2017/06/28 - 2017/07/11
14位(同エリア26件中)
Gさん
会社の勤続20年休で、十数年ぶりにパキスタンを訪ねました。子供が受験なので、妻のお許しのもと、超久々の海外ひとり旅!
学生時代に初めて訪ねた時、あふれる誠実な人情と厳しくも美しい自然に魅せられ、すっかり大好きになりました。就職後、初めて妻と行った海外旅行もパキスタン。でもその後、機会もなく、ご無沙汰でした。
近年、テロだの原理主義だので、すっかり「危ない国」扱いに。あの人たちの境遇も変わってしまったのかな。
そんな不安も少し、感じながら訪ねましたが、町や村の人たちの笑顔は変わらず。相変わらず紳士的で美しい清浄の国(ペルシャ語で「Paki=清浄な」「stan=国」です)に、すっかり心が洗濯された旅でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回、最初に向かったのは北部山岳地帯のGilgit-Baltistan州。ヒマラヤ西端の高山地帯です。(昔は正式な州名がなくて、NorthernAreasって言ってたけどなぁ)
風の谷のナウシカのモデルになった、というウソの噂があるHunzaValleyが観光地として有名ですが、目指したのはYasinValleyという、どマイナーな谷です。
ここ、1999年に妻と谷の入り口まで来て、余りの超絶田舎ぶりに感動。でも、当時はバスとヒッチハイクで乗り継いで到着したのはいいけど、ホテルがなく、民家に一泊させてもらって撤退しました。
今回は、車をチャーター(いや~、僕も大人になりました)したので、谷の一番奥まで行ってやる!が目標だったんですね。
ありがたいことに、最近は結構奥の方にもホテルができていて、谷の最奥部、Darkutの村までたどり着くことができました。
標高、分かんないけど3千メートルは超えてそう。氷河の見える河原で草を食べるヒツジたち。可愛い&美味そう?! 地元の人たちの大事な家畜です。 -
このDarkutの村、すごーく綺麗です。
細い村の道を行けば、石垣に囲われた道を、トラクターが行き交います。このトラクター、もう少し先の氷河まで、石を拾いに行っているんですね。で、そこで拾った石は、建材として都市に売れるのだとか。 -
もう少し行くと、車で入れない場所になったんで、トラクターに便乗させてもらいました。すっごく綺麗な村の風景です。
-
で、さらに先に行くと、氷河のどん詰まり。氷河の溶けた水が、池になっています。
うろうろ歩いている人たちは、近所の村の方々です。聞けば、お友達とかご夫婦で、ハイキングでお弁当を食べに来ていました。交通手段は、バイクですね。
いいとこだよな~。冬はしんどそうだけど。 -
そして、山の子たちは可愛いです。
アフガン国境も近いすごい辺境で、住んでいるのは地元の子だけではありません。で、この写真の子とは違う子ですけど、「お父さんは軍人」という子もいました。
国土保全なんでしょうかね。すごい田舎にも、軍が駐屯しているようです。軍人さんそのものは、見かけませんでしたけど。 -
パキスタンの女性って、鮮やかな服を着てる方が多いんですけど、この青空がまぶしい高山帯だと本当に映えます。
北部の山岳地帯は割に、イスラムの戒律の緩い地方が多いので、写真撮影も許してもらえることが多いです。お陰様で、パチリ。
母子ですかね。優雅でした。 -
お邪魔したお家の庭でお茶を頂いていたら、近所の子がのぞきに来ました。
こちらがハッと気付くと、顔を引っ込めます。可愛い!
