積雪期北岳下見 / ボーコン沢の頭で撤退

2018/11/24 - 2018/11/25

1月の三連休に北岳行くのでその下見に。
去年、7月に夜叉神から池山吊尾根歩いたので、今回は奈良田から、いわばプレ雪山山行。
今回は無雪期にちょい雪付いただけでしょーとの甘ったれた見通しのもと、ボーコン沢の頭で幕営する腹づもりで、積雪無いだろうからアルキ沢手前で5Lの水調達。
城峰手前からちらほら積雪、水担ぎ上げたのは徒労でした。
予定通りボーコン沢の頭で幕営、あわよくばその日のうちに北岳踏んで…だなんて思ってましたがとんでもない。
幕営装備でのアルキ沢までの林道歩き、義盛新道、城峰先の急登…砂払先はもはや死にかけの尺取虫でした。

ボーコン沢の頭の風は既に冬のそれ。
夜、テントが揺れに揺れ、ポール曲がるほど。
頭の中は二週間前の白峰南嶺歩いた時から季節が進んでませんでした。
冬場ならまず風しのげる樹林帯で幕営したでしょう。
かなり甘く見てたしっぺ返し喰らった格好です。

結局、夜の強風で気分が萎えてしまい、朝北岳の頭が雲隠れしていたのを理由にボーコン沢の頭で撤退。
何度も通ってる黒戸尾根なら九合目まで風しのぐ場所がそこそこありますが、北岳はまさに吹きっさらし。
実際に歩けば風しのげる岩陰や斜面あるんでしょうが…。
八本歯の下降の視察も出来ず仕舞い…。
甲斐駒ヶ岳と北岳にはやはり大きな壁があります。

ヤマテンの予報では昼には風が弱まる、風止むまでテントで8時まで待機し、山頂アタックして、アキルノ沢に暗くなるまで下りてこれれば…コンパスで下山予定時刻設定してたし、家族に連絡するの面倒だし。
もういいや…。
砂払で樹林帯に入るや否や農鳥、間ノ岳が顔をのぞかせたのに気付き、失笑。
冬場なら今回の風はまだ薙ぎのようなものに違いありません。
実際に、初日砂払でお会いした二組、浜松からの三人組、厳冬期下見の大学生パーティーは登頂、私の認識甘過ぎ、それに覚悟が足りませんでした。

反省点
・幕営場所のミス
・一泊二日は無理
・食糧、水担ぎすぎ

収穫
・準冬季幕営装備でボーコン沢の頭までたどり着けた。1月の三連休ならトレースあるでしょ…。
・冬場なら水1L、テルモスの容量で1日行動できる
・昼食採らなくてもカロリー高めの行動食でやり過ごせる
・風の強い八ヶ岳、赤岳辺りで強風に慣れる山行が必用と認識


1月の北岳、今回よりタフになるのは間違いですが、しっかり対策立て、登頂したいものです。
甲斐駒ヶ岳も初登頂まで2回、塩見も二匹目の泥鰌狙った2回目は撤退、登頂狙うためのプロセスも楽しいかな…。
雪山は奥が深いです。

エリア 早川(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

さ、やって参りました今年三度目の奈良田、今回はズルして開運隧道までクルマで来ましたよ～

歩き始めて早々、わかっちゃいましたが気が削がれます
なーに、聖の登山口から沼平まで東俣林道より短いさと嘯きます

3時間ちょっと
バス停手前で水オプション追加4L、肩にザックの重みがズッシリ、先行きに大いなる不安を覚えます

初っ端からえぐい急登、平和な斜面でパチリ

このあたりから義盛新道のSっぷり発揮です、最初のぎゃふん

黒戸七丈小屋手前バリの急登

義盛新道の急登しゅーりょーの倒木、しばらく脚休め

高嶺、木の葉に隠れ地蔵、観音、薬師、鳳凰三兄弟。
一度吊尾根歩いてるからそろそろ見えるなってわかってます。

じんわり斜度上げて行き

フラットでいい雰囲気の樹林帯になれば

池山さんのお宅、積雪あれば防風林に囲まれた理想的な幕営地、いかんせんアタックが大変

ゆるーりとした傾斜、義盛新道でささくれた心を癒してくれる樹林帯、長閑です

城峰への急な取り付きで二つ目のぎゃふん、雪がチラホラと

城峰先、コルから砂払へ向け斜度が上がり三つ目のぎゃふん、出てきおった白い悪魔、いや妖精。
残雪期のズボズボ雪の性悪さに比べりゃ楽勝楽勝…かな？

陽射しある場所は長閑、腰降ろして一服

ちょっと拓けた場所から鳳凰、だいぶ上げたなー

アサヨさんと団十郎、団十郎、黒戸側は雪付いてんのかな？

日陰はこんな感じ、2パーティーが山頂アタック中で踏み跡もあります

本日4つ目のぎゃふん、ぎゃふんのΣでもう死に損ないの尺取虫のように進みません。
立て続けに浜松からの三人組、厳冬期の下見に来た大学生パーティーとすれ違います、両者ともに登頂、八本歯もそんな雪付いてないとの話、パワーを頂きました。

うひょ～声が裏返ります
笊、白峰南嶺、大唐松尾根、農鳥オヤジ、弘法小屋尾根、あいちゃん…白峰南嶺、超豪華北の主役勢揃い
頑張ってぎゃふんぎゃふんぎゃふんもいっちょぎゃふん言った甲斐がありました

いぶし銀農鳥オヤジ、端正な弘法小屋尾根
間ノ岳が白峰三山で私は一番好きです

かっけーなー
スイスアルプスに紛れても決してひけをとらない山容

富士見平からの赤石の大将に似てるかも農鳥オヤジ

去年、白峰南嶺挑戦してからいつも探してしまう笊

振り返れば櫛形山越しにふじこちゃん
櫛形山も登りたいな

二重稜線の谷間？
ここよさげな幕営地

絶景愛でる心と疲れは別腹
絶望的に近づかない203高地じゃなかったボーコン沢の頭

鳳凰がせせら笑ってます、今年もうちで修行しろよー(笑)

あらま、抜けてからこんだけしか進んでない…絶句

のっかったー
見たか喜多さん！

つーかーれーたー

ここで幕営したのが運の尽きでした
そんなことは露知らず…

撮影を満喫、ちっ、日陰だよだなんて舌打ちします

団十郎良い表情してんなー蓼科や八ツも見える

のこ、団十郎、そしてアサヨさんから広河原峠にかけての早川尾根のこの傾斜…夜叉神から北沢行くのがキツい訳だ

出しゃばり高嶺と鳳凰三兄弟
高嶺もっさりしてるから鳳凰三山からハブられたに違いない
まるで醜いアヒルの子だな

逆光白峰二山

陽が中白根に沈もうとしています

待っとけ喜多さん

トリはふじこちゃん、南アルプスからの夕方のふじこちゃんは夕陽を浴びて別嬪さんです。
このあとビュンビュン風がボーコン沢の頭に吹き荒れましたとさ…

明けて二日目、細かいことは感想みとってください。
テントの外出たくなかったのでベンチレーターからカメラのレンズだけ出してふじこちゃん盗撮。
テントの撤収がホネでした、あらまポール曲がってる…あれだけしなってたもんなとため息。

(゜Д゜；≡；゜Д゜) どこ北岳！？

…(゜Д゜;）

ヤマテンだと昼頃には風弱まるとか、けつかっちんだからアタック開始8時がリミット、12キロの林道歩きヘッデン、惨めだろーな、諸々面倒になって撤退しました。
執着心が希薄ですね、ここまでぎゃふん繰り返したのに、ここでダメ押し五回目のぎゃふん。

日頃の行いでしょう、鳳凰雲一つなし、ってか向こうから白峰三山見えないか

さっさと樹林帯

極楽極楽

クソ、見えおったあいちゃん、農鳥オヤジも丸見えでありました

もう急ぐ旅でもないのでちんたら下ります、鈍行電車城峰停車しますよ

まもなく池山さん宅、くそーいい雰囲気だよ樹林帯、どう考えたって雪付いた喜田岳の方がイイって

黄昏れって午前中ですが池山さんの庭

綺麗な倒木
邪悪な倒木は撮る気力ありませんでした。

さ、6つ目のぎゃふんが始まります、義盛新道ジェットコースター加速度付けます

(；-_-) =3野呂川

南アルプスデフォルトの急坂下降中

まだまだバス停に着く間際が油断ならん

下りたぞ～

(´д`)y━。oO

あと12キロ、もいっちょ

(´д`)y━。oO

最後七つ目の息の長いぎゃふんの始まり始まり

白鳳渓谷

開運ゲートの張り手喰らうか、鷲ノ住山の往復ビンタ喰らうか

(´д`)y━。oO

30分に一度はへたりこんでましたとさ

野呂川発電所からお約束のあいちゃん
視線が冷たい…

カメラ持ち上げるのでさえ億劫です、ええ

大井川もいいけど野呂川もいいなぁ…また1月ここ往復するのね

幾多トンネルくぐったことか

まだ紅葉してる健気な楓ちゃん

監獄脱出は楽勝

西山温泉湯島の湯、ぬるめの露天風呂で出る時歯がガチガチしました、ここは夏にお奨めです

西山温泉 湯島の湯 温泉