2019/05/02 - 2019/05/08
50位(同エリア136件中)
tapiocaさん
- tapiocaさんTOP
- 旅行記20冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 14,748アクセス
- フォロワー5人
2019年のゴールデンウイーク。「平成」から「令和」になるのを見届けてから旅に出ることにしました。(「昭和」から「平成」も経験済み)
旅の前半はトリノに滞在し、ピエモンテ州のロマネスク物件を訪れます。1日だけですが久々に友人と合流し、『世界で一番美味しいパンナコッタ』を食べに行くという超お楽しみイベントも待っています!
5月2日(木) 羽田からフランクフルト経由でミラノへ (ミラノ泊)
5月3日(金) トリノへ移動。コルタッツォーネへ遠足 (トリノ泊)
5月4日(土) 友人と合流し、ノヴァレーザへ遠足 (トリノ泊)
5月5日(日) トリノ市内観光後、ミラノへ移動 (ミラノ泊)
5月6日(月) ボッビオ&ピアチェンツァへ遠足 (ミラノ泊)
5月7日(火) ミラノからウイーン経由で羽田へ
5月8日(水) 羽田着
- 旅行の満足度
- 4.5
PR
-
ミラノ7:55発のItaloでトリノに移動。初めてのピエモンテ州上陸です。
クラッシックなトリノ・ポルタ・ヌオーバ駅から徒歩数分のスターホテル・マジェスティックに荷物を預けに行ったら、朝の9時過ぎにもかかわらずチェックインさせてくれた。しかも、エグゼクティブダブルにアップグレード。ミラノ、ボローニャに続いて3軒目のスターホテルだけど、どれも好印象。
さて、再度駅に戻り、まずは電車でアスティに向かいます。 -
トリノからアスティまでは35分。アスティはワインで有名らしいが、下戸の私には何も響くところがなく、さっさとコルタッツォーネへのバスに乗ります。
バスターミナルは駅から歩いて2~3分だけど、見つけづらい場所にあってちょっと迷いました。Google Map大活躍。
コルタッツォーネを通るバスは、この日(学校のある金曜日)は1日5本。時刻表とにらめっこしてスケジュールを組みました。
https://www.autolineegiachino.it/autolinee/pagine.php?idpagina=2
(50番と51番のバスがコルタッツォーネに行きます)
バスの切符を売ってるところが見当たらなくて、どうしたもんかと思ってましたが、運転手さんに直接支払いでOKでした。 -
お目当ての教会Chiesa Romanica di San Secondoは、鍵がないと中に入れません。鍵をもらうのは、1)ご近所のFioreさん 2) ガソリンスタンド 3) ピザ屋 の3択です。個人宅はハードルが高そうなので、ここは2)か3)で行きたいところ。ただ、昼休みと店休日があるんで、バスのスケジュールともあわせて熟考した結果、ピザ屋に決定。
-
アスティから乗ったミニバスは小さな集落をいくつも通り抜けて、35分程でコルタッツォーネに着きました。バス停からピザ屋まで歩いて3~4分。件のピザ屋はバスが通る道(「大通り」と呼ぶにはあまりにも細い道)からさらに1本脇に入ったところにあります。
-
サイズ的に絶対に無くしそうにない教会の鍵(横にあるのは比較用のiPhone8)。
鍵の代わりに身分証明書を人質として預けなければなりません。ちょっぴり心配ではありましたが、他に無いのでパスポートを渡しました。心配が顔に表れていたのか、お店の人はニッコリ笑って「大丈夫だよ、ここにこうして置いておくからね」と、お酒が並んだ棚の一番上の段に。って、丸見えなんですけど、、、せめて引き出しの中とかにしまってくれないかなーと思いつつ、まあ、アジア人のパスポートを盗んで偽造しようなどという輩はこの平和な村(イメージ)にはおるまいて、と自分に言い聞かせて店を出ました。 -
バス停のある通りに戻って、教会までは歩いて10分ぐらい。小高い丘の上にチラッと教会が見えてます。
-
Chiesa Romanica di San Secondo
12世紀に建てられたロマネスク様式の教会です。 -
天候もなんだか怪しいことだし、まずは外側から見ていきましょう。
-
うまいこと嵌ってる鳥。
-
仁王立ちでふんぞり返る鳥。えばってる。
-
レース編みのような模様が綺麗。
-
アップにするとこんなヤツがいる。
-
このまあるい彫刻は、出産とか豊富なお乳とかを意味するという説もあるようですが、解釈も何も、見るからにおっぱいだもんね。
-
こっちには、うまいこと嵌ってる(ぶら下がってる)人。
-
例の鍵で南側の扉を開けて中に入ります。こじんまり。
-
柱頭はほぼ目の高さ。見やすーい。
-
-
教会から見たコルタッツォーネのまち。何とか天気ももちました。
ピザ屋で鍵を返し(パスポートも無事に返してもらい)、アスティに戻ります。
帰りのバスは来た時とルートが異なるためか、やって来たバスがバス停の100mぐらい手前の交差点を曲がっていってしまって一瞬焦る。運転手さんが私に気付いてバスを止めてくれ、「そこじゃなくてこっち、こっち」と呼んでくれたおかげで、無事に予定のバスに乗れました。(これを逃すと、次は2時間後だからね)
アスティに着いた頃には雨が降り始めていたため、観光はせずにそのままトリノに帰りました。 -
一夜明けて、この日はノヴァレーザの修道院へ遠足です。
フランスに通じるアルプス越えのルートが合流するスーザというまちからバスで15分ですが、例によってバスの本数が少ないうえに、修道院の見学が10:30と11:30の1日2回と時間指定のため(夏場は少し増える)、うまいことスケジュールが組めません。そんな中、この日合流する友人が、誕生日プレゼントその①としてタクシーを手配し、かつ奢ってくれました。ありがとう、友よ!
