首都ブラジリア目指して1000ｋｍドライブの旅！！④政府機関見学、ＪＫメモリアルなど

2019/08/06 - 2019/08/06

　ブラジリア三日目は　ブラジリアのメイン観光である政府機関見学、ＪＫメモリアルなど。

政府機関は多くが見学可能で、事前にメール予約するところも、その場で申し込みができるところもあります。
外務省（イタマラティパラス）や大統領府（ＰＬＡＮＡＬＴＯ）は事前予約が必要です。でも、この二つは美術館のように美しいですので、ぜひ見学なさってください。（ちなみに私は大統領府は予約し忘れて見学できませんでした。残念）
なお、現在（2019）は政情不安のため美しいと評判の大統領邸（ＡＬＶＯＲＡＤＡ）は見学不可となっていますが、いつかまた再開されるといいですね。

　


１日目　サンパウロ→　アラシャ泊（どろ風呂で有名な療養地）

２日目　アラシャ→　ブラジリア泊

３日目　ブラジリア泊

４日目　ブラジリア泊

５日目　日帰り旅行でピナポリス（ゴールドラッシュで栄えた町）へ　→　ブラジリア泊

６日目　→リオ・ケンテ泊（温泉で人気の観光地）

７日目　→ウーベルランディア泊（土地が肥沃で豊かなミナスジェライス州内の町）

８日目　→サンパウロ

エリア ブラジリア(ブラジル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝一は　ドン・ボスコ聖堂。
設計：カルロス・アルベルト・ナーヴェ
竣工：1970年

コンクリートの彫刻のようなブルタリズム建築です。

この建物は　ブラジリアの名所の中では”珍しく”　ニーメイヤーのものではありませんね。（笑）

ブラジリアには　ドン・ボスコという名前が付いた教会や公園などがいくつかあります。
ドン・ボスコはイタリア人で、カトリック法王に「若者の師および父」と命名された、ブラジリアの守護聖人です。

中に入ると「青」です。思わず「うわあ」と言ってしまいます。

次は　JKメモリアルです。
JK　MEMORIAL
設計：オスカー・ニーマイヤー
竣工：1981年

JKはジュセリーノ・クビチェック第21ブラジル大統領の略で、ブラジリアを任期機関のたった5年で完成させるという偉業をなした大統領です。

JKの死後すぐに　建てられました。

設計はやはり　ブラジリア建設でタッグを組んだオスカーニーマイヤー。
霊廟らしい形をしていますが、モダニズムデザインなところは　ニーマイヤーならでは。

写真ではわかりにくいですが、とにかく巨大で、写真に納まりきりません。

白い石を使ったエレガントな建築が　ニーマイヤーならではでした。
巨大なのに圧迫感を感じさせません。

ここは入場料10レアイスが必要です。
ブラジリア見学で唯一入場料が必要なところでした。

内部はというと・・・JKの偉業をたたえるパネルや、当時着ていた服や思い出の品、有名人との写真、JKの書斎や書斎の再現・・・など、別に見なくても損はない内容です（汗）

写真の椅子は　ニーマイヤーデザインのものですので、しっかり座っておきました（笑）。

この建物のの中で見どころがあるのは　・・・私的にはニーマイヤーの椅子と、このステンドグラス？（笑）

さて、お昼はブラジリアで一番評判のいいお店へ。
MANGAIです。食べた量だけお金を払うPOR　KILOシステムです。
JK橋の近くにあり、町中から離れているのに、じゃんじゃんお客さんが入っていました。店内も巨大なので、並ぶことはありません。
現地の料理を色々食べられるので、面白いと思います。

MANGAI
St. de Clubes Esportivos Sul Trecho 2 Lote 2 - Asa Sul, Brasília - DF, 70200-002

私たちのテーブル席。テーブル向こうには大きな池があり、とっても気持ちがいい。

食事後は　政府機関が集まるエリアへ。

Supremo Tribunal Federalに見学予約を入れていました。

連邦最高裁判所
Supremo Tribunal Federal
設計：オスカーニーマイヤー
竣工：1960年

工芸品のように繊細な建築。

ブラジリア建築では巨額を投じたため、国が財政難になり非難轟々だったらしいですが、こうやって世界に誇れる美しいものが作り上げられたことを考えると・・・過去の人々に感謝しかありません。

ただ・・・ここの見どころはここぐらい。
よくテレビ中継でも見られる裁判所内。
美術品などは　外務省ほどのセンスがなく、残念なことに。

美術品目当てで行った私には肩すかしで終わりました。

壁はATHOS　BULCAO.

