。 タックス・ヘイヴン(所得税非課税)であることなどから住民の84%が外国籍(フランス国籍47%、イタリア国籍16%、その他21%)で、モナコ国籍者は16%しかいない。
写真は大公宮のある丘の展望台から撮影したモナコの港。お天気に恵まれたので、コート・ダジュールの群青色がより深い藍色に見えた。
2024/03/10 一部修正
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
12/23
11:00 今日のストーリーはホテル・アストン・ラ・スカルのロビーから始まる。何度も言うが、格安ツアーにはもったいないようなホテルだった。 -
このモナコツアーは本来オプションであったが、11人全員参加ということで成立。いつものメンバーで、いつものバスで出発する。バスは予想に反してモナコとは逆のニース空港方面へ向かって走り出す。前方にホテル・ネグレスコが見えているが、ニースで一番有名な高級ホテル。
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イチオシ
輝くコート・ダジュールをバックにプロムナード・デザングレで、ジョギングする人がシルエットで浮かび上がる。
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空港が近いので、旅客機が一機降りてきた。
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まもなくランディング。
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今年、2019年にトラムが空港まで延長され、ニースの街へのアクセスが簡単になった。
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ニース・コート・ダジュール空港の建物は波のイメージで建てられているそうだ。
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空港付近でオートルートA8号線に入る。前方にテスラS発見。
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さらに遠方にはアルプスの山々を発見。
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ニースは地中海とアルプスの両方が見える場所に位置している。
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モナコ料金所でA8から一般道A500へ。このあと1kmほどのトンネルを抜けると・・・
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フランスではあるが、モナコ郊外の高級住宅地にいきなり突入。
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崖の上の道を5分ほど走ってバスはストップ。TDさんの話では乗用車は不要だが、観光バスだけはここで入国証をもらう必要があるとのことで、10分ほど休憩。所謂、バスコントロール。ストリートビューではレストランが写っており、どうも最近出来たものらしい。ヨーロッパは観光客をこれ以上増やさない政策を取る国や自治体が増えてきたが、モナコも同じか。
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もともとは眺めの良いレストランだっただけに、建物の脇からモナコの街や海が見えた。
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F1コースが見えた。
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コート・ダジュールがまぶしい。
*無修正です -
そして大公宮殿が見えた。では、モナコの歴史をスタディ。ちょっと長くなるので興味の無い方は飛ばしてください。
1228年に現在のモナコに要塞を建設したのはジェノヴァ共和国。1297年、フランシスコ会の修道士姿に変装して侵入したグリマルディらは、要塞の占拠に成功した。グリマルディは、現在のモナコ公家であるグリマルディ家の始祖。イタリア(ジェノバ)とフランスの狭間に位置するモナコは、1612年からフランス王ルイ13世の保護下に入ることで独立を保つが、同時に大公はフランスの臣下となった。
1793年、フランス革命軍に引き続きナポレオンがモナコを占領、ナポレオン失脚後に開催されたウィーン会議の結果、モナコはサルデーニャ王国の保護下に入った。しかし1860年のトリノ条約で、サルディニアは、イタリア統一運動をフランスに支援してもらう代償として、モナコをフランスに割譲する。1861年、シャルル3世はフランス・モナコ保護友好条約を締結し、モナコ公国の主権を回復した。
-中略-
1922年、ルイ2世が即位すると、モナコを文化・観光都市にする試みが行われ、モナコ・グランプリの開催、ASモナコ(サッカー)の創設などを行った。 ルイ2世が1949年に死去すると、孫のレーニエ3世が即位、1956年にはハリウッド女優のグレース・ケリーと結婚した。1962年、新憲法を制定。この憲法で死刑が廃止され、女性参政権が実現し、また最高裁判所が設置された。 2005年、レーニエ3世が死去し、息子のアルベール2世が即位。同年12月、フランス・モナコ友好協力条約が締結された。この条約は、グリマルディ家に跡継ぎがなくなっても公国は将来も存続することをフランスが保証する代わりに、モナコの防衛は今後もフランス軍が行うことを骨子としている。 -
モナコの人口は32,000人ほどであるが、2009年のGDPは69億1900万ドルで、チャドやベナンなどアフリカの人口1000万人程度の中規模国に匹敵する。2009年の1人当たり国民総所得は18万3150ドルで、世界銀行によれば、統計のある国連加盟国・非自治地域中トップであり、世界で最も裕福な地域の1つとされる。
写真はWikipediaから借りたものだが、モナコの後ろに聳える Tete de Chien と呼ばれる岩山からの撮影。右下にサッカースタジアムが見えるが、あれがASモナコのホームスタジアムのスタッド・ルイ・ドゥ。スタンドの収容人数は18,523人で、これはモナコ国民の半分程度に当たる。 -
主要な産業は観光。他には化粧品やガラス加工、香水、化学薬品の製造が行われている。 モナコと言えばすぐに出てくるカジノは一時期、国家収入の9割を占めていたこともあったが、現在では5%以下である。モナコは個人居住者に対して所得税を課さないタックス・ヘイヴンとして知られており、モナコ国外からほとんどの収入を得ている富裕者の多くがこの国にやってくる。F1ドライバーなどの有名人も多いが、多くは実業家である。所得税は無くても大富豪達の落とす金で、モナコの経済は成り立っている。
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入国証を得たバスはモナコの狭い道路を走り出す。モナコの道路は迷路のようで、何処をどう走ったのか良く解らないが、海岸線の通りを目指してジグザグに降りていったような感じ。
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やがて、こんな建物の隣のスペースにバスは停車する。なんとこの道路がモナコ(右側)とフランス(左側)の国境だそうだ。そして右側にあるピンク色の建物がASモナコのホームスタジアムであるスタッド・ルイ・ドゥ。ちなみにASモナコは、フランスのリーグ1(アン)に加盟しており、強豪として知られている。
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5分ほど歩いて、やって来たのは昼食会場のレストラン、 A'TREGO 。屋根がテントのような造りだったので、ミストラルが強く当たるとバタバタうるさかった。
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前菜はこんな感じ。
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メインはチキン料理だったが、時間をかけて焼いたお肉はジューシーで柔らかい。