電車の便が良いBussolenoの駅(スーザの1つ手前)からタクシーで20分ぐらいでしょうか、楽々ノヴァレーザ修道院に到着~ -
案内板には「聖ペトロと聖アンデレ修道院」って書いてある。これが正式名称なんだろう。
-
ということは、教会入口のこれは漁師兄弟か。
-
敷地内にある博物館や売店で無理やり時間をつぶしてるうちに、ようやく時間になった。見学者は我々を入れて6~7名だったかな。多すぎず少なすぎず、いい感じ。
まずは座ってガイドさんの説明(これが長いんだ・・・何言ってるか分からないから尚更)を聞いた後、ようやくお目当ての礼拝堂に向けて出発です。 -
修道院の裏手には礼拝堂がいくつかあるようですが、基本スルー。
-
中を見学できるのは、こちらの「サン・エルドラド礼拝堂」。
-
正式には「聖エルドラドと聖ニコラ礼拝堂」ということで、聖エルドラドと聖ニコラの物語が壁や天井にぎっしり描かれている。しかも、色がすごく鮮やか。
-
入口側には聖エルドラドの生涯。
聖エルドラドは8世紀後半に裕福な家に生まれたが、後に財産を捨てて巡礼者になり、ノヴァレーザの修道院長となった人らしい。 -
巡礼のカバンを捨てて、修道服を着る(修道院に入る)場面。よく見ると、巡礼カバンがなかなかオシャレ。
-
奥側には聖二コラの事績。聖二コラはサンタクロースのモデルと言われる聖人。
-
聖二コラは、船に乗っている時に嵐に遭遇し、荒れ狂う海を鎮めて無事に航海させたことから「海運の守護聖人」にもなってるんだって。
-
修道院の見学を終えて、バス停のあるノヴァレーザの中心地へ。歩いて15分ぐらいだったかなあ。
-
中心地といっても小さな町なのでこんなもん。
-
土曜日のお昼どき。静かですなあ。
-
町の入口にあるバス停から、スーザまではバスで戻ります。
-
スーザからトリノに戻る電車から、サクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院が見えた。明日行く予定なんだけど、ずいぶんと高いところにあるねえ。バスでどこまでいけるんだろ、、、などと心配になる。
-
トリノに戻ってきた。ディナーまではまだまだ時間があるので、トリノの街歩きへ。
-
建物の高さがビシッと揃ってる。
-
トリノ名物「ビチェリン」発祥の店といわれる、その名も「Al Bicerin」へ。10分ぐらい待って入れた。
-
これがビチェリン。グラスの下からホット・チョコレート、エスプレッソ、生クリームの3層になっていて、そのまま混ぜずに飲むのだそう。
で、飲んでみた。お客さんはほぼ全員がこれを注文してるし、ガイドブックやネットには「苦みと甘みが絶妙でとても美味」などと紹介されてるし、トリノと言えばビチェリン、ぐらいの推しっぷりなんだけど、、、正直、あんまりね、って感じだった。(個人の感想です)
「ホット・チョコレートが甘くなくて焦がし麦みたいな味がする」だの、「名物に美味いものなしっていうけど本当だよねー」だの、日本語なのをいいことに友人と好き勝手な感想を言い合って店を出ました。
後で知ったのですが、「Al Bicerin」は日本にも出店しており、新宿や池袋、名古屋等にお店があるようです。 -
ひとしきりビチェリンの悪口を言い散らかした後、ドゥオモ(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)に寄り道(目当てのモザイクは見れなかった)。イータリーで買い物をする友人といったん別れてホテルに戻り、しばし休憩。
-
夜(といっても19:00過ぎ。まだ明るいね)、再び友人と合流し、ディナーのお店へ。友人が知り合いのグルメさんからお勧めされたお店で、なんでもパンナコッタが世界一美味しいんだとか。トリノの繁華街からはけっこう離れた場所にあり、店構えも極めてローカルな感じ。
ちなみに、誕生日プレゼント②として友人からのご招待です。ありがたや~。 -
扉に貼ってあったメニュー。全然読めん。。。テーブルで渡されたメニューも手書きで、そっちも読解不可能でした。メニュー選びは食道楽の友人に丸投げ。
-
突出し的なカリフラワーの何か、そして前菜盛り合わせ、どれもうっまーい!!!半ば逆上気味に食べていたところ、ニョッキを食してるあたりで、何か気分が悪くなってきた。。。(ニョッキの名誉のために言っておくと、これも美味かった)