いやいや、外人、珍しいよね。
僕も子供の頃、近所で外国人の観光客を見つけると、珍しくて嬉しくて「ハロー」なんて声をかける平凡なガキンチョでした。で、返事をしてくれると、びっくりして逃げたわけですが…
なんだか、そんなことを思い出させてくれましたね。 -
で、YasinValley最奥のDarkutにはホテルがなく、拠点にしたのはもう20キロ程度手前のHundulという村です。たかだか20キロでも道がすごく悪くて、片道3時間弱かかるんですけど。
Darkutで出会った人たちの中には「うちに泊まっていけよ」と言ってくれる人もいて、運転手さんと「あー、Hundulに宿をとらなきゃよかったね」なんて言ってたんですけど。
でも、このHundulもすごくきれいなところで、よかったです。 -
山の楽団。Hundulで泊まったホテルの前の道路を、音楽を奏でながら走っていきました。
別にお祭りでもなんでもなく、エンタメとしてときどき、近所を流しているらしいですね。
山の時間はすべてが素朴でした。よかったなぁ~。 -
移動中、車窓からパチリ。
山の子たち、やっぱり可愛いです。
このあたり、公共交通手段がすごく悪くて、地元の人、そして子供たちのヒッチハイクが多かったです。急ぐ旅でもないので結構、乗せてあげてました。
何人か乗せたところで、運転手さんが「ここの子たちは素晴らしい」
なんで?
「降りる時、必ず『ありがとうございました。うちでお茶でも飲んでいきませんか?』って言うんです。うちの地元じゃ考えられない」
ほーんと。いい所なんですよ。
ちなみに、運転手さんは平野部のPunjab州出身でした。 -
次に目指したのは、Phandarという村。湖がすごくきれいです。
ここも北部Gilgit-Baltistan州で、さっきのYasinValleyから幹線道路に戻って少し、西に走った場所にあります。地元じゃ結構、観光地。というか、ここ20年ぐらいで観光開発されたみたいで、ぽちぽちホテルができていました。国内観光客がメインで、外人は珍しかったみたいですけど。
で、地元のおチビさん釣り師。こう見えても、釣れたマスをホテルに売っています。
しかし、こんな棒の竿で釣れるんだ… -
んで、竿を持っていったので、僕も釣り。と思ったら、近所のガキンチョに「貸して貸して!」と言われ、あんまり釣れず…(涙)
しかも、釣られちゃったよ。僕、釣れんかったのに。
いい子たちでしたよ。もう一人、10代のもう少し大きな子がいたんですけど、「僕、大きくなったらイスラマバード(首都)の大学に行って、エンジニアになるんだ!」と。
素晴らしい。少年よ、大志を抱け!ですね。
ちなみに、このご近所では最近、イスラマバードの大学経由でオックスフォード大に進学した子がいたそうです。
公立の小中学校がない地域なんですけど、地域の宗教、イスラム教シーア派のイスマイリー派がやっている慈善団体が学校をやっていて、そこに通っている子たちが多いんですよ。
10代の子たちなら大体、英語しゃべれます。親世代はしゃべれないですけど。 -
Phandarからの帰り道、Gupisという町のマーケットで、サクランボを買いました。左のおじさんの手前に積んであるのがそれ。
よく分かんないけど、アメリカンチェリーみたいなヤツです。すごいおいしかった。
キロ300円ぐらいでしたかね~。 -
Gupisの外れの吊り橋。すごくシックです。
十ウン年前、妻と訪ねた時は、この近所のお兄ちゃんからワインを頂き、おいしく頂きました。
パキスタンはイスラム教圏なので、お酒は御法度です。が、この地域では名産のブドウを使ってお酒、作ってるんですね。
今回は残念ながら、お酒を分けて下さる方との出会いはありませんでした(泣) -
イスラマバードへの帰り道。ちょっと場所が分からないんですけど、バスが止まっていました。
いや~、このパキスタンのバス、好きなんですよね~。
美しい!
