「Never Again」って言っちゃいそうなシチリアドライブ

2019/06/15 - 2019/06/23

1983年公開されたジェームズボンド「Never say never again」という映画。ショーンコネリーが復帰して話題になりました。「もう二度と、なんて言わないで」、という訳なんですけど、今回のドライブ旅行は思わず「Never again!」と言いたくなる厳しいものになりました。
反省と教訓を兼ねて、これからシチリアドライブを楽しもう、という希望に満ちた旅行者の皆様に現実をお伝えしようと思います！
このブログを読んでいただいて、予備知識をもって臨んでもらえたら邪念をはらって素晴らしいドライブ旅行になるものと少しだけ期待しております。

【シチリアの運転事情】
・制限速度がわからない。ハーツで聞いてたのと全然違う。
・窓から手を出しながら運転してる。
・割り込み、隙あらば鼻先出し、いずれも当たり前。
・追い越し禁止でも所構わず追い抜く（さすがに視界悪いところは除く）。
・高速道路の合流車線超短い。
・方向指示器ほぼ出さない（だんだん指示器を出すことに違和感を感じてしまった）。
・タバコやゴミをどこにでも捨てる（非常駐車帯はさながらゴミ捨て場の如し）。
・通行料金詐欺いる（係員を装った女性に5ユーロ取られました・・真相は未だに不明）。
・街中で駐車スペース見つけられない。
・逆ギレドライバー多数。
・道路案内標識意味不明。
・道脇の草むらが車線をせまく、視界を悪くしてる。

古き悪しき中国の運転。今どきは中国の方がマナーよし、と実感。
シチリアのドライバーに恨みはありません・・・良いいこともありました。
古典的なネズミ捕りに遭遇しましたが、このときは対向車が、これでもか、というくらい親切にパッシングで教えてくれました。普段、制限スピードを越えて走る車が多いので流れに乗っていたら危なかったです。

エリア シチリア島(イタリア)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

とにかく起伏が多くて、道の狭いシチリア。レンタカーは絶対コンパクトサイズがお勧め。セダンなんか借りたら命とりです。まず駐車スペースに停められない。地方の観光地でもない限り、中心部に空いているスペースはほぼありません。公的なものはもちろん、民間の駐車場もほとんど見つからず。大型の無料駐車場を備えた観光地もありましたが、欧州の他の都市のように、ちょっと停めて観光、などと考えるのはちょっとリスキーかと思います。
今回の旅行でもSIMカードを入手してGoogle mapによる日本語のナビで移動します。

こちらはラグーザの公共駐車場。青いラインの枠は有料で1時間約1ユーロほど。道路わきの駐車帯は黄色のラインもありますが、こちらは一般車は停めてはいけないそうです。

こちらも同じくラグーザの公共駐車場。白いラインの枠は無料です。このエリアは道路を挟んで2か所ありますが、合計20～25台分程度しかありません。観光地などでは道端にも白いラインの駐車帯はあります。
旧市街（Ibla地区）の宿泊者は基本この駐車場に車を停めるので競争激しいです。

こちらはチェファルーの駐車場。
チェファルーは街中への一般車進入は不可です。
ナビの都合？で東側のパーキングに誘導されましたが、町の中心部へは西側（下記）のパーキングからのほうが近いです。
https://goo.gl/maps/fRXHcCt5d4qx6pcS7

アグリジェントの駐車場。
レンタカーで訪れる場合、Via Giuseppe la Loggia通りからラウンドアバウトを経てStrada Provinciale 4通りをAgrigentoに向かう途中にある東端の駐車場がお勧めです。往復歩く必要がありますが、一番歩く距離が少ないです。もう一方はGiuseppe la Loggia通りの西側延長線上となるViale Cauduti di Marzabotto通りにあるParking Vallee des Templesというパーキングですが、歩く距離がかなり多くなります。後者からは3ユーロ（2019年6月現在）で片道タクシーを利用できます。前者はSP4という州道ですが、この辺りはSP4が並走しているので注意が必要です。
https://goo.gl/maps/1HcctRen1Ns5gk3U6

Scala dei turchiの駐車場入り口。
https://goo.gl/maps/szx4mWrS12RZxCF97
MAPで調べると、少し西側に最寄りのパーキングがあります。そちらのほうが値段が少し安いようですが、現場まで降りるための入り口が、こちらのパーキングの正面にあるので徒歩移動が長くなります。

Scala dei turchiの民間駐車場。駐車場は他にもまぁまぁの数で料金はほぼ一律でした。

Scala dei turchiは白亜の岩場で有名ですが、10時を過ぎると観光客がやってきて、日中は海水浴客でごった返します。人の映らない写真を撮るのは早朝に移動できるレンタカー旅行の醍醐味ですね。

