お雛様を求めて…行き当たりばったり日帰り蒲郡

2019/02/02 - 2019/02/02

初節句を迎える娘のお雛様を求めて、蒲郡にある雛人形作家さんの工房兼ショールームへ行ってきました。
それ以外はノープランの旅でしたが、竹島を眺めたり、話題の竹島水族館に行ったり、豊橋でうなぎを食べたりと、まったり楽しい日帰り旅行になりました。

エリア 蒲郡(愛知)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

やや出足遅めの1月末から探し始めた娘の雛人形。
一生ものだし、高価だし、何より毎年出すものなら自分が（笑）気に入るものを選びたいと思い、インスタなどを参考に自分の好みの傾向をリサーチ。
最初は可憐な後藤由香子さんの雛人形が気になりましたが、関東には取扱店がないとのことで断念。その後、存在感があり華やかな小出松寿さん、控えめながらも優美な清水久遊（くゆう）さんの人形が好みに合いそうだと思いました。
早速タカシマヤで物色し、現物を見て清水久遊さんのものにしようと決意。より取扱数が多そうな浅草橋のお店にも足を運びましたが、すでに品数が少なくなっているようで、ポイントポイントは素敵なのですが、トータルでこれだと思うものには巡り合えませんでした。それならばと、思い切って蒲郡にある工房兼ショールームを尋ねることにしました。

ここまで、
火曜日…お雛様探し開始
水曜日…タカシマヤ物色
木曜日…浅草橋物色
土曜日…蒲郡行き
というなかなかのフットワークの軽さです。娘も連れていくので、夫も休みの土曜日に小旅行にでることにしました。
東京駅でおにぎりを購入。たくさん種類があって面白いお店でした。

8:33発のひかりに乗って、豊橋まで向かいます。

東京駅 駅

富士山が見えました。冬の晴れ空が清々しい日でした。

1時間半ほどで豊橋に到着。

豊橋駅 駅

ローカル線に乗り換えて、蒲郡へ。

車窓にはのどかな風景が広がっていました。

蒲郡に到着。

蒲郡駅 駅

乗り換えがうまくいき予定より早く着いてしまったので、駅にある観光案内所（観光交流センター）を覗いてみることにしました。

蒲郡市観光交流センター 名所・史跡

蒲郡って、字面のとおり蒲が茂る土地なのかと思ってましたが、三河湾に面した海辺の町なんですね。
お雛様以外ノープランなので、街歩きに良さそうなパンフレットを拝借しました。これが後々役立つことになりました。

タクシーに乗るほどの距離ではなかったので、ショールームへは徒歩で向かいます。

駅から歩くこと10分弱、清水久遊さんの工房兼ショールームに到着しました。「ひいな」という名前でやっておられます。ショールーム内は撮影禁止のようだったので、入口外観のみ。ピンクの百合の花が迎えてくれました。
担当してくださったのは（恐らく）清水久遊さんのお孫さん。伝統を受け継ぎながらも、お婆さまと一緒に現代的な感性でお雛様作りに取り組まれている方です。
飾ってあるお雛様はどれも素敵でしたが、ネットで見かけたお雛様にも心惹かれるものがあり、まだその裂地（生地）があるとのことだったので、どうするか迷いに迷いましたが、新たに作っていただくことになりました。合わせて台座や屏風、雪洞、そしてお人形の顔を選びました。あーでもないこーでもないと言いながら、1時間半ほど滞在。あっという間でしたがとても素敵な時間を過ごせました。

参考までに、お人形にもよると思いますがお値段は浅草橋とそう変わらない印象でした（むしろ浅草橋で迷ったお雛様の方がお安かったｗ）。東京にお住まいの方は蒲郡まで来なくても、早い時期に浅草橋で探すのがよいと思います。

ショールームからは駅まで車で送るとのお申し出がありましたが、お気持ちだけ受け取らせていただきました。
というのも、道すがら何やら素敵なお菓子屋さんを見つけたから！
夕方の新幹線までだいぶ時間があるので、蒲郡の街も散策したいしね。

そういうわけで、ショールームすぐそばのお菓子屋さん「スズキプランタン」へ。

スズキプランタン グルメ・レストラン

外観も店内も可愛らしいお菓子屋さんで、地元の人と思われるお客さんで賑わってました。
ショールームでおすすめだと教えてもらった「鈴の樹」というお菓子とシュークリームを購入。

1日でこんなにバースデーケーキに注文が！すごい！

お昼を回っていたので、シュークリームを食べながら街歩きに出ます。

観光交流センターでもらったパンフレットによると、近くに水族館があるらしいので行ってみることにしました。
歩くこと15分ほど、海に出ました。ぽかりと浮かぶのは竹島です。
竹島には八百富神社があり、清水久遊さんのお雛様にはこちらのお守りが付けられています。開運・安産・縁結の願いが込められているとのこと。
海風が冷たく、また、娘も小さいので参拝は断念。あとで調べたら、なかなか素敵な御朱印をいただける神社でした。

