2019/03/09 - 2019/03/13
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空飛ぶドクターさん
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NYC経由でシント・マールテン島とプエルトリコへ(1)シント・マールテン島 から続く
3月6日に福岡を出て、ニューヨーク市でブロードウェイを楽しみ、7日から9日までシント・マールテン島で過ごしました。3月9日はとんだ災難でトラブルがありましたが、それでも何とか予定通り午後にはプエルトリコの首都サンファン空港へ着きました。
【3月9日(土)】
13時40分頃には着きました。空から見ても、シント・マールテン島と違いサンファンはかなりの都会のようです。ビルがたくさんあります。
この日も軽くサラダを食べたかったのですが、どうもプエルトリコ、サンファンの空港は大きい割にはあまりレストランがありません。たぶん、内部にはもう少しあるはずですが。明朗に乗車前に係員から荷物込みで21ドルと書いた紙をもらい、タクシーでコンダド地区(どうも観光ホテル街)にあるSandy Beachホテルへ。ここも当然、通貨は米ドルです。1泊1.5万円はするのですが、かなりぼろホテルです。部屋の入り口なんかは古いアパートのようでした。中も日本の東横インの広さで古くした感じで、もちろんシャワーしかありません。目の前にビーチがあるのは調べていましたが、強風で波が高く、とても気楽に泳げる雰囲気でなく日光浴もやめました。風が強いので、濡れたら寒そうでした。今年はアメリカ大陸からの寒波の影響で特に寒いそうです。
ここはアメリカの準州でアメリカ大統領の投票権もあるはずで、通貨はもちろん米ドルです。何度かアメリカの51番目の州になるかの国民投票もあったようです。
近くのレストランで軽くサラダを食べ(その割には結構高かった!)、ホテルからタクシーを呼んでもらい、Old San Juanと呼ばれるサンファン旧市街(世界遺産)に行きました。手軽にはここしか観光地はないようです。もう着いたのは午後5時40分頃で、降ろしてもらったサン・クリストバル城(要塞)は閉まる前で外観だけで後日にしました。ぶらぶら歩くとピンクの傘がたくさんぶら下げてある面白い通りもあります。すぐ奥にサンタ・カタリナ宮殿(現在は州知事官邸でLa Fortalezaとも呼ばれる)がカラフルにそびえています。
すぐに暗くなり夜景を少し眺めましたが、帰りのタクシーをどこで拾えるか不安で早目にタクシースタンドを見つけホテルの近くへ戻り、歩いて行ける範囲でレストランへ行きました。もう8時頃です。近くのプエルトリコ料理店(Latin Star)へ行き、郷土料理らしいMofongo(いもとバナナを練っている?)のカニ入りを注文しましたが、これはあまり美味しくないです。ただ、その前に食べたオニオングラタンスープがフランスの本式(?)とは違うものの、むしろ玉ねぎの実を残し(食感を楽しめ)、個人的には気に入りました。ドリンクとで37.76ドルですから、やはりやや観光地で高目でしょうか。
【3月10日(日)】
今日は丸一日ゆっくりサンファンを観光できます。さすがラテンの国で、この安ホテルの朝食は当てになりません。朝食は8時からと書いているのにまだ誰も従業員がいません。案の定、8時半に戻っても準備ができているのか分かりません。面倒なので、お金を払ってでも近くで朝食を食べました。
ホテルから9時半過ぎにタクシーを呼んでもらいましたが、渋滞なのか10時過ぎても来ません。ホテルのフロントの人が二度、三度と電話してくれて、結局別のタクシーを呼んでくれたようで、ようやく10時10分頃来ました。乗ったら渋滞はなく、旧市街一番奥のサン・フェリペ・デル・モッロ砦(要塞)までで、昨日の15ドルより高く20ドル取られました。
要塞への入場料は7ドルでしたが、もう一つの昨日外から見ただけのサン・クリストバル砦にも使えるようです。ここで大航海時代、スペインが植民地化していた時代の歴史を学びました。このプエルトリコは地理的にカリブ海の真ん中で重要だったようです。この要塞も出っ張った西北端にあり、陸路や海路からの敵を見張っていた(sentry)ようです。ですから当然眺めはいいです。ここで半年前に買ったばかりの10万円以上もするポケットカメラ(デジカメ)の電源がおかしくなりました。いざという時は、今はiPhoneのカメラも使えますが、後で整理しやすいので個人的にはデジカメを優先しています。