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食べかけで申し訳無いが、下のマッシュポテトとのハーモニーも一致しており、久しぶりのおいしい鶏肉だった。さすがはモナコ。
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レストランを出て観光開始。左手に見える高い山が↑のモナコ俯瞰写真を撮ったと思われる Tete de Chien と呼ばれる岩山。
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上にも述べたがモナコの道路や鉄道はトンネルだらけ。
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そしてトンネルの中も迷路になっている。
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トンネルから出ると、何処かで見覚えのある道路にやってきた。ん、これは・・・
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紛れもなく、毎年5月に行われるF1・モナコグランプリのスタートコース。スターティング・グリッドのラインがしっかりと残っている。
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F1はこのコーナーを右へ曲がるのだが、バスは非情にも左へ。TDさんの話では以前は観光バスもF1コースを走れたが、最近は禁止されてしまったとのこと。残念無念。
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チラッと右にF1マシンが駆け上って行くコース(道路)が見えた。
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ブレてしまって申し訳無いが、人口32000人のモナコに警察官は500人以上いるそうで、至る所で見かけた。これなら治安は良さそうだね。
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いつもの道が規制されていたこともあり、ベテランのドライバーさんでも迷いながら到着したのは海洋博物館の下に設置された地下バス駐車場。
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モナコ海洋博物館は、海洋学者でもあったアルベール1世によって1910年に造られた。
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エントランス横にはこんなかわいい潜水艇が。
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そしてモナコ大聖堂。
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モナコ大公家にゆかりのある教会で、ここでグレース・ケリーとレニエ3世の結婚式が行われた。そして現在は・・・
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グレース・ケリー(本名 GRATIA PATRICIA )と
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レニエ3世が並んで眠っている。
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次ぎにやってきたのは大公宮殿。
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急に観光客が動き始めたので何が起こったのか見ると、1時間おきに行われる衛兵交替だった。もっと規模の大きいのは毎日11:55から行われるらしい。
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宮殿の東側は展望台。大砲の弾も良いアクセサリー。そして・・・
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一部、日が陰ってしまったのが残念だが、お馴染みのモナコの風景がバッチリ見れた。
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イチオシ
港には高級なヨットやクルーザーが停泊している。接岸・停泊料もさぞかし高いことだろう。
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モナコの観光は多分、ここで終わりそうな雰囲気だったので、走れなかったF1コースを激写! まずはスタート地点。
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右90°にターンするサント・デヴォット・コーナーをかわした後は、このボー・リヴァージュと呼ばれる坂道を150km/h~200km/h位で駆け上がる。
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カジノ手前のマスネ・コーナーを左へ、カジノを過ぎたカジノ・スクウェアを右にターンして、ミラボーコーナーに突入。ミラボーコーナーはコースが狭く、追い抜きが難しいモナコのコースで、わずかに残されたオーバーテイク・ポイント。
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フェアモント・ヘアピン(昔、ステーション・ヘアピン)と呼ばれるヘアピンカーブを抜け、ボルチエ・コーナーからフェアモント・ホテル下のトンネルへ吸い込まれたマシンは、港の向こうに見える下り坂を300km/hですっ飛んでくる。
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接触がよく起きるヌーヴェル・シケインを抜けてから海岸のコースを加速し、タバコ屋コーナーで左ターンするのだが、写真ではどこがタバコ屋コーナーなのかよく解らない。
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そして、プール(今はスケートリンクなのね)のWクランク・ターンをかわして・・・
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ラスカス・コーナーと呼ばれるこの店の角をターン。
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そしてホームストレッチに戻るのだが、手前にもA.ノゲ・コーナーと呼ばれる意地悪な右コーナーがある。この難しいコースで最多勝利したのは、アイルトン・セナで6勝。5勝がグラハム・ヒルとミハエル・シューマッハとなっている。
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案の定、モナコ観光はこれでほぼ終了。最後に公室御用達のチョコレート屋に立ち寄る。
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CHOCOLATERIE DE MONACO というお店。
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箱入りは贈答品ということで結構なお値段がついていたが、目立たないところにバラ売り品もあり、話の種に一袋購入する。
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アウディの高級SUVを乗り付けて買い物に来た人もいた。
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15:30 モナコを出発、またまた迷路のようなトンネルをくぐって、向かったのは鷲の巣村で有名なエズ。下の駐車場でバスを駐め、きつい坂道をTDさん先頭に息を切らしながら登坂。やっと山頂にある熱帯植物園の入り口にたどりつたら、なんとクローズ! 12/25を除いて、11月から3月までは16:30までやっているはずなのに!!!