街角アート。ラグーザの新市街メイン通りにいくつか点在。

こういうアートが大好きです！

ラグーザ旧市街の一般道。旧市街の道はメインをのぞけばこんな感じです。壁際20㎝なんて運転は普通です。自分はもともと車幅感覚がいい方ではなかったのですが、一般的にできるだけ車幅の狭いレンタカーをお勧めします！

こちらはNOTOという町の駐車場。とても広い上に無料、というありがたい駐車場ですが、休日はマーケットがでるそうで駐車スペースは激減すると思います。それ以外では中心部へもゆっくり歩いて15分ほどでたどり着けるのでお勧めです。
https://goo.gl/maps/DxjuWpuKwL6qPxrw5

市内への一般車入場制限はよく見られます。たいていは、間違えて入ってしまった場合、地元の方が速攻（ほんとうに）で注意してくれます。その場合は素直にUターンして出ていくことをお勧めします。

枠線の色で大まかな区別はできますが、時間制限については個別に標識で確認する必要があります。

旧市街は道が狭いので一方通行が多いのですが、他の欧州諸国に比べて進入禁止標識の配置位置が分かりにくい印象でした。
ゆっくり走っているときは注意ができますが、高速道路の入り口などでもわかりにくいのは同じで、今回の旅行中一般道で3回進入禁止に入りかけてしまいました。

LiDLはドイツ系のディスカウントスーパーマーケットです。郊外ではよく見かけました。水や食材の買い出しに重宝しました。レンタカードライブのメリットですね。

今回はエトナのワイナリーホテルに宿泊しました。ワインを飲んだら運転できませんが、このような田舎のホテルに宿泊できるのもドライブ旅行のメリットです。

エトナ山北側には多くのワイナリーが点在。のどかな風景をゆっくり満喫しながらドライブするのは悪くない！

カターニアの一般道。一方通行ですが、右側の車列はパーキング中。

こんな道に車で入り込んでしまったら悲劇です！早めにバックで抜け出しましょう。

二股に割れる道はたくさんありました。立体的に分かれるので判断に悩みます。Google mapの案内でも正直わかりにくかったです。ある程度慣れが必要、という結論・・。

場所によって景観の良い町に近づくと車を停めて写真撮影も可能な駐車帯があります。もちろん安全には最大限配慮しましょう。特に対向車線の停車帯や横断しての撮影は危険です！

ラグーザの旧市街ですが、この角を低速でしたがノーブレーキで曲がっていく地元のつわものがおりました。

今回のお供は白のフィアット。小型車なので大型トランク2個はトランクに収納できません。

東部の田舎道では、このような石垣が道路沿いに延々と続くところがありました。沖縄の離島にこんな景色があったような・・。

カターニアの広場ですが、一部一般道を兼ねてます。

早朝のカターニア。昼間もこんな感じならいいんですが・・

カターニア空港への道すがら、何かの貯蔵タンクにストリートアートもどき。

最後はカターニアの空港へタクシーで移動。
やっぱり運転してもらうと楽です（笑）。
海外ドライブで大切なのは、現地の運転事情にできるだけ早く慣れること。
その難易度としては欧州各国の中では、かなり高い方になると思います。
中上級者向け。あまりお勧めはできません、という結論です。

この旅行記へのコメント （2）

• R-N-R-Yさん 2021/02/03 19:18:08

  シチリア懐かしいです

  kanta21さん
  
  楽しく読ませていただきました。私も2016年の年末から2017年の年始にかけてシチリアをレンタカー(Audi A3)で回りましたので、懐かしいです。パレルモやカターニアの運転はそれほど難しくはありませんでしたが、パレルモでは間違ってトラムの専用路に入ってしまいました。ラグーザではラグーザ・イブラとラグーザ・スペリオーレの間にある大きな公共駐車場に車を止めてホテルに向かったので市街を運転していませんが、kanta21さんは運転されたのですね。よくまあ、あんな狭いところを運転されたものだと感心いたしました。その前の年末年始にはスペインをレンタカー(Volvo V40)で回りましたが、バルセロナやマドリッドの運転の方が怖かったです。

  kanta21さん からの返信 2021/02/21 20:20:57

  Re: シチリア懐かしいです

  R-N-R-Yさん
  
  ブログ訪問、コメントありがとうございました。
  最近、４トラベル自体を訪れることが少なくなってしまい確認が遅れてしまいました。
  スペインの大都会は自分もドライブで通過しましたが、車はいらんかなぁ、という印象でした。一方でドイツ、フランス（と言っても田舎中心ですが）が快適でストレスも少なかったです。
  アイスランドの旅行記拝見しました。物価いたずらに高いですよね。
  温泉の訪問件数もすごいですよね。アクティブさに感服します。
  自分も2度訪れましたが、知らなかった滝や観光地を今回知ることができました。レイキャビクでの年越し花火は絶対に一度生で見たいので、次回訪れた際には貴旅行記を参考にしたいと思います。