ついに辿り着いたスーパーブルーの世界 ～ICE CAVE～

2018/12/29 - 2018/12/31

アイスランドのスーパーブルーの世界、アイスケーブ。かって2度アイスランドに行き、アイスケーブを見ることに挑戦したけど、ガイドブックで見るような美しいアイスケーブを見ることはできなかった。今回は3回目の挑戦となるが、この2度の訪問の際に得た情報では、アイスケーブツアーには2種類あり、前回参加したものより本格的なツアーがあるということ。そして前回、現地で仕入れた本格的なツアーのパンフを元にツアーを申込み、確実に目的のアイスケーブに辿り着ける様に手配を進めたのだ。しかし、アイスケーブへ到達するには他にもいくつか乗り越えないといけないハードルがあった。

ITAMI--[JL3006]--NARITA--[JL008]--BOSTON

BOSTON--[FL630]--KEFLAVIK

KEFLAVIK--[FL631]--BOSTON

BOSTON--[JL007]--NARITA--HANEDA--[JL229]--KIX

(行程)
１日目　移動
２日目　ボストン
３日目　移動
４日目　アイスケーブツアー
５日目　南アイスランド
６日目　南アイスランド
７日目　ゴールデンサークル
８日目　移動
９日目　移動

エリア その他の観光地(アイスランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ボストンよりグリーンランドを越えてアイスランドへと向かう。普通はフィンランドなど、ヨーロッパを経由する行き方がメジャーだが、年末年始のヨーロッパ便は価格が高く、ボストン便はかなりお値打ち価格でチケットが残っていたのもありボストン経由とした。そういえば、大西洋を横断するのは初めて。ボストンとレイキャビク間は約５時間半ほど。今回はアイスランド航空利用も、同じ区間でWOWエアーなるLCCも就航しており、時期によってはかなり格安となるようだ。

ケフラヴィークからレンタカーで約６時間かけて本日の宿へと向かう。今回、レンタカーなのは本格的なアイスケーブツアーに参加する為。この本格的なアイスケーブツアーに参加するにはレンタカーで移動するしか手段が無いのだ。因みにアイスケーブツアーは2種類存在している。どちらも参加したので本音で書くが、アイスケーブという点から見ると①本格的なツアーと②お試し的なツアーの2種類だ。①の本格的なツアーはこれからとして、②お試し的なツアーは絶景ガイドブックなんかで見るような氷の洞窟なんてもんじゃない。元アイスケーブだった外壁を見て(これも綺麗ではあるが)ケーブの入り口付近から写真を撮る程度。写真なんて2枚ほど撮ったら「じゃあ次と交代や～」
それでも当たり年にはれっきとしたアイスケーブを観れることもあるようだが、可能性は低そうだ。そしてツアー料金は①が約3万、②が約2万。まぁ、②のツアーは２泊3日とかの南アイスランドツアーなどに組み込まれて参加することが多いので、実際はもう少し割引されてそうだが。それなりの値段は取られる。何よりも遠方の南アイスランド(いや、ほぼ東アイスランドか)まで出向いていって、金と時間を使い、あと一歩のところまで行って目的を果たせず帰ってくるという屈辱はたまったもんじゃない。そうは言っても、本格的なツアー参加は色々とハードルは高い。ハードルを下げて、尚且つ運に賭けて②のツアーに参加するのも一つの手かもしれない。(実際、スーパーブルー以外ではかなり楽しめるし、何より移動がはるかにラク)
因みに、こちらが②のツアーに参加した時の旅行記。是非今回と見比べ、失敗のないアイスランド観光に役立てて頂きたい。
https://4travel.jp/travelogue/11092288

☆Iceland-Seljalandsfoss★

「セリャラントスフォス」
ケフラヴィークよりレンタカーにて東アイスランドを目指すが、途中の景勝地で適宜休憩をしながら進む。まずはセリャラントスフォス。かっては自身の参加したミニバンのメンバーしかいないというぐらい人が少なかったセリャラントスフォス。その気になれば人が誰も写っていない写真を撮ることだって可能だったセリャラントスフォス。しかし、ツアーバスやレンタカーで駐車場はごった返し、滝までは人の行列が絶えることない。ほんの数年前までは考えられない程、人でごった返していた。

