行ってきました、レンタカーで行く、真冬？のクロアチア！

2019/02/02 - 2019/02/07

ヘルシンキ留学中の娘を誘って、クロアチアへ。真冬のはずが、ザグレブ到着前の機内で、17度とアナウンス。プリトビッツェは雨にたたられたものの、アドリア海はポカポカ陽気。寒いヘルシンキから来ると、そこは、天国でした。
クロアチアの道路事情を中心に旅行記を書いてみました。
2月2日(土) HEL7:00/AMS8:45 KL1164
AMS11:20/ZAG13:10 OU451
ザグレブ空港からレンタカー
ザグレブ市内観光 ザグレブ泊
2月3日(日)青果市場見学後、プリトビッツェ
湖群国立公園へ
イストラ半島のモトブン泊
2月4日(月)ポレチェ、ロヴイニ観光
シベニク近くのロゾバッツ泊
2月5日(火)クルカ国立公園観光
シベニク、プリモシュテン、
トゥロギール観光
スプリト泊
2月6日(水)スプリト、ボスニアのモスタル観光
ドゥブロブニク(スルジ山)
ドゥブロヴニク泊
2月7日(木)ドゥブロヴニク観光、モンテネグロの
コトル観光
DBV18:55/WAW20:55 LO566
ワルシャワ泊

エリア クロアチア

アムステルダムからクロアチア航空を利用しました。W杯準優勝だけに、サッカーボールも誇らしげです。

機内食？でした。サラミなどありましたが、あまり美味しいとは思いませんでした。

今回の相棒はルノーでした。6速MT車ですが、1速の左隣にR(バック)がありました。走り始めてから、バックの入れ方が分からず焦りました。幸い、ショッピングモールの駐車場だったので、Wi-Fiか通じるところへ移動して、ネット検索。すると、ありました。シフトレバーの中程に上に引っ張れる、レバーの様なものが…これを上に上げた状態でRにいれてみると、簡単に入りました。所変われば品変わる、勉強になりました。

聖母被昇天大聖堂

聖マルコ教会に続く、石の門。門の中で90度に曲がるで、遠目には行き止まりにみえます。

聖マルコ教会。ソウルからの直行便ができたからか、韓国人のグループがいました。この写真の通り、クロアチアは基本路駐です。

世界最短のケーブルカー。話のネタに、パチリ！

聖母被昇天大聖堂と聖マリア教会をケーブルカー乗り場近くから。

石畳の道はヨーロッパらしくて、好きです。

ザグレブのアパートメントKings Street Apartmentのリフトです。とてもエレベーターといった代物ではありません。室内は改装してきれいで、値段も日本円で4,200円程度でリーズナブルなんですか、到着当日にクリーニング代8ユーロと1人あたり税金1ユーロ(宿泊税？)を置いて行くように、とメールが来ました。レビューでも後からの申し出で、怒っていた方がいましたが、宿泊当日に連絡が来るのはちょっとどうかと思いました。

聖母被昇天大聖堂近くの青果市場です。りんごは、fuji appleと表示されたものがありました。試しに買ってみましたが、美味しかったですね。丁度、教会の鐘が鳴り響いて、いい雰囲気でした。

青果市場見学後、プリトビッツェまで、ドライブです。本来ならプリトビッツェは明日4日に行く予定でしたが、明日以降気温が大きく下がる予報が出ていましたので、順番を変えました。Zagreb/Karlovac間、E65利用、19クーナ(約320円)でした。最大片側3車線、一部最高速度130kmですが、クロアチア国民の気性でしょうか？皆さんとばします。通行券を取って出口料金所で支払います。通行券ですが、ボタンを押さないと出てきません。ギリギリまで近づけないと届きませんので、料金所を通過する時は、注意が必要です。カード利用可ですが、JCBが使えるかどうか試していません。また日本のETCにあたるものと思われる、ENCと書かれたレーンがあります。試してはいませんが、恐らくバーが上がらない思いますので、進入しない方が無難だと思います。

