スイス個人美術館の至宝、印象派を中心とした「ビュールレコレクション　」が、2018年来日。国立新美術館で鑑賞できた。<br /><br />なお、このコレクションは、個人美術館にとって警備費用の増大は負担が大きく、ついに2015年5月31日付で閉館している。このコレクションは2020年にスイス，「チューリッヒ美術館」に移管されることになっている。<br />2020年以降にスイスに行くことあれば、訪問したい？？<br /><br />表紙のフォトは、今回の目玉作品。セザンヌ作　「赤いチョッキの少年」<br />＊個別には、長い右腕、短い左腕と不自然であるが、全体的にバランスしている、セザンヌ流儀。これは写実絵ではない。<br /><br />公式サイト：<br />https://www.buehrle.ch/en/<br />所蔵コレクション<br />https://www.buehrle.ch/en/collection/　<br /><br />ビュールレとは（ネットより）<br />エミール・ゲオルク・ビュールレが、家族と共に故郷ドイツから1937年に移り住んで以降、スイスのチューリッヒの邸宅を飾るために収集した美術品群を一般に開放していた美術館（2015年閉館）。美術館は邸宅の別棟を改装した施設。コレクションの主体は印象派とポスト印象派の油彩画。施設はチューリッヒ湖を見渡す丘の上に所在し、窓から見える景色も観光的価値があった。

美術展めぐり：至宝の印象派展ビュールレコレクション　を鑑賞、そして同コレクションの中から名画を抽出している

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2018/03/20 - 2018/03/20

1266位(同エリア1519件中)

エリア

六本木(東京)

旅行の満足度: 4.5

「至上の印象派展　ビュールレ・コレクション」（国立新美術館）2018．2.14～5.7　で開催。

ビュールレ・コレクション展としては、これが最後の機会。2020年に、スイス・チューリッヒ美術館に移管される。将来は、チューリッヒ美術館展として、また観たいものです。
ルノワール1880 　○2018「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＃同展覧会の超目玉作品
＊細かい筆致で髪やまつげを描き込んでいる。モデルが最も美しく見える45度をキープ。モデルが際立つ背景となっている。豊かな赤毛と溶け合うしげる暗い緑が、少女の無垢な美しさを引き立てている。
＊モデルは裕福な銀行家の娘、8歳。
＊最も美しい印象派の肖像画として有名で、ルノワールの持ち味でもある楽しそうで幸せそうになる肖像画の頂点。
顔だけは印象派ではなく従来の技法で描かれている。
幸せそうな絵画が得意なルノワールは当時上流階級の人々の肖像画を多く描いたが、本作もそのうちの1枚で当時8歳のイレーヌ嬢を描いた。
ルノワール1883 ○2018「夏の帽子」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ルノワール1906　○2018「泉」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
アングル1811 ○2018 「イポリット＝フランソワ・ドゥヴィレの肖像』ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
アングル1814　○2018「アングル夫人の肖像』ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ヴュイヤール1900　○2018「訪問者」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ヴァィヤール1906　○2018『自画像』ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
#2012年「？？
ヴラマンク1906　○2018「ル・ペック近くのセーヌ川のはしけ」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
カナレット1738-42　○2018「カナル・グランデ、ヴェネツィア」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日

＊細密かつ詩情溢れる建物・壁・窓・洗濯物・煙突・屋上テラス、道行く人々と犬、運河を行くゴンドラ・漕ぎ手と乗船客、水面の白波、空。121×152cmの大画面の迫力もあって、実に素晴らしい。

カナレット1738-42　○2018「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
クールべ1849-50 ○2018「狩人の肖像」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
クールべ1863　○2018「彫刻家ルブッフの肖像」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ゴーギャン1901 ○2018 「贈りもの」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ゴーギャン1901 ○2018 「肘掛け椅子の上のひまわり」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＃2016年「ゴッホとゴーギャン展」（都美術館）で来日
ゴッホ1884 ○2018 「古い塔」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ゴッホ1885　○2018「白い帽子をかぶった農婦の顔」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ゴッホ1887　○2018「アニエールのセーヌ川にかかる橋」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ゴッホ1887 ○2018「自画像」ビュールレコレクション所蔵
＊点描から長い筆致へ。
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ゴッホ1888 　○2018「日没を背に種まく人」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＊アルルでゴーギャンと共同生活をしていた頃の作品。「太陽を背にして種まく図は、萌えいずる生命の暗示。これはゴッホ躁状態。死を象徴する糸杉や刈り入れをかくのは鬱状態と言われてる。
＊畑の青系(ラピスラズリ)と黄色い太陽が補色対比となっている。
＊画面を上下に断ち切り、鑑賞者の視線を人物に引きつけている。

