2018/11/04 - 2018/11/04
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皆様こんにちは!ウォータースポーツカンクンの店長吉田です。ここの所、カンクンに来るにあたってのお役立ち情報?!的なブログが続いているけれど、先日、予告したおススメテキーラのお話を今日はご紹介することにします。
メキシコに行って、メキシコのビールいろいろ試してみたいけど、どれを選んだらいいだろう? テキーラをお土産にしたいけれど、どれがいいんだろう?! そんな迷える旅行者の方に捧げます。カンクン在住15年の店長吉田がお答えします。
Q:カンクンに行くのですが、おすすめのビール。また、テキーラをお土産にしたいのですが、どれが良いのか? その他、店長さんのおすすめを是非教えてください。
A:先日、弊社の常連のお客様が、ネットでウォータースポーツカンクンの店長吉田さんはどんな方ですか? という質問をしたら、タダののん兵衛です。。という回答が上がったと笑っていましたが、この質問、、、まさにのん兵衛の店長吉田にピッタリの質問ではないですか?! (苦笑)
さて、メキシコのビールはホップをあまり使用しないので、苦みがなく軽めのものが多いと言われます。また、国土が日本の4.8倍もあるメキシコでは、地域によって気候も風土も大きく異なりますので、当然、好まれるビールの味も異なるという傾向があります。
例えば、カンクンのあるキンタナロー州は、南部サバナ気候帯に位置しますので高温多湿のエリアです。こういう場所では、当然のど越しさわやかで水のように、すっきり飲めるライトなビールが好まれますし、メキシコシティのような大都会では、チランゴと呼ばれるシティボーイはブランドを重視するので、コロナのようなブランド力のあるビールが人気です。また、北部国境地帯のヌエボレオンやソノラ州といった砂漠地帯では、乾燥をするのと、寒暖の差が激しいので、食事にあわせたホップのそこそこ効いた濃い目のビールが好まれる。
ブランドで分けると
キンタナロー州なら、SOLが大人気。メキシカンビールでは最も軽い部類に入るビールです。他のブランドでもLIGHT系が好まれます。TECATE LIGHT, COLONA LIGHTなど。ただし、何故か、MODELO LIGHTは不人気です(笑)
メキシコシティなど中央高原エリアは、COLONAとMODELOが二大勢力。コロナ好きとモデロ好きで常に喧々諤々やっています。この二つのどちらかを好むメキシコ人は、まず間違いなくチランゴであると思って間違いありません(笑)
そして、北部国境エリアでの人気は、TECATEとINDIOが人気。INDIOはダークビールですね。ピルスナのメキシコビールの中では最も重めのビールです。その他にもBOHEMIA OSCULA(ボヘミアの黒ビール)なども人気です。重たいビールを好まない方は、TECATEを飲みます。
このTECATEを好むメキシコ人は、ノルテーニョ(北部出身者)が多いです。ノルテーニョの特徴?!それは、服装にあります。カウボーイスタイルが定番ですが、カンクンでそんな恰好していたら目立つので、皆地味にしていますが、服装のセンスがノルテーニョは全然違うのですぐわかる。
柄物に柄物を合わせるファッションセンスが北部の特徴だからです。まぁ、最近の若い人はそういうことはないかなぁ。。。ただ、カウボーイハットをかぶっていたら、ノルテーニョで間違いないですね。チャーロというカウボーイのロープによる曲芸がとても美しい伝統の街。ちなみに、カウボーイブーツも、カウボーイハットも、全てメキシコが発祥です。皆さん、アメリカ中西部と思っている方おおいですが、ジーンズも含めて全てメキシコが発祥なんですよ。ブーツはサボテンの多いノルテの砂漠で足を保護するために生まれたブーツです。
さて、カンクンはメキシコでも人種のるつぼです。メキシコ各地からやってきているので、バーやレストランに行ったら、是非注文しているビールを観察してみてください。
ちょっとスペイン語が分かる人なら、イントネーションも違う訛りというものもあるので、ビールを見ながら、発音を聞いて違いを勉強する?!のも面白いかもしれませんね。
さて、続いてはテキーラのお話ですね。
おススメのテキーラ。これは沢山あります。何せ、ハリスコ州が指定するCRT(テキーラ規制委員会)の認定が入った銘柄だけで1365種類。この認定外のものを入れると1650種類以上のテキーラが存在していると言われます。
因みに、テキーラと呼ばれるものは、全てブルーアガベ(AGAVE AZUL)を51%使用し、2回以上蒸留しているものを指します。このアガベ(リュウゼツラン)は、世界に300種以上あり、その内130種がメキシコで自生していると言われますが、この中でもブルーアガベを使ったものがテキーラと呼ばれているということになります。
このブルーアガベ以外で蒸留されたものは全てMEZCAL(メスカル)と呼ばれますが、このメスカルの原料の90%は、ESPADIN種という、やはり特定のリュウゼツランが使用されています。
そう考えると、メキシコで作られる蒸留酒は、300種類の中でも、ブルーアガベがテキーラ。エスパディンがメスカルということで、大きくわけて2種類のリュウゼツランで構成されているという事になります。
と、このメスカルについては、また後程触れるとして、今は、そう、テキーラの話を続けます。このテキーラのウンチクについては、ネットでもう嫌と言うほど出ていますので、そっちを見て欲しいと思いますが、ここでは、では、この1650種類もの銘柄がひしめくテキーラの中で、どれを買ったらいいのか?! というお話ですね。
因みに、世界で最も高いお酒ってなんだかご存知ですか?
