世界最大級の仏教遺跡のボロブドゥール遺跡とヒンズー教遺跡のプランバナン

2018/05/20 - 2018/05/21

ジャワ島のジョグジャカルタにある世界遺産である
仏教遺跡のボロブドゥール遺跡と
ヒンズー教遺跡であるプランバナン遺跡を観光しました。
それぞれ８世紀と９世紀と文明の辺境であったジャワ島で
このような巨大建築物が造られたことに驚きです。
１世紀ほど前の発見時には崩壊などが進んでいましたが、
現在は修復なども進み、
遺跡のある場所はきれいな公園へと開発されてきています。

エリア ジョグジャカルタ(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

ジャカルタ空港の国内線でジョグジャカルタへと行きます。
１時間ほどのフライトです。
機体はボーイングの７３７－８００でした。

ジョグジャカルタ空港へと到着です。

ホテルは空港にも近い
シエラトン・ムスティカ・ジョグジャカルタです。

ジャワ島では９時過ぎですが、
日本とは２時間時差があるので、
夜食という時間です。
ホテルのレストランでナシゴレン。

部屋は広く、WiFiもストレスなく使えました。

ホテルは坂に建っているのか
７階がフロントで
１階から６階が客室になっています。
真正面の屋根の場所がフロント入口です。

７階のレストランからのホテルの庭の眺め。

ボロブドゥール遺跡へと向かいます。

ボロブドゥール遺跡は世界３大仏教遺跡です。
（あとのふたつはミャンマーのバガン、
カンボジアのアンコール・ワット）
待望のボロブドゥール遺跡です。

チケット売り場です。
ここ数年で整備されているので、建物も新しくきれいです。

ボロブドゥール遺跡は世界的な観光地なので
多くの人が訪れています。
多い日には４万人以上の人が訪れるそうです。

ボロブは僧院、ドゥールは丘の意味です。
ボロブドール遺跡は８世紀に建設された仏教遺跡です。

ジャワ島の宗教の歴史は８世紀に仏教が栄え、
９世紀にはヒンズー教が、
１４世紀にはイスラム教が入ってきています。

ボロブドゥール遺跡は約１０００年間土に埋もれていて、
人の目に触れることがなかったそうです。
原因は火山灰が降り積もって埋もれてしまったという説があるようです。

１８１４年にイギリスの総督のトマス・ラッフルズにより
ジャングルから発見されています。

ボロブドゥール遺跡の大きさは
１辺が１２０ｍの方形の基壇の上に、
方壇が５層、円壇が３層で、
全部で９層からなっています。
頂上には大ストウーパがそびえています。
高さは本来は４２ｍであったようですが、
地震で崩れ現在は３２ｍほどになっています。

基壇から方壇部分には全面的にレリーフが施されています。
階段は急ですが、登っていきます。

ボロブドゥール遺跡の石は安山岩、凝灰岩などの
火山岩で組み立てられています。
アンコールワットの砂岩に比べると
火山岩は固く、重く
レリーフの装飾は困難があったと思われます。

石はほぼ積み重ねで、内部空間をとるなどはなく、
ただ山のような石を置いて組み立てたものと思われます。

基壇から回廊部分には石に多くのレリーフがあります。
釈迦の生涯をまとめた「仏伝図」や
仏教の教えを説いたものが多いです。

びっしりと彫られたレリーフに描かれた人物は
釈迦をはじめ、王族、兵士など
優に１万人を越えています。
柔らかな表情の顔が特徴のようです。

回廊部分。
両側には石のレリーフが見えます。

階段を登っていくと、
急に視界が開けた円壇に
切り窓が多くついた小ストウーパがあります。

小ストウーパのすぐ上の
頂上部には大ストウーパがあります。

小ストウーパの数は７２基あり、
１基のみ中がわかるようになっています。
中はブッタ像が置かれています。

円壇からの下の眺めです。
先ほどまで歩いてきた道です。
周りはジャングルです。

円壇の広々とした空間は天井の空間を現しているそうです。

遺跡には回廊部分に４３２体の仏像があり、
小ストウーパのなかには７２体の仏像があり、
全部で５０４体の仏像になります。
大ストウーパのなかにも１体の仏像があり
それを加えると５０５体となる。
５０５体はブッダが輪廻転生した数なのだそうです。

いい眺めを見て、ゆっくりと降りて行きます。

ボロブドゥール遺跡は８世紀に建造されていますが、
世界の辺境であったジャワ島で
このような巨大遺跡が建造されたのは不思議な気もします。
文明の先進地であるインド、中国でこのような
建造物が建てられるのでなく、
ジャワ島というのも不思議感はあります。
ただ日本の奈良の大仏も８世紀に建造されているので、
日本も文明の辺境ではあったのですが。

公園内でお土産店などが
集まっている場所を通り外に出て行きます。

公園内を歩いて行きます。

ランチへ。

ナシゴレンなど。

ランチ後はプランバナン遺跡へと向かいます。

田園地帯を抜けていきます。

トカゲがいました。

こちらもここ数年で新たに整備建築されたので、
チケット売り場もきれいです。

プランバナン遺跡は９世紀に建設された
仏教、ヒンズー教の遺跡です。
プランバナンは村の名前で、
プランバナン寺院があるわけではありません。

プランバナン遺跡は５ｋｍ四方の遺跡公園内に
多くの寺院が建っています。
ただ修復済のものはまだ１０個に満たないようです。

正面には代表するロロ・ジョングラン寺院です。

中央には高さ４７ｍの破壊神シヴァの神殿で、
カイラス山の形を模している。
燃えるような炎だとも形容されています。

シヴァ神殿の南側には創造の神ブラフマーの神殿（高さ３３ｍ）、
北側には再生の神ヴィシュヌの神殿があります。

それぞれ同じような建築構造をしています。

洞内に入ります。

洞内にはシヴァ神、アガスティア（シヴァの導師）、
ガネーシャ（シヴァの息子で象の頭部をもつ）の
各像が祀られています。

壁面には美しいレリーフも見られます。

ストウーパもあります。

洞内
真っ暗なので、撮影してぼんやりとわかる感じです。

洞内
こちらは鼻などで、ガネーシャとわかります。

塔の上の方からの眺めです。
遺跡内は広い公園で緑の敷地も多いです。

レリーフの装飾

公園内で同じような堂がみられます。

同じような堂です。

遺跡はまだ修復中の物が多いです。
石がただ山積みになっています。
ジャワ島は日本と同じように地震国で
大きな地震は１５４９年、２００６などにおこっています。
修復されたものも崩壊したものもあったようです。

公園の東の端の方にある
チャンディ・セウ寺院です。
時代的にはボロブドゥール遺跡と同じころに
建設されたものものようです。

チャンディ・セウはロロ・ジョングラン寺院と
同じような建築構造で、
中央祠堂を中心に２４９基の小軌道からできています。

入口には２体のクベラ（守護神）が守っています。

崩れ落ちた祠堂です。
石の積み重ね具合がよくわかります。

これでプランバナン遺跡の観光は終了です。
１０年後に出も来ると、より修復が進んでいるのでしょうか。

夕食のレストラン

前菜、サラダ

メインとビンタンビール

食後は空港へと向かいます。

ジョグジャカルタからバリ島のデンパサールへと飛びます。

飛行時間は１時間ほどで、
機体はボーイング７３７－８００です。
時差は１時間あります。