芦原温泉街歩き

2019/06/22 - 2019/06/23

福井県の芦原温泉に行ってきました。

最近は「あわら」とひらがな表記するみたいです。

あわら温泉と一口で言っても、あわらエリア、吉崎エリア、北潟湖エリア、

金津エリアというのがあって、今回はその中のあわらエリアに行ってきました

宿は明治１７年創業という「灰屋」さん。

変わった名前ですが、もともとは西陣織を染める際に使われた灰を商って

いたことから名づけられたそうです。

エリア 芦原温泉(福井)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 交通手段: JR特急

あわらエリアはJR北陸本線の芦原温泉駅からはかなり離れているので、送迎車で

旅館まで。　あわらエリア内にはえちぜん鉄道のあわら湯のまち駅があります。

ロビーからきれいなお庭が眺められます。

一階は松風庵といって、離れを内廊下でつないだような客室で、数寄屋造りですが、

それぞれが違った趣の部屋になっています。

離れを廊下でつないでいるので、最初はほんとうに迷子になって、散策に行こうと部

屋を出たものの、フロントにたどり着くことができませんでした。

廊下に越前藩主松平家の御殿の間にあったという衝立が飾ってありました。

なんの物語？

金太郎？

さて、部屋ですが、入り口を入ると和室が三つあって・・

さらに奥にももうひとつ和室がありました。

これだけの広いお部屋をふたりで使えるなんて贅沢～。

手彫りの欄間も彫刻も見事。

こちらも見事な欄間。

こちらは一転シンプルな松の形をしています。

天井は網代になっていました。

お部屋からも日本庭園が眺められます。

一階松風庵には小さな日本庭園が随所にあります。

食事までの間、少し温泉街をぶらぶらしてみます。

えちぜん鉄道のあわら湯のまち駅の前には湯のまち広場という広場が整備されていて、無料の足湯（芦湯）があります。

新しくてきれいな建物。ステンドグラスが入っていて、暗くなったらきれいだろうなと思いました。

足湯の入り口は回廊になっていてちょっといい雰囲気。写真を撮るのにステキな場所ですね。

この通路の先は湯けむり横丁という屋台村になっていました。

同じ広場にある藤野厳九郎記念館。

藤野厳九郎という人物は医者で、魯迅の恩師だった人だそうですが、時間が遅かったので中の展示は見れませんでした。

藤野氏の住居と医院であった建物自体が登録有形文化財に指定されています。

芦原温泉にも近代建築がありました。

杉田鶉山（定一）別荘です。

現在はあわらグランドホテルの所有になっているようで、中に入ることはできませんが、庭園は自由に見学できます。洋館ながら、どこか和風のテイストがする
こぶりながら瀟洒な建物です。

杉田定一は板垣退助らと自由民権運動を起こした政治家で、私財をなげうって九頭竜

川の治水や三国芦原線の鉄道敷設に尽力した地元の英雄です。

船津温泉公園には、さきほどの別荘の杉田定一の銅像がありました。

別荘も有志から寄贈されたものだそうで、芦原温泉の大恩人であるということがよくわかります。

公園の一画にある船津温泉薬師堂。

こちらは芦の湯通りといって、片側にはつるやさんという老舗旅館があり、石畳の風

情のある通りなんですが、片側の広い土地が更地になっていました。

建物はまったくないけど、灯篭など庭園は残っている様子。

あとで調べてみると、国登録有形文化財の建物だった「べにやさん」の敷地

だということがわかりました。

べにやさんは２０１８年火事で建物が全焼しました。

でも、旅行記を書くにあたり調べてみると、２０２１年春には再開することになったそうです。

すでに２０２０年１月には地鎮起工式が行われたそうです。

こちらは日帰り温泉施設のセントピアあわら。

灰屋さんのすぐ横にあります。

入り口を入ると階段になっていて、日帰り温泉の受付は階段を上って右手になっています。

階段の途中はミニ博物館になっていて、芦原温泉の歴史や、水上勉の越前竹人形に関

する展示などがありました。

セントピア内でソフトクリームを食べて一服してから旅館に帰りました。

散歩から帰って一風呂浴びて、お楽しみの夕食です。

八寸はサザエやウニなど。へしこ炙りレモン挟みというメニューもありました。

「へしこ」はサバのぬか漬けで、福井の郷土料理です。

ハマグリの真丈。

ハマグリの真丈とは珍しいですね。少なくとも私は初めていただきました。

鮎の塩焼き。

炊き合わせとタコの酢もの。

お米はあわら市内でとれたコシヒカリ。とてもおいしいお米でした。

現在では魚沼のコシヒカリとかが有名ですが、コシヒカリは元々は福井県で生まれたブランドなんだそうですよ。

鯛の潮汁とともに。

デザートは人参プリンでしたが、あまり人参が入っているように感じられませんでした。

ごちそうさまでした。