初夏のレッサーパンダ紀行【３】周南市徳山動物園　意外だったスミレちゃんの徳山お嫁入り！！ 残念ながらご本人（ご本熊猫）には会えず

2018/06/08 - 2018/06/08

山陽地方での仕事があると言う事で、今週末は中国・山陽地方の３園を回りたいと思います。
初日の今日はお仕事前に少しだけ周南市徳山動物園です。

徳山レッサーのホットな話題と言えばやはりいしかわ動物園からのスミレちゃんの移動。
遺伝子的に同じ組み合わせである妹のルナちゃんが既に徳山に嫁いでいることもあり、それを追ってのスミレちゃんの徳山移動は正直意外でした。
ひょっとするとこの移動は海外移籍の布石かな？とも勘ぐったり（レッサーの海外移籍はゲートウェイとなる園に一旦移動してから海外に行く場合が多いので）もしたりしたのですが、訪問後に問い合わせさせて頂いたところ、単純にヒコ君のパートナーとしての移動だそうでした。

訪問当日は馴致中でスミレちゃんには会えませんでしたが、待望のヒコ君のお嫁さん！！秋以降に予定されている同居が楽しみです！！


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 徳山・周南(山口)

今日は仕事の前に少しだけ周南市徳山動物園を訪問。
徳山駅でバスに乗った時はかなりの雨だったのですが、動物園に着くころには小雨になっていました。

徳山動物園の入園料は大人６００円。

入園してすぐのシマウマ舎に、小柄で可愛らしい子がいました。

昨年７月３０日秋吉台サファリ生まれでまだ０歳児の霜（そう）君、４月に徳山にやってきました。

３歳の小春ちゃんと仲良く同居していましたよ。

こちら昨秋までレッサーパンダ舎として使われていた放飼場・・・天井部分まで網が貼られていました。

今、こちらに住んでいるのは・・・、

徳山動物園では初の飼育となるビントロング！！

３月５日に来園しました。

この子は２０１６年７月２５日高知県立のいち動物公園生まれの女の子。
お母さんがケチャップちゃん、お父さんがソルト君と調味料の名前で、この子はポンズちゃんと命名されましたが、徳山移動後に愛称投票でひなたちゃんに改名となりました。

名前はその子（あるいは家族）のアイデンティティでもあるので滅多なことでは変えて欲しくないのが僕の正直な本音ではあります。
ケチャップちゃんとソルト君の娘でポンズちゃん・・・僕はそっちの方がピンとくるなぁ。

ところでビントロさんは血統登録はあるのかな？もし、あるならどんな名前で登録されているか気になります。

昨年秋にオープンした自然学習館ねいちゃる。

レッサーパンダ舎は先ほどご紹介した現在はビントロひなたちゃんが使っている放飼場からこちらに移りました。

徳山動物園に暮らすレッサーパンダをご紹介。

まずは２００６年６月２日千葉市動物公園生まれの風花ちゃん、名前でも分かるかもしれませんが風太君とチィチィちゃんの娘さんです。

賢健君（現、横浜市野毛山動物園）との間に５匹の子供が誕生しています。

そして、風花ちゃんと同い年の２００６年５月３０日宮崎市フェニックス自然動物園生まれのリボンちゃん。

コタロウ君（すでにお星さま）との間に３匹の子供がいます。

２０１４年７月７日生まれのヒコ君・・・七夕生まれなので彦星のヒコ君です。

リボンちゃんとコタロウ君の第３子です。

こちらはヒコ君と同い年の２０１４年６月２２日多摩動物公園生まれのフーフー（福福）君。

フーフー君、双子兄弟のヤンヤン（陽陽）君（現、仙台市八木山動物公園）、そして、兄弟ではないけど同い年のライライ（来来）君（現、東北サファリパーク）で結成して通称”３兄弟”の素晴らしい同居展示は今でもファンの語り草になっています。

そして、フーフー君のお嫁さんの２０１５年８月２３日いしかわ動物園生まれのルナちゃんです。

実はこの紹介した５匹の外にも、５月初旬にいしかわ動物園からルナちゃんの１歳年上のお姉ちゃんのスミレちゃんが移動して来ているのですが、展示はともかくとして個体紹介などが全くなかったのが気掛かり・・・今回のスミレちゃんの徳山への移動はどこか釈然としないものがあるんですよね・・・。

