2016/08/28 - 2016/09/01
4位(同エリア532件中)
SamShinobuさん
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中国の大手旅行サイトが中国の人気避暑地トップテンを選出したことがあり、青島は第3位だった。中国人が住みたい街では第1位ということなので、住んで良し、リゾートとしても良しの、まさに天国のような場所なのだろう。
たしかに青島は大変美しい街だ。僕が訪れた8月の終わりは、ビールの泡のような陽光が街中にはじけており、街路樹のプラタナスの葉の間からは、溢れ洩れた太陽が行き場を求めて路面をさ迷っていた。紺青色に澄んだ海から吹きあがる風は、常にビールで火照っている身体を優しく冷ましてくれて、いくらでも飲めそうな気がした。
そして、何と言っても青島の最大の特徴は、街全体が「幸せ」で充満していることだ。それは1世紀以上前にドイツがこの街を統治したことが少なからず影響している。まず、世界屈指のビール大国だったドイツがまず青島に作ったのが、ビール工場だった。そのビール工場は今まで100年以上ビールを作り続けることによって、青島という名前を世界中に知らしめた。そして、工場のお膝元では街中にビールが溢れており、市民たちはまるでお茶でもするかのように、昼間から、いや朝からいたるところでビールを飲んでいる。まさに「幸せ」な人たちだ。だから青島人は鷹揚で朗らか、どちらかというとぼーっとしている人が多い(私見)。
もうひとつの理由は、青島はドイツが建てた歴史的建造物が密集していて、ウエディングフォトの一大スポットになっていることだ。街を歩けば、あちらこちらでウエディングドレスの花嫁とタキシードの花婿の幸せそうな姿を見ることができる。今度の旅行中、少なくとも30組以上のそうしたカップルを見かけた。ひとつの教会の前で、3~4組のカップルを同時に見ることもあった。日本ではウエディングドレスを着た花嫁を一日に何人も見るなんてラッキーはまずないだろう。それがここでは街のあちらこちらで、当たり前のように遭遇してしまう。そんな非日常的な「幸せ」に囲まれて、気がつくとこちらまでハッピーな気分になっている。そう、ドイツがお洒落な街づくりをしてくれたお陰で、今この街は幸せの花が咲き誇っているのだ。
そんな花嫁たちを眺めながら、生まれたてのビールを片手に、海鮮料理を楽しむ。もちろんバックには碧い海が広がり、そこにカンツォーネが流れていたら、もはやここは天国と呼ぶ以外他にはあり得ない。
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8月30日
オリンピックヨットセンター(奥林匹克帆船中心)
朝の散歩に、ホテルから20分位歩いてオリンピックヨットセンターに来た。ここは2008年北京オリンピックのヨット競技会場となった場所で、今でも数多くのヨットが係留されており、オリンピック記念公園になっている。 -
オリンピックヨットセンター(奥林匹克帆船中心)
抜けるような青空と中国とは思えないような澄んだ空気、そして潮風がとても心地良い。釣りをしているおじさんやジョギングを楽しんでいる若者もいる。 -
沙県小吃
中国には、全国どこに行っても見かける安い食堂がある。ひとつは「沙県小吃」であり、もうひとつは「蘭州拉面」である。石を投げれば何とかにあたるという位どこにでもあるが、なんとその2軒が並んでいるのは初めて見た。
場所は南京路を北上した先を左に折れた辺りである。両方に入りたいが、今日は「沙県小吃」で朝食をとることにしよう。 -
沙県小吃
蒸し餃子やワンタンは5元(75円)からあるが、今日は10元(150円)の福建炒飯を注文する。これが実に旨い!お米はぱらぱらでキャベツはしゃきしゃき、塩加減は薄味の身体に良さそうな卵炒飯である。朝から炒飯を完食してしまった。 -
沙県小吃