海辺にあった建物。
このへん一帯は竹島園地として整備され、地元のファミリーや観光客がのんびりと過ごしていました。

竹島園地 名所・史跡

竹島を見つめて立つのは、藤原俊成卿。藤原定家のパパ。この人も歌人ですが、役人として蒲郡一帯を開発したそうです。

藤原俊成像 名所・史跡

岩間もる　玉かげの井の　すずしきに
　千歳の秋を松風のふく　世の中よ
　　道こそなけれ　思ひ入る 山の奥にも　鹿ぞ鳴くなる

竹島を眺めるように建てられていました。
何故かこの像の足元でお弁当を広げるファミリーがいました。風よけ代わりなのか。一応観光地だし、マナーくらい持ち合わせていただきたいのですが…。

近くにホテルがあったので、ちょっと覗いてみることに。

三河湾蒲郡温泉 Tの楽園 ホテル竹島 宿・ホテル

ちょっと時代は感じるものの、頑張って営業しておられ、閑散としているわけでもなく、落ち着いた時間が流れていました。

海辺を散歩したあとは、ホテルの裏にある竹島水族館へ。
大人1,000円ですが、観光交流センターでもらったパンフレットについていたクーポンで900円に割引になりました。ラッキー♪

前知識なしで飛び込んだ水族館。
いきなり味のある張り紙が迎えてくれます。

夫はこれを見て思い出したらしく、実はこの水族館、昨夏にテレ東のワールドビジネスサテライトで特集が組まれていたとのこと。なんと！

こじんまりとした水族館です。
この水族館の特徴は、なんといっても、

飼育員さん手作りの魚の履歴書。笑

数年前、経営難に喘いでいた館長が開き直って飼育員の手書きの「履歴書」を展示したところ、これがウケて今では人気水族館になりました。
いや、本当にこれ面白いから。一枚一枚じっくり眺めたいくらい。

動物園といえば旭山、水族館と言えば竹島ですな。

こういう自虐ネタも好きよ。

情熱と苦労が伝わります。

こういうの面白いからやめてｗｗｗ

館内は大盛況。

ウーパールーパーって商品名だったんだ。

ウツボを気持ち悪く展示させたら日本一。

感謝状があったｗ

アシカショーも盛り上がってました。スペースがせまいので時間ギリギリに行ったら全然見えませんでした…。

カニに触れます。

ウミガメもいました。まだ子供。

ひとしきり水族館を堪能後、歩いて駅へ。
午前中とは反対側ですが、駅の表側はこっちみたいですね。

蒲郡駅 駅

蒲郡は温暖でみかんがよく獲れるそうです。
かわいいみかんがポストに乗ってました。

14時半ごろ、豊橋駅に戻ってきました。

お昼ご飯がまだだったので、折角なのでうなぎを食べることにしました。
路面電車に乗って「丸よ」へ。
ランチタイムの休憩なく営業していてくれて助かりました。

丸よ グルメ・レストラン

「丸よ」は東海道の吉田宿が置かれた場所で、「べっぴん」という言葉の発祥のお店らしいです。

お店に他にお客さんはおらず、営業しているのか心配になりましたが、ちゃんと店員さんが出てきてくれました。明るく快活なおば…お姉さま方でした。
うな丼を注文。ランクは「普通」の更に「普通」にしました。
皮を表にして出すのはこのお店だけだそうです。普通に美味しかったです。

目の前の道路は東海道。
街道が身近になく、高校の日本史の教科書でしか知らなかったので、実際に五街道とかをみると今でもおおーってなります。

駅まで歩こうかと思ったけど、風が強いし冷たいしで帰りも路面電車に乗ることにしました。

札木停留場 駅

豊橋は路面電車が走っていてほどほどな発展具合で住みやすそうなところでした。

満員電車とは無縁のまったりムードに癒されます。

豊橋駅前に到着。
柱がお花で飾られていて、財政的なゆとりを感じました。笑

駅ビルのお土産屋さんを物色してもまだ時間があったので、駅からつながる公共施設「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」へ行ってみることにしました。

何をするわけでもないんですが、椅子に座ってまったり時間つぶし。

PLAT Cafe Costa-Rica グルメ・レストラン

新幹線の時間が近付いてきたので、駅に戻りました。
改札前にはお祭りの紹介がありました。

豊橋駅 駅

鬼祭だそうです。

新幹線のお伴に、あさりせんべいを購入。
ほのかな塩味で、何枚でも食べられるくらい美味しかったです。

新幹線が停まる駅とは思えないくらい普通な感じ。
豊橋の人は名古屋にも東京にもパッと行けていいなぁ。

新幹線が入ってきました。

お雛様も買えたし、竹島水族館も見れたし、うなぎも食べれたし、美味しいお菓子も手に入ったしで満足な旅でした。
たまには予定詰め詰めじゃない、まったりした旅もいいですね。