さて、メンバーをご紹介したので今度は施設をご紹介。

屋外放飼場は外付の階段に沿って３つの展示スペースがあります。

一番下の放飼場にはヒコ君がいます。

前回来た時も「ヒコ君はやたら小屋の上をうろうろしてるなぁ」と思ったのですが、今日も同じ印象。

地面に降りたがらない子なのかな？

２階の放飼場は園路を挟んで２つのスペースがあり金網コリドーで結ばれています。

こちらにはフーフー君がいました。

恋のシーズンにフーフー君と同居していたルナちゃんは出産準備のため非展示でした。

秋にはお母さんとなったルナちゃんに会えると嬉しいですね。

３階と言うか屋上の放飼場。

ここは前回来た時も思ったのですが、このままでは夏場は使えないでしょうね。
何らかの対策を打つのか、夏場は展示中止にするのか・・・多分後者だとは思いますが。

個々の担当は風花ちゃん・・・ですが、寝室にいたようで会うことは出来ませんでした。
会えなかった事は残念ではありますが、レッサーが自分の判断で涼しい場所に居れるのは嬉しいです。

動物園のスタッフの皆さんにご理解頂きたいのは・・・、
例えばレッサーで言うと、（放飼場の暑さ対策にもよりますが）気温の高い日に展示を”しっかりと中止してくれる”園をファンは信頼します、逆だと不信感を抱きます。そして、ファンではない一般のお客さんはそもそも「レッサーいないね、じゃ、次の子見に行こう」くらいなものです。
だから、「お客さんのために何が何でも展示する」と言う考えは捨ててもらえると嬉しいのです。

本日のシフト。

屋上。

こちらにもスミレちゃんの情報はありませんでした。

屋内展示室にはリボンちゃん。

涼しい屋内でまったりしてました。

相変わらずのキティちゃん顔。

長男ののんた君（現、岡山池田動物園）、長女のリコちゃん（現、宮崎市フェニックス自然動物園）はそれぞれの婿入り先、嫁ぎ先で今年もペアリングにのぞみました。
今年こそリボンちゃんがおばあちゃんになれれば嬉しいですね。

全国の徳山所属のレッサーご紹介。

この翌日に訪問した秋吉台サファリでお聞きした所によると、秋吉台の野々香ちゃんの所属権を徳山から秋吉台に移動し、代わりに秋吉台所属だったハル君の所属を徳山に変えた上でハル君は６月１１日にいしかわ動物園に移動となるそうです。

めっちゃ可愛いお顔で竹の葉をもしゃもしゃするフーフー君。

徳山来園以降のペアリングの様子からすると、彼はコタロウ君＆賢健君の後を継ぐエースパンダになれる資質を十分に持っているように思います。

そして、ヒコ君。

彼がまだ繁殖のステージ上がったことがないのが気に掛かります。
単にこれまで良縁に恵まれなかっただけならいいのですが・・・なんか気掛かり。

新しく来園したスミレちゃんがヒコ君のお嫁さんになってくれるといいですね。

＜６月１５日追記＞
訪問後に園に問い合わせさせて頂いたところ、スミレちゃんは順調に馴致をこなしているそうで、もう暫くして放飼場に慣れたら当面はヒコ君との隔日展示、そして、秋頃からのペアリングを目指しておられるとの事でした。
やったね、ヒコ君！！

ちなみに、室内２階から見るとこんな感じです。

下がヒコ君、上がフーフー君。

天候は回復傾向。

先ほどはおんもに出ていなかったプレーリーさんが活動を開始しました。

引き続き竹の葉をいただくフーフー君。

イケパン君だぁ。

屋内のリボンちゃんも小腹が空いたのか竹の葉を食べてました。

仕事に時間もあり今日は１時間ほどの滞在になりました。
次の訪問の時にはスミレちゃんに会いたいですね。

レッサー舎のある”ねいちゃる”のすぐ横に北口が出来ていました。

社会実証実験の一環で９月まで徳山駅と動物園を結ぶバスがお昼間１５分間隔で運転されていました、運賃はなんと１００円！！・・・行きにのった普通の路線バスは２１０円だったのに・・・。