さて、この店はチェーン店かと思っていたら、それぞれのオーナーが自己責任で経営するいわばフランチャイズのようなものだった。ようなものと言ったのは、確かに事業形態はフランチャイズだが、その成り立ちをみると、そんなお洒落なビジネスモデルとはちょっと違う。
沙県とは福建省の貧しい町で、男たちが出稼ぎに出ないと家族は食べていかれないようなところだった。そこで町長は20年程前、町おこしの一環として一計を講じた。沙県人が安定収入を得る為に、元々「小吃」が美味しかった沙県料理を普及させ、沙県人に安くて旨い食堂を出店させようと思いついたのだ。
そこで役所に「小吃班」を設立し、沙県人であれば加盟料(名前の使用料)を払うだけで、「沙県小吃」の食堂を出す手助けをした。
すると、あっという間に中国各地に「沙県小吃」が広がり、今では県外で小吃店を経営する者は5万人を超えているそうだ。
まあ、中国のことだから、沙県人でなくても勝手に「沙県小吃」の看板を出している店も多いと思うので、そう考えると「沙県小吃」という店は、5万どころかはるかにもっと多くあるかもしれない。 -
ドイツ監獄旧址博物館
ドイツが1900年に建てた外国人専用の監獄。1938年に日本軍に占拠され、地下には拷問室や水牢獄なども作られたそうだ。現在はそれらの施設などを見学できる監獄博物館になっているが、かつて日本軍にあんなこともされた、こんなこともされたという展示になっているに違いないので、外から建物だけ見ることにした。 -
基督教堂
坂道を登って行くと、1910年に建てられた市内最古のキリスト教会が見えてくる。中国で基督教というとプロテスタントを指し、カソリックは天主教と言う。なので、昨日訪れた天主教堂はカソリック教会である。ドイツ古城式建築は竣工当時から時を刻み続けている時計台を有しており、礼拝堂を合わせた外観はまるでおとぎ話の挿絵のような可愛いデザインだ。 -
旧迎賓館(ドイツ総督官邸旧跡博物館)
1908年に完成した旧ドイツ総督邸。ドイツ総督が威信をかけただけあって、花崗岩を切りだして造ったドイツ古城式建築は威風堂々としている。小高い丘の中腹に建っているので海が一望出来て、立地も含めなんて贅沢な邸宅だったのだろう。 -
旧迎賓館(ドイツ総督官邸旧跡博物館)
1914~1922年の日本占領時代は司令官邸として使われ、1934年に迎賓館になる。 -
旧迎賓館(ドイツ総督官邸旧跡博物館)
1957年には、毛沢東が奥さんと1か月滞在した。2階にはバスルームがあったが、毛沢東もこの風呂に入ったのかなあ。1999年からは、博物館として一般に開放されている。入場料20元(300円)。 -
小魚山公園改めアマルフィ公園
ここからの景色は、Magnificentとしか言いようがない。緑豊かな小高い丘に作られた公園の頂上に、中国式建築の覧潮閣が建っている。眼下にドイツ建築の赤い屋根と白い壁を見降ろし、その向こうに美しい砂浜と青い海が広がっている。
全く個人的な感想だが、青島にはカンツオーネがよく似合うと思う。どういう訳かこの風景を見ている間中、僕の頭の中では「コメ・プリマ」が高らかに鳴っていたのだ。そして、ここでもウエディングドレスを着た美しい花嫁が紺碧の海をバックに写真を撮っていたが、究極のラブソング「コメ・プリマ」を僕から君たちに贈ろう。そうだ、ここは中国のアマルフィだ。イタリアどころか世界で最も美しい海岸線と呼ばれているアマルフィだが、蘇州を東洋のヴェニスと呼ぶなら、あえて僕はここを中国のアマルフィと名付けよう。小魚山公園という名前の由来はかつて漁民が小魚や網を干していたからだそうだが、そんなダサい名前はすぐにやめて、今日から「アマルフィ公園」に変えることにする。入園料15元(230円)。 -
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詐欺タクシー
