2019サンティアゴ巡礼7年目　6日目 オカの峠越え

2019/05/03 - 2019/05/03

6日目。12キロの山越えで始まる。オカの峠はピレネー超えに次ぐこの道前半の難所と言われている。あいにくの曇り、気温が低く吐く息が白い。バルで朝食を済ませ、多めに着込んで出発する。教会裏から山中へ入る。今年初めての山歩きで新鮮だ。ダラダラ登って2時間弱で峠らしき所へ到着。途中、大きなアップダウンがあったものの、ほとんど汗もかかず、なんだか拍子抜け。昔は山賊が出たそうだが、今はただのハイキングコース。
3時間で山中のオルテガ村に到着。教会横のバルで日本の青年に声をかけられる。外資系に勤める彼は二年分の有給を使い歩いている。ギターを担いだ足の速い旅がらすだ。若いうちの経験は人生の糧になる。ぼくら年寄りには優雅なただの散歩だが。
雲が切れ陽が差してくる。放牧地を抜け、山を下るころには快晴に戻る。
アセス村を過ぎ、アタプエルカ村でピンチョス休憩。３時にオルモス村の宿に到着。歩行距離約20キロ。巡礼路を少し北に外れるが、一昨日ネットで急ぎ見つけた宿。ここの主は予約があるときだけ鍵を開けに来るようだ。翌朝の朝食用のバケットやヨーグルトを用意すると帰っていった。同宿のオーストリアのご夫婦は昨年もここに泊まっている。彼らは寒い寒いと、暖炉に薪をどんどんくべる。
まったく人気のない小さな村だが、８時を回ると一軒だけのバルに村びとが集まり出す。ウエイトレスのシルビアさんがメニューをジェスチャー混じりで根気よく説明してくれる。（例えば、白身魚は狭い川を泳ぐ魚の格好をしてくれる）　昨日のせっかちなオヤジとはまるで違う。ドアの外では彼女の愛犬が、寒い中、仕事が引けるのをジッと待っていた。

エリア スペイン

教会裏から山中へ入る。

急なアップダウンが足に堪える。

チャリンコも大変だ。

このあたりが峠か。

すっかり晴れあがる。

山中のオルテガ村。

アセス村へ下りる。

アタプエルカ村へ。

バルで休憩。

ピンチョス。

オルモス村に着いた。

今宵の宿。

山小屋風の造り。

暖炉のぬくもりがうれしい。

３階の広い部屋。

バルで夕食。

シルビアさんの愛犬。