冬の那須旅

2018/02/23 - 2018/02/24

去年の2月の話ですが、友達が抽選で当てたホテルペア宿泊券のお供で那須に行ってきました。

那須には若い頃一回だけ行ったことがありましたが（秋に紅葉を見ながら露天風呂に入りたかったのに、台風直撃で露天風呂が閉鎖されていて入れなかったという切ない思い出）、久しぶりに訪れてみてその近さにまずビックリ、そして冬の那須は寒かったけど、空気が綺麗で景色ものびやかで広々と開放感があって心地よく、リフレッシュできました。

今回は新幹線で向かいましたが、えきねっとの早割利用で帰りはお得にグリーン車利用できました。

冬の高原はどこも閉鎖中のところや時短営業のところが多く、あまりあちこち行けなかったのですが、春になってあの寒さが懐かしくなってきたので、備忘録がてらにUPします。

エリア 那須(栃木)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

約20年ぶりに訪れる那須です。

そしてこの旅で初めて、上野駅から新幹線に乗車しました。
東北新幹線に乗る機会がこれまでほとんどなく、関西方面や長野方面に行くにはいつも東京駅スタートなので。

上野駅 駅

駅の作りとしては上野は旅情あふれてて素敵ですよね。
エキナカも充実してきて、出発前の買い物も楽しいものです。
これに味をしめて、この後行く長野一人旅でも上野発の切符を取りました。

この時乗った新幹線は、確か前と後ろで行先が違ったんだったような・・・
途中切り離されてもっと遠くへ行く車両だった覚えがあります。
だからこんな繋ぎだったのかな？

上野駅から那須塩原駅までは新幹線で1時間ちょっと。あっという間すぎます。

この旅の第一の目的地は、「那須ガーデンアウトレット」でした。
ホテルご招待してくれた友人が無類のショッピング好きでそれにお付き合い。

那須塩原駅からアウトレットまでは無料のシャトルバスが出ていて、10分くらいで着いたと思います。

私はというと、買い物はあまり得意な方ではなく（決断力がなくて時間がかかりすぎる）、ランチョンマットとジンジャーシロップを購入したくらい。
でも、あちこちお店を見てまわるウィンドウショッピングは結構好きです。

合間にランチで食べたのはチーズガーデンのショップに併設されていたカフェの「チーズパンデュ」。少量に見えますがチーズなせいか案外腹持ちも良く、さっぱりめなチーズで美味しかったです。

チーズガーデン 那須ガーデンアウトレット店 グルメ・レストラン

買い物を終え、一旦那須塩原の駅に戻って今度はホテルの送迎バスを待ちます。
人数が少なかったのか、バスではなくバンみたいな車がやって来ました。

そこからホテルまでは結構かかったな。確か30分くらい。
お宿は、りんどう湖ロイヤルホテル（現在はロイヤルホテル那須に改称）です。

グランドメルキュール那須高原リゾート＆スパ 宿・ホテル

高原だけあって、2月の終わりにはまだまだ雪も残っています。

グランドメルキュール那須高原リゾート＆スパ 宿・ホテル

部屋はツインでしたがなかなか広めでした。ごく普通のお部屋でしたが、特に問題もなく快適に過ごせました。

グランドメルキュール那須高原リゾート＆スパ 宿・ホテル

何といっても、こうしたリゾート地の高台のホテルは窓からの景色が楽しめるのが利点ですよね。雄大な山の景色を、晴れた空のもと満喫できました。

山といっても裾野はなだらかでどこかやさしいニュアンスもあって、山がありながらも遠くどこまでも大地が見渡せるパノラマというのが、関東地方の中でも独特な景観だなと思いました。

真下にはプールらしきものが見えましたが凍ってました。

目の前に見えている山のどれかが茶臼岳だったのかな？？
山の名前に詳しくなくて残念ですが、いずれにしても山好きにはたまらない景色です。

部屋でちょっとくつろいだ後、夕飯をとりに外に出てみました（もらえた宿泊券には夕食がついてなかったので）。

日が沈む頃。広い空のグラデーションが美しかったです。

徐々に山のシルエットが深くなり、夕日をバックに枯れ木が浮き上がる印象的な光景。冬の澄んだ空気に心が洗われました。

見上げると、空にはお月さま。

せっかく無料でもらえた宿泊券ですので、少しでも節約をという思いもあって、夕飯はホテルではとらず、事前に調べてあったイタリアンのお店に行ってみました。

でも地図上ではホテルから近そうに見えたのに、ホテルの敷地から出てなだらかな坂道（ほぼ車道且つ雪道）を下って行かねばならず、徒歩で行くにはちょっと大変でした。それでも15分くらいで着いたかな？