お昼近くになり、ビール博物館に行くため、タクシーを捕まえた。運転手のお兄ちゃんに行き先を告げると、ビール博物館は1時半まで閉館していると言われ、ちょっと変だなと思う。それでも行くだけ行ってくれと伝えると、それなら博物館のすぐそばに海鮮料理店があるから、そこで食事をしたらどうかと言ってきた。ますます怪しいぞ(笑)。適当に相槌を打ちながら、景色を撮影しつつこの運転手の写真も撮り、またしつこくその料理店を薦めてきたので、中国語はよく分からないととぼけた。タクシーは博物館の正面から50mくらいのところにある海鮮料理店の前に停まり、是非ここで食べて行けと言う。「必死かっ?」と思わず突っ込みたくなって笑ってしまったが、もめるのも面倒くさいので仕方なく車を降りる。この運転手は出てきた店の男に「日本人一人連れてきたぞ」と大きな声で言ったかと思うと、そのまま走り去ってしまった。ニコニコしている店の男を無視して、僕は博物館の方に歩き始める。店の男が「なんで?」という顔をして何か叫んでいた。博物館に着くと、案の定昼休みなど無く、普通に営業しているではないか。あの運転手、客を連れて行くと店からバックマージンを貰えるのだろうか。そして、その分は店が客からぼったくるのか?よく分からないが、この手の詐欺は実に多いので気をつけよう! -
青島ビール博物館
敷地内に入ると、ビール工場特有の甘い香りがどこからともなく漂ってくる。ドイツ統治下の1903年、ドイツ人がここ青島に「ゲルマンビール株式会社」を興し、ビールの製造を始めた。その後、1914年に日本が青島を占領すると、アサヒとサッポロの前身である「大日本麦酒」が引き継ぎ、終戦の1945年まで日本のビール工場だった。 -
青島ビール博物館
青島ビール工場は全国に50以上あるが、この工場で作られるビールが第一工場産と言って、一番美味しいそうだ。
A館が1903年に建てられたレンガ造りの工場で、現在はビールの歴史博物館になっている。早くビールを試飲したくて、ここはさっと見学。B館では実際にビールを製造しており、その工程が見られるが、ここもさっと見学。 -
青島ビール博物館
B館の途中のビアホールのようなところで、ようやく一回目の試飲ができた。まだ見学の途中なので、寛がせないためか立ち飲みだ。チケットを見せるとスタンプを押され、カウンターのビアサーバーからグラスに注いでくれる。 -
青島ビール博物館
ここで飲めるのは無ろ過ビールだ。無ろ過ビールとは、普通ビールは発酵を止める為に酵母をろ過するのだが、そうしていないものを言う。ろ過しないのでどんどん発酵が進んでしまうために、なんと1日しか持たない。保存が効くものでも最大6日だそうだ。そのため基本的には、ここ青島以外で飲むのは難しい。この出来たて無ろ過ビールは少し濁りがあり泡も均一ではなく、野性味溢れる感じだ。口に含むと、どっしりとした飲みごたえ十分なビールで、アルコール度数も通常の青島ビールより高そうである。うん、旨い!いつもの薄い中国ビールとは全然違う。 -
青島ビール博物館
見学終了時にまた試飲コーナーがあるそうなので、例によってさっと見て、二度目の試飲のビアホールに突入した。ここでは青島純生ビールを飲ませてくれる。これは、いつもの薄い中国ビールだったが、それでも出来たては旨い。 -
青島ビール博物館
早く試飲したく駆け足でまわったため見学内容はよく覚えていない。中国語でビールのことを口ヘンに卑しい酒と書く。口に卑しい酒って、ビールに失礼じゃないか。 -
青島ビール博物館
中庭に出ると、ギリシャ神話の酒神ディオニュソスの銅像が立っていた。ディオニュソスは葡萄酒の作り方を発見した神で、ローマ神話で言うところのバッカスと同一神である。今回の旅の一番大切な神様に出会った。街自体がひとつの大きなビールジョッキで、街全体から泡が溢れ出しているような青島に、ディオニュソスはよく似合う。
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漁碼頭海鮮大排档
ビール博物館の正面にある海鮮料理の店が、結構お客さんも入っていて、オープンエアで気持ちよさそうだ。
