Tak for Danmark ③　Fanø島

2018/05/13 - 2018/05/13

5/11 SK948 成田→コペンハーゲン→Langeskov/Ullerslev泊
5/12 イーエスコウ城＆オーデンセ観光/オーデンセ泊（晴れ/9-18℃）
5/13 Fanø島＆リーベ観光/オーデンセ泊（晴れ/10-24℃）
5/14 ヘルシンオア＆コペンハーゲン観光/コペンハーゲン泊(晴れ/12-25℃)
5/15 コペンハーゲン観光/コペンハーゲン泊(晴れ/12-25℃)
5/16 コペンハーゲン観光/コペンハーゲン泊(晴れ/12-25℃)
5/17～18 SK983 コペンハーゲン→成田

エリア その他の都市(デンマーク)

• 旅行の満足度: 5.0

朝7時。朝食をとるためにホテルのダイニングルームに行くと一番乗りでした。
モダンなデザインのシャンデリアが複数吊り下げられている素敵なダイニングルームです。朝食の品数も豊富で美しく並べられていました。お味も最高。100点満点の朝食ビュッフェした。

ファースト ホテル グランド ホテル

前日に泊まったB＆Bの朝食のパンケーキも絶品でしたが、このホテルのパンケーキもしっとりもちもちでおいしい。朝食ビュッフェでなにげなく出されるパンケーキがこんなにもおいしいとはデンマークのパンケーキはレベルが高い。
そしてデンマーク発祥のデニッシュパン。さすが本場。とてつもなくおいしいです。
ニシンの酢漬けのおいしさは昇天レベルでした。

デンマークを走る列車の車窓から見えた一面に広がる菜の花畑。
今日行く場所はデンマークの西の端っこに浮かぶFanøという島です。
茅葺き屋根の家がたくさんあるのんびりとした雰囲気の島です。

車窓からの景色。牛の放牧。
昨晩、まだ旅行2日目だというのに早くも疲労困憊し、電車とバスとフェリーで3時間近くかかるFanø島に行くのをやめようかと弱気な考えが頭に浮かびました。しかし、それはいかん！後悔しないためにもここはなんとかがんばって行くべきだ！と気合を入れ今朝は早起きしました。寝過ごすことなく起床できて良かったです。旅行は楽しくもあり自分の体力との戦いでもあります。　

Fanø島へのフェリーが出ている港の最寄り駅、Esbjerg。
本来なら宿泊しているホテルがあるオーデンセからEsbjergまでは1本の列車で行くことができるのですが、その列車がこの日いきなり運休になりました。
事前にネットでデンマーク国鉄について調べた際、デンマーク在住の日本人の方のブログに「デンマーク国鉄は運賃高いし、運休、遅延当たり前だし、国民に嫌われてる」と書かれているのを目にしまして若干不安がありました。しかし前日までに自分が乗った列車は全て定刻通りに動いていたので、けっこう正確じゃんと思っていた矢先にやられました。途中で乗換えが必要になりそのおかげで1時間近いロスです。
ちなみにデンマーク国鉄にはDSB Orangeという早割チケット(最大で61%の割引)があるのですが、Orangeで購入した場合列車が運休しても返金はなし、列車の変更も不可という一か八かのチケットです。

Esbjerg駅前のバスターミナル。
ここからバスに乗りフェリー乗り場まで行きます。

バスの車内にこんなマークがありました。
こんな人いんのけ？

フェリーターミナル。
Fanø島行きのフェリーが20分おきに出ています。12分でFanø島に着きます。

EsbjergとFanø島を結んでいるフェリー。

フェリーに乗り込みます。車もたくさん乗り込みます。
今日は日曜日なので皆さん自然豊かなFanø島でのんびり過ごすのでしょう。

フェリーに乗ることなんてそうそうないので張り切って甲板の席に座りました。
風がすごくて体力が奪われました。
そんな時にはするめイカ。疲れた時にするめイカを噛むとなぜか疲れがとれるのです。日本から持ってきた一口サイズのするめイカを数切れカミカミし体力復活。

日本じゃ目にしたことないタイプの避難マーク。

Fanø島が近づいてきました。高い建物も山もない平坦な島です。
ちなみに地形が平らなデンマークには山がひとつもありません。そんなデンマークでは標高170mの丘がHimmelbjerg(天国の山)と呼ばれ、丘なのに登山の名所となっているそうです。