連邦最高裁判所のななめ前には　祖国記念館(Panteão da Pátria)。
オスカーニーマイヤー設計、ステンドグラスはいつものフランス人のマリアンヌ・ペレッティ。

右の洗濯ばさみみたいなのは、ハトが休む場所らしい。
内側にいっぱい木の棚みたいなのが設けられています。

正面には大統領府（PALACIO　DO　PLANALTO）。

大統領が執務を行うところです。

ここも日曜日の午前中に見学ができますが、事前予約が必要です。しかもすぐに定員になりますのでご注意を。
内部は相当きれいらしいですよ。（私は予約するのを忘れていました！あまりにも政府の役所が多すぎて、どこが予約なのか必要じゃないのかがごっちゃになってしまいました。無念！）

連邦最高裁判所と大統領府の間にある広場に　ルシオ・コスタの間とかいうスペースがあります。

写真のここの階段を下りていきます。
ブラジリア都市計画をした建築家がルシアコスタで、建築の様子の写真や　ブラジリアの模型が置かれています。入場無料。

ここはインフォメーションセンター。

雨が少ないブラジリアならではの建築。（笑）

ルシアコスタの間。

ブラジリアの計画都市は　飛行機の翼を広げたような形になっています。
胴体の部分に　政府機関が位置し、翼の部分に大通りが伸び、その周りに計画住宅などが規則的に散らばっています。

住宅部分を見るのも楽しいです。
昔の日本の団地を思い出し、懐かしい気持ちになります。

大きな天井を支えているとは思えない繊細な大理石の柱・・・。

この広場の前にどんと位置するのは、連邦議会です。
そこは予約なしで常時見学ツアーがあるというので、そちらに向かいました。

美術館のような連邦議会建物だけではスペースが足りないので、本来の業務はほぼこちらの黄色いビルで行っているそう。
遠目に見るとそれほど高く見えないのですが、かなりの高層らしい。

上の階に外部の人も入れるレストランがあって、見晴らしが最高らしいです。
職業訓練校であるSENACのレストランで、味も値段も評判がいいそう。

Restaurante anexo IV piso 10 Câmara

さて、連邦議会の受付で見学申し込みしました。確か17時前に締め切ったと思います。最後の回が17時30分でした。かなりの人数いました。

入口のホールにあった　マリアンヌペレッティのステンドグラス。

この建物内にいくつか彼女の作品があります。

これは2階のホール。
ATHOS　BULCAOのもの。

時間帯によって、光の入り具合で美しく変化します。

歩いていると、目の錯覚で　模様が変化するように見えます。

ATHOS　BULCAOのアズレジョです。

サンパウロでは全く見かけないATHOS　BULCAO作品が　ブラジリアにはごろごろしています。

家具はニーマイヤー。

これも　ブラジリアの主要箇所の銅像は大体この人の作品。

優しいフェイスラインが特徴の銅像です。ニーマイヤーの建築によく合っていますね。

これは　DI　CAVALCANTE作品。
ブラジルを代表する画家のひとりです。

また　マリアンヌペレッティのステンドグラス。

ATHOS　BULCAOの屏風。

一つ一つのパースはすべて同じもので、組み合わせ方を変えてこんな模様が出来上がりました。

議会はここで行われます。

大体30分強で見学が終わりました。

もう日が落ちています。

連邦議会を後にします。

夜の連邦議会も美しいです。

裏の建物は議会事務局。

夜の連邦最高裁判所。

この駐車場に車を止めましたが、なんと無料。

ブラジリアは駐車料金がどこもいりません。

カフェへ。

　隠れ家的カフェが人気だという評判を知り、そこへ行くことに。

　飛行機の形をしたブラジリアの計画都市の翼部分から少し外れたところだったのですが、その地区は普通の住宅街のようで、ブラジルの他の町と何の変りもありませんでした。

下にはボクシングジムが入っていました。
怪しい雰囲気の入り口。

Acervo Café
Guará II QE 40 lote 18 - Guará, Brasília - DF, 71070-082

Acervo Café
Guará II QE 40 lote 18 - Guará, Brasília - DF, 71070-082

中に入ってびっくり。
暗めの照明がおしゃれな、オータナティブなカフェでした。

個々の名物コーヒーケーキもおいしかったです。

ここはオーナーのうちらしいです。自分で改造したらしい。

その後は主人のミュージシャンの友人のショーを聴きに行きました！


この日はここで終わりです。
翌日はブラジリア近郊のゴヤス州のし初期にできた町に遊びに行きます。


長い旅行記を読んでいただき、ありがとうございました。