このあたりは海鮮料理店がずっと並んでいる。どの店も大きな水槽があって、活きのいい魚介類が客の胃袋に入るのを待っている。 -
漁碼頭海鮮大排档
店員が水槽を見て料理を決めますかと聞いてきたので、もう食べたいものは決まっていると、事前に用意していたメモを見せた。あさりの唐辛子炒め、イイダコのネギあえ、シャコの塩茹での3点だ。メニューも見ないで聞いてみたが、青島の代表料理だけあって当然出来るとのこと。 -
漁碼頭海鮮大排档
ビールを頼むと、無ろ過ビールか純生か聞いてくる。無ろ過ビールが飲めるのか!迷わず無ろ過を頼む。念のため、合計の値段を確認すると、148元(2200円)とのこと。観光地価格なんだろうなあと思ったが、それでも安い。まわりのテーブルの食い散らかし方が半端ないが、活気があってよろしい。
まず青島人のソウルフード、あさりが新鮮で旨い。少し辛いのでビールが進む。大好きなシャコもてんこ盛りである。殻を剥くのが少し面倒だったが、シャコでお腹いっぱいになるなんて、日本では考えられない。イイダコも好物なので、何とも贅沢なランチだった。 -
黄メン鶏米飯
うろうろしていたら、黄メン鶏米飯の店を見つけた。青島のローカル飯の定番といえば排骨米飯だが、最近ではこの黄メン鶏米飯が流行っているらしい。それも青島のみならず、北京・上海で火がつき今や全国に広がっている。ならば山東省がルーツのこの料理、本場の青島で味わってみようと、入ってみることにした。 -
一人用の土鍋で鶏肉とピーマンを炒めて蒸した、言ってみれば鳥すき鍋的な料理だが、汁が甘辛で実に旨い。唐辛子入りと無しがあって、最初にどちらにするか訊かれる。辛くない方にしてもらったが、辛いのも旨そうだ。鶏肉を食べた後に、この土鍋に白いご飯を入れて、残った汁と混ぜて食べたら、間違いなく病みつきだ。16元(240円)。
そしてなんと、この店の支店(フランチャイズ?)が、2019年10月に高田馬場に出店し、さっそく食べに行ってみた。懐かしい味に思わず感動してしまった。 -
8月31日
第1海水浴場
今朝はビーチサンダルをバッグに入れて、バスで海水浴場に来た。実にいい天気である。8月の最終日だが、海に入っている人が多くいる。 -
どこまで行っても遠浅のビーチは波も穏やかで、僕もズボンの裾をまくって海に入った。少し赤みがかった砂は綺麗で水も澄んでおり、日差しは強いが風が爽やかに吹いていて心地良い。
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喉が渇いたので海の家で朝ビールを飲むことにした。8元(120円)の青島ビールを買って飲む。パラソルの下で飲む冷えたビールは最高だった。やはりここは天国だ。海開きの頃の第一海水浴場は凄い人出になるようだが、今はちょうどいい感じだ。
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あの恐ろしいスケキヨマスクのおばちゃん達がここにもいた。2年前大連の海水浴場で初めて見た時は腰を抜かしそうになったが、何でも青島が発祥らしい。青島のスポーツ用品店が開発して売り出したのが、全国に広がったそうだ。あんなのを被っていたら暑くないのだろうか。頭が蒸れて、熱中症になりそうな気がするが。
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花石楼
ロシア人が1931年に建てた、八大関風景区を代表する建物。1945年、日本の敗戦とともに青島は国民政府支配下に入り、国民党総裁の蒋介石が別荘にした。と言っても、蒋介石はいろいろな所に別荘を持っていたけど。蒋介石は1949年国共内戦で敗れて台湾に逃れるまで、奥さんの宗美鈴と毎年ここで休暇を過ごしたそうだ。外壁は花崗岩で丸石がはめこまれており、それがこの館の名前の由来である。 -
花石楼