ワイン?
ブランデー?
スコッチ?
いえいえ、テキーラなんですよ。オークションなどでプレミアムやビンテージがついて高値で取引されるものではなく、市販の小売価格での世界一ですからね。
その名も、PASSION DE AZTECA(アステカの情熱)という名前のテキーラで実際に販売されています。驚くなかれ、その価格$225000USDです(笑) 今のレートだと2500万円ですかね(笑)
凄いでしょう?!
因みに、店長は、PORFIDIOのプレミアムは口にしたことがあります。これで一本$2000USDですね。昔は$1000USDだったのに、最近は、日本などへの輸出の関係で値上がりして倍になってしまったようです。どうなってるのかな。。。ホント、メキシコ、物価上がりすぎだし(汗)
さて、のん兵衛の店長でも流石に1600種類を全て味わったわけでもなく、そこまで詳しいわけではないので、今までいろいろと試してきた中で、更に、あまりレアなものは紹介してもそもそも手に入らないのでは意味がないので、一般的な話としてのおススメをご紹介しますよ。
まず、有名なのは、DON JULIO(ドンフリオ)ですね。これは最近は日本でも有名になったので、わざわざメキシコまで来て買わなくても、日本でも気軽に買えるようになっています。言わずとも知れる有名なブランドで、ビールならコロナと並んで、テキーラ界のまさにドンです(笑)
ただ、テキーラ好きの方ならドンフリオのレポサードあたりが良いと思うかもしれませんが、店長個人的には、ドンフリオをおススメするなら、この中でも、70(セテンタ)という銘柄をおススメいたします。これは、70%以上のブルーアガベを使用しているというテキーラで、リュウゼツランのコアというのは、蒸し焼きにするととーーーても甘い蜜が充満した樹液になるのですが、その原料比率を70%まで高めるという事は、それだけ甘みが強いという事になります。
これ、メキシコでは女性が飲むテキーラと言われていて、男性諸氏は、メキシコ人とテキーラを飲むときに70を注文すると、嫌がられますので注意です(笑) ゲイだと思われるというのがその理由らしいですが。
ただ、女性には強いテキーラも、この70ならばおいしく飲める。また、テキーラに慣れていない日本人にとっても、この70はとても飲みやすいテキーラです。しかも、ブルーアガベ70%ですから、正直手間は他のドンフリオよりもずっとかかっていますしね(笑)
日本人は気にせず70(セテンタ)お土産にどうぞ。
さて、店長ボトル販売価格$2000USDポルフィディオを口にしたことがあると言いましたが、これに勝るとも劣らない、というより、こっちの方が旨いとすら感じたテキーラを紹介しますね。これ以前にも私のブログで紹介をしていますが、あれから数年経っていると思いますが、未だに私の中ではナンバー1です。しかも、価格は一本$100USDと、ポルフィディオの20分の1(笑)
一年に10000本しか生産されないプレミアムテキーラで、番号も打ってあります。
このテキーラ、名前を「Jose Cuervo La Recerva De La Familia」といいます。クエルボは、これまたメニューが一杯ありますから、注意してください。レセルバ・デ・ラ・ファミリアです。他のクエルボと間違えないように。
特に、テキーラで騙される人が多いのですが、よく、OLOといって、ゴールドという名称がつけられているものがあります。クエルボ・ゴールド等ですが、あれは、単に着色しているだけで価格を高くしているだけなので、味は変わりません。ゴールドという名称にするために着色するなんざ、流石メキシコだと思わざるをえませんが、このブログを読んでいる方は、騙されないようにしてください(^^)
というわけで、このレセルバ・デ・ラ・ファミリアですが、ラム酒のようなほんのりアガベの甘さが舌先に柔らかく、のど越しもスムース。上記、ドンフリオの70と比べると、男性的には、甘すぎず、ブルーアガベの旨味が凝縮されてアルコールに咽ることなくすっと鼻と胸を通り抜けていく感じです。