セリャラントスフォス 滝・河川・湖

☆Iceland-Skógafoss★

「スコゥガフォス」
こちらもセリャラントスフォス同様、人でごった返していた。かっての秘境、アイスランドは何処へやら。日本のお隣、某国からのツアーバスなどがガンガンやってきて、騒がしいやらなんだの。
スコゥガフォスは近くから見るのは諦め、川を挟んだポイントへ。このポイントはレンタカーならではの移動ポイントで、スコウガフォスへの分岐点少し手前の小道を入っていったところ。

スコゥガフォス 滝・河川・湖

☆Iceland-Skógafoss★

「スコウガフォス」
ある程度の望遠レンズは必要となるが、滝付近が人でごった返してても気にならない、優秀なポイントである。因みに他の方は誰もいませんでした。

スコゥガフォス 滝・河川・湖

☆Iceland-Reynisfjara★

「レイニスフャラ」
Kirkjufjara beachの柱状節理。
こちらもご覧の通りごった返し。
人が多いのはさておき、柱状節理の上によじ登って記念撮影なんかしよる者もいたり。何万年もかけて創り出された貴重な自然が。。これはなんらかの対策が必要なのではないだろうか。

☆Iceland-Reynisfjara★

「レイニスフャラ」
この日はうっすらと見えるディルホゥラエイ。

☆Iceland-Reynisfjara★

「レイニスフャラ」

☆Iceland-Reynisfjara★

「レイニスフャラ」
望遠レンズを調達したので、パフィンの写真を撮ろうと探すもパフィンは見当たらず。

☆Iceland★

「Foss a Sidu」
ヴィークから先はスカフタフェットル国立公園付近まで暫く大きな見所はない。その中でも1号線沿いにあるFoss a sidu はパッと目を引く存在。
この日は道路もスリッピーで状況が良くなく、疲労も蓄積するのでこまめに休憩。
ちなみに道路の状況はこのサイトで見ることができる。冬季はコンディション次第では通行止めとなる道もあるので注意。
http://www.road.is/travel-info/road-conditions-and-weather/south-iceland-road-conditions-map/

☆Iceland-Jokulsarlon★

「ヨークルスアゥルロン湖」
約５時間以上をかけてようやくヨークルスアゥルロンに到着。すでに日没寸前。
道中の天候は微妙だったが、ここヨークルスアゥルロンでは夕焼けを見ることができた。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖 滝・河川・湖

☆Iceland-Jokulsarlon★

「ヨークルスアゥルロン」
この日はアイスケーブツアーに参加する為にミーティングポイントとなるハリカウントリーホテルへやってきた。ハリカウントリーホテルは初めてアイスランドに来た時にお世話になったホテルでなんだか懐かしい。ヨークルサロン湖を過ぎて車で約10分ほど。右手海岸側に見えてくる。しかし、このハリカウントリーまでの交通手段がこの時期はレンタカーしかないのだ。

以下が本格的なツアー参加の為のハードル3点だ。
①現地集合となるので、集合場所までの移動手段がレンタカーしかない。しかも長距離。
②天候によってはレイキャビーク方面へ帰れないこともある。(現地滞在を長く見積もる必要がある)
③歩く距離が長くなるので、それなりの防寒装備等が必要となる。