屋内窓のステンドグラスや螺旋階段など、歴史を感じさせる。テラスからの海の眺めも抜群で、蒋介石と宗美鈴が手をつないでこの景色を楽しんでいる姿が見える気がした。入館料8.5元(130円)。 -
旋転小火鍋(回転火鍋屋)
台東三路で昼食をとろうと思い、火鍋屋を探す。中国に来たら、必ず一度は食べたい料理だ。ふと、地元のデパートなら火鍋専門店が入っているんじゃないかと思い付き、ウォルマートの隣りの利群商厦に行くと、何と回転火鍋屋があった!ネットでは見たことがあったが、実物にお目にかかるのは初めてだ。めちゃくちゃテンションが上がる。 -
回転寿司同様、皿の上に串に刺さった具が乗っており、海老、イカ、練り物、豆腐、野菜、きくらげ、麺などいろいろ取って、自分専用の小振りな鍋に入れる。肉類は店員に注文すると持ってきてくれる。タレは、自分で調合するスタイル。食べ終わったら串を持ってレジに行くと、その本数を数えて、1本1元で請求される。僕は20本食べたので、20元(300円)だった。
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ビールの量り売り
青島では街中至る所で生ビールの量り売りをしている。基本単位は500ml(一斤)の倍数で、なんとスーパーのビニール袋のような袋に入れてくれる。歩道にテーブルを出している小さな食堂の店先で、ビールのアルミ樽を見つけたので、僕は思い切って買ってみることにした。「ビールの量り売りを下さい。袋に入れて。500mlで幾らですか?」と聞くと、「2.5元(38円)」だと言う。初め、聞き間違いかと思ったが、やはり500mlで2.5元だそうだ。安すぎでしょう! -
ビニール袋入りビール
親切な店ではストローをくれて、そのまま歩きながら飲む人もいる。ランニング姿のひとりの老人がふらっとやって来て、おばさんに2.5元渡し、ジョッキに生ビールを注いで貰っている。そして、おもむろに外のテーブルに座り、まるでのんびりと昼下がりのお茶を楽しむような感じで飲み始めた。おばさんが、ここで飲むならジョッキに入れようかと言ってくれたが、僕はあくまでビニール袋ビールが飲みたいので、袋にストローを差し込んで飲んでみた。冷たくて美味しい! -
蘭州拉面
中国のどこに行っても見つけることが出来る店「蘭州拉面」はイスラム教徒の店だ。蘭州とは甘粛省の首都で、元々イスラム教徒の回族が多かった。イスラム教では、豚肉やアルコールの摂取を禁じている。例えば豚肉のエキスやアルコール分が含まれる調味料までNGだ。そうなると、イスラム教徒は普通の店では食事できないのではないだろうか。だって、どんなに気をつけて注文しても、調味料の成分までは分からないのが普通でしょう。その点では、この「蘭州拉面」は清真料理(ハラール)と言ってイスラム料理専門店なので、イスラム教徒も安心して食べることができる。もちろん、イスラム教徒でなくても誰でも入れるが、当然豚肉を使った料理やアルコールは置いていない。蘭州拉面と言ってもラーメン屋ではなく、炒飯はじめ様々なメニューがある。でもやはり牛肉麺が一番有名だろう。何しろ、この蘭州拉面がラーメンの発祥と言われているくらいだ。拉面は、中国語でも「ラーミェン」と発音し、拉という字は「引く」という意味である。よく中国のドアに「拉」と書かれている、あの文字だ。麺を引っ張って延ばすことから「拉面(ラーミェン)」と言うようになったが、それが日本でもラーメンというのが面白い。シルクロードの要所で生まれた拉面が、はるばる日本に渡って独自のラーメン文化まで発展した。そのルーツはイスラム料理だというのが不思議だ。だって日本のラーメンには、イスラム教徒が決して口にできない焼豚が、欠かせないでしょう。しかし、郷に入れば郷に従えなので、ここは牛肉面を食べてみようと、見るからに回族っぽいお兄さんに注文する。 -
蘭州拉面
