キリマンジャロ国立公園周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2008年3月還暦を記念してアルパインツアー社を利用して、長年の夢だったキリマンジャロ登山を行った。<br /><br />成田を出発してアムステルダムで1泊、ヨーロッパアルプス、地中海、ナイル川アブシンベル神殿等を眼下に見ながらキリマンジャロ国際空港に降り立つ。<br />ロッジ風のマラングホテルで風呂に浸かる。これであとは1週間風呂には入れない。<br />いかにもアフリカらしい柄のバンダナを購入していざ出発。<br />マラングゲート(標高1800m)でガイドやポーターと合流して11時40分に歩き始める。<br />ツアーリーダーはK2も登っている経験豊富な松本さん。全幅の信頼を置ける人でした。<br /><br />道々子供達が飛び出してきてTシャツや帽子を売りつけようとする。<br />ハングルで挨拶して来るので韓国の経済力を感じる。<br />黒い小さなサルも周りを飛び回る。アフリカだ!<br /><br />昼食に出たゆで卵の黄みは白い。<br />これにもびっくりした。餌のせいなのか?<br />旅に出ると実にいろいろな経験が出来るものだ。<br /><br /><br />3時15分にマンダラハットに到着。今日の行動はここまで。<br />お湯で洗面、寝る準備をして4時にお茶。<br />日本から持参したという人形焼が提供された。<br /><br />高山病予防の為、お茶、ココア、コーヒー等の水分はタップリ取る様に言われる。<br />動くときはゆっくり、身体を冷やさない、アルコール禁止、息はキチンと吐く。<br />これらも重要な事だ。<br />実際、富士山と同じ標高でコックの男の子と相撲を取ろうとしたらたちまち息が上がってしまい、慌てて止めた。<br /><br />6時に夕食。スパゲッティ、ポテト、白身魚のフライ、野菜サラダ、バナナ、胡椒味のスープが出た。<br />7時に就寝。夜中に何度も目が覚める。<br />トイレに行った時の星空が奇麗だった。<br /><br />登山二日目。<br />6時にモーニングティが来る。<br />朝食は御粥、梅干し、味噌汁、ソーセージと卵。味噌汁は2杯、ココアも2杯飲む。お腹いっぱい。<br />7時50分出発。最初の休憩でキリマンジャロが見えた。<br /><br />途中でニコニコ顔の白人女性とすれ違ったので、「you make it?]と聞いたら「yes]と云うので「give me your luck」と云って握手した(そのせいかどうか無事に登頂)<br /><br />途中スコールに会ったが、2時45分ホロンバハットに到着する。毎日1000m登って行く勘定だ。楽勝楽勝。<br /><br />高山病予防にダイアモックスを飲む。<br />早朝4時、今日も満天の星空。6時半、外に出て御来光を拝む。<br />今日の朝食は御粥とパン、ピーナッツバターと味噌汁、ソーセージと卵焼き。<br />お茶やコーヒーはたっぷり飲む。<br />今日は高度順応の為、ゼブラロックまで登って戻る事になる。<br />帰り道でガイドから靴底が剥がれかかっているいると指摘される。<br />ショックだ。明後日の登頂、下山まで持つだろうか不安だ。<br /><br />ハットに戻りミートパイと野菜スープ(カレー味)の昼食を取る。<br />コーヒー、ミルク、お茶など毎回4、5杯飲む。<br /><br />ティータイムで明日、明後日のアタックに関しての注意、段取りを聞く。<br />明日キボハットに着いたら直ぐに出発できるようにパッキングして夕食。持ち物は水1Lと嗜好品。<br />予備の水はリーダーが持つ。<br />着るだけ着て余計なものは持たない。夜11時に起床してパンとスープで腹ごしらえして出発。<br />6時から6時半までにギルマンズポイントに着かないとウフルピークまで行けない。