【プラッと散歩】古代オリエント博物館

2019/01/26 - 2019/01/26

歴史は詳しくないけれど、遺跡が好き！
2018年は結局どこにも行けず、近場でいいからどこかに行きたいと思っていたところ、「古代オリエント博物館」の存在を知りました。
これは行かなくちゃ･･･と早速。

エリア 池袋(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは池袋に到着。
サンシャインシティ方面の東口へ。

サンシャイン60を通り過ぎ、アルパを歩き、突き当り少し手前にあるエレベーターで7階へ。
ドアが開いたら････あった！
静かなたたずまいのエントランスが素敵。

入り口の通路の片側に壁龕があって、アレクサンダー大王の顔なんかが飾られています。
気分が高まります。

600円でチケット購入。
チケットに、「･･･汝の耳を傾け、古代の言葉を聞け･･･」と書かれています。
この表紙の人物は、古代エジプトの彩色人物浮彫の１つで、古代エジプトの理想の男性像とのこと。
当時は、神殿、葬祭殿、お墓などに戦闘場面、日常生活の風景を壁画で表したそうです。

通路を抜けて正面、ドーン。
映写機で彩色現場や展示品が映し出されていきます。

展示のスタートです。

こちらの博物館、何も見ずただ真っすぐ歩くだけなら1～2分という小さな規模。
7つの展示に区切られています。

入ってすぐに目に入るのが、この石柱。
バビロニアのハムラビ法典の記念碑レプリカです。
両面にびっしり楔形文字で書きこまれています。

目には目を歯には歯を･･･は青で囲まれた部分です。

そもそも、やられたらやり返せ、という意味ではないのだそうです。
「同害復讐」の原則が適用されるのは、加害者と被害者が同じ上層自由人の場合で、また、同じ上層自由同士であっても、罰を課すのは被害者本人ではなく、「彼ら(複数：それが誰であるかは明らかではない)」であることなど、単純ではなかったそうです。

青で囲まれた部分。
楔形文字って、こんな風にじっくり見ると美しいですね。

円筒印章。
粘土の上で転がして型をつけます。
所有者の証明です。

思っていたよりはっきり見えます。
同じ柄が連なって、マスキングテープのような･･･

続いて円筒印章。
絵柄が動物や花など色々あります。
ペンダントトップのようにして首から下げたりもしたそうです。

工房なんかに原版のようなものを保存・管理しておいて、紛失や破損に備えていたかも知れませんね。

一角獣の印章。
時代的には、印章⇒円筒印章だそうです。
逆かと思ってました。

有角獣の印章。

模様で、これは誰の、あれは誰の、って判別する作業は大変だったでしょうね。

干支にちなんで、イノシシの印章を。
とってもかわいい。

護符(アミュレット)。
装身具です。
身を美しく装うだけではなく、魔よけの呪具や権威の象徴でもあったと考えられているそうです。

鳥形の護符。
右下のピカピカしているものは、貝ボタンのようにも見えます。

エジプトの、タウェレト女神の護符。

手には護符、河馬の頭、獅子の脚、鰐の背と尾、大きく垂れ下がった乳房を持つ人間として描かれることもあるそう。
出産の神として信仰を集めたそうですが、王家からは重要視されず神殿などは残されなかったとのこと。

背筋が伸びた立ち姿のきれいな女神さまです。

アヌビス神の護符。
エジプトの神様といえば･･･で必ず名前が上がる１人ですね。

頭部は犬かジャッカルで半獣。
古代エジプトでは、犬またはジャッカルが墓場を徘徊することから死者を守っている、と考えられたそうです。

目の偶像。
家内安全・無病息災を願って神殿に奉納されたもの。

トルコのナザール・ボンジュウを思い出しました。
あちらは魔よけなので、こちらの偶像とはそもそもの使用目的が異なりますが。

女性土偶。
豊満な肉体です。

手前から２つ目の女性の頭部、ぱっと見ブドウが引っ付いているようにも見えますが、これ、巻き髪なんだそうです。強調されていますが、ゴージャスですね。

土器。
魚が描かれてます。
色遣いが綺麗です。これ、現代でも売られていそうなポップな絵柄。
紀元前3,500～3,000年に作られたなんて。

小さいながら、とても見ごたえのある博物館でした。