「カフェロルモ」というお店で、中はログハウス風な作りで温かみがありました。
地元のファミリーなども来ていました。

カフェロルモ グルメ・レストラン

本格的な窯焼きピッツァが名物ということなので、まずはピッツァを。
こちらは具だくさんのミックスピッツァ。サイズが2種類あり、Mをチョイス。

カフェロルモ グルメ・レストラン

パスタも注文。これはナポリタンだったかトマトソースだったか忘れましたが、ピザもパスタも素朴な家庭的な味というか、奇をてらわない日本人の口に合う味つけで美味しかったです。
特にピザは香ばしくてサクサクで、結構気に入りました。

カフェロルモ グルメ・レストラン

帰りはもうすっかり暗くなっていて寒かったし、凍った上り坂を歩くのは大変でしたが、温泉に浸かってリラックスも出来ました。
ちなみにこのホテルのお風呂は、大浴場は沸かし湯で露天のみ温泉という形でした。

お風呂上がりに、売店で売られていた「レモン牛乳」を。これ初めて見た（飲んだ）けど、めちゃ美味しかった！千葉や東京でも売ってほしい。

部屋では平昌オリンピックをテレビで観戦してから就寝しました。

2日目の朝。遠く綺麗な山を拝みながらの朝食バイキングで目とお腹を覚まします。
このホテル自慢の大パノラマが拝める展望レストランで、バイキング形式の朝食でした。

前日の夜飲んだレモン牛乳が、冷蔵庫にピッチャーで置かれてたことにビックリ。
かなり気に入ってしまって（色は衝撃的ですが）、朝から2杯飲んじゃった！

冬の那須で何が出来るのかを事前に調べてもいたんですが、行きたかったハイランドパークは冬季閉鎖中。他も結構点在していて車なしだと動きにくそうだったので、動ける範囲で行けるとこを絞りました。

チェックアウト後、荷物をフロントに預けてタクシーを呼んでもらいました。
季節柄、ホテルのロビーにはお雛様も。

タクシーで向かった先は「那須サファリパーク」。こうしたサファリパーク系に行くのはお初です。入口で入場料を払い、いざ中へ。

那須サファリパーク 動物園・水族館

パーク内をまわるにはいくつか方法がありますが、私たちは「ライオンバス」というのに乗って簡単なガイド付きで回れるものに乗りました。大体30分おきくらいに発車しています。

那須サファリパーク 動物園・水族館

ライオンバス以外に、ホワイトタイガーバスもありました。はてさて、どんな動物たちに会えるかな～？

那須サファリパーク 動物園・水族館

動き出して早々、いきなりトラのコーナー出現！
猫好きとしてはこの柄、前に飼ってた猫と一緒！という思いで見てましたが、トラ猫と言うからにはこちらが本家ですね。

那須サファリパーク 動物園・水族館

可愛い柄（と前足）だけど、やっぱり近くで見ると大きくて迫力あるわ～！

那須サファリパーク 動物園・水族館

そしてライオンさんも現れました！日向ぼっこ中？？

こちらはこちらで、口元が猫っぽくてかわいい～！（←基準が全て猫）
ふっさふさなたてがみ、不思議だな～

那須サファリパーク 動物園・水族館

バスがぐるっと回っった時、後ろからのお姿も見ることが出来ました。
やっぱりたてがみがモコモコと立派！触りたい衝動にかられます。

あら、こちらの美しい柄をお持ちのお方は・・・

「呼んだ？？？」
とばかりに首をにゅっと突き出してきた、長いまつ毛が色っぽいキリンさん。

那須サファリパーク 動物園・水族館

草食動物のコーナーでは、いろんな鹿さんがわらわら集まって来ました。

そうそう、このバス、動物にエサやりが出来たんですよね。
私たちは買いませんでしたが、バスに乗ってるグループのほとんどがエサあげてキャッキャわいわいやっていました。お子さん連れのファミリーにはいいかもですね。

エサを食べる姿がシンクロしてたこちらのお方は、ヤクさん。

みんながエサやるもんだから、私たちのところにもくれくれ攻撃がすごい（笑）
あげられなくてごめんね～
でもお陰で、躍動感あるヤク？が撮れました。

カバさんもお昼寝中。。。

あらま～めんこいシマウマさん！そして縞柄がなんて美しいのかしら！

この子は誰だったかな・・・ブラックバック？
どの子も金網のすぐ近くまでやって来てくれるから、間近で顔や身体の特徴が見られて面白いです。

象の上から係の方が手を振ってくれてました。

群れを外れてのひとりカメラ目線。

この子は確かラマ・・・あれ、アルパカさんかな・・・いや、ラマだよな（結果違いがよくわかってない）
いずれにしても、威嚇攻撃で飛ばしてくる唾がめちゃめちゃ臭いから気を付けて！と言われてみんな慌ててガラス窓を閉めてましたｗ

サファリ探検最後の方で出会った子。シマウマとロバの交雑種とのこと。お母さんがロバでお父さんがシマウマの子と、その隣に逆の組み合わせ生まれた子と2頭いました。それぞれ名前は変わると言ってましたが、確かに身体の模様の出方もちょっと違ってた。これは普通に野生にもいる動物なのかしら？？