<br />ウフル山頂では15分位で降りる。11時頃までにキボハットに降りて昼食、そして荷造りしてホロンバハットまで降りる。<br />また寝る際の呼吸法も伝授される。<br /><br />夕食はパスタ、ラム肉、野菜スープ、スイカ等。ココアや玄米茶、ハチミツを飲む。<br />夜中にトイレに起きると、今日もきれいな星空だ。<br /><br />6時モーニングティ<br />朝食は今日も御粥にパン、ソーセージ、きゅうり、卵。ココア、お茶、ハチミツを2杯づつ飲む。<br />パルスオキシオメーターの指標は95。十分な数値だ。<br />8時出発。広いザ・サドルは風が強く、カッパを着込む。<br /><br />キボハットに2時40分着。パルスオキシオメーターで測ったら93あってホッとする。<br />(数値が80を切るとまずいことになるそうだ)<br />来る途中、少し眠気がしたがこれは高山病の一種だろう。<br />お茶の時に飲む酸素を口に入れた。<br />5時に夕食、6時就寝。<br />11時に起床してノリ餅とスープを食べる。<br />ポットにお湯をもらい、12時出発。<br />ヘッドランプを頼りに歩き出すが、眠くて前の人にぶつかりそうになったり、ルートを外れそうになる。<br />これは高山病も入っているのだろうか?<br /><br />何人かは歩みがおかしくなる。<br />それでも6時40分に全員ギルマンズポイントに到着。これで一応キリマンジャロに登ったことになる。<br />松本リーダーは全員でピークまで行くと云うのでビックリした。<br />54分に出発するが、何人かはサポートを付けてもらってよろよろ歩いている。<br />ウフルピークには8時40分到着。記念写真を撮り、55分に下山開始。<br />ギルマンズポイントは9時50分に通り抜け、11時半にキボハットに帰り着いた。<br /><br />自分でザックを背負っているのは私だけになっていた。<br />女性の一人が視野狭窄になり、小屋で酸素吸入をする。<br />荷物をまとめ、食事をとって12時半ハットを後にする。<br />視野狭窄になった女性は両脇をガイドに抱えてもらって歩く。<br /><br />途中すれ違う人たちに気持ち良く言葉をかけることが出来るのは素晴らしい。<br />若い日本人女性二人組やカナダ人グループの成功を祈った。<br /><br />ホロンバハットには3時50分到着。荷物を運び込んでティータイム。<br />改めて全員登頂の喜びを分かち合う。<br />夕食は全員揃うがあまり食欲は無いようだ。<br />通常は10人のうち3,4人はキャンセルして寝ているそうだ。<br />それに比べれば、今回のチームは皆元気だ。<br /><br />6時にモーニングティで起こされる。<br />ぐっすり眠った。さすがに疲れているようだ。<br /><br />夕べ雪が降ったらしく、キリマンジャロの山頂は真っ白だ。<br />これでは今日登るのは無理だろうと思う。<br />朝食後、8時20分下山開始。途中でリーダーとチーフガイドは手続きの為先行して下山する。<br />我々はあとからゆっくり下る。<br />2時55分ゲートに到着する。全員と握手する。ガイド達にキリマンジャロの歌を歌ってもらい、登山証明書を受け取る。<br />仲良くなったガイドのトーマスには壊れた靴をはじめ、ミトンやスパッツ等いろいろくれてやった。<br /><br />アリューシャのホテルで1週間ぶりに風呂につかり、頭や体を洗ってさっぱりとした。<br />7時半に全員晴れ晴れとした顔で夕食。<br />ビールで乾杯した後、ワインのボトルを何本空けたのだろうか?<br /><br />翌日はコーヒー園経由でサハリに出かけた。<br />キリンやサル、バッファロー等を間近で見物した。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

還暦記念 キリマンジャロ登山

9いいね!

2008/03/04 - 2008/03/14

28位(同エリア81件中)

0

20

kazemakaseさん

2008年3月還暦を記念してアルパインツアー社を利用して、長年の夢だったキリマンジャロ登山を行った。

成田を出発してアムステルダムで1泊、ヨーロッパアルプス、地中海、ナイル川アブシンベル神殿等を眼下に見ながらキリマンジャロ国際空港に降り立つ。
ロッジ風のマラングホテルで風呂に浸かる。これであとは1週間風呂には入れない。
いかにもアフリカらしい柄のバンダナを購入していざ出発。
マラングゲート(標高1800m)でガイドやポーターと合流して11時40分に歩き始める。
ツアーリーダーはK2も登っている経験豊富な松本さん。全幅の信頼を置ける人でした。

道々子供達が飛び出してきてTシャツや帽子を売りつけようとする。
ハングルで挨拶して来るので韓国の経済力を感じる。
黒い小さなサルも周りを飛び回る。アフリカだ!

昼食に出たゆで卵の黄みは白い。
これにもびっくりした。餌のせいなのか?
旅に出ると実にいろいろな経験が出来るものだ。


3時15分にマンダラハットに到着。今日の行動はここまで。
お湯で洗面、寝る準備をして4時にお茶。
日本から持参したという人形焼が提供された。

高山病予防の為、お茶、ココア、コーヒー等の水分はタップリ取る様に言われる。
動くときはゆっくり、身体を冷やさない、アルコール禁止、息はキチンと吐く。
これらも重要な事だ。
実際、富士山と同じ標高でコックの男の子と相撲を取ろうとしたらたちまち息が上がってしまい、慌てて止めた。

6時に夕食。スパゲッティ、ポテト、白身魚のフライ、野菜サラダ、バナナ、胡椒味のスープが出た。
7時に就寝。夜中に何度も目が覚める。
トイレに行った時の星空が奇麗だった。

登山二日目。
6時にモーニングティが来る。
朝食は御粥、梅干し、味噌汁、ソーセージと卵。味噌汁は2杯、ココアも2杯飲む。お腹いっぱい。
7時50分出発。最初の休憩でキリマンジャロが見えた。

途中でニコニコ顔の白人女性とすれ違ったので、「you make it?]と聞いたら「yes]と云うので「give me your luck」と云って握手した(そのせいかどうか無事に登頂)

途中スコールに会ったが、2時45分ホロンバハットに到着する。毎日1000m登って行く勘定だ。楽勝楽勝。

高山病予防にダイアモックスを飲む。
早朝4時、今日も満天の星空。6時半、外に出て御来光を拝む。
今日の朝食は御粥とパン、ピーナッツバターと味噌汁、ソーセージと卵焼き。
お茶やコーヒーはたっぷり飲む。
今日は高度順応の為、ゼブラロックまで登って戻る事になる。
帰り道でガイドから靴底が剥がれかかっているいると指摘される。
ショックだ。明後日の登頂、下山まで持つだろうか不安だ。

ハットに戻りミートパイと野菜スープ(カレー味)の昼食を取る。
コーヒー、ミルク、お茶など毎回4、5杯飲む。

ティータイムで明日、明後日のアタックに関しての注意、段取りを聞く。
明日キボハットに着いたら直ぐに出発できるようにパッキングして夕食。持ち物は水1Lと嗜好品。
予備の水はリーダーが持つ。
着るだけ着て余計なものは持たない。夜11時に起床してパンとスープで腹ごしらえして出発。
6時から6時半までにギルマンズポイントに着かないとウフルピークまで行けない。
ウフル山頂では15分位で降りる。11時頃までにキボハットに降りて昼食、そして荷造りしてホロンバハットまで降りる。
また寝る際の呼吸法も伝授される。

夕食はパスタ、ラム肉、野菜スープ、スイカ等。ココアや玄米茶、ハチミツを飲む。
夜中にトイレに起きると、今日もきれいな星空だ。

6時モーニングティ
朝食は今日も御粥にパン、ソーセージ、きゅうり、卵。ココア、お茶、ハチミツを2杯づつ飲む。
パルスオキシオメーターの指標は95。十分な数値だ。
8時出発。広いザ・サドルは風が強く、カッパを着込む。

キボハットに2時40分着。パルスオキシオメーターで測ったら93あってホッとする。
(数値が80を切るとまずいことになるそうだ)
来る途中、少し眠気がしたがこれは高山病の一種だろう。
お茶の時に飲む酸素を口に入れた。
5時に夕食、6時就寝。
11時に起床してノリ餅とスープを食べる。
ポットにお湯をもらい、12時出発。
ヘッドランプを頼りに歩き出すが、眠くて前の人にぶつかりそうになったり、ルートを外れそうになる。
これは高山病も入っているのだろうか?

何人かは歩みがおかしくなる。
それでも6時40分に全員ギルマンズポイントに到着。これで一応キリマンジャロに登ったことになる。
松本リーダーは全員でピークまで行くと云うのでビックリした。
54分に出発するが、何人かはサポートを付けてもらってよろよろ歩いている。
ウフルピークには8時40分到着。記念写真を撮り、55分に下山開始。
ギルマンズポイントは9時50分に通り抜け、11時半にキボハットに帰り着いた。

自分でザックを背負っているのは私だけになっていた。
女性の一人が視野狭窄になり、小屋で酸素吸入をする。
荷物をまとめ、食事をとって12時半ハットを後にする。
視野狭窄になった女性は両脇をガイドに抱えてもらって歩く。

途中すれ違う人たちに気持ち良く言葉をかけることが出来るのは素晴らしい。
若い日本人女性二人組やカナダ人グループの成功を祈った。

ホロンバハットには3時50分到着。荷物を運び込んでティータイム。
改めて全員登頂の喜びを分かち合う。
夕食は全員揃うがあまり食欲は無いようだ。
通常は10人のうち3,4人はキャンセルして寝ているそうだ。
それに比べれば、今回のチームは皆元気だ。

6時にモーニングティで起こされる。
ぐっすり眠った。さすがに疲れているようだ。

夕べ雪が降ったらしく、キリマンジャロの山頂は真っ白だ。
これでは今日登るのは無理だろうと思う。
朝食後、8時20分下山開始。途中でリーダーとチーフガイドは手続きの為先行して下山する。
我々はあとからゆっくり下る。
2時55分ゲートに到着する。全員と握手する。ガイド達にキリマンジャロの歌を歌ってもらい、登山証明書を受け取る。
仲良くなったガイドのトーマスには壊れた靴をはじめ、ミトンやスパッツ等いろいろくれてやった。

アリューシャのホテルで1週間ぶりに風呂につかり、頭や体を洗ってさっぱりとした。
7時半に全員晴れ晴れとした顔で夕食。
ビールで乾杯した後、ワインのボトルを何本空けたのだろうか?

翌日はコーヒー園経由でサハリに出かけた。
キリンやサル、バッファロー等を間近で見物した。










旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
5.0
同行者
その他
一人あたり費用
50万円 - 100万円
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

PR

  • 登山口<br />

    登山口

  • チーフガイドのジョセフと

    チーフガイドのジョセフと

  • マラングハット<br />太陽光パネルが有るが、ダズントワーク!

    マラングハット
    太陽光パネルが有るが、ダズントワーク!

  • ハットの室内<br />2段式です。

    ハットの室内
    2段式です。

  • キャンプ地のトイレ。<br />一応水洗です。

    キャンプ地のトイレ。
    一応水洗です。

  • プロテアキリッマンジャリカ

    プロテアキリッマンジャリカ

  • 高度順応の日<br />背景はキリマンジャロ

    高度順応の日
    背景はキリマンジャロ

  • 高山病になるとこの一輪車で運ばれる。<br />お世話にはなりたくないものだ。

    高山病になるとこの一輪車で運ばれる。
    お世話にはなりたくないものだ。

  • 白いのはこれでも目玉焼き。

    白いのはこれでも目玉焼き。

  • 高山病予防の為、とにかくいろいろ飲みました。

    高山病予防の為、とにかくいろいろ飲みました。

  • ガイドのトーマスと

    ガイドのトーマスと

  • ザ・サドルを行く。<br />風が強くて寒い。

    ザ・サドルを行く。
    風が強くて寒い。

  • 山頂の氷河。<br />地球温暖化で何時まで持つか?

    山頂の氷河。
    地球温暖化で何時まで持つか?

  • 全員で記念写真

    全員で記念写真

  • 登頂翌日。<br />山頂は真っ白。

    登頂翌日。
    山頂は真っ白。

  • エストニア人カップルと。

    エストニア人カップルと。

  • 登山口に戻ってきました。

    登山口に戻ってきました。

  • 登頂証明書をもらいます。

    登頂証明書をもらいます。

9いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

タンザニアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
タンザニア最安 554円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

タンザニアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP