2019/04/23 - 2019/05/07
3006位(同エリア3610件中)
kosukeさん
- kosukeさんTOP
- 旅行記10冊
- クチコミ1件
- Q&A回答0件
- 8,862アクセス
- フォロワー0人
8000mを超える山は世界に14座しかない
そのほとんどがネパールのヒマラヤに存在する
今のインドが大陸とぶつかりその勢いで盛り上がったのだ。つまり昔々は海の中…
見てみたい
目の前で超巨大な山々を…
なるべく近くで
20代の頃、沢木耕太郎「深夜特急」を読みネパールへ行ってみたいとずっと思ってた
よし、旅に出よう。
-
真夜中の羽田空港からB787に乗りこみタイバンコク経由でネパールトリブバン空港に到着。
アジア特有のモワッとした暑さを肌と喉に感じる。懐かしい感覚だ。
これからはじまる旅のワクワク感が増してくる。
なんてカッコつけてる場合ではない。
やるべきことがいっぱいあるのだ。
先ずはネパールルピーをゲットしなくては。日本では両替出来ず、おサイフには円と米ドルしか入ってない。
それから、明日ヒマラヤトレッキングの起点であるポカラへの移動手段も確保しなくちゃ。およそ200km、飛行機にするべきかローカルネパーリと一緒にバスでのんびり旅するべきか…
そして、ヒマラヤトレッキングの許可証TIMSとアンナプルナへの登山許可証ACAPの申請取得をしに行かなければならないのだ。
現地空港内ビザ発券も無事に済み、入国審査も通過して、バックパックをピックアップしてからやっとシャバに出れた。
両替所マネーショップを探しているとものすごい数のネパール人が声をかけてくる。タクシードライバーと旅行会社の人たちだ。
最初が肝心。
油断せず、一応の臨戦態勢で受け流す。
歌舞伎町で魅惑的な客引きにも目もくれない強靭な精神力は培ってきたつもりだ。
「日本人ですか?ネパールへようこそ。何しますか?」
カタコトの日本語を話すこの大柄な男。
旅は「縁と運と恥かきの量」でその密度が大きく変わってくる。
今思えばこの大柄な男との「縁」がすべてのきっかけだったのだな。
何はともあれ最安値500ルピーでカトマンズ 市の中心地タメルまで彼の車で行くことにした。
ものすごい数の車とバイクと人人人。けたたましいクラクションの音音音。ノラ犬とノラ牛が土埃の舞い上がる路上に寝そべっている。信号機もほとんどなく交通は完全にぶっ壊れてるように見えるが理解不能な秩序がこの混沌の中にあるらしい。ぶつかりそうでぶつからない。
クラクションの音と土ぼこりで目眩しの術にでもかかったようだ。気がつくと裏道の雑居ビルの外階段を上がってる。前には大柄な男が僕のバックパックを持って3階で足を止めた。
警戒レベルを3から4に引き上げる。
中に入ると流暢な日本語を話す男が声をかけてきた。水戸に12年住んだ経験があり今はここのツーリスト会社の社長だと言う。
こちらから先手を打って主導権をとりたいところだ。
「明日のポカラ行きの飛行機かバスの手配をしたい」要点だけを言う。
「ツーリストバスだと8USドルで8時間。飛行機だと125USドルで30分です。」無駄のない的確な回答が返ってきた。
悩んでいると「飛行機安くできますよ。おすすめです。バスは悪路を8時間かかるのでつらいですよ」と、またも的確なアドバイス。
まずは飛行機移動決定!
「トレッキングですよね?ガイドはもう決まってますか?」
「ガイドもポーターもなしで行こうと思ってるんだ」「いらないよ」
「わかりました。」「少しだけ話を聞いてもらえますか?各申請書の手配や山の中でのロッヂの手配やら値段交渉などなどお金もかかるしなにかと面倒ですよ。うちのガイドは資格もきちんと持ってて荷物も持ちます。総合的に考えてお得だと思います。」「ガイドの食事・宿泊・移動代などすべて込みで1日30USドルポッキリです。」
「むむむ… お願いします!!」
そんなこんなでポカラへの飛行機手配とTIMS・ACAPの手配などお任せで諸々終了。
あ、ここまで乗せてきてくれた大柄の男に500ルピー払ってない。両替所も行ってないや。
すると社長が「お金ないから払えないって言ってみて」って。言われたまま大柄なドライバー男に言うと泣きそうになって、社長の冗談だと伝えるとオフィス中で大笑い。
なんか、すごくいいぞ!
よし、宿に荷物を置いてカトマンズの街に出てみよう! -
ネパール最初の宿だけ日本からbooking.comで予約をしておいた。
カトマンズ ブティックホテルはタメル中心地から少し離れた小洒落たホテルだった。
夕暮れの街を散歩してみる。
なんとも雰囲気のある、まるで映画のセットみたいな通りだ。ヒンドゥー教の小さな祠みたいなのがいくつもありみんな裸足になってお参りしている。
道の両側にはお肉屋さんお魚屋さんお惣菜屋さんなどいろんなお店があって楽しい。飽きることもなくどんどん歩いて行くと大きなお寺の入り口みたいなところに出た。
急な階段が山の上の方まで続いている。
愛宕神社の数倍の長さはありそうだったけど意を決して登ってみることにした。
途中ムキムキの若者たちが上半身裸になって筋肉自慢をしながら階段かけ上がったり筋トレしたりしてた。
やっとこさ頂上まで着くとすごく立派なお寺だ。
カトマンズ の街の夜景もすごくきれいに見える。上ってきてよかった。地元の人たちもたくさん来てる。
他の参拝者にならってマニを回しながら塔のまわりを一周してみた。猿と犬がいっぱいいてお互い威嚇しあってる。こんな神聖な場所でも犬猿の仲は万国共通なのだな。
ホテルへの帰り道で適当に晩めしを食べようかと探してるとどこも店じまいの時間だ。立派なお寺でのんびりし過ぎたかな。
なんだか地元の妖しげな店がやってるので入ってみる。まずはビールを注文するとこれまた妖しげなおじさんがわざわざ他所に買いに行ってくれた。どうやら宗教上酒類を置いてないらしい。
何処からかお母ちゃんと息子が出てきて何品かの料理を勝手に作り給仕をしてくれた。記念に写真を撮らせてもらったがなんとも妖しくて笑える。
翌日の朝、朝食後のミルクティーを入れてくれるホテルのお兄ちゃんに昨晩のお散歩話しをしたら、スワヤンブナート別名モンキーテンプルっていう超有名な世界遺産のお寺だったみたい。ネパール最古の仏教寺院らしい。あのキツイ階段は大いに上る価値のある階段だったのだ。行ってよかった。 -
Kathmandu Biutique Hotel
-
-
-
-
-
-
モンキーテンプルはサルがいっぱい
-
妖しすぎる…
-
2日目
朝のお散歩の途中で良さげな喫ちゃ店を見つけた。ほぼアウトサイドなんだけどおババが大量のミルクを沸かしチャイを作ってる。その隣ではおジジが揚げパンのようなものを揚げている。どちらも美味しそうだ。地元のおじさんたちも談笑しながらのモーニングティ。お金持って出るの忘れた…。無事に山から帰って来たら是非とも寄ってみよう。
よし、ポカラに向けて出発だ。
空港へ向かうタクシーの運ちゃんにちょっと寄り道してもらうことにした。
ヒンドゥー教寺院パシュパティナート
ここでは毎日100体以上が布に包まれ川岸で火葬されてる。
沐浴まではできなかったけど少しだけ川の中入ってみた。
この川はガンジス川の上流。この先インドのバラナシに流れて行くのだ。
この光景を目の当たりにして彼らの輪廻転生を信じ墓をもたない死生観に少しだけ思いをはせてみる。
飛行機出発の時間もないのでバックパックを置いたままタクシーを待たせてるので1000ルピーの入場料は払わず遠巻きからの見学。その間にも車で遺体が運び込まれてくるのだ。。
空港到着。
12人乗りの小型プロペラ機で30分弱。
金で時間を買うたりましたで、ほんまに楽ちんやで
ポカラ到着。 -
-
ポカラの街はカトマンズと全然違う。
美しい湖があって、その湖畔にはお洒落なレストランや登山ショップなどが建ち並びまるでリゾート地の佇まいだ。
天気もいいし気持ちいいから自転車でも借りてレイクサイドを疾走してみようかな。その前にまずメシだ。Thakali Kitchen(タカリキッチン)広くてきれいなレストラン、テラス席もあるしここにしよう。ネパールのソウルフード「ダルバート」を注文。ワンプレートにライス、カレー、漬物みたいなの等々、そしてダルスープ。どこのお店でもライスとダルスープ(豆のスープでお店ごと家庭ごとで味が違うらしい)はおかわり自由。いや、わんこそば級にプレートにのせてこようとする。モリモリ食べるネパール人たちのパワーの源なのだ。
お腹もいっぱいになったしチャリレンタルしに行こう。すぐ近くのお店を覗いたらバイクも置いてある。お店のお姉ちゃんに聞いてみる。
「バイクも貸してくれるの?」
「いいですよー」「スクーターでよい?」
「やだよ。ギア付きのバイクがいいー」
「しょうがないわね、ちょっと待ってな」
と言ってどこかに電話をかけてる。
10分もするとおじさんがスクーターに乗って現れて後ろに乗れと言う。お店のお姉ちゃんの顔を見るとアゴをクイクイしてる。ノーヘルでおじさんの背中にしがみつきながら、
「1500ルピーでお姉ちゃんと話しついてるけど大丈夫だよね?」
「2000ルピー。おいらのは最新のヤマハじゃけん。ガソリンもそのまま返してくれてよかよ」
「えー話しちゃうやん。1500だよ」
そんな会話をしながら10分ほど知らない道を走っておじさんのお店に到着。結局1900ルピーで折り合って2000ルピーを支払ったがおつりは返却の時に渡すよって。
〈註釈:1ルピーはほぼ1円。とてもわかりやすい〉
「何時に返しにくる?さっきのお姉ちゃんの店に返却でよかよ」」
「いま1時過ぎか、6時か7時には帰ってくるよ」
「これ持ってけ」と紫色のカードケースを渡された。
いよいよ海外初バイクでお出かけだ。エンジンのかかりもいいしガソリンもほぼ満タンだ。ここがどこだかもわからないけどこういう時は風の吹くまま気の向くまま北北西に進路をとるべし。
道は舗装されてるんだけど所々穴が空いてたり、ノラ犬ノラ牛が横たわってたり、脇道からものすごい勢いで車が飛び出してきたりなかなか油断禁物なのだ。
街から遠のくように走っていると田舎の牧歌的な風景の山道ワインディングロード、気持ちいい。
なんて、知らない国で油断してるとダメなんだ…。
「ピピピーッ」「はい停まってー」
げげっ!ポリスだ!!