もう、なくなっているかも、と思っていましたが、健在でした。よかったよかった。
というのも、このベースになっている車。もう、僕が20年以上前の学生時代に旅行していたときに、すでに廃版だったらしいんです。
パキスタンの人たちはこのボンネットバスが大好きで、メンテしながら維持しているらしいんですよね。
やっぱり素敵です。 -
さて、北部をあとにして、イスラマバードに戻り、運転手さんとはさよなら。
今度、バスでやってきたのはLahore。Punjab州の古都です。
なーんか、シックな町並みを歩いていたら、いぶし銀のおじさんを発見し、ちょっと写真モデルになってもらいました。
「Are you Japani? I love INOKI!」
と言ってくれ、めっちゃハグしました。その昔、このラホールにはアントニオ猪木氏が来訪し、地元レスラーと対戦したらしいですね~。ラホール城郭地域 散歩・街歩き
-
同じくLahoreの下町です。
牛車が現役!
街中で働く動物が現役なのも、旅情を誘って楽しいです。右横のガキンチョどもも、外人の僕を見つけて大喜び。「写真撮って撮って!」と。
街ッコは、山の子に比べて遠慮がなくて、これはこれでまた、可愛いです。
あと、妻と来た前回、そのまた前の学生時代に比べて、パキスタンの外国人旅行者は減りました。だから、余計に珍しかったのかも。
ちなみにこの2週間足らずの旅行で、僕以外の外国人旅行者に会ったのは、このラホールだけです。ガイドを雇った4~5人組のヨーロッパの方でした。
昔はなんかしら、毎日、自分と同じようなバックパッカーに会いましたけどね。
地球の歩き方ももう、過去10年ほど出ていないし、欧米人が好きなLonelyPlanetももう、出ていません。理由は治安なんだと思います。
でも、路上強盗とかそういった治安の問題はまず、少ないのでは、と思います。皆さん、マジメなムスリムですから。
普通に街を歩いている分には分かりませんけど、国全体としては、テロは格段に増えたようですね。アフガン国境付近は、外国人を狙った誘拐もあるそうです。楽しく旅行するには、地域を選ぶ必要はありそうです。寂しいですが。ラホール城郭地域 散歩・街歩き
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まだまだLahoreの下町です。こういうごちゃごちゃした街並み、好きなんですよね~
行けば行くほど、自分がどこにいるのか分からなくなる。そして実際、迷子になりましたが…
ま、それでも誰かに道を聞けば、なんとかなる。そういう雰囲気、大好きです。ラホール城郭地域 散歩・街歩き
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しばらく歩くと、レモンジュース屋のおじさんが。
この日、めちゃめちゃ暑かったんですよね。今年の東京といい勝負では。いや、もっと暑いかも。
氷水にレモンを搾って、塩をちょろっと。シンプルですが、かなりおいしかったです。ラホール城郭地域 散歩・街歩き
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Lahoreの次は、同じPunjab州のGujranwalaに来ました。
ここ、それこそ日本を出発するときは、地名すら知らなかったんですけど、北部山岳地帯を旅行中に知り合ったライダーさんが、この街から旅に来ていたんですね。
「僕の街は面白いぞ。グルメの街で有名なんだ。ラッシーも、牛乳じゃなくて水牛の乳で作るんだ」などなど、いろいろ教えてくれまして…
で、懐かしのLahoreに行った後、Gujranwala行きのバスに乗り込み、到着後、彼に電話。すごーく喜んでくれて、いろいろ連れて行ってもらいました。
そして、これがGujranwala郊外で見せてもらった水牛です。いっぱいいましたよ~。 -
Gujranwalaでは、友達になってくれた彼のはからいで、地元の伝統レスリングの練習にも、連れて行ってもらいました。
結構、名門道場だそうで、若手選手の体格も立派。なかなかの迫力でした。
なんでもグルメの街、Gujranwalaでは、このレスリングにあった体を作るため、水牛の乳から肉まで、とりあえずガッツのあるものを食いまくるのだとか。
いや、水牛ラッシー、濃くておいしかったですよ。日本のインド料理屋のラッシーとはひと味違います。その他もろもろ、確かに料理のおいしい街でした。
などなど、旅は道連れ世は情け。久々のパキスタン。道中ではほんと、いろんな方々がお世話をして下さり、ありがたいことばかりでした。
あー。また行きたいなぁ。
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