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結局、30分後バスに集合ということになり一旦解散。それから少しでも海が見える場所がないか村中を彷徨うが結論から言うとお金を出さずに良い景色を見れる場所はありませんという村だった。写真は有名なレストランかな?
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精一杯頑張って写した海はこれだけ。
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海はあきらめ、路地歩きに切り替える。エズの路地1。
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エズの路地2
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エズの路地3
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こんなオープンカフェもあったが風景はモナコ側。
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岩の上が、うらめしの熱帯植物園。TDさんの話ではクリスマス休暇なのだそうだ。
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バス駐車場の近くの道路に橋が架かっており、そこから写した風景がこれ。まあ、せめてもの抵抗。
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ニース方面の夕焼け。
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これで、精一杯。
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ニースのホテルに戻り、一息いれてから片道15分歩いてモノプリまで最後の買い出し。写真はその戦利品(マグカップとサッカーシャツは別の店で購入)だが、写真に写っていないチーズを購入するのに30分要したのにはまいった。
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今夜も自由食なのだが、棒が足? いや足が棒なので、部屋食決定。日本から持参したカップ麺とモノプリで調達したメルロー、そしてサンドイッチで最後の晩餐。最近この手の最後食が増えたね。
と、いうことで「2019年 南仏旅行記5:モナコ&エズ」はこれで終了です。本日も最後までご覧頂きありがとうございます。
2024/03/10 一部修正 -
OMAKE
本日のウォーキング歩数。ニューヨークほどでは無かった。
おしまい
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この旅行記へのコメント (2)
-
- TKさん 2020/11/15 19:47:45
- エズ!懐かしいです。海の写真をご紹介します。
- chiaki-kさん
こんばんは。
懐かしい、モンテカルロやニースやエズの旅行記楽しませていただきました。
ありがとうございます。
南フランス!食べ物もおいしいし、見所もたくさんあるし、何回っても飽きない。
クリスマス時期のこの時期も楽しいところですね。私達は6月ごろ行きました。
植物園からなら、美しい海(コートダジュール)が見えたことと思いますが、本当に残念でした。TDさん、ちゃんと調べていたのでしょうか?
chiaki-kさんが、エズでの海の写真が良く観えなかったとのことなので、私達の旅行記をご紹介いたしますね。お時間がありましたら、ご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/10825836
また、よろしくお願いします。
TK
- chiaki-kさん からの返信 2020/11/16 08:56:48
- 南フランス3大ガッカリのご紹介です
- ・
TKさん、こんにちは。私のつたない旅行記に、沢山の”いいね”を
ありがとうございます。
> 植物園からなら、美しい海(コートダジュール)が見えたことと
思いますが、本当に残念でした。
今回の南フランス旅行の3大ガッカリは・・・
3 エクス プロヴァンス大劇場の屋上がクローズ
2 ニース 海岸を眺める展望台がクローズ
1 エ ズ 植物園がクローズ
原因は全てクリスマス直前だったことらしいですが、本当にガッカリ
でした。それ以外は、初日以外はまずまずのお天気に恵まれ良い旅行
が出来たと思っています。それと、初めてクリスマス・マーケットを
体験できたのが、良い体験になりました。
”紺碧のコートダジュールを眺望する、フランス・エズの天空の古城
ホテルシャトー・エザ。ロマンチックな中世の夜の城塞に迷って
みませんか?”拝見しました。
>最初から美味しそうなオイスター・・・
そういえば、フランスは3度行っていますが、まだ食べていません
>超低料金(たった1ユーロ・・・
2008年頃はそんな料金だったんですね。
>エズの街の中は、どこを取っても絵になるんです・・・
2019年と変わりないですね。さすがに陶器のガチョウはいません
でした。
>ベランダの下を見ると、日本国旗が・・・
その先にある橋こそ、私が写真を撮った橋です。
>紺碧の海を前にしての、美味しい食事・・・
うらやましいですね。残念ながらツアーではありえません
コロナ禍のため、海外渡航は、じっと我慢の子ですが、一日も
早く治療薬やワクチンが完成し、自由に渡航できる日が来ること
を願うばかりです。
では、また。
chiaki-k
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