有馬でほっこり姉妹旅

2019/03/11 - 2019/03/12

２月初めに”長男が合宿に行くので、どこかでゆっくりしない？”と妹からお誘いの電話があり、初めは湯村温泉、城崎温泉？と言っていましたが、電車で時間もかかるしやっぱり近くの有馬温泉でのんびりしよう～！ということになりました。

お互い車で４０分もあれば到着できます。
いつも有馬グランドホテルばかりで温泉街中心部には泊まったことがないので、初めてグランドホテルの姉妹ホテル”中の坊瑞苑”に泊まってみました。

13歳未満は宿泊できませんので、館内はとても静か。
グランドホテルは少し中心部からは離れているので、一旦チェックインすると外出するのは面倒になりますが、こちらは中心地ですので散策するにはぴったり！

チェックアウトした後ものんびりまわることとができました。
お料理も、おもてなしもさりげないセンスを感じることができます。
また泊まりたいホテルの一つになりました。

エリア 有馬温泉(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: その他
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

3月１１日（月）中の坊瑞苑で１４時に待ち合わせ
玄関車寄せまで行くと、車は係の方が駐車場まで運んでくださいます。

まずチェックインした後、このお抹茶と、つくりたての飴入り本わらび餅
”有楽”を頂きました。前日の夕方５時までに申し込むと翌日持って帰れるようで。
でもうっかりと申し込むのを忘れて残念でした（３個入り　９００円）
美味しかったのでよけい心残り！

ロビーの中にも川が流れ、時々錦鯉が跳ねていました。

５階のお部屋に案内されました。
お部屋ごとに名前がついています。

お部屋はこんな感じ。最近どこのホテルも畳にベッドという和テイストのお部屋が増えていますね。
確かに起き上がる時に楽です。

コーヒーマシーンがあり、お茶はお煎茶、ほうじ茶などが用意されています。

床暖房もしてあり、ゆっくりコーヒーを飲みながらくつろげます。

向こうの丘にはエクシブ有馬が見えます。お部屋からの北側の眺め
このホテルはこじんまりしていて全館５０室です。

バスや有馬電鉄で到着すると、川沿いに沿って歩いて５分ほどで中心街に来れます。少し六甲山の南側よりはひんやりとしているので桜の開花は遅いですが、綺麗ですよ！

アメニティーはロクシタンです。

化粧品はミキモトでした。

少し館内散策

この季節にぴったりの色々な種類のお雛様が飾ってあります。

こんな姫達磨風の可愛いお雛様もありました。

有馬人形筆

何年か前にこの人形筆の工房が火事で全焼しましたが、また再開したようでホッとしました。
お顔がピョッコと出て可愛らしいです。

能舞台のようなお雛様

これも一刀彫です。

こちらで立礼のお点前も披露されます。

お茶碗もお雛様の模様や椿の模様など季節感たっぷりでした。

ラウンジの素敵な照明

滞在客は自由にこのラウンジでくつろげます。

美味しいクッキーの他、コーヒー、紅茶、色々なハーブティー、
ジュース類などをいただけます。

こちらのお庭に沿った道を進むと、メインストリートの”湯本坂”に出られます。

ちょっとお散歩に出かけましょう。

炭酸せんべいを焼くいい匂いがしてきて思わず中に入りました。

元祖炭酸煎餅　"三津森”

小麦粉、砂糖、でんぷん、塩の材料を炭酸水で練り、うすく焼き上げたのが炭酸煎餅です。

中はこんなレトロないい雰囲気のお店です。

中でも目を引いたのは一番奥にある押絵のお雛様
押絵なので厚みはないのですが、なんとも雅です。

これは京都式でお内裏様が右側ですね。

一度に機械で９枚焼きあがります。
焼いてすぐはとても柔らかいですが空気に触れるとすぐにサクッとなるようで…。

右側の女性の方が一枚ずつ手作業で端を丸く整えています。
出来立てを一枚下さいました。
ほのかに甘くて美味しい～！

”金の湯”の前では外国からの観光客がほっこりと足湯を楽しんでいました。

ここは酒まんじゅうのお店、蒸したては日本酒の香がぷーんとしてアチチ！と頂くのがだいご味です。

夕食前に姉妹ホテルである”有馬グランドホテル”の展望風呂に入りに行きました。
入浴は無料で送迎バスで送ってくださいます。ほっこりとしたあと、さぁ、夕食！
ワクワク！