ここから、店の人や他のお客さんも巻き込んで大騒動。お医者さんだというおじさん(お客さん)が脈をとってくれたり、お店の人が冷たいおしぼりで顔を冷やしてくれたり、何故か友人とお客さん(イタリア人)が「別れても好きな人」を日本語でデュエットし始めたり、もうカオス。
どうも疲れている上に空腹の状態で急にモリモリ食べたせいで血流が胃に集中し、貧血を起こしたみたい。。。見るからに『蒲柳の質』な美少女ならともかく、デブのおばさんが貧血って、絵にならないよなぁ。。。 -
皆さんのおかげで何とか気分もマシになり、セコンドのアスパラガス料理はキャンセルし(すまぬ、友よ)、とりあえずパンナコッタを食べて帰ろうということになった。
が、しかし、お店の人に「パンナコッタは重いからあなたは食べてはダメ」と言われてしまった。ガーン。すごく良くしてくれたお店の人に逆らうのもアレなので、友人の分を3口ほど分けてもらって我慢。ちょっぴりだけど大層美味しいパンナコッタでした。 -
夜風にあたりながら、地下鉄の駅へ。不思議な空の色。夜の9時ぐらいだったと思う。
それにしても、食事中に貧血を起こすなんて今までなかったし、何よりこの旅で一番楽しみにしていたディナーなのに、なぜこんなことに!?もしや、昼間ビチェリンの悪口を言い散らかしたせいか?トリノの守護聖人(洗礼者ヨハネ)のお怒りを買ったのか?くわばらくわばら、、、ごめんなさい、もう悪口は言いません。(そもそも、ビチェリンを飲むことは金輪際ないと思うしー。って、その態度がダメだっての!) -
翌日。この日はサクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院に行った後、夕方にミラノに移動する予定だったけど、体調が不安なので山の上の修道院は諦めることにした。
で、トリノ市内の観光スポットとして常に上位で紹介されている「エジプト博物館」に行ってみることに。 -
入場料は15ユーロ。なかなかのお値段。選択の余地なくオーディオガイドが付いてくる。7か国語対応だが、日本語は無かった。
-
あるサイトには、「エジプトにあるカイロ博物館に次ぐ、世界第二位のコレクションを誇るというエジプトマニアの聖地の一つ」なんて紹介されていたけど、残念ながらエジプトマニアでない私にとってはさほど心惹かれる物件はない。。。(ああっ、そんなこと言うと、今度はツタンカーメンに呪われるぞッ)
-
無理くりカワイイものを探して何とか1時間ほどウロウロし、博物館を出ました。
-
9時30分頃に入館した時には無かった行列ができていた。週末だしねえ。
-
中心部から少し歩いて、ポー川を渡った先の丘の上にあるサンタ・マリア・デル・モンテ教会を目指した。この教会の前にある広場からは、アルプス山脈の山々を背景に広がるトリノ市内の様子を一望することができるらしい。
-
サンタ・マリア・デル・モンテ教会。中には入らず。
-
天気がいまいちでアルプス山脈があまりはっきり見えないのが残念。夜景も綺麗だそう。
-
軽くお昼を食べて、予定を早めてミラノに移動することにした。
トリノを再訪することがあれば、体調を万全に整えて今度こそあのパンナコッタを1個丸々食べるんだー!と固く心に誓った旅でした。
【おまけ写真】 トリノ地下鉄の注意喚起ステッカー。手を挟まれて「Ahiii!」って叫んでるわりに笑顔のクマちゃん。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- mistralさん 2019/06/22 10:24:02
- 冒険の書
- tapiocaさん
こんにちは。
いつも思うのですが、イタリアのロマネスク巡り、
かなり難易度が高いなあ、と。
バスに乗るまでが難しそう、停留所がまちまち、
入場するために自ら鍵をゲットしなくてはならない、などなど。
まるで勇者の冒険の書みたい。
イタリア語で書かれた冒険の書だったら、私はその時点でギブアップです。
故に余計ハマるんでしょうね。
そのおかげで、皆さんからため息のでるような、可愛らしい彫刻の数々、
色彩鮮やかな内部に残された漆喰画など楽しませていただいてます。
例の事件はビチェリンの呪いだったのかしら?
