色々考えさせられたベトナム・ハノイ

2018/11/01 - 2018/11/04

ベトナムを訪れる前は
・内戦や戦争続きでつらい経験をしてきた国
・ベトちゃんとドクちゃん
・急成長を遂げ日本企業が進出していること
・ノイバイ空港第二ターミナルに日本の建設会社が関わったこと
・世界遺産ハロン湾があることなどといった知識でした。

実際、訪れてみるとハノイの行く先々でツアー付属の土産店の女性たちは商魂たくましいだけならいいのですが舌打ちされる、現地の言葉で罵声を浴びせられる、お釣りをごまかせられる、傷んでいるものや壊れたものを売りつけられるといった悲しくなることばかりでした。

たぶん私なりの推測ですが、ハノイで女性は「敵」と認識されています。
女性同士の旅はお勧め出来ません。
ご夫婦の場合、何を購入するにもご主人にお金を渡して支払ってもらったほうが賢明かと思います。

独身、既婚や年齢に関わらず男性にはすごく優しいです。

エリア ハノイ(ベトナム)

• 旅行の満足度: 1.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 1.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 1.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 航空会社: ベトナム航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

ベトナム航空を利用。行きは左右3席ずつ真ん中通路とこじんまりとした機体。
個人モニターはなしでシートピッチは前後・左右とも狭く5時間のフライトとはいえ過酷でした。
更に通路側に日本人男性が座っていましたが、トイレに行く際凄く嫌そうな顔をされました。そのためトイレは1度だけ利用しました。
この旅のスタートからして暗雲が…。

ホテルの写真はありません。
宿泊したのは、ホテルランク1つ星のホテルです。
1日目は夕食なしのため日本から持参したもので済ませました。
ホテルの外に出た人はホーチミンの方がまだよかったそうです。

ホテルの周りはバイクの修理工場が立ち並び舗装されていない道路、真夜中でもクラクション連発、窓は完全に締め切る事が出来なかったので同じツアーの喫煙者のタバコの煙が入ってくる、鶏の鳴き声で朝4時に叩き起こされるなどなど色々ありました。

唯一の救いは朝食が美味しかったことです。
火の通っているものを選び、フォーはパクチーなしを選択しましたがパクチーを追加。
中国・タイに比べてベトナムのパクチーはクセが強くなく食べやすいです。
これがこの旅の収穫だと思いました。

ハロン湾に向かう途中の土産店の詰所です。
何故か、お土産店内は撮影禁止。
ツアー客に揃いの綺麗な制服を身につけた女性店員がぴったり張り付き、命名：カルガモ商法がスタート。
店員のノルマの金額を下回るもしくは買わなければ舌打ち、現地の言葉はわからなくても強い口調で罵る。
そんなお店で買いたいとは思えません。見ているだけでも辛かったです。

ハロン湾に着きました。
このチケットは後で回収されることをハロン湾に行かれた方の旅行記で知り、船の中で写真におさめました。食事は美味しかったです。別途、飲み物代がかかります。

闘鶏岩です。

ゴリラ岩です。

食事も佳境に入ったところで乗船しているTシャツ姿の女性が各テーブルに回り始めました。
生地がべたついている巾着袋・真珠ではないとわかる粗悪で埃まみれのネックレス・おもちゃの指輪のほうが出来がいいと思えるくらい埃をかぶり、つやもない銀メッキの指輪などなど。

鍾乳洞入り口から見たハロン湾を撮影。

鍾乳洞は3つあるみたいです。
日帰りだとティエンクン洞。
滑りやすいのでスニーカーとかがおすすめです。

ティエンクン洞 洞穴・鍾乳洞

鍾乳洞の中です。

鍾乳洞を見た後、船での帰り道も各テーブルに回り続けました。
商売熱心ですね。あきれて言葉もでませんでした。
ツアーの女性は、根負けしバッタモンでも最低ランクのバーバリーのストールを購入していました。20ドルだそうです。
勿論、笑顔なんてありません。「ありがとう」もなし。
ツアー客の目の前で飲み物代・売れたもののお札を数え始めました。

人を見たらお金と思えとでも思っているのでしょうか？
生きることに正直なのでしょうね。
戦争・内戦続きで心が傷つき疲弊しているのかもと最初は思いました。
でも、ツアーに組込まれた土産物店。リベート（バックマージン）だってあるはず。
ベトナム語以外の言語が多少はできる→賃金だって高いはず。
お客の前だけでももっとうまくやったら売上が伸びるかもしれないのにとハロン湾帰りのバスで考え中。

考えを巡らせている間にバッチャン焼のお店に着きました。窯の模型です。
説明の後、ここでも女性店員によるカルガモ商法。
以前100円ショップで販売されていたものより質が悪く一番安いのは5ドルのスプーンのため購入見送りました。
レジ前でもめているツアー女性が…。
なんでも大皿5枚で5000円と言っておきながら1枚5000円だった模様。
レジの前で女性店員「アナタ、何言ってるかわからない」の連呼。
カード使えますの一点張り。結局、カードでお買い上げしてました。