1杯10元(150円)の牛肉面はイスラムの味がするスープ(って、どんな味?)に、パクチーがどっさりのっている。あっさりしていて、これはこれで旨い。そう、これをラーメンだと思わなければなかなかいける。でも、個人的には横浜家系ラーメン好きなので、やはりラーメンと拉面は別物である。回族は少数民族で、漢族の中においては差別もあるだろう。食事についてこんなに厳しい制約があると、イスラム教徒同士でないと一緒に生活するのも困難だと思う。もっともイスラム教徒は、別の宗教を信仰する者との結婚は基本的には禁じられている。そうなると、中国のあらゆる都市に生活している回族は、どうしても自分たちのコミュニティから出ることはなく、元々貧しい人が多いのに、そこからも抜け出せずに益々差別されるのではないか。頭にベールを巻いた厨房の女性たちを眺めながら、そんなことを思っていた。 -
蘭州拉面の店内
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十二季&KIKI&COCO BAR
最後の夜も、結局この2店の組み合わせになった。十二季では、穴子の天ぷらと鮪の山かけを青島ビールで楽しみ、店の人たちに「おかげさまで、いい旅になりました」とお礼を言う。「次はいつ青島に来ますか」と聞かれ、「いつか分からないけど、また是非来たいね」と本心から答えた。
KIKI&COCO BARでは、先客の日本人がじゃんけんで盛り上がっており、いい大人が何でじゃんけんに夢中になってるのか不思議だった。聞くと、「マイダン(お勘定)」と言った後にじゃんけんで連続3回勝たないと帰れないルールで、負ける度にお酒を飲む。皆帰りたいのに帰れないと騒いでいたのだ。隣の席の日本人もそのゲームに参加しており、目の前には空いたビールが7~8本並んでいる。馬鹿馬鹿しいと思ったが、一旦参加してみると3回連続でなかなか勝てない。結局最後は「明日、日本に帰れないよ~」と、自分が一番騒いでいた。青島はまたいつか訪れたいと思っているが、その時まで是非生き残っていてもらいたいBARだ。 -
9月1日
青島流亭国際空港
朝5時起きでチェックアウト。空港までバスで20元(300円)。40分で空港に到着。 -
国内線のカウンターで上海浦東空港までのチェックイン。時間が早かったので、レストランでサンドイッチとコーヒーを頼んだ。
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中国国際航空 CA4601便 青島→上海
CA4601便は山東航空とのコードシェア便で、飛行機は山東航空だった。山東航空なんて初めて聞いたぞ。ちょっぴり不安でワクワクする。機材は相変わらずの小型機ボーイング737-800である。9:35発予定で時間通りに離陸した。機内では飲み物を聞かれたのでビールを頼んだが、残念ながらアルコールはなかった。仕方がなく貰ったコーヒーは案の定、砂糖・ミルク入りのインスタントだった。飛行時間は上海浦東国際空港まで1時間20分、10:55到着予定だったが、少し早い10:47に着いた。 -
上海浦東国際空港の味千ラーメン
上海浦東空港では、死ぬほど歩いて国内線から国際線に乗り換えた。国際線ターミナルの味千ラーメンで、昼食をとる。200席近くあるだろうか、それでも結構混んでいて、次から次へと客が入ってくる。豚骨ラーメンと焼餃子、青島ビールを注文。 -
ラーメンの味は残念ながらいまいち。中国の人に、これが日本のラーメンだと思われたくない。まあ、200席あるラーメン屋っていう時点で、期待薄だけど。
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中国国際航空 CA919便 上海→成田
14:15に上海発予定だったが、実際に飛び立ったのは1時間以上遅れた15:26だった。CA919便は、今回の旅行で唯一の中型機エアバスA330-300で、座席数は301席ある。一列は2席4席2席の配列で、今回の旅で初めてシートモニターにお目にかかれた。