このレセルバ・デ・ラ・ファミリアですが、1ショットはカンクンのレストランだと350ペソくらいしていますので、ボトルで買ってしまった方が安いです。ショットだと約20杯分ありますからね。価格は、$100USD程度です。テキーラの中では高額の部類ですが、先にも書きましたけど、$2000USDのポルフィディオとそん色ない作りですので、コスパは最高に良いと太鼓判です。
そして、もう一本。これはちょっとマイナーなんですが、変わり種のおススメテキーラを紹介しますね。あまり一般的過ぎると、普通のガイドブックと変わらないじゃん。。。となってしまうので、店長吉田のマニアックな部分もしっかりと出しておこうかなと(笑)
その究極の一本は、Regalo De Dios (神様からの贈り物)という名前のテキーラです。もちろん、ハリスコ州の蒸留元で生産されてCRT認定をうけ、NOM番号も付与されている本物の正規テキーラです。
この名称からも想像できると思いますが、とっても甘いです。先のドンフリオ70をはるかに凌ぎます(笑) なぜなら、このテキーラは、私の知る限り、唯一、100%アガベシロップを蒸留して、加水を一切せずに作られたテキーラだからです。
先のドンフリオ70は70:30のアガベ対水の比率ですが、このディオス・デ・ミエルは、100:0なんです。
加水をせずにテキーラを蒸留したらどういう味になるのだろう?! コアから絞られたシロップは甘いジュースのようで、そのままでも十分飲料になるのですが(ただ、それだと、労力のわりに価格が釣り合わないので、そのまま販売されたりは当然しません)、そこに加水処理をしないで蒸留をするわけですから、どうなるか、、、分かる方には分かると思います。
今まで、ご案内さしあげたお客様でも、テキーラ好きの方、バーのマスター、経営者など、皆さま、初めて味わうテキーラの味だと、大絶賛されて、何本も購入されていったことからも分かるように、俗っぽさのない、ピュアな、純度の高い本物のテキーラの味と言うものを体験出来ます。
興味湧きましたか?!
さて、このテキーラ、どこで買えるのかと言いますと、コスメル島で買えるのです。残念ながら、カンクンでもプラヤデルカルメンでも、トゥルムでもメリダでも買えません。そもそも、生産量が年間3000本と少なく、ほとんど手に入らないテキーラだからです。加水をしないので、非常に手間がかかる。家族経営で、家内制手工業的な生産手法なので、そもそも流通網が限定されている。
コスメル島は、膨大なお客様が、クルーズシップで寄港します。このお客様をターゲットにしている。あまり売れすぎても販売数が限定されているので、それなりのプレミアム価格をつけてそれなりの数がコンスタントにはける場所という事で、販売所がコスメル島に設けられたという事なんですね。
お陰様で、我々もこの素晴らしいテキーラをちょっと足を延ばせば手に入れることが出来ます。本来であれば、ハリスコまで行かなければ、手に入らないこのプレミアムテキーラを、なんと$75USDで買えるんです。先に紹介した、クエルボのレセルバより安いんです(笑)
弊社のコスメルツアーならば、ご案内も可能ですし、コスメル島にいったなら、是非一本は買っていくことをおススメいたします。
本当に、おいしいですから。テキーラの概念を覆す味ですよ! 是非ご賞味あれ。
さてさて、テキーラに対して、今度はメスカルのお話という事になるわけですが、それは次回のお楽しみという事でお許しを(笑)
因みに、蒸留酒というのは、41.7度を境に味わいの深さが劇的に変化すると言われます。テキーラは38度。。。ちょっと足りないが、酒税法で40度を超えると飛躍的に税負担が大きくなるので、本来であれば、41.7度以上がベストにも関わらず酒税法、、、つまりは、商売の為に38度に抑えているという事情があります。
この制約がメスカルにはありません。なので、メスカルは店長知る限り70度というものも存在しています。経験上62度というメスカルは試したことがありますが、アルコールの鋭さと原料の旨味が絶妙にバランスして逆に飲みやすい。ただし、ちょっとでかなり酔ってしまうので、42度から48度くらいのものがおススメですが。
ただし、メスカルの原料のベースとなるエスパディン種は苦手だというメキシコ人も多く、この独特の臭みは、恐らく、初めて口にする日本の方は例外なく抵抗があると思います。
当の私自身も、エスパディンは苦手で、更に、いぶしたスモーク樽をつかったり、下手に香りや味付けをしているものも多く、、、まー、このあたり、メスカルの成立の歴史をすこしかじると理由も見えてくるわけですが、では、このメスカルはテキーラの安物版で片づけてしまうにはあまりに勿体なく、、、
そんなところから、店長吉田の好みのメスカル探しの旅が始まったわけですが。。。また、このあたり、おススメのメスカルのウンチクはブログに語りたいと思います。
というわけで、最後にまとめておきますよ。
■おススメテキーラ3選
1位: Regalo De Dios $75USD
2位: Jose Cuervo Reserva De La familia $100USD
3位: Don Julio 70 (Setenta) $40USD
■メキシカンビール色分け地図
ユカタン半島 SOL
メキシコシティ中央高原 COLONA、MODELO ESPECIAL
北部メキシコ TECATE、INDIO
その他、ラガーならXX(ドスエキス)がおススメです。
皆様の素敵なカンクン、メキシコご滞在を願って!!
店長吉田でした!
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これが、Jose Cuervo La Reserva De La Familia
年間10000本限定の特別蒸留テキーラ。$100USD程度で販売されています。
店長、一本$2000USDのPORFIDIOも口にしたことがありますが(ちなみに、年間2000本限定)、正直な話、こっちの方が美味しいです(笑)
お店で注文すると1ショット$350ペソ~ですので、非常に高額です。なので、ボトルで買ってしまいましょう! -
これがドンフリオ70 700ペソくらいで販売されています。
70%以上のブルーアガベを使用した、甘みの強いテキーラです。
女性に特におススメします。透明なテキーラですが、レポサードです。 -
これが、Regalo De Diosのレポサード。$75USD
ユカタン州ではコスメル島でのみ購入が可能です。加水一切していない100%アガベアスルのシロップだけを蒸留してつられています。
異次元のテキーラです。年間生産量3000本。。。これが$75USD。
先のポルフィディオは年間2000本で20万です。コスパがどれだけ良いかも分かると思います(笑) -
これは先のクエルボでもTraditionalというデイリーテキーラ。クエルボは種類が多いのだけれど、その中で、ボクなどが気軽にお店で注文する時のボトムラインのテキーラ。
スーパーなどでは200ペソ($10USD)で買えます。 -
因みに、ユカタン半島でもテキーラが生産されています。弊社のプレミアムツアーでは、こちらのテキーラ工場にご案内しまして、どのようにテキーラが出来上がっていくのか見学出来ます。
もちろん試飲も出来ますよ。今回のブログでは紹介していませんが、このユカタン半島原産のテキーラ「MAYAPAN」は、メスカルとテキーラのハイブリッドのような味わいです。
ここだけでしか買えないという意味でも貴重なテキーラの一つです。 -
テキーラをお店で飲むときは、このように、Sanglito(クラマットというトマトジュースとハマグリのエキスのジュース)と、Jugo De Lima(ライムジュース)を一緒に注文する。
塩とライムは定番だけれど、良いテキーラを飲むときはこのセット、Ojo Rojoともいうのだけれど、注文をしよう。 -
テキーラで酔うとこんな風になります。。。メキシコ人は、テキーラに強いイメージあるかもしれませんが、人間一緒です(笑) 飲み過ぎれば二日酔いにもなります。
くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう! -
オマケショット
メキシコ北部エリアで有名なCABLITO(カブリート)というヤギ肉料理。
この料理には、INDIOやTECATEがやっぱり合います。
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