ゴッホ1890　○2018「二人の農婦」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＊腰をかがめる二人の農夫の周囲に広がる雪の畑も、空に渦巻く雲も、病めるゴッホの心象風景か。これを描いた時期は、耳切り事件でゴーギャンとの共同生活が破綻した後、サン=レミ精神病院にいた頃。
ゴッホ1887　○2018「アニエールでセーヌ川にかかる橋」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ゴッホ1890　○2018「花咲くマロニエの枝」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
コロー1845-50　○2018「本を読む少女」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
#2008年「コロー展」で来日
シスレー1874　○2018「ハンプトン・コートのレガッタ」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
シスレー1876　○2018「ブージヴァルの夏」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
シニャック1905 ○2018 「ジュデッカ琿河、ヴェネツィア、朝 (サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂) 」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
シャヴァンヌ1859‐61　○2018『コンコルテディア習作』ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
セザンヌ1881　○2018「扇を持ったセザンヌ夫人」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
セサ?ンヌ1890 ○2018「パレットを持つ自画像」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日

セザンヌ 1904-06 ○2018「庭師ヴァリエ(老庭師)」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
セザンヌ1879 ○2018「風景」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
セザンヌ1870 ○2018「聖アントニウスの誘惑」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
#2012年
ドガ1869 ○2018「ピアノの前のカミュ夫人」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ドガ1871 ○2018「リュドヴィック・ルビック伯爵とその娘たち」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ドガ878-80 ○2018 「出走前」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＃2010年「ドガ展」（横浜美術館）で来日
ドガ1889 ○2018「控え室の踊り子たち」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＃2010年「ドガ展」（横浜美術）で来日
ト?ラクロワ1853頃　▼〇2018『アホ?ロンの凱旋』チューリッヒ・ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ドラクロア1862　○2018「モロッコのスルタン」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ハルス1660 ○2018「男の肖像』ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日

ピカソ1941　○2018「花とレモンの静物」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ピカソ1917　○2018「イタリアの女」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ピサロ 1870 ○2018「会話　ルーヴェシエンヌ」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＊背を向けているのはピサロの伴侶。足下には細かいタッチでたくさんの花。
ピサロ1870 ○2018 「ルーヴェシエンヌの雪道」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ピサロ1873 ○2018「オニーからポントワーズヘ向かう道－霜」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ブラック1912　○2018「ヴァイオリン奏者」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ボナール1904　○2018「アンブロワースズ・ヴォラールの肖像」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ボナール1905　○2018「室内」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ファンタン＝ラトゥール1861 　○2018「パレットを持つ自画像」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
マネ1871　○2018「オリエンタル風の衣装をまとった若い女」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日

マネ1880 ○2018 「べルヴュの庭の隅」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
マネ1873 ○2018「燕」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＃ 2010年の三菱一号館美術館のマネ展に来日
マチス1897 ◯2018「雪のサン=ミッシェル橋」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＊激レア作品です。あのマチスの普通の風景画です。
モネ1895　○2018「ジヴェルニーのモネの庭」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
モネ1879 ○2018「ヴェトウイユ近郊のひなげし」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
＊かつての幸福な感じが見られない翳りがある。
ルノワール1864 ◯2018「アルフレッド・シスレーの肖像」
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ロートレック1900　○2018「メッサリナ」ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
ロートレック1894　○2018『コンフェッティ』ビュールレコレクション所蔵
＃2018年「ビュールレ・コレクション展」（国立新美術館）で来日
以下も、ビュールレ・コレクションの所蔵作品です。
展覧会に来日していませんが。
シニヤック1885　？「婦人帽子屋」ビュールレコレクション所蔵
ヴァイヤール ▼ 『ナタンソンのサロン』チューリッヒ・ビュールレコレクション所蔵