2019/04/08 - 2019/04/25
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Lauraさん
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夫、妻共に75歳を迎え、ついに後期高齢者になった… 運転免許証を更新するために認知機能検査を受け、記憶力の衰えを自覚する。加えて気力、体力も。経済力はもちろんのこと。 年1回のお楽しみ、海外旅行のために普段は節約、節約。
しかしパスポートはまだ9年も残余期間がある。 大型連休が始まる前にどこかへ行こう!
まだ冬の寒いうちから計画を立て始め、今回はテーマを「カラヴァッジョの絵を見る旅」に決めた。
初めてイタリアへ行ったのは1968年、もう51年も昔のこと。 パリ留学中の4月、復活祭の休暇にフランス人の学生たちが計画した10数人のグループ旅行に参加。パリから夜行列車でイタリアへ、フランス語で話すその頃の私はヴェトナム人と間違われたりしたが、イタリアにすっかり魅せられて、帰国してからは日伊協会でイタリア語を学び、その後結婚して数年間夫とアメリカで暮らしたりし、それから今までに10数回イタリアを訪れてきたが、最後に行ったのはもう10年も前のこと。
夫が65歳で大学を退職した年の春はスペインへ、レンタカーを借りてアンダルシア地方をドライブ。
秋にはヴェネツィア・ビエンナーレを見るためにイタリアへ出かけ、後パドヴァ、ヴィチェンツァ、フィレンツェ、シエナ、ヴェローナ、ミラノを列車で回ったのが最後。
それからはスペインへ行くことが多くなり、スペイン語を勉強してきたので、時々イタリア語とスペイン語がごっちゃになり、
ふと頭に浮かんだ単語が果たしてイタリア語かスペイン語か分からなくなる事があったりして、これも加齢のせいか?
久しぶりのイタリア、待ち構えているであろうスリ、旅の間の健康状態など考えると今までの旅ほどテンションが上がらず、どこへ行くか? 交通手段やホテルの予約など考えるのが面倒くさくなり、これももう私たち、年なんだわとため息をついたり…
とりあえず、まだ実物を見ていないカラヴァッジョの絵があるマルタの聖ヨハネ大聖堂とナポリのカポディモンテ美術館に行くことを決め、まずマルタ島のヴァレッタに6泊、その後ローマに飛んでまずローマで2泊、それから列車で1時間ちょっと、丘の上にある街、オルヴィエートへ。 そこで2泊してからまた列車でローマへ、乗り換えてナポリで3泊、最後またローマに戻って2泊して帰国する15泊17日の旅に出ることになりました。
波乱万丈の旅だったと言っても良いかしら? 心配していたスリに見事にやられました!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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羽田~フランクフルト~マルタと長いフライト。夜中過ぎに羽田を発ち、眠れぬまま機内で「ボヘミアン・ラプソディ」を見る。映画館で見て以来久しぶり。正午頃やっとマルタ空港到着。バゲッジ・クレイムの隣のカウンターに空港~ホテルのシャトルサービスがあり、ホテルの名前を言って申し込む。 1人5ユーロ。ホテルのすぐ近くの階段のところで降ろされる。
6泊するホテル The Cumberland すぐ部屋に入る事が出来た。
部屋は窓はなく、ソファの上の天井が天窓になっていて燦々と太陽の光が差し込んでいる。 夜には天窓全部をブラインドで覆う事が出来る。 -
遅めの昼食を取りに外に出て、通りを散策。 すぐ近くのカフェで簡単なランチ。海が目の前にあって気持ち良い。
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出窓がカラフルで素敵。
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まるで高層ビルのような豪華客船が出港して行く。
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長旅で疲れていたし、今夜は早めに簡単な夕食を食べて、ホテルの部屋でゆっくりしようと思い、ホテルから歩いてすぐのイス・スク・タル・ベルト(舌を噛みそうな名前の)市場のフードコートで食べることにする。
去年行ったポルトガル、リスボンのリベイラ市場に良く似ていて、色々な料理を出すお店が並んでいる。 ボストン・グリルというお店でグルグル回っているグリルされた鶏肉の半分、ハーフチキンを夫とシェア。 7.95ユーロ。 安い夕食… -
ハーフチキン、サイドディッシュにライスとポテトがついている。結構美味しいし、量が2人で7:3に分けてちょうど良かった!
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市場からホテルまで5分もかからないのも嬉しい。 帰途ふと見上げるとお月さまが…
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ホテルの朝食。 6泊するので、毎朝同じビュッフェ式だと飽きるかなぁと思っていたら、毎回メニューを渡されて注文することに。 必ず出てくるのがオレンジジュースとヨーグルト。 カスピ海ヨーグルトみたいで上にトッピングとしてフルーツやナッツの刻んだのがのっていて美味しい。
メインは3つの中から選ぶ。イングリッシュ・ブレックファーストか、パンケーキかオムレツ。 -
初日はパンケーキで、上にかけるのも選ぶ。これはラズベリーだったか。 甘酸っぱくて美味しい。
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最後はカプチーノとフルーツ盛り合わせ。 満足の朝食でした。
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2日目はマルタ島を訪れた主要目的、カラヴァッジョの祭壇画を見に行くことに。 泊まっているホテルはロケーションがとても良くて、ホテル入り口から階段を数段上がったら、マーチャント通り、次の通りがメインストリートのリパブリック通りで、聖ヨハネ広場がありいつも賑わっている。
バスターミナルにもフェリーに乗る港にも歩いて行けるし、ここにして正解だった。 予約する前にはスリーマと半々にしようかと思っていたが、スーツケースを持って階段を上がったり下りたりして移動することを考えると、これまた面倒くさい…
聖ヨハネ大聖堂の外観は質素な感じだが、一歩中に入るとその絢爛豪華なこと! 入場料は10ユーロだが、シニアは7.5ユーロ。 オーディオガイドを聴きながら歩き回る。 -
マルタ騎士団の富と力を結集した内部は豪華過ぎて、目が眩む。 騎士たちの出身を言語別にして8つの礼拝堂があり、ゆっくり見て回っているうちにやっと「聖ヨハネの斬首」の前にたどり着く。 オー~! これだ!
カラヴァッジョ最大の作品で、斬られた首から流れ出る血でミケランジェロと書かれている。
似たような構図の「聖ルチアの埋葬」を見たくて13年前シチリアのシラクーサに行ったが、そこへ行く前にパレルモで見る事が出来た。 シラクーサのパラッツォ・ベッローモ市立美術館がたまたま改装中だったため。 -
「聖ヨハネの斬首」の向かい側に「聖ヒエロニムス」の絵があります。
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賑わっている広場
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リパブリック通りでストリート・パフォーマーが音楽に合わせて骸骨を巧みに操り、時々小銭を入れる箱を覗き込ませては絶望するといったフリをするのが秀逸。
プレスリーの「監獄ロック」に合わせて腰をくねらせて踊る骸骨に観衆が大笑い。夫は写真を撮らせてもらったので2ユーロのコインを入れた。 -
午後からフェリーに乗ってスリーマまで行くことにする。 リパブリック通りから海の方に向かって階段を下りて行くと船着場があり、乗船時に切符を購入。 シニア料金はな、なんとひとり往復90セント! なんだか申し訳ないみたいだった。
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スリーマの街で見かけたグラフィティ。 面白い!
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スリーマでは特に何かをするでもなく、ただブラブラと街を散策。
遊歩道に沿ってセント・ジュリアンまで歩いて行ってみようかと一瞬考えたが、やっぱり無理かも。 まだ来てすぐにもし歩き過ぎで腰が痛くなったらマズイと慎重になってしまう。
夕方になってしまった。 最終フェリーは夕方7時発、4月はまだ冬シーズンらしい。 乗り場近くにトルコ料理のレストランがあったので、早目の夕食としてケバブを食べて、フェリーに乗りヴァレッタに戻る。 -
フェリーを降りたところに猫がいた。 マルタの人口の倍くらい猫がいるそうな。 夕陽を浴びて気持ち良さそうに寝ている。
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ここにも!