1周約40分ほどのサファリツアー、もうちょっと長く見てたかったけど、普通の動物園とはまた違った角度から様々な動物たちを見ることが出来て結構面白かったです。これ、マイカーで行ったら目線の高さも違ってまた面白いかもしれないですね。

ちなみに我々が乗ったライオンバス以外に、こんな本格的なバスもあります。
「ワイルドライド」というもので、全方向金網で囲われた檻が積まれていて、そこに人間が入る・・・いわば人間の方が見世物になる感覚を味わえる体験型バスです。

ライオンにエサやりが出来るそうですよ～
ビビりな私はちょっと乗れませんが、興味のある方は試してみてはいかがでしょう？＾＾
ライオンバスは予約不要ですが、こちらのワイルドライドは要予約です。

売店とか見てゆっくりしたかったのですが、いかんせんこの日は寒くてずっと外にいるのがしんどくて（でもサファリだから基本外しかない）、その後の行程時間も気になるところだったので、ライオンバスだけ乗ったら即出ちゃった。
滞在、わずか1時間ほどです。もったいなかったかな。

サファリパークの受付で那須高原観光周遊バス「きゅーびー号」の乗車券が売られているとのことでしたので、そちらを購入。

「きゅーびー号」のきゅーびーって何？と思ったら、この狐のキャラクターから来てるネーミングらしい。
九つ（きゅう）の尻尾（び）を持つ狐できゅーびー。ちょっと可愛い♪
那須の観光大使を務めているみたいです。

そんなきゅーびー号、那須のいろんな観光スポットに停まるバスになっています。ただし運行は片道一方向のみ。ぐるっと周回してるので、お目当ての場所まで時間がかかることもあります。バスの中、後ろの方は応接セットみたいな対面で座れる場所もあって、ちょっと面白いつくりでした。

こんなところにもきゅーびー！カラーで見るとますます可愛い！
那須の言い伝えに、絶世の美女に化けて悪事をはたらいた九尾狐がいたということで、このキャラが生まれたようです。

きゅーびー号でやって来たのはこちら、「お菓子の城」。那須高原の銘菓などが一堂に集まったショッピングコーナーを併設したお菓子工場です。

お菓子の城那須ハートランド 専門店

売店も気になりますが、まずは昼食ということで2階のレストランへ。入口には昔ながらのメニューサンプルが置かれていました。寒かったのもあって、私はすいとんをチョイス。身体が温まって、懐かしい味にほっと和みました。

お菓子の城 グルメ・レストラン

すいとんを単品にしたのは、デザートをどうしても食べたかったから！栃木といえばいちごも名産ですもんね～♪クリーム部分までいちご味のシュークリーム、酸味が程よく、でもしっかり甘くて美味でした！

お菓子の城 グルメ・レストラン

お腹を満たしたところで1階へ。売店の壁際はガラスになってて、ここから無料でお菓子工場のラインの様子が拝める仕組みになっています。

お菓子の城那須ハートランド 専門店

カスタード色がずらり並ぶと圧巻だし可愛らしいし、ますますお菓子に愛着がわきそう。

こちらの「御用邸の月」は、那須の銘菓としても人気が高いですよね。某萩の月にそっくりですが（笑）、御用邸の月の方があっさりしたクリームで食べ心地も軽く、和菓子というよりちょっと洋菓子っぽい風味な気がします。

売店であれこれ自分土産のお菓子を買った後は、建物裏にある日帰り温泉施設「源泉 那須山」へ。建物内は日本家屋っぽい和風の作りで雰囲気がありました。お風呂は広めの大浴場のほか、庭の中に露天風呂があり、このお庭が芝生の中の緑にあるあずまや風のところで、入りながら青空も拝めて開放感ある雰囲気でした。お湯はさっぱりめで、寒い中出歩いた身体をリフレッシュできてよかったです。

この後ホテルに戻って荷物を受け取り、駅まではホテルの送迎車で行き、17：00台の新幹線で東京へと帰りました。
帰りの新幹線で初めてグリーン車に乗りました（えきねっとで事前の割引で半額近くで乗れた）。広くて快適でしたが、車内販売などがなくそこがちょっと残念だったかな。まぁあっという間の旅なのでなくても問題はなかったですが。

久しぶりの那須は寒かったですがお天気には恵まれて、ちょっとした気晴らしに行くにはちょうどいい場所だなと思いました。ただ、車の方がアクセスが良いところが多く、その点ではレンタカーの方が良かったかも。とはいえ、もう10年以上運転もしてないし、視力が下がる一方で運転そのものに自信がなくなってしまい、ドライブはハードルが高そうですが・・・

また機会があったら、今度は夏の緑濃い爽やかなシーズンにも行きたいです。

源泉那須山 温泉