１８時４５分の予約、椅子席で楽ですね。

旬菜　　桜海老真丈、穴子と筍の山椒焼き
　　　　菜の花辛し和え　花弁百合根
　　　　山ゴボウポン酢漬け　春キャベツのトマトゼリー寄せ

先付　明日葉胡麻和え

お造り　　桜鯛重ね造り
　　　　　カンパチ引き造り
　　　　　金目鯛
　　　　　鰆の桜葉包み

ワインはボルドーを選びました。

私は生魚が苦手なので、こちらに替えて頂きました。

車エビの塩焼き。お皿の上には焼いた小石が置いてあり、いつまでも温かかったです。

椀物　　よもぎ豆腐　わらび　海老

強肴　　黒毛和牛の香草焼き

煮物　　淡路島サクラマスと春野菜の南蛮煮
　　　　新じゃがいも　新玉ねぎ　水菜

御飯　　但馬産こしひかり　たけのこご飯
　　　　合わせみそ仕立ての止め椀
　　　　香の物

果物　　夏かんゼリー寄せ
　　　　苺　金柑

あ～お腹いっぱい！
季節を先取りした野菜中心の体に優しいお料理でした。
味付けも上品で日本人でよかった！と思うお品ばかりでした。大満足！とお部屋を出たら…。

振り返ればお雛様がお見送りしてくれていました。

４階の大浴場の前には色々な枕が置いてあり、選んでくださいということでした。

妹は半ソバ枕、私は低反発の枕を選びました。
お部屋には浴衣２枚とパジャマもありとても着心地がよかったです。
ぐっすりと眠ることができました。

おはようございます！

４階のお風呂は男女入れ替わっています。
本当に人も少なくてゆったりできます。

どなたもいらっしゃらなくて貸し切り状態です。

これは透明な銀泉

こちらは有馬特有の金泉

お風呂の後は扇風機もいいですが、団扇が最高！
子どもに帰ってけん玉も楽しみました。

朝はさすがにありませんが、昨夜はお風呂の前にキンキンに冷えたビールが
サービスで置いてありました。

朝ごはんも昨夜と同じこの個室ダイニングで

和食か洋食か選べますが、後でラウンジでコーヒーも頂けるし、やはりご自慢の和食を選びましょう！

サラダ、湯葉など

金目鯛の煮つけ、銀鮭の塩焼き、だし巻き卵など

クコの実が乗った湯豆腐

お腹に優しい和朝食でした。
ごちそうさまでした！

昨日も散策した湯本坂

レトロなお店が両側に並んでいます。

有馬は炭酸煎餅、有馬山椒、有馬サイダー、人形筆、有馬籠などが有名です。

有馬のマンホールはこんな感じ。
六甲山に行く有馬ロープウェーや瑞宝寺公園の紅葉、鼓ヶ滝からの流れが描かれています。

お香の専門店

有馬グランドホテルのお茶室”雅中庵”で焚かれている京都のお香もこちらで購入できます。

この辺りはモダンに改装されたお店が並んでいます。
この上はどうやら和モダンなプチホテルのようでした。

”妬泉源”　昔美人が通りかかると嫉妬してお湯が湧き出たそうです。

ものすごい蒸気で近くの水路にも熱い源泉が流れています。
どこのおうちも毎日温泉が楽しめてうらやましいです。
肩こり、腰痛知らず？

何とも不思議な画

インパクトがすごい！
他にも色々ありました。

こちらは無色透明な”銀の湯”

炭酸泉、ラジウム泉で色々効用がありそうです。

六甲山は登山する人も多く表六甲から登り、有馬温泉に下山、疲れをいやす人にもぴったりです。

”銀の湯”の前に鬼瓦があり、塀には色々な教えが書いてありました。

次にこの"泉堂”さんにおじゃましました。
ガタン、ガタンと機械が常に作動して、手前ではうまく流れ作業で円形に成型されます。
最初は柔らかいのですが、ものの３０秒でサクサクとした炭酸煎餅になります。

焼き立てを頂きました。
お店によって微妙にお味が違います。あとクリームをはさんだもの、ミニミニサイズのものもあります。こちらは有馬グランドホテルに卸しているようです。

大学生のゼミのグループがお店の方に色々と質問していました。

こちらは有名な”有馬籠”のお店
夏にこの籠に活けるとさぞ涼し気でしょうね！

道を隔てた反対側には工房もあります。
蔓やら竹やらいっぱい天井につってありました。

一番大きな"天神泉源”　天神社の境内から湯けむりを噴き上げています。
中の坊瑞苑からは一番近くこちらの泉源を引いているとのこと。

一年中、２４時間こういう状態です。こういうのを見ると”地球は生きている！”と感じますね。

金泉の横にあったひょうたん型の手洗い場

太閤秀吉の千成瓢箪の型です。”瓢箪から駒”ならぬ”瓢箪から温泉”

この辺りは”寺田町”と言う所です。

神社やお寺が集まっています。近くには奈良時代に行基が建立した”温泉寺”もあります。

”中の坊瑞苑”のお玄関には”雪月花”の大きな書が掲げられています。

京都・花園・妙心寺の管長を務められた山田無文老師の書らしいです。

今回はあまりお天気も良くなく、長い時間の散策はできませんでしたが、
５回も有馬温泉に宿泊したことがある妹が、実は街中に出たことがない…と言うので案内できてよかったです。

大きなホテルに宿泊してその中で何回も温泉に入ったり、お庭を散策したり、夏はプールに入ったり…というのもいいですが、今回のように街中に出てお店をのぞいたり、泉源を巡ったり、炭酸煎餅のお店の方に行程を教えて頂いたり、焼き立てを頂いたり…と新たな発見があり楽しいプチトリップとなりました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました！