2019/02/20 - 2019/02/20
99位(同エリア164件中)
AKIさん
大好きな映画「あの頃、君を追いかけた」(原題「那些年,我們一起追的女孩」)のロケ地巡りをしてきました。この映画の主なロケ地は台北市、新北市、彰化県ですが、主に高校生時代の主人公の舞台となったのがここ彰化県です。
監督の九把刀(ギデンス・コー)の出身地でもあり、ロケ地は監督の実家周辺が中心となっています。
彰化駅を基点として、徒歩やレンタル自転車(YouBike)を使って巡りましたが、巡った順に限らず、映画のシーンと合わせている箇所もありますので順番はあまり気にしないでください。
できれば映画の映像キャプチャなどと一緒に載せたいところでしたが、著作権的に色々問題がありそうなので、できるだけ説明を加えるようにしました。
また、できるだけネタバレにならないようにしようと思ったのですが、説明上どうしても触れないわけにもいかないので、先入観なしに作品を楽しまれたい方は先に映画をご覧になることをお勧めします。
わかりにくいところなどがあればコメントいただけると幸いです。
本旅行記では、登場人物を以下の名称で統一しておきます。
コートン(柯景騰):主人公
チアイー(沈佳宜):ヒロイン
アハ(謝明和)、ツァオ(曹国勝)、ポーチー(許博淳)、マタカキ(廖英宏):主人公の親友(悪友)
チアウェイ(胡家?娘):チアイーの親友
なお、タイトルに「彰化編」とつけましたが、台北市や新北市のロケ地はまだ巡っていません。
いつか訪れて旅行記に記したいと思います。
2018年に日本版のリメイクもされましたね。
この旅行記はオリジナルの台湾版のロケ地を巡っています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 自転車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
高鐵の台中駅から在来線で彰化駅へやってきました。
彰化駅 駅
-
駅舎がとてもローカルです。
そして、なんといっても暑い!
2月なので半袖シャツの上にウインドブレーカーを羽織っていたのですが、昼間は半袖シャツのみで行動しました。 -
彰化駅から徒歩3分程度のところに、さっそくロケ地があります。
主人公のコートンの自宅となっていた家です。
【コートンの自宅】
コートンが英語の勉強で素っ裸で英文を大声で読み上げ、
道路の向かいに住むおっちゃんに怒鳴られるシーンです。
※ 自宅内のロケはどこかわかりません。 -
おそらくこの右3軒のうちのどれかが自宅という設定かと思います。
赤い線で囲った部分が屋上部分。 -
屋上のシーンの中で、背景に映っていて印象的なのがこの隣のホテルの看板です。
映画では、夜遅くにコートンが英語の発声練習をするシーンですので、
この看板もネオンがギラギラと光り輝いています。 -
斜め向かいの建物です。
この診療所も映画の背景に映っています。 -
先ほどのコートンの自宅から歩いて1分程度のところにある肉圓(バーワン)のお店です。
【老担阿璋肉圓】
コートンとその悪友達が放課後に一緒に食事するシーンです。
チアイーの特訓を受けて睡眠不足のコートンが机に突っ伏している横で、
友達は他愛のないくだらない話をしながらコートンをいじります。阿璋肉圓 地元の料理
-
映画で使われたのは先ほどのお店の外観と、店の中のここでした。
映画のまんま、今も普通に使われています。 -
お店には映画の看板が。
-
全面的に映画に乗っかってますね(笑)
そのおかげかわかりませんが、食事スペースは3か所もあり、いずれもほとんどの席が埋まっていました(時刻はちょうどお昼時でした)。 -
せっかくですので、私も肉圓をいただきます。45元。
これがなかなか美味しい。
中のお肉がゴロゴロ、マルっと入ったシイタケがまた美味しい。
周りのぶよぶよしたゼラチン状のものが何モノかわからず必要性がイマイチ理解できませんが、甘めのソースと合っています。
ただ、好き嫌いは分かれそうですね。 -
阿璋肉圓から30秒ほど歩いたところに、明功薬局というお店があります。
その名の通り薬局なのですが、ここが監督の九把刀のご実家なのだそうです。 -
監督のお父様でしょうか。
お店も普通に営業中でした。 -
位置関係はこんな感じ。
コートンの自宅、阿璋肉圓、監督の実家がこんなすぐ近くに点在しています。
まさに監督の育った環境でロケが行われたのですね。 -
さて、少し歩きまして、とある陸橋へやってきました。
-
この陸橋は、台鉄の線路をまたぐためのものです。
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その側道がここです。
【台鉄線路の陸橋】
コートン達の帰宅時のシーンです。
矢印の方向に自転車で走っていきます。
※撮影は左の高架の反対側からされています。 -
実は先ほどの側道の奥は、このような行き止まりになっています。
歩行者用の階段しかありませんので、映画のように自転車でここを通って帰宅するというのは映画の中だけの世界だったのですね。 -
下校シーンはこの角度からの撮影に続きます。
【台鉄の陸橋】
ここで悪友5人が2:3でバイバイします。
手前方向ににポーチーとマタカキが、
右方向にツァオとアハ、コートンが進みます。 -
陸橋の階段を登ってきました。
ちょうど列車が通りましたのでパチリ。 -
【台鉄の陸橋】
オープニングのシーンで、コートンが登校するシーンで使われました。
矢印の方向に自転車で颯爽と走り抜けます。 -
陸橋から学校方面を見るとこういう感じです。
オープニングではコートンが手前から奥の方向に、
下校シーンでは奥から手前方向に自転車で駆け抜けます。 -
彰化魚市場です。
先ほどの陸橋のすぐ横にあります。
【彰化魚市場横の道路】
ここはオープニングの登校シーンと、先ほどの下校シーンで使われています。
登校時は向こうから手前方向に、
下校時は手前から向こう方面に自転車で駆け抜けます。 -
魚市場の前にあるこの白い線の引かれたマンホールも下校シーンで出てきます。
映画では白い線はもうちょっと横にずれていましたので、
引き直しされたようですね。
(マンホールにもうっすらと線が残っています) -
下校のシーンでは、左方向にツァオ、右方向にアハとコートンが分かれ、ここでバイバイします。
-
彰化魚市場の先を左に曲がる(下校シーンではツァオの帰宅方面)と、オープニングで使われたロケ地があります。
-
【彰化魚市場近くの路上】
オープニングのコートンの登校シーンで、朝ごはん(おそらく豆漿と肉まん)を買うところです。
コートンが「おじさん、いつもの」と言って自転車で走りながらおじさんから手渡しで受け取ります。 -
その先の交差点。
「ツケはオカンに」とお店の人にと言い残してコートンが去っていきます。
交差点に見える「220」の大きな看板、
「citibank」の建物、
「台南深海魚珠魚過魚湯」の看板、
いずれも一致します。
ただし、「台南深海魚珠魚過魚湯」の看板は映画では文字が赤文字ですが、経年で色あせてしまったのでしょうね。
黄色くなってしまっています。
ロケ当時は新しい看板だったのでしょう。
※「魚珠」は魚へんに珠の一文字。
「魚過」は魚へんに過の一文字。 -
お次はこちらです。
現役の学校で、中高一貫校というのも映画と同じ。
九把刀監督が通った学校なのでしょうか。
【精誠高中】
コートンたち主人公の通う高校です。
中高一貫校で、6年間の思い出の詰まった学校です。
(劇中にもそのような説明が出てきます) -
なかなか立派な学校です。
実は、最初は14時頃に伺ったのですが、どうせ中には入れないだろうと遠目に写真だけ撮っていました。
でもせっかく来たのだから…と守衛さんに声をかけてみたところ、
「学校が終わるのが17時だから、それ以降においで」
とおっしゃっていただきました。
ですので、この日はここへ2回伺っています。
校内の写真は、全てその時に撮らせていただいたものです。 -
校内へ入ってすぐ、掲揚台があります。
【精誠高中の掲揚台】
映画冒頭の全校集会(?)のようなシーンで、台湾国旗が掲揚されるシーンです。
国旗が上がるにつれて、ポーチーが…。 -
つづいて、校庭にあるこの段々のベンチ。
この映画で最も印象的なのがここではないでしょうか。
ちょうど学生さんが放課後の部活動で使っていましたのであまりバシャバシャ写真は撮れなかったのですが、雰囲気は伝わりますかね。
【精誠高中の校庭のベンチ】
劇中、様々な場面で出てきます。
掃除しながらコートンとチアイーとじゃれ合うシーン、
キョンシーの恐怖をコートンが語るシーン、
そして、ポニーテールにしたチアイーにコートン達が見とれるシーン。
計算された角度で撮影し、この段々が効果的に使われていました。 -
ベンチを別角度から。
-
さらに別角度で。
この正面からの撮影シーンも結構ありました。 -
こういうベンチが常設されているのってこの学校の特徴なんですかね。
それとも台湾では定番なのでしょうか。
結構、使い勝手が良さそうだと思います。 -
校庭からみた校舎です。
【精誠高中の校舎】
卒業式のシーンでチアイーとチアウェイがこの手前の階段に並んで座っていました。
チアイーのその時の気持ちは、チアウェイにだけ打ち明けられます。 -
校庭に面したもう一つの校舎です。
1階の一部が通り抜けできる構造になっています。 -
【精誠高中の校舎1階の通路】
泥棒事件が発生し、教師の追及に逆らったチアイーとコートン、その悪友たちが罰として立たされる場所です。
中腰で腕を前に伸ばして立たされるというのは日本では見ない光景ですが、
これも台湾特有の罰の与え方なんでしょうかね。
(日本の定番は水の入ったバケツを持って廊下に立たされるってやつですが、そういえばあれも現実に見たことないですけどね) -
通路を別角度から。
この角度も、劇中では印象的に使われています。
放課後、校庭では部活動が行われている状況で、これまで罰とは無縁だったであろう優等生のチアイーが一緒に罰を受ける。
チアイーとコートンの距離が大きく縮まる様が見事に描かれていました。 -
校舎内の廊下です。
水色の壁が印象的ですが、残念ながら劇中ではこの廊下ではありませんでした。 -
学校は30分ほど散策させていただきました。
中にはコンビニも。
良い学校ですね。 -
学校の外周道路にやってきました。
【精誠高中の南側外周道路】
冒頭の登場人物紹介でアハが登場するシーンです。
アハが自転車を停めて朝食のホットドッグを頬張っているところを、後ろからコートン達から叩かれてアハの顔がケチャップまみれになります。 -
【精誠高中の南側外周道路】
後ろから叩かれたアハが落としたホットドッグのソーセージが、このマンホールに刺さります。
そのあとのシーンで「毎朝後ろから驚かすな」「なんで?」「ご飯がもったいないだろ」という会話があるのですが、暇を持て余した男子高校生たちのくだらない日々が、よく描かれていると思います。 -
学校のすぐ横に、広大なスペースがありました。
よく見ると、区画が分けられてペイントされていますね。
ここは精誠夜市だそうです。
夜はきっと、屋台で賑わうのでしょう。 -
さて、次のロケ地です。
この永樂街八寶冰…ではなく、このお店が背景となっていました。
【永樂街八寶冰】
チアイーとチアウェイが放課後に寄り道しながら紅豆餅(日本の今川焼的なもの)を買うシーンで、台湾の女子高生の日常を切り取ったなんとも可愛らしい場面です。
コートンに勉強を教えるというチアイーに、「関係ないのに」とチアウェイが異を唱えます。永楽街八寶冰 スイーツ
-
八寶冰のお店の反対側はこんな感じです。
こちら側から撮影されたのですね。 -
【永樂街】
紅豆餅とジュースを飲みながら、チアイーとチアウェイが向こうからこっちへ歩いてくるシーンです。
劇中では上空に赤い提灯がぶら下がっていましたのでお祭りのような雰囲気でしたが、今はありませんでしたので普通の繁華街です。
看板や建物などはほぼ同じですね。
「HANG TEN」の看板は青い看板から黒い看板に付け替えたようですが、お店の場所は同じでした。 -
この界隈はファッション系のお店が多いようです。
地元の女子高生が立ち寄るというのもリアルなのかも知れませんね。 -
こんなお店がたくさん。
雨降ったら大変そう。 -
つづいてやってきたのがこちらの理容室です。
【美光理髮廳】
チアイーとの”賭け”に負けたコートンが、"けじめ"として丸刈りした理容室です。
雨の中を自転車でやってきました。 -
お店の周辺はこんな感じです。
-
お店の方に声をかけて、中を撮影させていただきました。
劇中では中は映っていません。
窓枠の青と赤の斜めのラインなどは全く同じで、嬉しくなってしまいます。
コートンが座るところまでがこの窓の向こう側から撮影されています。
ロケで使われた椅子かどうかわかりませんが、位置的にはこの椅子で合っているように思います。
※撮影当時は椅子が2脚か3脚あったという話もあるようです。 -
理容室の奥側。
劇中ではドアが閉まっていて、丸い時計も掛かっていません。
ドアの横はカレンダーですが、劇中でも同じ位置にカレンダーが掛かっていました。
液晶TVも劇中ではありませんね。
ちょっとわかりにくいんですが、液晶TVの上の方に釘が刺さっています。
劇中ではそこに大きめの四角い時計がかかっているのですが、元々、時計はそこにあったのかも知れません。 -
時系列が前後しますが、今回の旅行では、台北から高鐵台中駅へ到着し、そこから台鉄で彰化駅へやってきました。
途中に成功という駅があり、ここもロケ地となっています。
駅のホームがロケ地なのでわざわざ降りることはせず、停車した間に写真だけ撮っておきました。
【台鉄成功駅】
劇中では、この成功駅が「彰化駅」として登場します。
彰化駅も割とローカルな駅なのですが、さらにローカルな雰囲気にしたかったのでしょうか。
高校を卒業し、台北へ旅立つチアイーをコートンが見送るシーンです。
並んでベンチに座って互いの気持ちを伝えきれぬまま、それでも前向きに互いの道へ旅立ちます。
腰かけていたベンチは、本来はホームにはないようで、普段は駅舎の中にあるそうです。 -
見ての通り何もない駅です。
だからこそ、主人公二人の心情を映し出すのに良かったのかも知れませんね。 -
彰化でのロケ地巡りは以上です。
実は先ほどの理容室の近くに八卦山大仏などの定番観光地があり、そこも映画のロケで使われ場所なのですが、キョンシーが通るシーンとして撮影されただけでコートンやチアイーなどが出てこないため、個人的にあまり興味が沸かず、割愛しました(その分、ほかの肉圓屋さん訪問に時間を費やしました)。
彰化のロケ地はけっこう密集しているのですが、それでも徒歩だけだとちょっと厳しい感じです。
今回の旅ではYouBikeを活用し、徒歩区間と自転車区間を織り交ぜながら訪問しました。
YouBike、大活躍でした。
特に、映画冒頭シーンで登場する陸橋は、やはりコートンと同じく自転車で駆け抜けたかったのです。 -
自転車で彰化の街を走り抜ける感覚は最高でした!
お読みいただき、ありがとうございました。
いつか、台北・新北・平渓編のロケ地巡りもやりたいと思います。
映画「あの頃、君を追いかけた」は、ちょっと下品なところもある作品ですが、大人になった監督が自らの体験を美化しつつ高校生男子の視点で描いた傑作だと思います。
彰化の街に、また、あわよくば映画にも興味を持ってくださる方が増えると嬉しいです。
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