杉田定一は福井県出身の政治家です。鶉山は号。衆議院の議長にもなりました、福井県随一と言われた大庄屋でしたが、全財産を政治絡みで使い果たしました。<br /><br />一生の間に、色々な事をしました。新聞社勤務、第一総選挙に当選し以降連続当選、北海道長官、衆議院議長、貴族院議員等です。また、かなりの私財を投入し、九頭竜、足羽の河川を改修し、また鉄道建設や芦原温泉の普及等にも貢献しました。<br /><br />また、まだ海外が珍しい時代に、欧米に三回渡りました。<br />1886年（明治19年）6月20日から1888年（明治21年）6月27日まで米国、英国を中心とした欧州へ渡航（欧米漫遊）。苦労して英語を学んだ上で、見聞を広めました。欧米の進んだ科学に接し、政事や文化の中で大きく印象を受けた様です。加えて、織物工業等も見学したりしている様です。この時代、ドイツやフランスにも赴いたり、英国を旅行したりしており、かなりの実体験をしている様です。<br />1896年（明治29年）6月26日から12月3日まで第1回絹織物視察。英国、仏、スイスへまわり、絹織物関係を中心に調査しているようです。<br />1900年（明治33年）6月30日から11月23日まで第２回絹織物視察。その途中8月30日～9月13日はフランスの巴里（パリ）に滞在し、パリ万博に赴きました。杉田定一は、各地を見学し、情報や資料を入手し、日本の絹織物の発展にも貢献しました。<br /><br />杉田定一の顕彰碑が福井県にあります。<br />Google Mapで「杉田定一顕彰碑」を検索すると所在地が分かります。<br /> 〒910-3148 福井県福井市菖蒲谷町７<br />（私はレンタカーで廻りました。）<br /><br />顕彰碑から少し離れた所に杉田定一及び一族の墓地があります（杉田定一の父親杉田仙十郎、妻杉田鈴、子供等）。墓地は見晴らしが良い高台の上にありますが、地元の方々がお掃除をして頂いています。<br /><br />顕彰碑の近くに、案内図があります。<br /><br />なお参考迄ですが、杉田定一の墓地は東京都港区西麻布の永平寺別院　長谷寺（ちょうこくじ）にもあります。<br /><br />

杉田定一（鶉山）の顕彰碑、生家跡そして墓地

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2018/08/05 - 2018/08/05

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えいふくさん

杉田定一は福井県出身の政治家です。鶉山は号。衆議院の議長にもなりました、福井県随一と言われた大庄屋でしたが、全財産を政治絡みで使い果たしました。

一生の間に、色々な事をしました。新聞社勤務、第一総選挙に当選し以降連続当選、北海道長官、衆議院議長、貴族院議員等です。また、かなりの私財を投入し、九頭竜、足羽の河川を改修し、また鉄道建設や芦原温泉の普及等にも貢献しました。

また、まだ海外が珍しい時代に、欧米に三回渡りました。
1886年（明治19年）6月20日から1888年（明治21年）6月27日まで米国、英国を中心とした欧州へ渡航（欧米漫遊）。苦労して英語を学んだ上で、見聞を広めました。欧米の進んだ科学に接し、政事や文化の中で大きく印象を受けた様です。加えて、織物工業等も見学したりしている様です。この時代、ドイツやフランスにも赴いたり、英国を旅行したりしており、かなりの実体験をしている様です。
1896年（明治29年）6月26日から12月3日まで第1回絹織物視察。英国、仏、スイスへまわり、絹織物関係を中心に調査しているようです。
1900年（明治33年）6月30日から11月23日まで第２回絹織物視察。その途中8月30日～9月13日はフランスの巴里（パリ）に滞在し、パリ万博に赴きました。杉田定一は、各地を見学し、情報や資料を入手し、日本の絹織物の発展にも貢献しました。

