singapore 2017 後編

2017/09/27 - 2017/09/29

ひょんな思いつきからシンガポールに行きました。
民族暴動を機にマレーシアから追い出されるように独立し、まだ50数年しか経っていない歴史の浅い国ながら、シンガポールは世界有数の貿易、交通及び金融の中心地の一つと言われています。
国土は東京23区とほぼ同じ広さで、人口密度は世界第2位、世界でも高い評価を受けている多文化主義や文化多様性の一方、深刻な水問題や所得格差を抱えているようです。知れば知るほど興味深い国です。
1泊3日の短い旅行の後編です。

air
JL35 HND-SIN
JL38 SIN-HND

stay
HOTEL MONO

エリア シンガポール(シンガポール)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

2日目。曇り空。
今日が実質のシンガポール最終日です。
向かったのはガーデンズバイザベイです。
駅から直結の通路を抜けるとそこには人工物と自然の植物が一緒くたにある広大な植物園がありました。
なんとも日本人の僕からするとこれまでに味わったことのない不思議な世界です。

ガーデンズ バイ ザ ベイ テーマパーク・動物園・水族館・植物園

広い園内は管理が行き届いてあちこちに南国の植物が美しい色彩を放っている。

ドームに覆われたクラウドフォレストに来ました。
ここがすごかった。
入るなり35mの人工滝が迎えます。
外の暑さに対して肌寒いくらいの冷んやりとした空気に包まれます。

クラウド フォレスト テーマパーク・動物園・水族館・植物園

想像以上の広さのドームにそびえる植物の丘。

斜面に様々な熱帯の植物。と思いきや、一部は明らかに人工の造花だったりもします。この辺りが何ともシンガポール的です。

人工の丘に巡らされる通路は、まるで宮崎駿の世界。

クラウドフォレストに隣接するフラワードームも見応えがあります。

フラワー ドーム テーマパーク・動物園・水族館・植物園

見慣れないカラー。ついついこれは本物か？と疑ってしまいます。

流木で作られた彫刻。いたるところにありました。

ある種カルチャーショックを受けたガーデンズバイザベイでした。
ありのままの自然を美しいとする日本人の感覚とは違う、人の思うままに作られた植物園です。自然の植物と人工物の壮大なコラボレーションでした。
一見の価値があります。

深夜便で帰国なので時間はたっぷりありますが、何せノープランです。
パラパラと地球の歩き方をめくっていると目にとまったインド人街に行くことにしました。

リトルインディア 散歩・街歩き

地下鉄から出て目に飛び込んできたのは、この2日間見てきたシンガポールとは全く違った街並みでした。

鮮やかな色彩の建物、決して衛生的とは言えない店構え、溢れかえる果物や野菜、そして漂うスパイスの香り。

行き交う人々はほとんどがインド系の方々です。
え、本当にここはシンガポール？と疑わずにはいられない。

スパイスの香りに加えて香りを放つのが膨大な花。
蘭やバラの花が一つ一つつなぎ合わされて店先の緑にぶら下がっている。きっとお供えに使うと思われますが、これは日常の光景なのだろうか。

これまで見たことのない風景が突如繰り広がるのでした。

インドには行ったことがありませんがどこを見てもまさにインドの市場なのだ。

インド人のおばあちゃんが営む薬局。
ここでアーユルヴェーダの石鹸をお土産に購入。

どこを歩いても香水とスパイスが混ざりあった香りが街全体を覆っている。

近代的なシンガポールの街の中でこんな場所が存在するのがとても不思議だ。

別世界とはまさにここの事。
それともシンガポールにはここリトルインディアのような様々な異文化の街が存在するのだろうか。

何の予備知識もないまま来たインド人街に心奪われました。
でもそろそろ空港に向かわなければいけません。

日をまたいだ3日目の午前0時過ぎの深夜便で日本に帰国しました。

軽い気持ちで行ったシンガポールは、国の歴史がまだ浅いこと、様々な人種と文化が入り混じっていること、急激な物価上昇の一方で大きな所得格差が発生していること、水源が乏しく隣国マレーシアから水を購入していることなど僕には全く知る由もありませんでした。
そんな状況の中で垣間見たシンガポールは日本にはない魅力で溢れていた。
次回は弾丸ではなくゆっくりと旅したいと思ったのでした。