2日目の宿泊ホテルの窓から見えた景色です。撮影は3日目早朝です。
すごく冷えたウエルカムドリンクなんて用意されてていい気分でしたが、バスルームの換気扇が機能していなく、またしてもタバコの煙まみれとなりました。
アメニティ(シャンプー・石鹸といった)の持ち帰りは禁止されています。
ご丁寧に日本語までつけて1万円の罰金でした。
ホテルは中国の方も利用するためだと思われます。
朝食、美味しかったです。

カルガモ商法もしつこくなく値段も手ごろの為、小物・雑貨を購入した土産店の店先です。
ただ、お釣りを返す際、破れたお札を返されました。
破れたお札は両替してもらえないことを知っていたので英語で交換を申し出ました。現地の言葉で罵られ、嫌々お金を叩き付けるように交換されました。

一人一人のノルマもあるのでしょう。
意外と経営者に搾取されているのかもしれません。
でも、何をやっても許されるのでしょうか。
自分の心が疲弊しそうでした。

２日目はハロン湾傍のホテルの為、１時間半かけてハノイ市内へ
現地ガイドさんから色々な話を聞くことができました。
２人乗りは当たり前。子供３人、大人２人で5人乗りも可能だそうです。
ベトナムは、国から土地を分け与えられ死後は土地を国に返却する仕組みで建物のお金は基本はローンにせず、一括キャッシュ。また、お墓もたいそう立派なお墓で土葬。
合点がいきました。
何をおいてもお金です。目先のことばかり、自分と家族さえ良ければなんだなと。

ベトナムから帰ったあと調べてみたのですが離婚率も高く、他の途上国に比べて高齢化が進んでいます。
現地ガイドは男性でしたが、男性の就労は少ないです。
戦争によって多くの男性が奪われたため、一説によると母親が息子を甘やかし、息子はニート。代わりに働く母親が多いのだとか。

心の貧しさはお金では潤いません。
このころには旅行者がお金を落としても何にも意味がないと感じていました。

ハノイ市内に戻ってきました。
オペラハウスです。

ハノイ歌劇場 劇場・ホール・ショー

車窓からハノイ大教会

ハノイ大教会 (セントジョセフ教会) 寺院・教会

ホーチミン廟
ベトナムの英雄ホーチミンは、生涯独身で過ごされました。
国民全員を家族だと思っていたそうです。
ベトナムに「心の平和」が訪れるようお祈りしてきました。

ホーチミン廟 寺院・教会

一柱寺

一柱寺 寺院・教会

ハノイのタンロン皇城の中心区域

ハノイのタンロン皇城の中心区域 城・宮殿

タンロン水上人形劇場です。
音楽に合わせて人形が動くのですが、演奏者さぼっているのが丸見えで、人形劇が見えないからですが後ろから欧米人に椅子の下を蹴られ続け最悪でした。

その後、空港へ。
プライオリティパスで利用できるラウンジは快適でした。
ただ、空港内でもトラブル続きでお土産店では溶けかかったチョコを売りつけられる、両替でごまかされる。(すべて女性店員)

モヤモヤしたものを抱え機中泊にて帰国しました。

タンロン水上人形劇場 劇場・ホール・ショー

この旅行記へのコメント （8）

• salsaladyさん 2021/10/24 17:34:32

  Viet Nam 様々～

  ☆時期外れの２０２１年に拝見しているので、皆様の体験されたヴィエトナム発展途上の姿とずれがありそうですが。。。似た様な気分も～
  
  ☆Viet　Nam戦争の後遺症みたいなものを感じる日本人には厳しい彼らの商売根性！
  
  ☆我が家は、一度目シンガポール駐在中に親しくなったaiTran Hoo（女）の弟の結婚式に参列したのが１９９７年❓　確かに道路はバイクで汚染され、覆面強盗の様なバイカー達がロータリーをぐるぐる、でも朝飯のフォーを食べに行くにはバイカーに乗って～
  ☆二度めは、呑気にビジネスクラスでホイアンのランタンfestival見学！が突然のスコールに会ったり、２００万ドンのcruiseが単なるポンポン船で一時間半のボートピープルに為ったり？訳の分からない観光～
  
  ☆それより前に香港からのcruiseでハノイのハロン湾へ出向いた頃がずっと平和なヴィエトナムでしたね。戦争は終わってたけれど、ガイドが何かとアメリカ人に気を使って政治の事をオブラートを包んで話そうとする努力。ハロン湾は静かだった～
  
  ☆ヴィエトナム航空のビジネスクラスは最低でしたから、終わり悪ければ全てゼロ！

  トントン+さん からの返信 2023/07/31 19:35:23

  RE: Viet Nam 様々?