杉田定一の顕彰碑が福井県にあります。
Google Mapで「杉田定一顕彰碑」を検索すると所在地が分かります。
〒910-3148 福井県福井市菖蒲谷町７
（私はレンタカーで廻りました。）

顕彰碑から少し離れた所に杉田定一及び一族の墓地があります（杉田定一の父親杉田仙十郎、妻杉田鈴、子供等）。墓地は見晴らしが良い高台の上にありますが、地元の方々がお掃除をして頂いています。

顕彰碑の近くに、案内図があります。

なお参考迄ですが、杉田定一の墓地は東京都港区西麻布の永平寺別院　長谷寺（ちょうこくじ）にもあります。

エリア

福井

旅行の満足度: 3.0

観光: 2.5

同行者: 一人旅

交通手段: レンタカー新幹線 JR特急

旅行の手配内容: 個別手配

案内看板があります。なお、これはイメージ図で、実際の距離はかなり違います。
杉田定一の顕彰碑
杉田定一の顕彰碑（真正面）
杉田定一の顕彰文
杉田定一の顕彰文（続き）

杉田家屋敷跡へ入る小路。左奥に、「杉田鶉山生誕地屋敷跡」の看板があります。
案内看板の拡大
奥です。杉田家屋敷跡や坂倉の井戸、桶洗場等は良く分かりませんでした。
杉田仙十郎碑の案内板

杉田仙十郎翁の碑
道路に面して墓地の入口があります。（道路の反対側は波寄霊園。）「鶉山（じゅんざん）」は杉田定一の号。
高台の上から道路側を振り返ると、道の反対側に見える墓地が波寄霊園です。
高台から遠望出来ます。右下は波寄霊園です。
階段を上がっていくと、もう一段高い墓地が見えます。墓地の入口は、左側になります。

墓地正面。真ん中の階段であがります。正面に、杉田定一の墓碑が見えます。
墓地入口近くに設置されている、杉田定一の説明案内板。
正面が杉田定一の墓碑です。墓碑を囲んでいる柵には、芦原温泉の方々の名前が記されています。多くの方が、墓碑を建てるために、寄附をされたのだと思います。
正面近影。

頭山満が揮毫しています。（左側3文字）
左側面近影

右側面近影
裏近影
杉田定一の父親、杉田仙十郎の墓碑（裏には文字無し）。杉田定一のお墓の裏側に、両親及び子供等親族の墓碑があります。
杉田定一の母親、杉田隆子（後妻）の墓碑。
杉田治郎兵衛、杉田仙十郎の父親の墓碑。裏側には「干時明治廿七年三月建之　杉田定一」とある。（「干時」は「時に」と読みます。）
杉田定一の先妻、杉田都香子の墓碑。裏側に「杉田定一妻都香子墓」とある。
杉田定一の後妻、杉田鈴（鈴子）の墓碑。杉田鈴は衆議院議員であった藤田四郎の妹。
鈴子の墓碑の左側面。
杉田鈴子の墓碑の裏側
杉田定一の長女杉田和子の墓碑

杉田定一の長男杉田遠の墓碑
杉田定一の次男杉田陶二の墓碑。
杉田定一の三男杉田正一のお墓。第二次大戦下従軍中に死亡した様です。
親族一統の墓地側から見た、杉田定一の墓碑。因みに、一つズレてある墓碑は、「松枯の碑」と記されています。
松枯の碑。「干時明治廿七年三月建之　杉田定一」と記されています。「干時」は「時に」と読む様です。何でこの碑があるのか良く判りませんが、想像するに、明治初期に、福井県内で大きな松枯れの被害があったのだと思います。（明治２７年３月に建てて居るので、松枯れが起きたのは数年前なのでしょう。）
杉田定一の墓碑の裏側に、親族一統のお墓が整然とならんでいます。前列、中央にあるのが、杉田仙十郎の墓碑です。
反対方向です
杉田定一の墓碑を囲んでいる柵に画かれているお名前は、芦原温泉の方々のようです。