今回参加したツアー会社↓
https://glacieradventure.is/tours/

☆Iceland-Jokulsarlon★

「ヨークルスアゥルロン」
ミィーティングポイントに到着するもあいにくの小雨模様。まだ真っ暗なうちから、(とはいえ、集合時間は９時)約40分、スーパージープに揺られながらトレッキングポイントへと向かう。トレッキングシューズは約1000円でレンタルできるので、持ち運びを考えると現地レンタルがおススメ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
トレッキングポイントへと到着した頃にはようやく明るくなり始めた。スーパージープが到着したポイントは薄っすらと雪覆われた僻地だった。今回歩く氷河はヨークルスアゥルロン湖へ注ぐ氷河、ヨークルスアゥルロン氷河だ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
すぐ側には高々と聳え立つ断崖絶壁の岩山があって、なんだか自然の畏怖すら感じる。当然のごとく気温は低いのでしっかりとした防寒を。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
ツアーは8人までの小グループと案内書があったが、他のツアー会社のジープが5台集結し、まずまずの人数となる。少しずつ時間をずらしたり、トレッキングルートを変えたりと、アイスケーブ内でできるだけ混雑しないような仕組みを取っているが、それでもいくつかのグループとの被りは避けられない。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
さっそく簡易的に木で組み上げられた橋を渡る。複数人乗ると橋が割れてしまうので間隔を空けて渡る。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
いよいよここからは氷河の上を歩くのでアイゼンを装着。装着方法はガイドが教えてくれる。しかし、毎度毎度、装備系でハズレを引くことが多く、アイゼンが壊れてるのか、歩いている途中で靴底から外れてしまう。アイスケーブに到着するまではなんとか装着し直しながら進んだが、どうにも直らないので、ガイドのアイゼンと交換してもらった。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
道中、いくつものムーランがポッカリと口を開けている。
ムーランは数十メートルから数百メートル下まで続いているものもあるらしく、落ちたらもちろん命はない。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
このようにムーランやクレバスに向かって傾斜している部分もあり、雪は被っているものの、氷の上である為、万一に備えて、アイスピックによる滑落防止の方法などもガイドから教わる。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
もちろん、安全な場所を通って行くので、ガイドの後ろを辿って行けば安全だ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
大きなクレバス。ガイドが歩いた後をついて歩けば問題ないのだが、ハズレのアイゼンを履いているので、あっという間に最後尾となり、集団から離されていく。途中でガイドが気付くと待ってくれるが、距離が空き始めるとさすがに焦る。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
遂にアイスケーブの存在する大穴が見えてきた。
後方にはヨークルスアゥルロン湖が見える。場所としてはヨークルスアゥルロン湖の裏側までやって来たといった感じ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
アイスケーブまでは氷でできた階段を降りていく。滑落したらヤバイので命綱を着けながら降りていく。まぁ、これだけ見ればアイスケーブツアー参加するのに怖気付いてしまうかもしれないが、それは勿体ない。普段運動不足の私でも行けたし、何よりもこの美しい絶景を見たいというモチベーションが体を奮い立たせてくれるだろう。本格的なアイスケーブツアーは16歳から参加することができる。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
氷の階段を降りると、遂に辿り着きましたアイスケーブ。紛れも無い美しい氷のトンネルが目の前に。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
今回のツアーでは、アイスケーブでの滞在時間は約１時間と、写真撮影の時間も十分に確保されていた。また、トレッキング中は汗かくほどであったが、アイスケーブでの滞在時間は長く、冷え込んでしまうリスクはあるのでその辺りは気をつけたい。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
絶景ガイドブックなどに載ってる、奥まで延々とブルーが続くトンネルは相当条件の良い年しか見れないようだ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
トンネルの上部は二箇所ほど抜け落ちてたけど、立派なアイスケーブです。とくに天井部のブルーは本当に美しい。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
かなり高価なカメラ機材を装備した中国人女性が「ガイドブックと全然違うじゃないの！」とか大声で騒いでたけど、なんちゃってアイスケーブを知ってる私からすると、かなり立派なアイスケーブだと思う。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
二つ目のアイスケーブへ。とんでもないところを降りて行きよる。しかも、先が何も見えないが大丈夫なんやろうか。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
アイスケーブ下に到達。だが、ここは上部の氷の層が厚すぎて逆にスーパーブルーではないようだ。二つ目のアイスケーブに来て再認識したのは、トンネルができたからといって、全てがスーパーブルーなアイスケーブとなるとは限らないのだ。やはり、太陽光に照らされてスーパーブルーになるアイスケーブの上層はそこまで分厚くなく、天井崩落とは隣り合わせなのだ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
ロープをつけて氷の壁面を降りて来る人も。ガイドが指導してたので、そういうツアーもあるようだ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
少し歩くと、かってアイスケーブだったケーブが。ここはかなり大型のケーブだったようだ。ここがまだトンネルだった頃はかなりスケールのでかいアイスケーブだったことだろう。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
それでも、逆側から見たケーブはかってここがかなりのスケールを誇ったアイスケーブであったことを感じさせてくれる。奥に写る人の姿を見ていただければそのスケールはお分かり頂けるだろう。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
アイスケーブを見た後は氷河の崩落現場を見に行く。向かっている途中に「ゴゴー」っと地響きのような凄い音が鳴り響いて崩落し、到着した頃には崩落したばかりの氷塊が湖を漂っていた。湖に浮かぶ氷塊は、湖から出ているのはおよそ10分の1程度。実際にはその大半は水中に隠れている為、氷塊がひっくり返ったりすると大惨事になったりするようだ。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
帰り道、約一時間半のトレッキング。
途中、ガイドがワクワクした感じで、この穴は来年のアイスケーブになるかもしれないんだと。