プリトヴィツェ近くのラストケ村。この村が渇水で困る事はないでしょうね。

昨年12月にプリトビッツェに来られた方のブログでは、このあたり一面、雪になっていました。

第1入口近くのプリトビッツェ最大の滝、ヴェリキ滝。定番の位置からの撮影です。

これも定番の位置ですね。このころから、雨がポツポツきました。

上の写真、ヴェリキ滝の入り口あたりですが、木道の下も水が流れていて、よくこんな所に道を作ったなぁ、って感じました。

スゴイ、の一言です。

例年、滝が凍結するとの事ですが、水量に圧倒されます。

プリトビッツェから国道？42号線でOgulinへ。E71,E65,E61を利用してモトブンへ。
Ogulin/Rijeka 49クーナ(約830円) Ucka/Lupoglav 30クーナ(約510円)
プリトビッツェからOgulinへ通じる42号線はプリトビッツェ側約10kmが、1.5車線でブラインドカーブの連続でした。また、今回はたまたま暖かく問題ありませんが、冬季は降雪の影響があると思いますので、あまりお勧めできません。
また、高速道路Rijeka付近に無料区間がありますので、2度の支払いが必用になります。その為、本線上2カ所で料金所を通過します。Rijeka(支払い)、Ucka(通行券引取り)Rijekaでの料金支払い後、すぐにジャンクション(Orehovica)があり、イストラ半島方面は右に分岐(E61)します。グーグルマップのナビ機能に従っていましたが、分岐後すぐに出口インターもあり、間違えて出てしまう可能性があります。
E61に入り、暫く走ると、対面通行となります。日本の高速道路の対面通行区間にはセンターラインにポールがありますが、こちらではラインだけです。また、この区間うねうねとカーブの連続で運転要注意です。この区間の最高地点で長いUckaトンネルを通過します。トンネルを出た所に反対車線の本線料金所があります。カーブしながらトンネルを出る為、反対車線レーンの進入禁止表示の×印ばかりが目に入り、ひやっとしますが、右端のみ何も出ていませんので、そこを止まらず、通過して下さい。
Orehovicaの拡大図を添付します。

モトブンの街中。昨夜19時頃着きましたが、シーズンオフでレストランは一軒も開いていませんでした。食事難民になりました。

モトブンの城壁です。天気も良く景色最高でした。

モトブンの街から見下ろしています。

石畳は敷き方が粗く、雨降り後は歩くのに気をつけてなければいけないと思いました。

麓からのモトブン全景です。

ポレチェ、エウフラシウス聖堂入口です。路地裏で分かりにくい所にあります。

エウフラシウス聖堂の内部です。聖堂のみの見学は無料でした。

ポレチェの港です。透明度が高く、綺麗でした。

ポレチェからロヴィニュへ移動しました。ここも素敵な街です。

聖エウフェミヤ教会前の坂道です。2月ですが、陽射しが眩しいです。

ロビィニからシベニク近郊のロゾバッツまで、ロングドライブです。
Medaki/Ucka 49クーナ(約930円) E751
Rijeka/Sibenik 160クーナ(約2,800円)
ロビィニの最寄りインターはKanfanarというインターですが、当日は接続道路工事中で隣のインターへ行き高速に乗りました。往路同様、本線上に料金所が2ヶ所あり、Ucka料金所は長大トンネルのUckaトンネルの西側になります。(西行はトンネルの東側、東行が、西側と別々の場所になります。)また、トンネル東側(Rijeka側は対面通行の上、センターポールもなく、カーブが続きます。一方、東行の場合Rijeka手前のOrehovicaで出口インターとジャンクション(E61→E65)が西行同様複雑です。まず、出口インターを通過してすぐに、右方向分岐となります。Ｅ65に入りザグレブ方向へ向かい、途中からE71に分岐し南下しますが、南に行けば行く程オーバースペックかと思う程立派な道になり、交通量も少なく、快適な道となります。また、景色も素晴らしく、特にザダル手前のSveti Rokトンネルを抜けた先に営業をやめたサービスエリア跡があります。(パーキングは使えますが、サービスエリアの案内は一切本線上にも出ていません。)ここからの眺めは最高なのでこの区間を走られる方は立ち寄られる事をお勧めします。

