気軽に! ポーランド5日間(4) [12/21 AM：ヴィエリチカ岩塩抗の見学]

2019/12/21 - 2019/12/21

私がポーランド旅行を決めた理由が、世界初の世界遺産を見たいという思いからで、ヴィエリチカ岩塩抗は、世界初の世界遺産の一つです。　抗夫の皆さんが、採掘後の空洞を利用して作ったヴィエリチカ最大の聖キンガ礼拝堂では、シャンデリアや中央祭壇など世界遺産にふさわしい岩塩の自然・歴史と芸術作品を楽しめました。

エリア ヴィエリチカ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: その他
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: エイチ・アイ・エス

入り口。

レトロなエレベータで階下に向かいます。

地下64メートルの地点からガイドツアーは始まります。

ひんやりとした坑道を歩いていると、あちこちで岩塩が露出しているのを目にします。写真は、天井からつららのように岩塩が伸びてきたものです。

岩塩を地上に運ぶ方法の一つです。

ガイドの方から、「なめてみるとしょっぱいよ」と言われ、試しになめてみると、確かにしょっぱい。　岩塩抗なのでやっぱり「塩」です。

1493年(?)にコペルニクスが訪れたことを記念した塩の像。

「ヤノヴィツェの間」です。　塩の像は、ヴィエリチカ岩塩抗に伝わる聖キンガの伝説を表現しています。

坑道側面の岩塩の露出。

坑道が崩れないために設置された木材。写真の木材は、岩塩抗初期の木材とのことです。また、木材が利用された理由は、「塩に腐食されにくい」「安価である」ためとのことです。

坑夫達が、棒の先に綿をつけ、それを燃やしているという像がありました。換気の悪い坑内ではメタンガスが溜まりやすく、またメタンガスは爆発性が大きく危険のために、火災防止のために少し火をつけていたとのことです。

岩塩抗内には馬が働いていましたが、塩分に囲まれているためか病気になる馬は少なかったそうです。

トロッコレールの跡。

運搬システム。

当時の塩製の階段。

聖キンガ礼拝堂。

この空間すべてが塩でできていることには驚きです。「シャンデリア」「床」「彫像」「壁面を彩るレリーフ」も、すべてが抗夫の皆さんが塩でつくられたものなのです。

新約聖書の場面を表した「イエスの誕生」「最後の晩餐」などレリーフや彫刻にはすばらしいの一言です。

シャンデリア。

拡大。

坑内の水を貯める目的で作られた地底湖です。ライトアップのためか緑色の水できれいですが、この水の塩分濃度は30％で深さ9mくらい。ちなみに、(1)死海の塩分濃度は28％、(2)高塩分濃度なので溺れることはない、(3)魚は住めないとのことです。

白い木造の柱と塩のシャンデリアのコントラストが綺麗です。

レストランやパーティ会場もあります。

なお、岩塩抗内では、「気球を飛ばす」「バンジージャンプを行った」というギネス記録があるそうです。

「自然」「歴史」「抗夫の皆さんが作り上げた芸術」を触れることができたヴィエリチカ岩塩抗見学は非常に満足できました。