カラフルな家々があり、石畳も一部ある旧市街をブラブラします。帽子で何とかしていましたが、珍しく衝動買いでRay-Banのサングラスを230ドルで買いました。当たり前だけど、かけると楽です。でも、鏡を見てビックリしたのですが、ビーチでずっと一日写真を撮ったりしたので、帽子をかぶっていても顔までかなり日焼けしていました。
レストランに入り、広場の角の眺めのいい場所を見つけ野菜サラダのステーキ入りを注文しました。塩、コショーしかないので呼ぶとドレッシングかと聞かれ、否むしろオリーブオイルはないかと言うとちゃんと持ってきてくれました。後でレシートを整理して気が付いたのですが、ここはアメリカと同じで税金2.27ドルは加算され22.02ドルでしたが、サービス料は入っていません。でも、シント・マールテン島でチップが不要と気が付いた(サービス料がすでに15%取られている)いきおいで、ここでもチップを払いませんでした。悪いことをしました。本当はプエルトリコはアメリカ本土と同じでチップが必要でした。混んでいないのでのんびりパソコンをしたり長居をしていると、サービスで無料の水(たぶん水道水)を出してくれました。これはアメリカ本土と同じですが、海外ではむしろ稀です。
それから、昨日行きそびれたサン・クリストバル要塞(Castello de Cristobalで城という意味)見学しました。ここでもプエルトリコの歴史を学びました。スペインからアメリカへ移ったのは第二次世界大戦後のようです。
旧市街は程よく狭いので、何度も同じような通りをブラブラできます。名前は聞いていたサンフランシスコ教会を通りますが、外観は何と言うことない教会です。中を覗くとコーラスが聞こえてきます。何故か白人だけの若者の合唱団で男女混合です。暇なので、ずっと1時間くらい楽しみました。指揮者までいて、結構本格的でした。
夕食は暗くなった屋外の通りを使ったレストランでロブスターとライス(豆と緑色のパプリカ入り)を食べました。ロブスターは珍しく殻ごとでなく実だけで食べやすくなっています。
今夜は思いついて、Uber(日本語読みはユーバーとウーバーと両方ありそうでそのまま書きます)デビューしようと思い立ちました。便利そうだけど使ったことがないと何でも億劫になります。こういう暇で余裕のある時でないとできません。幸い、先月長男にバカにされ一応スマホのアプリにUberを取り込み準備はしています。
まずWi-Fiが無料で使えるスターバックスへ行きます。行先のホテル名を入力すると、現在の場所をピンで確認させます。つまり、グーグルマップが出てきてスターバックスの前の道が出ます。そこにピンを押します。すると料金がたったの7.72ドルと細かく出ます(タクシーは15ドルと20ドルもしたのに)。どうも、距離で細かく計算してくれているようです。だから端数が出るのでしょう。
しかも、スマホの画面に後何分でやって来るとメッセージが出ます。ドライバー名、車種名と色とプレートのナンバーも出るのでわかりやすいです。何か、友だちが迎えに来てくれる感じで、運転席の横に座りスムーズにホテルまで送ってもらえました。
ほとんど忘れていましたが、支払いもすでに登録したクレジットカードから勝手に決済されるようです。つまり、現金のやり取りや手続きは一切不要なようで便利です。あまりにあっけない感じです。これが初めてのUberで、もちろんこれをずっと使おうと思いました。簡単な上に安いのですから。
10時頃ホテルへ戻り、見つけていた歩いてすぐのカジノ・デル・マーレへ行きました。悪い予感通り、今晩は不調でした。100ドル掛け、5ドルのチップ1枚だけ残ったところで止めました。完敗です。後で反省すると、こういう流れの悪い時はテーブルを変え、ディーラーを変えないといけません。幸い、いくつか最低5ドルのやりやすいテーブルがあったのにです。
【3月11日(月)】
昨日はわざわざ外のレストランで朝食を食べましたが、今朝は平日で7時半からなので、自分のホテルのレストランへ8時過ぎに行くとさすがに開いていました。でも、ちょうどスコールで濡れそうになります。先客のアメリカ人夫婦(ウィスコンシン州から)と話が弾んだので、予想通りスローな料理人に苛立たずにすみました。
昨夜初体験で、非常にスムーズで簡単なことがわかったUberですが、今朝も楽勝でした。昨日は渋滞とやらで呼んだタクシーは30分以上待たされましたが、今日は5分でやって来るし、昨日とほとんど同じ場所なのにたったの8ドル以下でした。昨日のタクシーには20ドルも払いました。