  salsalady さま
  
  コメント頂いてから2年が経過してしまい申し訳ございません。
  
  ベトナム商売根性すごいですよね。
  圧倒されました。
  200万ドンもされたのにひどい船とは。
  ハロン湾は静かでしたよ。ツアーでは戦争の話はありませんでした。
  
  ビジネスクラスが最低とは残念ですね。
  ベトナムはある意味衝撃がある国ですね。
  
  トントン+

• fuzzさん 2020/05/25 21:59:17

  カルガモ商法

  トントンさん、こんばんは～
  
  フォートラベルも最近は旅行記の投稿が減りましたね。
  今は過去の旅行記を再訪させて頂いてます。
  今日はトントンさんのベトナム旅行にお邪魔しています。
  カルガモ商法、うまい例えですね。
  私が感じた押し売りがスゴい国トップ3に入るのがベトナムです。
  私もあまり良い気持ちがしませんでしたし、しかも品質が粗悪。
  悪口を書きたい訳ではありませんが、トントンさんの気持ちがすごく理解できる一人としてコメントさせて頂きました。
  それでも、またベンタイン市場へ行きたいねと夫婦で話しています。
  良くも悪くも印象深くて、朝方まで聞こえるクラクションの音も懐かしいです。
  
  fuzz

  トントン+さん からの返信 2020/05/31 15:10:42

  Re: カルガモ商法

  fuzzさん、コメントありがとうございました。
  
  旅行記upしたいのですが、やる気が出なくて進んでいません（笑）
  コロナで先が見えない状況だと嫌なこともいい思い出に変わり旅行熱が沸騰中です。
  ベトナムの独特さもなんだか懐かしいです。
  最近よく考えるのですが、オンライン化やVR化が進んでも実際の体験に勝るものはないと思うのでもっと色々な国を訪れておけばよかったと後悔してます。
  
  機内でのマスク着用が義務付けられても飛行機に乗りたいですね。
  
  トントン

• 横浜臨海公園さん 2019/11/11 11:53:33

  ハノイとサイゴン

  トントンさま、はじめてメッセージを差し上げます。
  
  旅行記を拝見させて頂きました。
  身を以っての体験、なかなかリアルなものを感じます。
  小生の高校時代の同級生がＪＡＩＣＡのハノイ駐在勤務だった時代に、トントンさまと同じ体験をされ、ベトナムに対する心象が一時期悪くなったと申しておりました。
  ただ、南部、現在のホーチミン市、昔のサイゴンでは旅行記に書かれている様な事が全く無く、南北の住民の資質の相違を見せ付けられたと申しておりました。
  それにしても、日本人はベトナムに対して、どちらかと言えば好印象を洩った国なので、国家政策で改善を見せなければ、印象低下は免れないと思います。
  
  
  
  横浜臨海公園

  トントン+さん からの返信 2019/11/11 20:00:05

  Re: ハノイとサイゴン

  横浜臨海公園さま、コメントありがとうございました。
  
  同級生の方は旅行で訪れた私と違い、支援や援助に行かれたのにそのような思いをされたのですね。
  サイゴンは、多くの市民も被害を受け激戦地でありながら住民の心が曇っていなかったのですか…。一時的な資本主義の影響でしょうか？何だか、不思議ですね。
  
  ハノイの隣の州出身の現地ガイドが「アメリカとのことは水に流す」と言っていたことが印象的でした。
  日本はベトナムに最大のODAを行っていますがハノイ市内では韓国系企業が多く進出していて影響力は日本より強いと感じました。
  日本の思いがうまく伝わっていない(情報統制によってできない)のかもしれません。
  
  トントン

  横浜臨海公園さん からの返信 2019/11/12 12:07:38

  拝復

  トントンさま、こんにちは。
  
  
  掲示板を拝見させて頂きました。
  
  
  > 日本はベトナムに最大のODAを行っていますがハノイ市内では韓国系企業が多く進出していて影響力は日本より強いと感じました。
  →全く心配には及びません。
  現地では韓国企業の我々の強引なやり方に対し批判が強まっており、ベトナムを南下すれば南下するほど、韓国人は過去のライダハンとして嫌悪憎悪の対象です。
  行動もあると思いますが、ベトナム人に言わせると韓国人は中国人よりもはるかに嫌われております。
  
  
  
  横浜臨海公園

  トントン+さん からの返信 2019/11/13 07:20:15

  Re: ハノイとサイゴン

  横浜臨海公園さま、貴重なお話ありがとうございました。
  
  ホーチミンを旅行先にしていたらベトナムへの気持ちが変わったかもしれません。
  旅行をしてから1年経ちましたが、もう少し時期をおいてホーチミンや南部の都市を巡ってみたいと思います。
  
  トントン