ちょっと待てよ…バイク借りるときパスポートも免許証もおっちゃんに見せてないぞ…マズイんじゃないか…昼メシでビールも1本飲んだし…ドキドキ…。
とりあえず「僕は日本からの健全な旅行者でこのバイクはちゃんとレンタルしたんです。」「危害も加えず盗みもしましぇんLove&Peace」などと言ってみた。
そういえばおっちゃんから何かもらったな。ケツのポケットを探ると紫色のカードケースが出てきた。念のため(?)日本の免許証と一緒におまわりさんに渡すと、
「ちょとそこで待っとき」と言われ
「い、いえす」と直立不動で待つ。ドキドキ…
道の向こうで上司らしき人と5分ほど話した後に戻ってきて、
「行っていいよ」だって…。
何だったんだろう。。。
さらに山道を進むと小さな村に出て近くに小学校があるようだ。小さな女の子たちが外人だと気づいてくれたのか手を振ってくれたり、手を合わせてナマステ~とあいさつしてくれる。嬉しい。楽しい。大好き。ネパールの子供たちは目がパッチリしててかわいいのだな~。
山あいの商店でスプライトを飲みながら休憩。店の裏からの景色がいいからと家の中を通って案内してくれて一家総出で旅人バイカーを歓迎してくれた。モンゴルからの移民だそうで貧しそうだけど幸せそうな家族だ。
帰り道も下校中の制服を着た女の子たちが手を振ってあいさつしてくれる。男の子は変顔したりお尻突き出したり…これも世界共通か、同じ男として恥ずかしくなるよ。。
ポカラの街まで下りてきた。
フェワ湖のまわりには何十軒もの登山ショップ、Tシャツ屋、レストラン、バーなどで大にぎわいだ。
明日からのトレッキングに備えて買い足したいものがたくさんある。荷物も増えるしついでだから買い物してからバイクを返しに行こう。
ここは買い物天国なのか?
安い!安すぎる!!
旅先でほとんど買い物しない僕の触手がビンビンに振れ出した。ノースフェイス、マムート、パタゴニアなどなど有名アウトドアブランドが異常な価格だ。ロゴマークがなんとなく違う気もするけどそんなこと気にしない。マムートのマンモスなんてむしろカワイイ。
爆買いに勤しんでいると夕暮れの雲行きがにわかに怪しくなってきてスコールのような大雨になってきた。路駐のバイクもちょい気になるがこの大雨じゃしょうがない。買い物続行!
気がつくともうすぐ8時だ。少し小降りになってきたけど道はまだ川のように雨が流れてる。バイクレンタル屋の電話番号も知らないから連絡のとりようもないがこの雨だから察してくれるだろう。
雨の中を背中にお買い物の戦利品を背負ってびしょ濡れのバイクに跨る。あれ?どこで曲がるんだっけ?きょきょろしながら走ってると
「日本人!日本人!」とカッパを着て声をかけてくる人が。なんだ⁈と思いながら道を間違えたのに気がついてUターン。なんとかお姉ちゃんのバイク屋にたどり着いた。
「いやーひどい雨、遅くなっちゃったね」
なんて言ってるとさっきのカッパがやってきた。バイクレンタルおっちゃんだった!
「2時間も遅いよー勘弁してよー」
「………ごめんなさい。。」
2時間も大雨の中待ってくれてたのか。
そして100ルピーのお釣りを僕にくれた。
これは受け取れないと丁重にお返ししたけどたったの100ルピー、100円だ。
そしておじさんはヤマハのバイクに乗って帰って行った。
ネパール人は誠実でいい人なのだ。
それなのにオレってやつは…
追いかけてってもっとちゃんとお礼とお詫びをしなきゃいけなかった。お金ももっと渡すべきだった。
ホテルに帰ってシャワーを浴びながら
「反省」と呟いた。
〈ヒマラヤトレッキング編〉につづく… -
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
14