Fanø島に到着。フェリーを降りてすぐの所にインフォメーションマークの付いた真っ黒い掘っ建て小屋がありました。無人でビラが置かれているだけでした。

屋根のてっぺんに手作り感あふれるカモメの風見鶏。

Fanø島全体が世界遺産に登録されているVadehavet国立公園の区域に入っています。

Fanø島内で一番栄えている地域、Nordbyのメインストリートなんですが人がいない…。フェリーに乗ってた人々は一体どこへ？

5月のデンマークはまだ肌寒く花もそんなに咲いてなさそうと思っていましたが、真夏のような暑さだし、花もばっちり咲いていました。
島のあちこちでデンマーク国旗が掲げられていました。日本の国旗が日の丸と呼ばれているように、デンマークの国旗はダンネブロと呼ばれています。ダンネブロという言葉には「赤い布、デンマークの力」という意味があります。

茅葺き屋根を葺き替え中。

ここからはFanø島のなんともかわいらしい家々の写真が続きます。

Fanø式住居の鳥箱が塀にくっついています。

ツートンカラーの家

鎧戸付きのちっちゃい窓がかわいらしい。

柵にハート。
デンマーク人はハートが好きらしい。コインにも国の紋章にもハートマークがあります。デンマーク観光局のマークもハートです。
私なんかはハートマークが苦手なタイプです。

かわいい家をたくさん見ることができて幸せ。うへへ。
大聖堂や城も好きだけれど断トツ1位でこういうかわいい家が好きです。

窓のレースが素敵です。田←こういう窓に憧れます。

島の本屋さん

木の枝にブランコが吊り下げられています。

こんな素敵な家にはどんな人が住んでいるのかな？

犬にじろりと見られたので、あっしは怪しいもんじゃないよ…と言いながら前を通り過ぎます。

家の壁に小鳥がくっついています。ひし形の小窓がかわいらしい。

Fanø島の役場

うねうねスタイル

のんびり楽しい島散策。
怪しまれないように島の人とすれ違うときはとりあえず笑顔でHej!(ハイ)と挨拶しときました。皆さん笑顔で挨拶を返してくれます。強面のおっさんも。
デンマーク語でこんにちははHej(ハイ)でありがとうはTak(タック)。覚えやすいし言いやすい。

サイクリング楽しそう。

この緑豊かなお庭で座り心地が良さそうな椅子に座ってご夫婦がくつろいでいました。これぞまさにHygge！
Hygge(ヒュッゲ)とは大まかに言うと「居心地がいい時間や空間」という意味を持つ、他の国の言語では置き換えられないデンマーク語の言葉です。

おしゃれな鳥箱。
デンマークの花屋さんで売られているポピュラーな鳥箱です。

細い路地を見ると入らずにはいられません。そーっと静かに歩きます。

細い路地に面した家。家も庭も素敵です。

通りかかる人を楽しませてくれる窓辺の飾り。

ミニ風車

私がぶらぶらしてるのはFanø島の北部に位置するNordbyという地域です。
南端にあるSønderhoという地域はデンマークで一番美しい村と言われています。Sønderhoへも行く予定でしたが、列車の運休のせいで時間がなくなり行くのを断念しました。ストリートビューを見て行った気分になるしかない。

存在感ある大木　

青い空と風見鶏

帰りのフェリーの時間が近づいてきました。
2時間足らずしか滞在していませんがすっかりこの島に愛着が湧き、島を離れるのが名残惜しいです。

Esbjerg駅まで戻ってきました。駅構内にセブンイレブンがあり直行。喉が渇いて死にそうじゃ。

セブンイレブンのこのシェイクにハマってよく飲みました。

Fanø島のご婦人の像。朝から晩まで忙しくしてる肝っ玉母さんっぽい雰囲気です。
昔のFanø島の動画を見てみると私が見た景色とほとんど同じでした。島民の皆さんが自分の島の歴史と伝統に誇りを持ち、古き良きFanø島の姿を変えぬよう努力してきたのでしょう。
旅先にFanø島を選んで本当に良かったです。