☆Iceland-Jokulsarlon glacier★

「ヨークルスアゥルロン氷河」
駐車場に戻ってきた頃にはさすがに疲労もピークに。けれど、アイスケーブを見れたこと、無事戻ってこれたことの達成感はかなり充実したものだった。

☆Iceland-Jokulsarlon★

「ヨークルスアゥルロン」
戻ってきたハリカウントリー。なんだか凄い達成感です。雨は最後まで小雨やったけど、なんとか酷くはならずに帰ってこれました。この後、天候は悪化の一途を辿り、翌日は天候不良の為、全てのツアーが中止でした。(アイスランド全域にイエローハザードが警告され、ヴィーク方面への道は通行止めとなっていました)

☆Iceland-Jokulsarlon★

「ヨークルスアゥルロン」
アイスランドを代表する装飾。窓ガラスを電装する装飾はいたるところで見ることができる。

この旅行記へのコメント （2）

• らびたんさん 2019/01/14 06:52:16

  素晴らしい☆

  Banbangy-syokoraさん、こんにちは(^^)
  
  なんというツアーなんでしょう！
  冒険心を掻き立てられました！
  
  洞窟に入っていくの怖そうですね…
  アイゼンがうまくはまらないなんて、
  それだけで気持ちが後ろ向きになってしまいます。
  
  しかしきれいな青色ですね☆
  アイスランド3度目というのもすごいですが、
  執念？でここまでの道のりを経て、
  見ることができて本当に良かったです。
  翌日は荒天とのことですし。
  
  私は運転ができないので今のところ厳しいですが、
  いつか行きたい候補地にさせていただきます(^ ^)
  
  ボストン経由も斬新でナイス！でした◯
  
  では今年もどうぞよろしくお願いします。
  
  らびたん
  

  Banbangy-syokoraさん からの返信 2019/02/03 13:49:42

  RE: 素晴らしい☆

  らびたんさん、ご訪問ありがとうございます。
  
  今回ようやくアイスケーブに辿り着くことができてラッキーでした。
  本当に美しいブルーで、また行きたいと思う気持ちと
  今年はおそらくアイスケーブの出来としてはイマイチのようなので、
  更に素晴らしいアイスケーブを見てみたいという気持ちもあり
  いつかまた行ってみようと思ってます。
  
  繁忙期のヨーロッパ便はかなり高いので
  アイスランドのようにアメリカ側から近い欧州は
  アメリカ経由も価格の面ではアリかもですね。
  乗ってる時間は長いですが。
  
  では、今年もよろしくお願いします。