そうだとしたら、食べ物を前にしての悪口は慎まなくてはならない、と
密かに思いました。
そうですよね、食事をしたら貧血になるなんて、あまりない体験ですよね。
途中から体調が悪くなったようですが、パンナコッタまで写真を残されていて
何よりでした。三口だけのテイスティング。
次の機会にはホールパンナコッタを。
最後のアルプスを背後に抱いたトリノの全景写真が圧巻でした。
mistral
- tapiocaさん からの返信 2019/06/22 18:53:44
- Re: 冒険の書
- mistralさん
こんにちは。
勇者の冒険の書とは、素敵な例え!「多くの観光客が見向きもしないマイナーな田舎町を訪ね歩く」をこんなカッコ良く表現して下さるなんて、さすがは同好の士です。
あいにく私には現地で運転してくれる同行者もいなければ、毎回タクシーを奮発する財力もないので、基本的に公共交通機関を頼らざるを得ないのですが、時刻表とにらめっこしながらスケジュールを立てるのも、旅の醍醐味ですもんね。
イタリアの場合は、どんなに下調べして準備万端で臨んでも、現地で裏切られることも多いですが、だからこそ嵌る人が多いんでしょうね。
フランスやスペインにも行ってみたいロマネスク物件が山ほどあるのですが、なかなか順番が回ってきません。
しばらくは皆さんの旅行記で楽しませて頂こうと思ってます。
(モモ先生がいい物件を紹介してくれたりすると、急遽そこに行くことにしないとも限りませんが)
tapioca
-
- cokemomoさん 2019/06/20 23:26:09
- 注意喚起にマークがしみる
- コルタツォーネの小さな教会、いいですね。
なんとも可愛らしい。外壁の装飾の細かいところはきれいだし、ブラインドアーチ周辺の装飾が統一されてないところに親しみがわきます。
柱頭が低い位置にあると嬉しいんですよね~。
鍵の受け渡しの注意書き、ネットで見ていた情報と同じだ~。なんて便利な世の中になったんだろうかと感動です。事前に知ることができて心の準備ができるって有難い。
いきなりフィオーレさんのお宅やガソリンスタンドを訪ねてパスポートを預けるのはかなりの勇気がいりますもん。
私も行ってみればよかったです。
サンタ・マリア・デル・モンテ教会から見る景色はザ・トリノ!私がこんな景色を見てないのはジェラートやチョコレートやイータリーと地べたを這い回ってばかりいたせいですな。
お互い様々なことに注意喚起が必要なお年頃になったのかしら。
またいつか合流することがあればお互い「Ahiii!」なことにならぬよう気をつけよう。
トリノ周辺でグッとくる物件を見つけたらパンナコッタに再チャレンジしましょう。
***今日は危なげたっぷりでも勝ったね。交流戦が始まってから「Ahiii!」が続いて大変なこととお察し申し上げます。ではでは。
- tapiocaさん からの返信 2019/06/21 15:17:29
- Re: 注意喚起にマークがしみる
- こんにちは~
ロマネスク教会巡りは一度嵌ると大変ですよね。
まだ知らない好物件がきっと山ほどあるのでしょうが、いっそ知らないままでいいかも、とすら思います。だって、きりが無いんだもん。cokemomoさんはそれに加えて、モザイクもあるのでさぞかし、、、(さらに熊野古道まで、プッ。)
トリノのレストランは、ほんっとーに美味しかったです。私のウン十年の人生の中でも5本の指に入ると思う。ミラノINかOUTの時についでにトリノに1泊してでも行きたいくらい。
紹介してくださった方にも深謝です。
またグルメ情報をお待ちしてまーす!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
イタリア の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
53