日常の中にある異世界風景

2019/11/12 - 2019/11/12

三ツ石森林公園、それは何の変哲もない里山にある小さな公園だが、時には異世界の入れ口に変化することもある。

エリア 石岡・霞ヶ浦(茨城)

• 旅行の満足度: 5.0

この公園は筑波山地の南に位置する標高約200メートルの小さな公園。
駐車場もあり、筑波連山縦走の起点や軽いハイキングする人たちがよく利用している。

三ツ石森林公園 公園・植物園

駐車場の上には登山小屋があり、小屋の廊下部分は展望台としての活用もされている。
一般的に一日の一番綺麗と思われる夕日の時間帯では写真通りだが、筑波連山の他の山頂などからの眺望に比べてやや物足りない感じがする。
しかしここにはある秘密が隠されている。

夜景を見てみると、遠くの霞ヶ浦付近では霧が掛かってることがわかる。

そう、ここは普通の夕日などの時間帯より、夜から朝に掛けて、霧(靄？)が出る時間帯の方が一番綺麗な風景が見える。

もちろん毎日とはいかないだが、地形などの原因か筑波山付近で朝霧が発生する場所や日は割と多い。
以前紹介した下妻にある小貝川ふれあい公園でもよく朝霧が出るし、薄明の時間帯に車で霞ヶ浦周辺を回ると霧があちこち発生していると見かけた方もいると思う。

ここもこの季節でなら日の出の時に霧が見えることが多いだが、発生する量が少ないと感動も薄まるので、一番綺麗に見えるのは天気予報で「濃霧」や「霜」などの注意報がある日だと思う。

写真は薄明の時だが、全体的に霧が漂うって、雰囲気満点だね。

ちなみにここは地元では知る人ぞ知る名所で、当日は平日の5時頃にもかかわらず10数人くらい集めっていた。

表紙の一枚。
この日の霧の濃度かかなりいい案配で(濃霧と霜の注意報あり)、近い所は鮮やかな紅葉が見えて、遠くにつれ霧が濃く深くなっていく。

太陽が昇ってきた。
霞ヶ浦が輝いている。
雲があればもっといい景色になれたかもしれないのがちょっと残念な所。

太陽がここまで登ると林に影ができていく。
そして所謂「薄明光線」という光線の柱も出現するが、これはカメラレンズの効果ではなく、肉眼でもはっきりこのように見える。
しかし肉眼の場合、ちょっと距離が遠いので、簡易的でも構わないので望遠鏡を用意した方がいいかも。
(※念のため書くが、絶対に望遠鏡で太陽を直接に見ないてください、失明する可能性があるので)

太陽の右約90度くらいの方角。
工場？の煙と霧が良い感じにミックスしている。

太陽が更に高くなってくると、影もより深くなっていく。
ここまでくると本当に異世界が出現したような錯覚する。

ちょっとズームアップした一枚。
今まで見たことのない光景にただただ感動。

同じ時間帯の太陽の斜め方角にある林。
林の影が直下より薄いけど、樹の紅葉色が見えるので、それもそれで乙がある。



以上のように普段では本当何の変哲もない場所だが、天気や時間帯によっては想像もつかない景色が現れる場合もある。
ここの景色は近くに住む人に是非おすすめしたいですね。