他に近場で行く所はないので、3日連続旧市街をぶらぶらします。ラ・フォルタレーザと呼ばれる州知事の邸宅見物をしようとしたら、写真付きのIDが必要と言うことで諦めました。外観は昨日も見ていますし、夜景も一昨日見ていますが。ただ、目立つので写真を撮ったピンクの傘が多数ぶら下がった通りの由来がわかりました。大統領夫婦の提案で、ピンクのリボン週間などの乳がん予防キャンペーンと同じ主旨のようです。道理で目立つピンクの傘がぶら下がっているのです。
昼食はシュラスコと呼ぶステーキと焼肉の中間のような牛肉です。ブラジルのシュラスコとは少し違います。でも、付いてきたサルサ(ソース)が抜群に美味しかったです。細かくきざんだ野菜にハーブが液体(オイル?)に入っています。20ml程度の量です。でも、付け合わせが残念で焼きバナナと思ったら揚げバナナでした。中南米で以前から気になっていた単語で、普通のバナナと違い火を通さないと食べれないバナナを英語でplatain(スペイン語でplatano)と呼びます。22.25ドルでした。
サン・クリストバル要塞に近い国会議事堂を歩いて見に行きましたが、昨日英語のガイドから聞こえていたように、大理石が豪華(合計17種類)で、アメリカ、イタリア、スペインから運ばれて来たようです。幸い、無料で中も見学でき、案内までしてくれました。内部のやや茶色がかった大理石はイタリア・トスカーナ地方産出のものだそうです。天井もイタリアの教会のように、立派な絵が描かれています。
Uberは便利だけどWi-Fiが繋がる必要があるので、確実なスターバックスへまた戻り、ホテル経由で早目にサンファン空港へ向かいます。ただ、タクシーのように口で言って待ってもらう訳にはいかなさそうで、取り敢えずホテルに戻り預けた荷物を受け取り、再度Uberを呼ぶと別の車がすぐに来ました。たった5.5ドルでホテルへ戻り、ホテルから空港も12ドルでした。来る時は21ドルもしたのにです。
途中でレストランの看板がありましたが、Kintaro Sushi & chinese foodと堂々と書いています。中国人の悪乗り、パクリはひどいです。ここサンファンでは他にも同様にSushi & Chineseと書いて、店名はNagoyaだのと明らかに日本語名を着用しています。ひどいですが、これが世界中で中国人がやっていることです。商魂たくましい彼らは、ちゃっかり日本のいいイメージを着用して中華料理を売っています。たぶん、こんな店の寿司は怪しいです。
ESTAの印刷騒ぎで大変だった一昨日と違い、ウェブチェックイン済みでKIOSK
と呼ばれるデルタ航空の自動の機械でチケットの印刷を自分でし、荷物も持ち
込めるのが分かっているかっているので、そのまま保安所を通過し、あまりに
スムーズな手続きでした。
ニューヨークのJFK空港に着いたのは午後9時過ぎ(ちょうど前日夏時間に変更してサンファンとの時差なしに)ですが、ここでもUberですぐに車が来てスムーズでした。ただ、ここらへんだと書いてある住所にはホテルは見当たりません。どうも民泊のようですが、オーナーがすぐに声をかけてくれたので問題なく部屋まで入れました。食事もしていなかったのですが、一緒に歩いて連れて行ってくれたのが中華料理店の宅配専門店で、お持ち帰りで安くて便利でした。普段は、あまり外国でまで中華料理を食べたいとは思いませんが、焼きそばと野菜スープで8ドル足らずでした。
【3月12日(火)】
普通のホテルでなく民泊のような一軒家なので、朝は誰もいないのでタクシーを呼んでもらうわけにもいきませんが、ちょうどUberを使えるようになったので助かりました。朝食もありません。ですから、珍しく8時過ぎには空港へ向かいました。今日のユーバーの運転手は2歳の時にイタリア・シチリア島から両親と移住したというのでイタリア語もでき、話が合いました。
12時05分の便なのに8時半には第1ターミナルへ着きました。ラウンジで食事もできるので早過ぎるくらいの時間に初めて来ました。ニューヨークの空港でもターミナルの関係らしく、日本航空と同じワンワールドのアメリカン航空ではなく、ルフトハンザのラウンジを使えました。
機内は滅多に乗らないビジネスクラスなので、やはり楽です。マイレージを使うにしてもどうせなら一番長時間の路線を選びました。14時間弱です。食事も洋食を頼みましたが、先付け、前菜、メイン料理はステーキを選びました。途中にラーメンを頼み、到着前にはチーズラビオリ・プッタネスカ
(娼婦風と呼ぶナポリ料理で、トマトソースにオリーブの実など)とフルーツと贅沢に食べました。席は完全にフラットになり、ゆっくり寝れました。トイレも、プレミアムエコノミー以上はウォシュレットが付いているそうです。
