
2018/08/30 - 2018/08/30
5位(同エリア89件中)
櫻さん
「台湾全22縣市ゆるっと制覇」の21ヶ所目。
馬祖列島こと連江縣を訪れました。
これで本島西側の離島は全部制覇。
旅行前にネットなどで見た石造りの家屋が並ぶ、金門とも澎湖ともまた違った雰囲気を感じさせる景色は実際に見るとどうなんだろうなぁ~、とワクワク期待を膨らませて向かいました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 徒歩 バイク 飛行機
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ホテルをチェックアウトして松山機場に到着~。
台湾で国内線利用するのは3回目ですが、いまだになんとなく緊張する。台北松山空港 (TSA) 空港
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11時半の北竿行きに乗ります。
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受託手荷物が1kgばかりオーバー。
でも超過料金たったの15元でした。 -
時間に余裕があるので展望台にやって来ました。
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すげー蒸し暑い。
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搭乗時間近くになったので手荷物検査を受けて待合室へ。
冷房ガンガン
すげー寒い。 -
ありゃ?
機材到着遅れだわ。 -
「遅れてゴメンねゴメンねー」のアナウンスもなく、20分遅れで搭乗開始。
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搭乗率6割くらい。
オンシーズンの週末は常に満席になるらしい。 -
それでは馬祖に向けてテイクオフッ!
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立榮航空の機内サービスはドリンクのみ。
なのでおやつは自前の芋頭チロルチョコ。 -
1時間ほどで馬祖の島嶼が見えてきた~。
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北竿機場に到着~。
金門や澎湖と違って山が多い。 -
空港を出ると早速兵隊さん。
馬祖は金門島と同じく軍事最前線の島なので、いまだに軍隊が駐屯しています。馬祖北竿空港 (MFK) 空港
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ひとまず民宿へ。
馬祖の宿はたいてい空港間の送迎付き。
宿の老闆娘が迎えに来てくれました。 -
馬祖での滞在地、芹壁聚楽に到着~。
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この景観が「台湾の地中海」と呼ばれています。
天気が良ければスゴく綺麗。 -
向こうに浮かんでいるのは芹壁名物の「亀島」。
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そのはるか向こうにうっすら見えるのは中国大陸・福州市。
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馬祖は人が住む北竿・南竿・東莒・西莒・東引の5島以外、全部で36の島で構成されています。
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こういった石造りの家屋は対岸の福州を含む閩東地方の特徴。
閩東式と言われています。
各島にはこのような集落が点在し、民宿を経営している古厝も多数。 -
南竿が一番大きく、台北以外に台中からも飛行機が出ているんですが、ネットなどで見たこの芹壁の景色にノックアウトされて北竿を滞在先に選びました。
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それでは馬祖での宿をご紹介。
左側の木の扉のある建物。
『芹壁徳順號』という民宿です。
母屋というか本館は別にあり、こちらは離れのようなもの。 -
扉を開けると玄関ホール。
奥の扉が私の部屋です。
左側にもう一部屋ありました。 -
中に入るとこんな感じ。
狭いけどシンプルだし清潔感たっぷり。 -
奥から撮った様子。
TVの下の棚が意外に使い勝手が良く重宝しました。
そして台北のホテルよりWi-Fiの繋がりが良かった。 -
バスタブはないけど、シャワーの水圧ばっちり。
ハンドタオルは用意されていませんでした。 -
ロフトもあります。
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3畳くらいの広さがあるので、雑魚寝すれば4~5人でも泊まれます。
booking.comで1泊6500円くらい(朝食付き)。
週末だともうちょっと高くなる。 -
窓はないけど、扉を出ればスグにこの景色なので文句などあるわきゃない。
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荷物を置いて落ち着いたところで、昼食を食べましょう。
集落内には食べ物屋さんも数軒あります。
馬祖名物が食べられる、こちらの『芹壁食屋』にしました。 -
殆どの民宿や食べ物屋さんの店先には、オープンテラスの席も用意されています。
この時はちょっと小雨が降ってたので、残念ながら室内で。 -
オーダーしたのは馬祖名物の一つ「紅麹炒飯」。
馬祖は老酒作りが盛んで、その過程で出来る紅麹を使った料理が名物です。
味は、ちょっとピリッとしたような。
それが紅麹の味なのかは不明。 -
お腹も満たされたので、いよいよ北竿観光開始。
一旦宿に戻ると、あらあら你好♪ -
人見知りせず、気安く触らせてくれた。
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部屋の向かいの民宿の子でした。
だから人馴れしてるのね。 -
島内の移動手段はもちろん原チャリ。
事前にお願いすれば、宿が用意しておいてくれます。
レンタル料は1日一律500元。 -
旅行前、原チャリのレンタルをお願いした時に老闆娘から
「馬祖の道はアップダウンの激しい坂道が多いから、バイクの運転気を付けて」