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マルタ島3日目、朝食後バスターミナルへ行き、クラフト・ヴィレッジに行きたくて56番のバスに乗る。 乗ったは良いけれど、どこで降りて良いか分からない。タ・アーリで降りて探しながら歩く。 あちこちで工事中で本当にお店があるのかどうか心配だったが、2、3軒のお店がオープンしていて、その中で銀線細工フィリグリを実演販売しているお店に入ってみる。
小さくて軽くて、そんなに高価でもなくて、お土産にピッタリ。
ピアスやブローチ、ペンダントトップなどを購入。 お店のご主人が夫の持っていたカメラ、ニコン一眼レフを見て、自分もニコンを持っている。 こんな写真を撮ったとiPadを持って来て見せてくれる。 話しが楽しく弾んで、お店を出るときにはハグして、両方のほっぺにチュッチュ。 -
タ・アーリからイムディーナへ行こうと先ほどバスを降りたところの反対側でひたすらバスを待つ。 全然来ない… 1時間近く待っても来なくて、バス停近くの工場で働いている人たちにバスが来ないんだけれど、と聞いてみると、こんなに良い天気なんだし、あの道をずーっと歩いて行くとイムディーナに行けるよと言われ、決心して歩き始めた。 サボテンがたわわに実る道をテクテク。 歩くに従って左手丘の上に街が見えてきた。「静寂の街」イムディーナ。 16世紀には首都だったとか。 メインゲートから街へ入ると、観光客は結構いたけれど、路地などは人っ子ひとり見えない。
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観光客を乗せて走る馬車。馬もなんだか寂しそう…
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路地はこんな感じ。
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イムディーナのギリシャ門を出て、ローマ古美術館、ドムス・ロマーナを見学。ローマ時代のガラスや陶器類が展示されていた。
夕方バスでヴァレッタに戻る。 -
今日も快晴。 フェリーに乗ってマルタ本島の西にあるゴゾ島へ行ってみよう。 まずはバス・ターミナルまで歩く。 バス41番か42番に乗ってフェリー乗り場、チェルケウアに向かう。 乗ったは良いけれど、道路は凄く渋滞していてほとんど進まない。 2時間近くかかってようやくフェリーに乗船、往復4.65ユーロ。 行きは切符なしで乗り、帰りに往復切符を買うとか。
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フェリーも人がいっぱい。
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ゴゾ島が見えてきた!
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ゴゾ島の港、イムジャールから又バスに乗りヴィクトリア(ラバト)まで。 延々とバスが走る。 バスを降りた時点でもう2時頃。 遅めの昼食はヴィクトリアの坂道にあったカフェで、ブルスケッタ(私)、 夫はラビオリ。いっしょに注文したソルティ・キャラメル・ラテが熱くて甘くて美味しかった。2人で15ユーロ。そこから城塞チタデルまで歩く。
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チタデルまでは坂道をハアハア言いながら登る。 眺めは最高。 大聖堂を見学していたら、アッと言う間にヴァレッタに戻らなければならない時間になった。またバス乗り場からフェリー乗り場まで、満員のバスに揺られ…
座ることも出来なかったが、行きとは違ったルートを走ったのか思ったよりも短いバス旅で、フェリーに乗りチェルケウア到着。
ところがここから又苦行… 待てど暮らせどバスが来ない。 電光掲示板の時刻表に出ていたヴァレッタ行きのバスは突然消えてしまい、唖然とする。 ようやく到着したバスに乗って、ヤレヤレと思っていたらまたもや渋滞に巻き込まれて、バスターミナルに着いたのは8時。 レストランに入る気も起こらず、市場イス・スク・タル・ベルトのフードコートで巻き寿司や握り寿司をテイクアウト。ホテルの部屋で熱いお茶を入れての夕食となりました。 -
今日は日曜日、マルサシュロックのサンデー・マーケットに行く!
海沿いに屋台がいっぱい並んでいて、魚はもちろんのこと、ガラクタっぽいのもあるが、蜂蜜、ヌガー、スパイス、レース、ナッツなども売っていてちょっとワクワクした気分になる。 -
魚、魚…
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様々なヌガーがある。
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海にはカラフルなボート、ルッツが。
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レースや布もいっぱい。 日本人のツアー客数人が添乗員といっしょに買い物しているところを見かけたし、マルタに語学留学している日本の若い女性たちとも会った。私たちも蜂蜜やスパイス、塩、ヌガー、レースなどをマルタ土産にしようと買い込んでズッシリ重くなったので、ホテルに置きに帰ろうとバス停まで歩く。 ここで又トラブル発生。 待てど暮らせどバスが来ない。10数人がバス停でひたすら待つ。 いっしょに待っていた留学生の女性がマルタのバスって時間通りには来ないんですと言う。そのうち小型マイクロバスやタクシーが近くに止まり、勧誘スタート。 ひとり3ユーロでヴァレッタまで乗せると言う。 バスは1.5ユーロ。 倍ね!
最初は断ったりしていたが、バスがいつ来るか「神のみぞ知る」
結局8人くらい乗れる車で行くことに決め、私は運転手のオジさんの隣に座ることになった。 オジさんは大音量で音楽をかける。 それがまた懐かしいアメリカン・ポップス。「サタデー・ナイト・フィーヴァー」「 ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」 「明日にかける橋」「ダンシング・クィーン」「カリフォルニア・ドリーミング」などなど…
私の青春時代の懐メロ。 若い頃覚えた歌は今でもすべて英語で歌うことが出来る。 思わず隣で口ずさんでいると、オジサンも喜んでノリノリでハンドルから手を離して手を叩いたり。 2人で仲良く歌いながらヴァレッタのバスターミナルに到着し、ヤレヤレ。
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