予定通り翌日13日(水曜日)15時30分には成田空港到着です。行きは羽田空港経由でしたが、帰りは成田空港経由です。そのせいか、福岡への便は19時発です。でも、ちゃんと国内線の待合室にもラウンジがあるのでゆっくり過ごせました。こうして気楽な一人旅が終わりました。一週間後には、久しぶりに高齢者(85歳)を含む3人を案内してのいつもの「空飛ぶドクター」ツアーで、イタリアのトスカーナ地方と希望で後から追加したゴンドラ目当てのベニス旅行です。
空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- デルタ航空 JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
空からのサンファン
ビル群が! -
やはりアメリカ合衆国扱いなのに!
なんで
プエルトリコへの手続きにイチャモンをつけられたのか! -
ホテルからの海・ビーチ
波が高い -
ホテルの近辺の通り
-
サンファン旧市街
世界遺産
カラフルな家々 -
ピンクの傘が下がった通り
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カテドラル(大聖堂)外観
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カテドラル内装
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カテドラル内装
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ラ・フォルタレーザ外観
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典型的なレストラン
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オニオングラタンスープ
結構美味しかった -
イマイチだった郷土料理
Mofongo -
デル・モッロ要塞に隣接した墓場
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デル・モッロ要塞からの眺め
カラフルな家々も -
デル・モッロ要塞
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デル・モッロ要塞
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デル・モッロ要塞
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城壁沿いの銅像
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結構美味しかった
小ステーキ入りサラダ -
広場
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ピーニャコラーダ
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Galeria Botello 入り口
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Botelloの作品
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シュラスコ(薄いステーキ)
サルサ(ソース)が最高!
揚げバナナがイマイチ
焼きバナナの方が美味しいと思う -
国会議事堂外観
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国会議事堂内部
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国会議事堂
天井絵 -
国会議事堂
天井 -
許せない! 中国人
Kintaro
Sushi & chinese food ???
何だ それ! -
帰国のJAL便
ビジネスクラス
寝る時はフルフラットになる -
日本航空ビジネスクラス食事
先付け -
日本航空ビジネスクラス食事
前菜 -
日本航空ビジネスクラス食事
メインのステーキ -
日本航空ビジネスクラス食事
間食のチーズラビオリ・プッタネスカ
果物 -
帰国時ニューヨークから成田への機内
五大湖がかなり凍っている
スペリオール湖
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