とアドバイスをいただきました。
しかし私は例によって
「台湾で何度も運転してるから大丈夫よ」
とナメてかかった返事をしたんですが…。 -
この芹壁聚楽に入る道がすでに結構な坂道で。
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まずは北竿島北端の橋仔聚楽にやって来たんですが、後方に見える建物から現在いる場所までもかなり急こう配の坂道を下りました。
しかも、ここ数日台湾上空に居座っていた低気圧の影響で強風も吹き荒れるし、怖いの怖くないの、いや怖いの。橋仔漁村 散歩・街歩き
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馬祖は人口よりも神様の方が多いと言われるほど、あちこちに廟が点在しています。
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漁業が盛んな島なので、廟が海に面していたり、海からの階段がのびているのが特徴。
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ガーッと原チャリ走らせて、芹壁聚楽と山を挟んで島の反対側、北竿機場にやって来ました。
その山越えも半泣き状態。
上り坂より下り坂の方が恐怖。
とにかくジェットコースター並の急こう配。 -
スグ近くには北竿イチの繁華街・塘岐村のメインストリート。
セブンがあります。 -
こちらのセブンは24時間営業ではありません。
嘉門達夫の替え歌
「閉まってます 田舎のローソン~♪」
を思い出す。 -
そして北竿のセブンにもちゃんと売られていました。
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なんとビックリ!
セブンの向かいにはGooglemapに載っていなかったshareteaがっ!
しかしシャッターがっ!
諦めていた芋頭摂取のチャンスがぁ~~。 -
この写真の繼光餅も馬祖名物の1つ。
馬祖貝果(ベーグル)と呼ばれるパンの一種です。
これに豚肉や卵を挟んだ馬祖バーガーが定番料理。
宿の朝食には必ず出るそうなので、明日の朝のお楽しみ。 -
原チャリを更に東に走らせて后澳村に到着~。
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この辺りも閩東式住居が見られますが、芹壁村が一番数多く完全なカタチで残っているんだそうです。
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もっと進むと『戦争和平紀念公園主題館』という展示館や、見晴らしのいい展望スポットがあります。
しかし、あの急こう配の坂道を上らなければならない。
上るということは、帰りは下らなければならない。 -
依然、強風も吹き荒れています。
そうでなければ頑張って行こうという勇気も出たかもしれない。
こんな天気だから展望スポットに行ったところで感動を得られるかどうかも。 -
芹壁村に帰ります。
台湾各地、様々な気候の中での走行を経験したけれど、なにせすっ転んだ前科があるし。
「無茶するな」という自分の心の声に素直に従います。
そもそも、老闆娘のアドバイスをもっと重く受け止めておくべきだったと反省。 -
これは塘岐村と后澳村を繋ぐ砂浜沿いの道。
左側は景観が素晴らしいと言われるビーチなんですが、強風に乗って細かい砂が飛んできてイテテテテテテテテテテ。 -
やれやれ、なんとか無事に芹壁村に帰ってきました。
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時間はたっぷりあるので、集落内をぶらぶら。
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上の方に見える赤と黄色の屋根は天后宮。
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「馬祖島」の名前の通り、媽祖を祀る天后宮も数多く点在。
人口に対する天后宮の比率は台湾イチです。 -
ボランティアガイドによる伝統建築の説明が行われていました。
裕福な家の壁は使われている石の大きさが均等なんだそうです。 -
屋根に置かれた石は強風で瓦が飛ばされないための工夫。
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壁にはスローガンが掲げられています。
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こちらが泊まった宿の母屋。
私の部屋から2分くらいの距離。
朝食はこちらでいただきます。 -
他にも民宿数軒。
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馬祖は1970年代に入ると漁業が廃れ、住民たちが移転などしてしまった結果、各集落の建物は老朽化してしまいました。
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その後「集落保存・老屋再生」という政策の下、少しずつ修復され、住民たちの子供や孫たちが戻って来て民宿などを経営したりして、昔ながらの集落が復活。
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澎湖・金門よりも雰囲気を楽しめる離島かもという旅行前に抱いていたイメージは、実際に来てみても全く変わりませんでした。
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どこから見ても絵になるし。
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飽きることなくブラブラしてると老闆娘から
「壁山観景台に連れて行ってあげるわよ」
というメッセージが来ました。
壁山というのは北竿で一番高い山。
その山頂から見下ろす景色が素晴らしい、北竿イチの絶景スポットです。 -
原チャリで行きたかったんですが、何せ山なのでとても上って下りることのできない道のり。
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老闆娘の好意に素直に甘えることにして、迎えに来てもらうことになりました。
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とうわけで、老闆娘の車で壁山に到着~。
壁山観景 自然・景勝地
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壁山観景台からの景色が…。
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こちら。
北竿機場と、その向こうに見えるひょうたん型っぽい小島は、さっき行くのを断念した「戦争和平紀念公園主題館」があるエリアです。
芹壁聚楽はこの背中側。 -
この高さまで原チャリで来ようとした私の無知っぷり。
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坂道が怖くて『戦争和平紀念公園主題館』に行くのも断念したことを告げたら、連れて来てくれました。
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閉館時間30分前だけど
「ちっちゃいから10分もあれば大丈夫よ」
とのこと。 -
入ってまず右。
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左。
これで全部。
軍用品や砲弾の展示、パネルでの軍事管制期間の説明などがあります。 -
馬祖島は軍事管制が敷かれ、本島に住む台湾人さえ訪れることが制限されていました。
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一般人に開放されたのは1994年。
2000年に入ってようやく観光客などがたくさん来るようになったそうです。
つい最近のことなんですね。 -
建物の屋上部分は展望台になっています。
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さっきまで居た壁山観景台や北竿機場方面。
老闆娘はこの島で生まれ育ったそうです。
一時期台北に住んだこともあるけど
「都会は嫌い。田舎が一番イイ」
って。 -
北竿の東端部分。
螺山自然歩道という遊歩道が整備されているので、端っこまで歩いて行くことができます。 -
近くの08據點という軍事拠点にも連れてきてもらいました。
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戦車が展示。
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螺山自然歩道のある小島方向。
一番端っこと二番目の小島の間は、満潮時になると海に沈んで渡れなくなるそうです。 -
もう1つ、06據點。
このあたり一帯は戦争和平紀念公園となっています。 -
奥に見える大きな島は大坵島。
鹿がたくさん住んでる島です。 -
下に続く遊歩道。
坑道があるから行ってみなさいよ、と言われて下りてみる。 -
これか。
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入ってみたけどやっぱり怖い。
金門島といい、いつも誰もいない。
すぐ引き返す。 -
原チャリではとてもとても来れなかった場所だったので大満足。
謝謝老闆娘!
それでは宿に戻りましょう。 -
芹壁村に戻ると、ちょうど夕暮れタイム。
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あら。
あなたは首輪してないから、さっき会ったコとは違うわね。 -
い~じゃな~い。
絵になるじゃな~い。 -
集落もイイ感じにライトアップの時間。
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一旦部屋に戻ってから改めて夕食に出かけると、あらあらあら。
ネコにたくさん出会える芹壁聚楽。 -
夕食はこちらにします。
『芹沃咖啡烘焙館』。 -
昨日から動物性たんぱく質を摂ってないので、それらを求めに台湾旅でほぼ初の洋食屋さん。
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さっきまで団体さんで満席でしたが、10分ほど待って席が空きました。
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香草蛤蜊雞というのにしました。
蛤蜊(ハマグリ)と言われたけど、大きさ的にアサリ。
台湾ではアサリのことをハマグリと言うのかな?
見切れてますが、お店で焼いたフランスパンがサービス。 -
外に出るとトップリ夜。
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誰もいない。
日中わんさか見かけた観光客はどこに泊まってるのかしら? -
乙女の祈りが聞こえる。
そうよね、ここも台湾よね。 -
海沿いの道に下りてきました。
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馬祖の海岸沿いは春から夏にかけて、特に4~6月にかけて、気象条件などがそろえば「藍眼涙」を見ることができます。
「藍眼涙」って検索すれば画像がいっぱい出てくるので、興味のある方はどうぞ。
この日は季節外れだし気象条件が何一つ揃ってないので見れませんでした。 -
このベンチを一服場所に決めて海を眺めながらボ~~。
波の音しか聞こえないほど静か。
寝るのがもったいない。
でも明日も予定が詰まっているので、おやすみなさい。
2日目終了~。
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この旅行記へのコメント (1)
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- binchanさん 2018/09/24 16:12:46
- ああ素敵!
- 櫻さん、お久しぶりです。
馬祖、やっぱり素敵ですね。
塀の上の猫と海岸の写真、旅行雑誌の表紙みたい。景色もいいですが猫ちゃんのモデル座りが秀逸ですね。猫の表情をしっかり捉えた櫻さん、やっぱり動物に愛されてますね。
台湾全縣市訪問も達成とのこと、おめでとうございます。嘉義にも行かれるんですよね。
まずは馬祖のこのあと楽しみにしています☆
binchan
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