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飛行機は、18:00到着予定だったが、約1時間遅れて18:58に成田空港に着いた。
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この旅行記へのコメント (5)
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- yayoさん 2020/01/05 17:00:32
- 明けましておめでとうございます。
- 今年も宜しくお願いします^ ^
青島といったらビールしか思い浮かばないのですが、とても綺麗なリゾート地でもあるんですね~!ビールをビニール袋に入れて飲むって思わず笑ってしまいました笑でも美味しいんでしょうね(^^)
ところで寧波に行ってきましたよ~!特にトラブルもなく無事帰って来れました笑
今回はSamShinobuさんの旅のように少し冒険してみたいと思い私なりに頑張ったつもりですが、現金可以吗?の一言を使いまくりましたよ!そしたら可以可以~!と親切にしてもらえる事が多かったです笑
それから沙県小吃と蘭州拉面って言われて見ればよく見かけるお店でしたが、そうなんですね!寧波でも見かけました笑今度見かけたら入ってみようと思います(^^)
寧波旅行記は近々upする予定ですので、良かったらぜひご覧下さいね♪
- SamShinobuさん からの返信 2020/01/06 08:26:15
- Re: 明けましておめでとうございます。
- 新年快楽!
どうぞ本年も宜しくお願いします。
yayoさん、コメントありがとうございます!青島は3年前に訪れたのですが、お正月暇だったのでupしてみましたw
寧波は如何でしたか。無事に旅行を楽しまれたようで、安心しました。旅行記とても楽しみにしています。
ところで今夜NHKでオンエアされるファミリーヒストリー「パンダ・彩浜~白浜パンダ一家のルーツ~」はご覧になりますよね。ルーツというのが気になります笑。寧波の動物園には白浜パンダの親戚はいるんですか?
- yayoさん からの返信 2020/01/06 11:37:33
- RE: Re: 明けましておめでとうございます。
- もちろん見ますよ〜(^^)
ビデオにも録画予定です。
ルーツが気になるのですね。
飼育パンダは、四川の成都基地または臥龍(都江堰、雅安を含む)のいずれかに所属しているようです。
そこから、中国国内の動物園や海外の動物園にレンタルされるという仕組みだそうです。
日本にいる白浜パンダは成都基地所属で、上野と神戸にいるパンダは臥龍所属になります。
寧波にいるパンダは臥龍系なので白浜パンダとは繋がりはありません。
ちなみに寧波にいるうちの一頭は上野動物園のリーリーとは近い繋がりがあるんですよ(^^)
血縁関係を辿るのもなかなか面白いですよね。
自分が気になるパンダは、調べてみると意外と血縁関係があったりします笑
- SamShinobuさん からの返信 2020/01/06 13:06:17
- Re: 明けましておめでとうございます。
- 成都基地系、臥龍系に分かれるんですか。これは面白い!顔が似ているとかもあるのでしょうか。でもさすがyayoさん、気になるパンダが血縁関係だったなんて、パンダ愛が溢れてる証拠ですね。僕も今夜、ファミリーヒストリー見てみます(^∇^)
- yayoさん からの返信 2020/01/06 17:20:52
- RE: Re: 明けましておめでとうございます。
- 顔が似てるとかありますよ笑
興味がなければパンダなんてどれも同じ顔に見えると思いますが、興味が出てくると顔の違いがわかるようになります(^^)
血縁関係があれば特に、ですね。
SamShinobuさんもぜひぜひご覧下さいね♪
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