四季を通して楽しむ湯沢《紅葉満開！》

2019/11/02 - 2019/11/04

　11月最初の3連休を利用して越後湯沢へ今年初の紅葉狩りへ。金曜夜に湯沢の別宅に到着。翌土曜の早朝からまずは北魚沼方面に。
（巻末におまけで「さすらいのラーメン屋「天心」の記事もあります）

エリア 魚沼・小出(新潟)

ここは北魚沼から湯之谷方面に深く入り込んだ浅草岳公園。ほぼ福島県の手前。時期的には今が盛りのはずが、今年は天候不順だったためか色づきが今一つ。早々と引き揚げ、次に南魚沼市の十字峡（三国川ダム）に向かうことに。

湯之谷村で偶然見かけた崩落した橋。ひょっとして1週間前の台風の仕業か？

https://www.youtube.com/watch?v=nYcf-jGscX0&feature=youtu.be

こちらが六日町郊外の三国川（さぐりがわ）ダムの突端にある十字峡。本当はこの渓流沿いに上流に向かって歩いていくと絶景が広がるのだが、今年は連続して台風が来ているためか、下の写真のように厳重な通行止めになっていた。どうも今回は色々と巡りあわせが悪い。

この三国川ダムは六日町から車で20分程度のところにあり、ちょっとしたピクニック気分で来られるところ。今では割と鄙びた観光地と言う趣きだが、実は少し前に恐ろしい事件が起こったところでもある。

2000年5月にこのダムを巡るトンネルの中で、16歳の少年が縛られたまま灯油をかけて火をつけられた。少年は六日町のとあるラーメン屋で同い年の友人とバイト中。ここで同僚だった17歳の少女と深い仲になったが、彼女は実は店を経営していたヤクザの女だった。面子を潰されたヤクザは夜中に彼と友人の二人を拉致、明け方にこの三国川ダムまで車で連れてきて、少女の目の前で灯油をかけ火をつけて焼き殺した。友人も灯油をかけられ、まさに火をつけられようとしたところを必死で逃げ出してダム湖に転落、縛られたままで必死に対岸まで泳いで、民家の老女に助けを求めてここから110番。少年は焼き殺されたけど、犯人のヤクザは捕まった。しかし灯油で焼き殺されるのは、ガソリンと違って時間がかかって苦しかったろう。今や土地の人でも遠い記憶になった事件のことをふと思い出した。

少年が焼き殺されたトンネルは、実はこのフレームの中にある。当のラーメン屋さんは六日町の中でも「新潟生姜醤油系」の正統派（多分ヤクザではない職人肌の親父さんが作っていた）、詳細を明かすことはしませんが、実は現在でも営業を続けています。もちろん経営はとっくに変わっていると思うけど。

越後湯沢駅で小さな発見

　湯沢エリアで紅葉と言ったら、真っ先にドラゴンドラが出てくるはず。苗場スキー場と田代スキー場を結ぶ全長5,481mの世界最長のゴンドラ（創業当時）。ところがテレビを始めメディアですっかり有名になってしまったために、3連休は上の写真のような情況。現地で大行列に並ぶのも嫌なので今回は断念。せめてHPから転載した動画を貼り付けておきます。



https://youtu.be/jsL5tF_Mkmo

こちらは駅の温泉街口に新しく出来ていた無料の足湯。これまで町営の足湯は温泉街を10分ほど歩いたところにあったけど、やはり観光客のすぐ目の前にあった方がいい。

https://www.youtube.com/watch?v=gQtRLQ9hS3E

越後湯沢駅にあったサインボードが新しくなっていた。ちょっとした仕掛けを入れただけなんだけど、こういった子供っぽい仕掛けは好き！

以前にも紹介した越後湯沢駅内の「インスタ映えスポット」。新潟の伝統「吊るし雛」で、すぐ目の前で写真が撮影できる造りになっている。ここは外国人の間でももっと話題になってもいいのに。

紅葉の龍が窪を半年ぶりに訪問

　龍が窪は湯沢から山を越えたところにある津南町の山肌に開ける湧き水による湖。津南町と言えば豪雪で知られたところで、寒波がやって来ると必ずニュースに出る地域でもあるけど、この美しい湖はほとんど世間に知られることは無かった。
　ところが今回は大型観光バスが次々と駐車場に乗り付けられ、50人規模の団体観光客が次から次へと訪れる。3連休と言うことを割り引いてもこんな光景は初めて。清く美しい水が潤沢に湧き出すこの湖はかけがえのない日本の風景だと思うが、ようやくその価値に気付きだした人がいるのか。小さな場所だけにあまりメジャーになってほしくない気持ちもあるけど。

https://www.youtube.com/watch?v=xmNq91xg2WA

これが紅葉に包まれた龍が窪。比較のために初夏に撮った同じ場所からの風景も下に載せておく。

https://www.youtube.com/watch?v=Csm0thPXmy0

この湖の水源は水辺の奥から湧き出ている湧き水。歴史を通して枯れたことが無いという伝説で知られ、その水源の脇には小さな社が建てられている。

https://www.youtube.com/watch?v=-IXe3VHoaJE

これは散策道に作られた水くみ場。

龍が窪から100mほどのところには温泉入浴施設「竜神の湯」もある。

（おまけ）さすらいのラーメン屋「天心」がまたも移転！

　ラーメン屋「天心」はもともと塩沢町（現在は南魚沼市に編入）にあったマニアックなラーメン屋さん。野菜の具たっぷりのラーメンはユニーク極まりない造作で、ハマれば病みつきになるもの。ただあまりに凝り過ぎたためか、とにかく調理に時間がかかり席について平気で30分くらいは待つ。

この店の特徴の一つは、やたらに移転を重ねること。確か20年近く前に初めて見つけた時には国道17号線沿いの塩沢コープというスーパーの倉庫棟に店を構えていたのが、次に見た時には石打丸山スキー場民宿街のホテル1階に間借り、そこから消えると今度は隣町、六日町の温泉街のスナック跡を借り、それからまた石打丸山民宿街に戻ってきていた（記憶を元に書いているので、多少の違いはあるかも）。面白いのは店を移動するたびに、手伝いに来ている女性が変わること！ひょっとしたら女と場所を引っ切り無しに変えているのか、と勝手な妄想を膨らませたりしていた。
ところが今回店の前を通過すると、何とまた店を移転したとの張り紙が！

今度は石打丸山スキー場ハツカ石ゲレンデに建つリゾートマンション「ツインタワー石打」に間借りしたようだ。

　
冬にはゲレンデになる砂利道を通ってマンションまで近づくと、確かに移転が完了していた。ゲレンデのラーメン屋と言うことになると冬の間は客が詰めかけることになるが、あの長時間の調理でやっていけるのか、あるいは新しい調理システムでも考えたのか、そして果たしてその味はどうなっているのか（もちろん手伝いの女性にも注目したい！）。
　今回は営業時間に来られなかったので、ぜひ雪が降りだす前に訪問して試してみたい。