クルカ国立公園。クロアチアといえば、ドゥブロヴニクとプリトビッツェかと思いますが、クルカ国立公園、この2つと遜色なく素晴らしいところです。ヴィソヴァク島のフランシス修道院ですが、通常は船での訪問となりますが、冬季は運行していません。是非この目で見てみたいと考えて、グーグルマップを見ていると、島の近くまで行く道がありました。この写真は道中の展望台からです。

修道院まで行く途中にガイドブックにも載っていない絶景がありました。チコラ(Cikola)渓谷です。渓谷のトレッキングコースもある様ですが、公共の交通機関がないのでレンタカーでのアクセスとなります。フランシス修道院へのルートは、この渓谷の底の川まで降りて、対岸の同じ高さまで駆け上がります。

こちらがクルカ国立公園の遊歩道です。クルカは２か所からアクセスできますが、今回ロゾバッツ側から入場。オフ期だからなのか、湖岸までレンタカー乗り入れOKとの事。（乗用車の駐車スペースは非常に狭く6～7台置けば満車です。）天気も良く、ポカポカ陽気。

雪解けでしょうか？水量が多く、もう少し少ない方が絵になるかな？

世界初(2番目とも)の水力発電はここだそうですが、この水量を見ていると、素人でも何かに利用したくなります。

まるで洪水です。

スクラディンス・ブクもご覧の通りの水量です。この水量なら遊泳禁止でしょうね。

シベニクの聖ヤコブ大聖堂です。

聖ミカエル要塞からシベニクの街とアドリア海を見下ろします。シベニクの街も迷路の様で聖ヤコブ大聖堂から迷いながら到着しました。気温も高く、本当に2月？といった感じです。

聖ヤコブ大聖堂内部です。独立戦争の際破壊されており、新しく補修された部分と、破壊を免れた部分の色の違いがよくわかります。

ブリモシュテン、社会の教科書に出てきそうな陸繋島です。島全体が街になっていますが、シーズンオフの為、閑散としていました。シベニク、トロギール間は海岸線を走りましたが、アドリア海のリゾートらしく、ホテル、アパートメントが多く、入江にはヨット、ボートが繋留されて、いい雰囲気を醸し出していました。

ディオクラティアヌス宮殿の地下です。巨大な地下空間ですが、中世ではゴミ置場だったとか…

教養の無い私としては、遺跡感？のある、この様な雰囲気が好きです。

2月6日(水)の移動行程です。今日は人生初のレンタカーによる国境越えを行います。レンタカーでこのルートを回られた方のブログでは特に問題なく通過されていますが、初めてで少し緊張しました。また、高速による国境越えでもあり、料金の支払い方法等不明点もあり、まぁ行ってみよう！ってノリで行ってみました。

まず、本線上にクロアチア側の料金所が現れます。
スプリト郊外Dugopoljeから国境のCarapineまで、 51クーナ(約870円)でした。

次にクロアチア側出国です。(Nova Sela)ここでは、パスポートの審査のみでした。因みに、レンタカーを借りる時、他国へ行くか聞かれます。行く国の数によってcrossing border chargeとして追加料金が発生します。今回エンタープライズというレンタカー会社を利用しましたが、クロアチア以外に2ヶ国訪問したため、100ユーロ追加を受けました。
この後、ボスニア側入国(入国スタンプ無しの為、チェックポイント名、不明)はパスポート提示のみ。入国審査通過の先にボスニア側高速道路料金所があります。現在国境から1区間のみ開通なので1.2KM(マルク)です。高速を降りた所に将来料金所の建設スペースがあったので、高速が伸びた時は、クロアチアの様に通行券を取って、出口で支払いとなるのではないでしょうか？1KMは約64円なので現地では1KM＝0.5ユーロの扱いです。尚この料金所、僅な金額ですが、カード使用可能です。

モスタルに到着です。イスラム寺院がクロアチアとは異なる雰囲気を醸し出しています。雑貨もトルコっぽいですね。車の駐車には閉口します。町中路上駐車だらけ。駐車場を探すのに時間がかかりました。

スターリ・モスト…本当に美しい橋です。2度と破壊される事のない様にと、願います。

モスタルからドゥブロヴニクは裏街道的な道をグーグルマップのナビは選択しました。一部ショートカットで砂利道を通らされたり、スルジ山手前では地元民しか通らない細道を通らされたりと、最短ではあるけど、ちょっとどうかな？っといった道も通りました。尚、国境通過ですが、夕方という事もあってか反対車線(クロアチア→ボスニア)が長蛇の列。その為かどうかは分かりませんが、ボスニア出国フリーパス。クロアチア側(Gornji Brgat)は、パスポートのみの審査で終了しました。

国境を越えてドゥブロヴニク、スルジ山です。到着はマジックアワーの時間帯。遠くにかすかなドゥブロヴニクの喧騒、暮れなずむ夕日、鳥肌が立ちました。オフシーズンだからか、ロープウェイも運行されておらず、独り占めです。尚、スルジ山登山道ですが、車で登れますが、極細の上、頂上手前で崖の端を走ります。運転に自信のない方はロープウェイか徒歩をお勧めします。

もう泣きそうです。

何も言う事はありません。この風景が見たくて来ました。

この日の泊まりは、ホテルアドリア。304号室からの眺めです。グルージュ港方面を写しました。オフシーズンという事もあり、1泊2食2名の合計金額が9,230円と驚きの安さです。ホテルも綺麗で大変お得感がありました。

ドゥブロヴニク旧市街に入ります。ラッキーな事にも、ピレ門前の駐車場に停める事が出来ました。

ご存知のプラツァ通りです。

城壁を歩きます。2月2日から10日までは、お祭りの為、なんとタダでした。後で調べてみたら、城壁って120クーナ(約2,040円)もする様です。

城壁は反時計回りの一方通行です。

ミンチェタ要塞からロクルム島方面。この風景、皆さん写されていますよね。

歴史を感じます。

ドゥブロヴニクからの出発は夕方なので、モンテネグロのコトルまで足を伸ばしてみました。クロアチアからの出国(Karasovici)、モンテネグロの入国(押印不鮮明で地名が不明)では、パスポートの他レンタカー借受書の提示も言われました。尚、帰り同じ道でクロアチア再入国。モンテネグロ出国はパスポートのみ、クロアチア入国はパスポートの他運転免許書を見せろと言われました。後部座席のカバンの中だった為、手間取っていたら、もう行っていいよ、でした。ランダムに提出書類を変えているのでしょうね。

コトルの街も世界遺産。旧市街の入口には、多くの観光客がいました。モンテネグロはユーロを採用しているので、買い物は便利です。

ポカポカ陽気の中、コトルの城壁を麓から登ってみました。汗をかきましたが、コトル湾をバックに絶景が見られました。

レンタカーを返して、空港出発エリアへ。ドゥブロヴニク空港は現在新しくなっており、ターミナルはほぼ完成。駐車場などのターミナル前が工事中の為、空港入口がグーグルマップのナビと異なる貨物入口と思われるところから入る事になります。新しいターミナルはザグレブ空港より大きく立派です。

LO566便、ワルシャワ行き。こんな路線があったのも驚きですが、乗客が私と娘を含めて15人。いつまでこの路線がもつか不安です。ワルシャワで1泊の後、私は東京へ、娘はヘルシンキへ別れて、この旅も無事終わりました。